週刊電藝432 [071029] 喜多|shair|冷泉
■□ 週 刊 ■□weekly DENGEI magazine [ウエブ電藝]
■□ 電 藝 ■□VOL.432 発行数:268 http://indierom.com/dengei/
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┌ H E A D L I N E ────────────── '07年10月29日 ───┐
銀幕ナビゲーション : 喜多匡希
浪花[サバイバル]日記 : shair
ギロチン・ロマンス : 冷泉長門
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【新作映画おすすめレビュー】
銀 幕 ナ ビ ゲ ー シ ョ ン
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ 喜多匡希
バイオハザードIII
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映画好きクリエイターたちの恩返し!
お久しぶりです。前回の掲載から2週間経ちました。のんびりと充電させ
て頂いての再開となります。
さて、今回は11月3日に全国ロードショーとなる『バイオハザードIII』を
御紹介しましょう。
言わずと知れた、日本が世界に誇る大ヒットテレビゲームの映画化第3弾
です。公開直前ということで、前2作がテレビ放映されたり、廉価版DVD
がリリースされたりしています。このシリーズは完全なストーリー連続物で
すから、是非1作目から順に御覧下さいね。
まずは基本設定をお伝えしておきましょうね。
【舞台は近未来のアメリカ。巨大企業:アンブレラ・コーポレーションは、
<ハイブ> と呼ばれる極秘の研究施設でバイオ兵器: <T-ウイルス> の開発
を進めていた。そんなある日、何者かの手によって施設内に T-ウイルスが
散布されてしまう。 T-ウイルスに感染した生物はアンデッドと化し、次々
と凶暴化。その猛威は瞬く間に広がり……】
決して目新しいものではありませんね。非常に分かり易いプロットです。
オーソドックスなプロットを用意し、随所に謎と見せ場を散りばめながら、
観る者をグイグイと引き込んでいくというのは、大衆娯楽映画の真髄とも言
えます。基となったテレビゲームの知識がないと楽しめないとか、小難しい
専門知識が必要というわけではありません。そういう間口の広さがまず嬉し
いところ。
さて、本シリーズはアンデッドがバンバンと登場します。アンデッド。直
訳すると不死者ですね。本シリーズは、明らかにジョージ・A・ロメロ監督
によるゾンビ三部作の影響下にあります。
TVゲーム版1作目のTVCMを覚えているという方、いらっしゃるでし
ょうか? 日本製のテレビゲームのCMであるのに、主演は当時大人気の若
手俳優だったブラッド・レンフロという贅沢なものでした。そのCMの演出
を手掛けたのが、ゾンビ映画の第一人者であるロメロだったのです。それば
かりか、映画版1作目の監督もロメロが担当するという話もありました。こ
ちらは実現しませんでしたが、ゲームの段階から、ロメロのゾンビ映画を意
識した作品であるということは明らかなわけです。
そして、この映画版シリーズ3作品の展開も、ロメロのゾンビ3部作(最
新作『ランド・オブ・デッド』があるので、ロメロによるゾンビ映画は現在
4作品。現在5作目の『ダイアリー・オブ・ザ・デッド』が製作中なのです
が)によく似ているのです。
ロメロのゾンビ映画3部作を示しておきましょう。
●第1作:ナイト・オブ・ザ・リビング・デッド
(1968年・原題:『NIGHT OF THE LIVING DEAD』)
●第2作:ゾンビ (1978年・原題:『ZOMBIE:DAWN OF THE DEAD』)
●第3作:死霊のえじき
(1985年・原題:『DAY OF THE DEAD』)
作を重ねる毎に、ゾンビの数が増殖し、人間の数が減少。1作目はアメリ
カの片田舎でゾンビ大量発生するだけでしたが、3作目では地球全土にその
被害が及んでいるという設定でした。『バイオハザード』シリーズも全く同
じパターンをなぞっているのです。1作目の舞台はハイブという研究施設。
限定された空間が舞台でした。2作目はラクーンシティという街が舞台。3
作目である本作では砂漠と化したアメリカ全土を舞台としています。ゾンビ
の侵入を防ぐために、建物の周囲に柵を設けているという部分など、『死霊
のえじき』そのままで、古くからのホラー映画ファンにはたまらないところ。
『バイオハザード』シリーズには、上記のように、ロメロ・ゾンビ映画の影
響が明らかにあります。しかし、本シリーズのウリというのは、そういった
マニア受けする部分だけではありません。本作は <アリス> という若き美女
が大バトルを繰り広げるという、手に汗握るアクション映画でもあります。
従来のホラー映画の多くは、ヒロインがとことん追い詰められ、絶叫に次ぐ
絶叫の末、命からがら逃げ延びるという展開がほとんどでした。あの有名な
『ハロウィン』も、『悪魔のいけにえ』も、『13日の金曜日』も、『スクリ
ーム』も、みんなそうでした。主人公以外の男女は全員が惨殺され、ヒロイ
ンが散々な目に遭いながら、なんとか生き残るという展開が王道でした。そ
ういったヒロインを指す <スクリーミング・クイーン(絶叫の女王)> とい
う言葉まで生まれたほどです。ホラー映画におけるヒロインは、ただただ追
いかけられ、恐怖と絶望の淵に叩き落されます。それを見て楽しむという、
多分に嗜虐的な構造があったといって間違いありません。
そこに新しいヒロイン像が誕生しました。 <戦うヒロイン> です。その決
定打となった作品とはなんでしょう? 映画好きの方でしたら、恐らく同じ
タイトルを思い浮かべるのではないでしょうか。そう、リドリー・スコット
監督の出世作である『エイリアン』(1979年)です。シガニー・ウィーバー
主演によるこの作品は、世界中で大ヒットし、人気シリーズとなりました。
現在で4作品が発表されています。これまでの女性は、徹底的に虐げられる
存在でした。それが自ら銃器を手にとり、男性に勝る大バトルを繰り広げた
のが『エイリアン』の新味だったのです。『エイリアン』のヒロインである
リプリーは、アクション・ヒロインの元祖といって良いでしょう。
『エイリアン4』では、リプリーのクローンが登場。『バイオハザードIII』
ではアリスのヒロインが登場します。こういった部分を一つ一つ検証してい
くと、私の主張が決して的外れでないことがおわかり頂けると思います。
というわけですから、『バイオハザード』シリーズはロメロによるゾンビ
3部作と、『エイリアン』4部作の影響下にあるわけです。1970・80年代に
青春時代を過ごしたクリエイターたちが、ゲーム版『バイオハザード』を作
り、そして映画版『バイオハザード』を作ったということ。
ここで「なんだパクリかよ……」と思われる方もいらっしゃるでしょう。
その思いも決して的を外しているわけではありませんが、ここは <オマージ
ュ> と受け止めてあげて頂きたいと思います。『バイオハザード』シリーズ
にはロメロに対するリスペクトの念や、『エイリアン』に対する愛が溢れて
いますからね。これは映画好きのクリエイター達による <映画への恩返し>
なのです。
そして、『バイオハザード』シリーズが面白いのは、しっかりと2000年代
の映画に仕上がっているからです。特に1990年代に、映像技術(CG技術な
ど)は格段の進化を遂げました。その進化を、過去の名作に対するオマージ
ュにたっぷりと注ぎ込んでいるのが、本シリーズの面白さ。既に使い古され
た感のある物語を、最新技術によって <最先端の映画> として見せてくれる。
ここを私は大いに歓迎したいところです。
この『バイオハザード』シリーズ。毎回監督が代わります。1作目の監督
は、当時新進気鋭と言われたポール・W・S・アンダーソン。2作目の監督
は新人のアレクサンダー・ウィットを抜擢。そして、3作目となる本作では、
もうベテランと言っていいラッセル・マルケイを起用しました。
ラッセル・マルケイ。1953年オーストラリア生まれの54歳。1980年代にミ
ュージック・ビデオ界の寵児と言われ、やがて映画界に進出。『ハイランダ
ー』シリーズで一躍人気監督となった現代映像派監督の元祖と言って良いで
しょう。本作が2000年代初の劇場用映画となり、お久しぶりのスクリーン凱
旋となります。映画ファンにはおなじみの名前ですが、一般的にはそれほど
有名な人ではないかもしれませんが、私はラッセル・マルケイの登板を知っ
て胸が高鳴ったものです。この人は職人気質なところがあって、細かいショ
ットを重ねたアクションシーンでも、きっちりとその流れを見せきってくれ
るんですね。この手の作品では、「やたらめったらとカットを割っているだ
けで何が起こっているのかよくわからない」という、ガチャガチャした映画
がけっこうあるでしょう? そういった作品を見るたび、「これがラッセル・
マルケイだったらなあ……」と思うことしばしば。ノリと勢いでごまかすと
いうことをしない人なんです。そういう人が久々に大作を手掛けました。そ
れが本作なんです。ラッセル・マルケイ、健在でしたよ。嬉しくなってしま
いました。そういった <観客第一の演出> も、存分に楽しんで下さい。
是非、映画館の大画面&大音響で愉しんで頂きたい作品です。何も考えず
に、ただただ全身で映画を味わう。ハラハラドキドキの94分で日頃のストレ
スを解消できるのですから、おすすめです。
では、また劇場でお逢いしましょう!!
┌──────────────────── D A T A ──┐
バイオハザード III
アリス、
砂漠に死す
RESIDENT EVIL: EXTINCTION 2007 94分
監督:ラッセル・マルケイ 脚本:ポール・W・S・アンダ
ーソン 撮影:デヴィッド・ジョンソン クリーチャーデザ
イン:パトリック・タトポロス 視覚効果スーパーバイザー:
デニス・ベラルディ/エヴァン・ジェイコブズ 編集:ニー
ヴン・ハウィー 音楽:チャーリー・クロウザー  
出演:ミラ・ジョヴォヴィッチ/オデッド・フェール/アリ・
ラーター/イアン・グレン/アシャンティ/クリストファー・
イーガン/スペンサー・ロック/ジェイソン・オマラ/マイ
ク・エップス
http://www.sonypictures.jp/movies/residentevilextinction/
11月3日より、
東京:日比谷スカラ座、平和島シネマサンシャイン他、
大阪:ナビオTOHOプレックス、TOHOシネマズなんば他、
全国一斉ロードショー
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◎writer|大阪府在住。生まれも育ちも生粋の浪花っ子。
profile|趣味は読書・プロレス&格闘技観戦・料理、そ
|してなんと言っても映画鑑賞。映画を観る歓び
|&語る喜びに加え、最近、広める歓びにも目覚
|めた。将来の夢は <映画案内人> になること。
|
|ホームページ
|[movie masa site 映画に夢を託す]
|http://homepage2.nifty.com/m-friend/masa.htm
|メール masa_ginnavi@yahoo.co.jp
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|[電藝 掲載作品]
|銀幕ナビゲーション(連載中)
| http://kat.cc/298954
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∵
浪花
[サバイバル]
日記
il diario in NANIWA
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ (shair)
□□■2006年10月×日
今住んでる所は、駅前付近に不動産屋さんが立ち並んでる。
近くに大阪K大学があるからかな。
2,3軒覘いてみた。
アパートでも一軒家でも郊外でもいーけど、
音出しができること、お家賃が安いこと。
とゆー条件で探してもらう。
と、意外と無いことは無い。
お家賃は東京と比べると随分安い。
早速その場で、一軒家で一月4万円台とゆーのがあって、見に行ってみる。
川を渡ったりお山が見えたり、車でかなり郊外に出たのかな?
細い路地が入り組んで、マッチ箱のよーな建物がひしめき合う一角に、
その家はあった。
驚いたのは、玄関がドアじゃなくて、ガラガラと横に開ける引き戸のお家が
まだ沢山ある。
こーひしめき合ってるんじゃ、
歌なんか歌ったら苦情来ますかね?
どーですかねー?
ちょっと歌ってみていーですか?
と、ダンナさんに歌ってもらって、
アタシと不動産屋さんは外できーてみた。
うるさいとゆーか、なんとゆーか、
丸聞こえではある。
両隣のお家はお留守なのか空き家なのか人の気配は無く、
お向かいさんの戸を叩いてみる。
うるさかったかどーか確認してみよーと思って。
確かに人の気配はあるけど、誰も出てこない。
しつこく呼んでたら、引き戸がソロソロと開いて、
寝巻き姿みたいなおじーさんが出てきた。
なんか口の中が血だらけなんですけど…。
おじーさんは要領を得ないし、
どーもその辺り一帯が不気味な感じがしてきた。
駅からも遠いし、お家賃4万円台は安いけど、
ここはやめときますぅ…。
[photo] http://kat.cc/294c6f
(shair)
┌─────────────────────
◎writer|1971年生まれ。
profile|歌う人妻。
|次に生まれる時はギター弾きのロクデナシに飼
|われる子猫がいいと思っている。
|アタシの全ての動機は男であると書いていたの
|は林真理子さんだが、はい、アタシもです、と
|も思っている。
|
|[電藝 掲載作品]
|ミラノ(サバイバル)便り
| http://kat.cc/299221
|浪花(サバイバル)日記
| http://kat.cc/295dae
|
:*:..:*:..:*:..:*:..:*:..:*:..:*:..:*:
∵
ギ
ロ
チ
ン
・ロマンス
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ 冷泉 長門
▽初めから読む
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▽前回を読む
http://kat.cc/f9bd
32・地下水道
ハルチカ「俺は、なにか凄くまずいことをした……」
しばらく無言で考え込むハルチカ。
立ち上がり、後片づけを始めるすわん。
ハルチカ「その石は、本物のリアルじゃねえのか」
俯くハルチカ。
すわん 「もしまた何処かで会ったら、お茶でも」
ハルチカを残し、地下水道を出ていくすわん。
33・ラブホテルの一室 朝八時
陽の差し込む明るい客室で、ルームメイクをしているすわん。開け
っ放しのドアから、北見がすわんの耳の聞こえないのを知りながら
(パチンと指を鳴らしたり、グラスを割ったり)近づく。背後から
すわんを抱きしめる北見。
一瞬驚いて振り返るが、すぐに無表情になり割れたグラスを見て、為
れるままのすわん。
その表情に気付き、 きまり悪そうに体を離す北見、 ポケットから
「今月から給料を倍にしてある」と書かれたメモを取り出し、すわ
んの前に翳す。
困ったように微笑むすわん、満足げに頷く北見。さらにメモを取り
だす北見「妻と二人きりで逢わないで欲しい」とある。
手で「チョット待って」な仕草をして、ポケットからモバイルツー
ルを 出し、キーボードを素早く打つすわん。
モバイル「シンパイシナイデ」
ホッとした顔の北見、出ていこうとドアのところまで行くが、引き
返してくる。
すわんの頬を両手で挿み、しつこいキスをする北見。
出ていく。
その背中を無表情に見送り、割れたグラスを片づけるすわん。指を
切り、血が滲む。血を拭くこともなく、そのまま屑入れに手を突っ
込むすわん、使用済みコンドームが手に絡みつき、血が滴るのを見
て、回収袋に苛立たしげに投げ込む。
34・ラブホテル フロント 朝8時半頃
ルームメイクを終えたすわんが後ろのドアから入ってくる。
相方であるパートのおばさんと北見が談笑中。
北見に自分の腕時計を示すすわん。
北見 「え?ああ時間か。お疲れさま」
そっけなく応える北見に一礼し帰り支度を始める。モバイルツール
に打ち込みながらおばさんに近づく。
モバイル「オサキニシツレイシマス。」
そのまま振り返り出ていこうとするすわんの肩をおばさんが軽く叩
く。
手話で「お疲れさま」と示すおばさん。「少し勉強しています」と
続ける。
嬉しそうに笑うすわん。おばさんをおもむろに抱きしめる。
面食らったおばさん、手話で何か言おうとするが、頬を寄せられ笑
っちゃう。
おばさん「……照れちゃうじゃないの」
手話でアリガトして、ペコリと頭を下げ、帰るすわん。
おばさん「いい娘だよ、ホントに。耳さえ不自由じゃなければ、どんなに
よかったか……」
言いかけてやめるおばちゃん。
北見 「ああ、本当に」
複雑な表情ですわんの出ていったドアを見る北見。
35・池袋西口 マクドナルド付近
家路を歩くすわん。煙草をくわえている。
少し離れた銀行ビルのまだ開いていないシャッターの前を箒で掃い
ているハルチカが見える。目を凝らすすわん。
眠そうに目をこするハルチカを、細めた眼で確認するすわん。塵取
り持ってかったるそうに引き上げていくハルチカの後を慌てて追う
すわん。
36・ハルチカの職場へと下る階段
階段を下りながら、両耳に手を当てているすわん。深呼吸をして意
識を集中させる。
次第に大きくなるすわんの靴音、下りきってハルチカのいる場所を
覗き込んだ途端、ボイラーの轟音が聞こえる。
ノートを手にぼんやりとコアのスイッチを入れたり、メーター読み
をしているハルチカ。すわんには気付かない。
傍らにぶら下げてあるメンテ用工具から、450か600のモンキースパ
ナを手に取るすわん。それを重そうにぶらんぶらんさせながらハル
チカに近づく。
人影に驚き振り向くハルチカ。すわんが手にしたモンキーに、一瞬
構える。
微笑んでいるすわん。
ハッとすわんを思い出すハルチカ。
すわん 「また地下で会ったわね」
ハルチカ「あったねってお前、ここ職場だし……ってかなんでいんの?」
うろたえるハルチカ。
すわん 「約束、覚えてる?」
ハルチカ「え? なに、なんの?」
すわん 「また会ったらお茶。……仕事何時まで?」
珍しそうに室内を見回しながら言うすわん。
ハルチカ「ああ、いや、もうあがりといえばあがりだけど……」
すわん 「そうよかった。じゃあ入り口のところで待ってるわ」
スタスタ引き揚げていくすわん。
ハルチカ「ちっとまてよ! なんでお前ここがわかったんだよ」
ハルチカの言葉に振り向かず、少し首を横に傾けるすわん。
ハルチカ「なんだあいつ……」
(以下次号)
┌─────────────────────
◎writer|昭和四十六年 熊本出身
profile|機械屋の息子に生まれ、十九から工業機械、ロ
|ボット、食品ライン等のエンジニアとして働く。
|並行して、葬儀屋、バーテン、緊縛師助手(日
|本緊縛伝統保存会:当時)、音響系アブストラ
|クトバンド「トリオラカン」シンセサイザー担
|当等、週末や夜間を眠らずに、なんかプラプラ
|する。
|2001年、実家の機械屋倒産に伴い、夜逃げ&隠
|遁生活へ
|その後、強制的に豚のと畜場へ設備担当エンジ
|ニアとして叩き込まれるが実質と畜ラインでの
|作業に終始。
|2003年、ある程度の借金を返済。二十四万頭の
|豚を処理後、娑婆に戻る。ライター、工場勤務、
|花屋等で 精神バランスを取り戻し、 今年一月
|より巨大占いサイトに再びライターとして潜り
|込んだりして。現在に至る。
|
|[電藝 掲載作品]
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ギロチン・ロマンス 冷泉長門
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