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2004/09/27

Wing-Mag No.885 海洋国家日本の21世紀地政学戦略(31)(山本英祐・江田島孔明)

この記事を取り寄せる

■■■■■■■■■ JOG Wing ■ 国際派日本人の情報ファイル ■
海洋国家日本の21世紀地政学戦略(31)
        ◆冷戦後の米欧の枠組みの変容(VOL21)◆

         国際戦略研究者・山本英祐/地政学研究者・江田島孔明
■ No.885 ■ H16.09.27 ■ 7,289部 ■■■■■■■■■■■■■

     アメリカのアジア戦略の主眼は西暦2010−2020年頃
    に想定される「米中戦争」(アジア大戦)の準備にあります。
    (米中戦争は2015年から2020年のいずれかの時点で勃
    発する蓋然性が最も高い。)

     そしてアジア地域中核軍事ハブとしてグアム島基地がその巨
    大で恐るべき全貌を明らかにしつつあります。

     引き続き『対中国戦争』を想定した日本・台湾の空軍近代化
    の未来を検証しましょう。

     日本は早急に再軍備体制を整えて、台湾・豪州との国防パー
    トナーを結び集団防衛体制を確立すべきでしょう。

     同時に日本・台湾両軍は海空軍近代化を図り、『敵地攻撃能
    力を保持』して、アジア太平洋地域全体での中国覇権主義を阻
    止制圧する体制を構築すべきです。

 ■海洋国家日本の21世紀地政学戦略(28) H16.09.06号
 ◆冷戦後の米欧の枠組みの変容(VOL18)◆(参照)
 http://www.melma.com/mag/56/m00000256/a00000890.html

     また、経済面では中国は日経新聞等の『経済マスコミ』や朝
    日新聞・TBSなどの「組織的反日スパイ工作機関」によるプ
    ロパガンダを通じて日本企業を中国に引き入れて最後に日本企
    業を接収破壊して、日本経済を破壊することを狙っています。
    絶対に中国へ企業進出してはいけません。

    『スパイ防止法』制定が緊急不可欠です。朝日新聞やTBSや
    毎日新聞を支配する「在日利権勢力」や「中国利権工作員」を
    徹底的かつ完全に組織殲滅する必要があります。

     特に朝日新聞に関しては犯罪的反日行為に関して100兆円規
    模の賠償請求や幹部の刑事告発と組織の完全壊滅を当然目指す
    べきです。国民運動を盛り上げましょう。

     中国からの日本企業撤退加速の為には、小泉政権を退陣させ
    緊縮内需縮小経済失政を止め中国への日本企業流出加速を緊急
    に止め、同時に朝日新聞やTBSは組織壊滅を断行する必要が
    あります。

     小泉純一郎のような軽薄で無能な人間とそれを何の考えも無
    く礼賛する「マスコミ」こそ今や日本経済にとっての最大の不
    良債権なのです。

     日本企業は明日ではなく『今日』から中国全面撤退の英断を
    下し緊急撤退すべきです。

■日本と台湾の対中国の国防増強■(山本英祐)

◆中国軍増強に対抗するため航空自衛隊の防空能力向上が緊急課題!◆

     一方、航空自衛隊はF15Jを200機、F2を75機保有調達し
    ていますが中国や韓国空軍の急激な近代化により航空戦優位が
    脅かされつつあります。

     中国はスホーイ27/30系列を急速に配備し、隣国の”超
    反日国家韓国”では世界最強の侵攻型攻撃機F15Kストライクイ
    ーグルやAWACSが装備されつつある状況です。

     こうした近隣国の空軍力増強に対して、現在の空自のF15
    では『2010年代以降の航空脅威には対抗困難』(防衛庁)
    としています。

     これらが近隣国の最新鋭機が対日攻撃に振り向けられれば重
    大な脅威です。また、仮に将来アメリカ軍の極東プレゼンスが
    低下した場合には中国と韓国が政治接近し反日同盟を締結した
    場合には自衛隊に勝ち目はなくなりつつあります。

     こうしたなかで航空自衛隊の空軍戦力近代化は日本国家存続
    上不可欠の状況となっています。

   (自衛隊海空装備増強)
   2003年F15Jの近代化改修機初飛行。
   2004年度予算でJDAM(投下型爆弾用の精密誘導装置)導入しF2に搭載開始。
   2006年空中給油機KC767配備開始
    2009年13,500トン級DDH一番艦(ヘリ空母)(16DDH)就役
   (*恐らく本級は艦載戦闘機としてJSF搭載が図られるのではないか)

◆待った無しの主力戦闘機F15の近代化実行◆

     現在、航空自衛隊は中国空軍の急激な増強特にF15と同レ
    ベルの戦闘能力を持つと考えられているスホーイ27/30系列に
    対抗するためにF15の近代化改造に着手しています。

     F15改修は総数200機のうち半分の約100機がMSIP機
    と呼ばれる能力向上対象機となっており、この100機を対象
    として能力向上が図られる予定です。

    1)レーダーとセントラルコンピューターの換装

    −  韓国軍F15ストライクイーグルのレーダーと同様のレイセオ
        ン社AN/APG-63(V)1へのレ−ダーに更新。 これによりレ
        ーダー探知距離が伸び電子妨害への対抗能力も向上する。

    −  ロッキードマーチン製新型コンピューターに更新しメモリ
        ーと演算能力を向上させている。

    −  将来的にはIRST(赤外線捜索・追尾装置)の装備も検
        討されています。

    2)ミサイル武装強化

     打ちっぱなし能力を有する中距離アクティブレーダーホーミ
    ングミサイルAAM4の装備。またオフボアサイト能力を有する短
    距離格闘戦用ミサイルXAAM5(ヘルメット装着型ディスプレイ
    照準システムも導入)の等搭載を予定しています。

     尚、近代化改修の対象外の100機のF15はどうなるのか?
    恐らくは、RF4E偵察機の後継機として、一部を偵察機に改
    造し、残りは支援戦闘機F4EJ改の後継として、爆撃コンピュー
    ターや地上攻撃能力を強化した支援戦闘機への転用が図られる
    のではないかと私は想像しています。

◆しかし更なる航空自衛隊の強化が必要◆

     これで何とか韓国のF15ストライクイーグルと同等の空中戦
    能力は確保したわけですが、それ以上ではありません。強大化
    する中国・韓国軍に対抗するためには更なる量的・質的拡大が
    必要となっています。

     下記にように中国空軍はスホーイ27/20系列を約200機装備し
    航空自衛隊F15部隊と肩を並べるまでになっています。更に
    中国は200機のスホーイを増強しようとしており航空自衛隊
    を数で凌ぐことになります。
 
  (中国空軍SU27/30系列装備計画)

  SU27SK/UBK:78機、SU30MKK:76機、SU30MKK:200機(中国で生産予定)、
  SU30MK3:24機(海軍用)

     にもかかわらず、現在政府(小泉政権)は財政緊縮政策を取
    り、戦闘機や水上戦闘艦を大幅削減しようとしています。

     小泉政権下で戦闘機部隊縮小が実行されれば日本の防空能力
    の低下が今後重大な問題化するでしょう。

        ■毎日新聞2004年8月2日記事
        新防衛大綱:
        護衛艦や戦車削減、ミサイル防衛に予算配分

         今年末の「防衛計画の大綱」(防衛大綱)改定に向けて、
        防衛庁に設置された「防衛力のあり方検討会議」は1日、
        主要装備の削減など防衛力整備の中間案をまとめた。海上
        自衛隊は護衛艦や固定翼哨戒機などを現行から1割、航空
        自衛隊も1割の主要整備を削減し、陸上自衛隊は95年の
        現大綱で示した目標数値(防衛大綱別表)ベースから2〜
        3割を削減する。(以下略)

     早急に無能・売国奴的小泉純一郎政権を退陣させ強力な富国
    強兵政策を断行すべきでしょう。

◆中国軍事基地攻撃の為にF22あるいはF15ストライクイーグル導入を検討せよ◆

     個人的にはF15の後継機種としては、F22ラプター程度
    の導入は検討すべきと考えます。

     戦闘機のライフサイクルは50年程度まで延長しているので
    21世紀中盤までの航空脅威を考えるとF22ラプター級の導
    入が結果的には最もエコノミカルで費用対効果に優れた日本の
    防空体制構築になるのではないでしょうか?

     中途半端で既に古くなったF16をベースに開発したFSX
    (F2)が能力不足として生産打ちきりの憂き目に遭おうとし
    ている惨めな失敗の教訓を忘れてはいけません。

     ただし最新ステルス技術をアメリカが他国に容易にライセン
    スさせる可能性は高くはないので粘り強い対米交渉が必要でしょ
    う。

     また、中国への敵地侵攻能力を保有するとすれば、F15E
    ストライクイーグル級の戦闘攻撃機を100機程度導入して、
    同時に台湾空軍にも保有させて、日台空軍で共通装備化を図る
    のが非常に効果的でしょう。

     F15ストライクイーグルやトマホークミサイルを導入し中
    国軍のミサイル基地や空軍基地を叩く、敵地攻撃能力を強化す
    ることが緊急課題です。

        ■毎日新聞3月24日記事
        防衛庁:敵基地攻撃を提唱 シンクタンクが戦略概観報告書

         防衛庁のシンクタンク、防衛研究所は24日、年次報告
        書「東アジア戦略概観2004」を発表した。北朝鮮によ
        る弾道ミサイル攻撃を想定したうえで、敵基地への攻撃能
        力を保持する重要性を指摘している。専守防衛に徹してき
        た防衛政策の質的転換を政府に促す狙いがあるとみられる。

         概観は、大量破壊兵器や弾道ミサイルの攻撃に対して、
        日本が依存してきた「米国の報復的抑止力」が万能ではな
        いと指摘。相手国が弾道ミサイル攻撃に着手した場合には、
        日本に被害が発生していなくても「法理上、武力を行使し
        て相手国のミサイル基地を破壊することができる」と結論
        づけている。(以下略)

◆自衛隊の軽空母保有とJSF(F35)調達配備の可能性◆

     下記記事のようにF2支援戦闘機の調達打ちきりの報道があ
    ります。またもアメリカ(恐らくアーミテージ国務副長官)か
    らの強い圧力があったのでしょう。(CIAと関係の深い読売
    がPXの国産中止とF2調達中止とアメリカ製購入のリーク報
    道を行っているのは対日報道工作の匂いがして興味深いです。)

     F2とF4EJの後継機種で選択可能なのは以下3機種と考
    えられます。

     F18E/Fスーパーホーネット、F22ラプター、JSF
    (Joint Strike Fighter)F35多目的統合戦闘機

     艦載機F18は論外とすればJSFが最も可能性がありそう
    です。

        ■読売新聞8/8/2004
        F2戦闘機、調達中止へ…高価で性能不足

         防衛庁は7日、航空自衛隊のF2支援戦闘機の調達を2、
        3年以内に中止する方針を固めた。

         戦闘機の体制見直しの一環で、今年末までに策定される
        中期防衛力整備計画に盛り込む。高価格とそれに比べての
        性能不足があり、早期に別の後継機選定に着手するべきだ
        と判断した。 (以下略)

     読売記事から察する限り、調達ポリシーは機種数の絞込みと”
    多目的(偵察、攻撃、迎撃)使用”にあるとすれば可能性が一
    番高いのはJSF(F35)でしょう。

◆新型DDH(ヘリ空母)へのJSF戦闘機搭載◆

     海上自衛隊は16DDHとして、13,500トンクラスのヘリ空
    母を開発中(2009年頃就役予定)です。
   
  ■16DDH
  http://www.jda.go.jp/j/info/hyouka/2003/jizen/san02.pdf

     この船体に搭載ヘリがたった4機という公式発表はジョーク
    でしかありません。(はるな型5000トン級DDHでヘリを3機
    も積める)

     ここにJSFを搭載して、STOL運用しアジア太平洋海域やシ
    ーレーンを海上防衛させるというのが目的でしょう。(海空共
    同使用の多目的(攻撃、偵察、迎撃)戦闘機というコンセプト)

     新型継空母の主戦域は東・南シナ海からマラッカ海峡、イン
    ドネシア周辺海域でしょう。この海域での中国艦船制圧と海上
    封鎖と中国の内陸部基地攻撃が主目的でしょう。

◆JSFと「2015年の米中戦争」◆

     JSFは米英アングロサクソン2カ国の共同開発(ロッキー
    ド・マーチンとBAe)機であり英国はハリアーV/STOL
    戦闘機の後継機として調達を予定しています。

     これに日本が乗れば、日本を英国化するという”アーミテー
    ジレポート戦略”を地で行くような戦闘機計画と言えましょう。

     アメリカ側が防衛庁に働きかけたと考えられるのがJSF
    (F35)です。

  ■JSF(Joint Strike Fighter;
  http://www.airforce-technology.com/projects/jsf/)

     F35導入に関しても2015年の米中戦争のタイムテーブ
    ルに従った対日政策であると考察します。以下にその根拠を分
    析しましょう。

     アーミテージはおそらく米中戦争のスケジュールから「逆算
    して」JSF購入を日本政府に迫ったのでしょう。

    (なお、JSFもF2の母体となったF16も、ロッキード・マ
    ーチン社製であり、同社のテキサス州フォートワース工場で製
    造されていることに注目しておくべきでしょう。) 
    http://www.lmaeronautics.com/about/locations.html

◆「米中戦争」に備えたJSFの空母飛行隊編成は2015年頃か?◆

     報道によると、F2調達は今後2年程度迄で打ち切り以後は
    新戦闘機調達ということで、新戦闘機は予定通り行けば、20
    07年度予算で第一次調達となります。過去のF15などをもと
    に今後の導入スケジュールを推定すると以下のようになります。

     購入予算成立から初号機受領までは通常5年程度。

     調達機数は現行のF2並と考えれば8-10機/年でしょう。1
    個飛行隊の定数を20−25機程度と考えれば最初の飛行隊編
    成は2015年頃になります。

     当初の飛行隊は航空自衛隊内で編成され、その後海上自衛隊
    に人員異動させ、新DDHの艦載機部隊として運用されるので
    はないかと考えています。

  -  2007年度JSF初年度購入予算(調達機数は8-10機
       程度か)
  -  2012年度初年度調達分のJSF受領開始、部隊配備
  -  2015年度最初の飛行隊編成

     2015年頃には、現行の13,500トンクラス16DDH(本
    来CVHと艦種区別すべきなのでしょうが、現行“はるな”リ
    タイア後の代艦)だけでなく、“ひえい”の代艦の新DDHも
    配備されているでしょう。

     海自の2個空母群艦載機航空隊として対中国戦へ実戦投入さ
    れることが予測されます。こんごう級DDG4隻はBMD運用
    主体とすれば、”改こんごう級”7700トン級イージスDDG2
    隻で直衛させれば理想的でしょう。

  ■こんごう級DDG
   http://www.yuri.sakura.ne.jp/~right/equipment/jmsdf/ships/ddg173-kongoclass/ddg173.html
  ■BMD
  http://www.f5.dion.ne.jp/~mirage/hypams01/md-01a.html

     新DDHの2番艦はできれば満載排水量で3万トン程度の規
    模まで拡大が必要でしょう。少なくとも1個飛行隊20機程度
    のJSFと艦載早期警戒機としてV22オスプレイ型のチルトロ
    ーター機の運用が必要となるでしょう。
       ■V22オスプレイ  
    http://helicopt.hp.infoseek.co.jp/v22021007.html
     現在の13,500トン程度の艦では大きさも不十分で搭載機も5
    −10機でははなはだ中途半端です。

    ◆米中戦争に備えた台湾軍増強◆

     中国軍の海空軍増強に対抗するために2010年代に向けて
    アメリカ軍は下記記のような空軍兵器供与を加速させています。

  (台湾空軍の強化)
   2004年空対空ミサイルAMRAAM(AIM120)配備開始
     2005年度パトリオットミサイルPAC3調達予算化

     またアメリカは台湾へのイージス艦供与も決定し台湾軍の海
    空防空能力は飛躍的に向上します。
  
     台湾海空軍の近代化増強計画は「2010年代中盤」に完成
    します。

    ◆「日本−台湾連合軍」で対中国共同作戦を◆

     また今後台湾軍とアメリカ軍や自衛隊との集団的自衛行動実
    施も重要なポイントです。

     今後アメリカは中国軍の強大化に対抗するために台湾空軍へ
    の戦闘機供与を再開すべきでしょう。

     日本政府はアメリカへの外交ロビーを強化して台湾へのアメ
    リカの軍事支援を強化させるよう工作すべきです。

     具体的にはF16C/Dクラスや、日本と台湾両軍でF15ス
    トライクイーグルを共通装備化して中国大陸の軍事施設攻撃の
    ために配備することも検討すべきでしょう。

     また台湾への最新鋭の格闘戦用空対空ミサイルAIM-9X(オフ
    ボアサイト能力を有する格闘戦用空対空ミサイル)等の供与も
    必要でしょう。

     同時に航空自衛隊はAWACSや空中給油機の運用に際して
    台湾空軍との共同作戦実行や共同演習実施も想定せねばなりま
    せん。

    (台湾空軍)
    現状:F16A/B:150機、ミラージュ2000:60機、経国130機

    (中国空軍)
    現状:SU27SK/UBK:78機、SU30MKK:76機、
    計画:SU30MKK:200機(中国で生産予定)、SU30MK3:24機(海軍用)
     他に国産機である、J10(イスラエル製ラビ小型戦闘機の
    技術コピー)、JH7攻撃機配備予定

◆当論文が主張してきたアジア海洋連合の支持者が拡大している◆

     われわれは、海洋国家としての防衛構築と台湾軍との集団的
    自衛権の行使、そして『敵地攻撃能力』保持を主張してきまし
    たが、国内や台湾政界で支持者が増大しています。早急に「ア
    ジア海洋国連合樹立」に向けて動くべきでしょう。

        ■西村真悟の時事通信9月5日
        http://www.emaga.com/bn/bn.cgi?shingo

         我が国の防衛ラインは、国境線ではない。海の向こうの
        敵基地とその周辺海域が我が国の防衛ラインである」

         従って、この防衛ラインにおける祖国防衛を可能とする
        ために、自衛隊・国防軍を「専守防衛」体制から真の国防
        軍に転換再編しなければならない。

         その根本は、「断じて国内を戦場にしてはならない」と
        いう基本ドクトリンである。

         よってまず、海軍を主体にして現在の本土防衛用の陸軍
        を遠征軍つまり敵基地を征圧できる海兵軍に再構築する必
        要がある。

         大陸内部に攻め入って軍政を実施するような陸軍を持つ
        必要はないが、我が陸軍は海軍と協働して「海を渡る」陸
        軍でなければならない。海を渡ってくる敵を国内で迎え撃
        つ陸軍であってはならない。

         そして海軍は、広大な海域と空域を機動力を持って制圧
        でき、大陸側で敵を撃滅できる海軍でなければならない。

         空軍は、「敵基地を撃破」できなければならない。(以下略)

        ■呂秀蓮台湾副総統: 「太平洋世紀の柔軟な文明」講演
          (2003年9月19日)  
          http://www.roc-taiwan.or.jp/news/weeknews287.htm

         海洋立国こそ台湾の国家発展の新たな未来であり、高度
        な戦略的観点から海洋を見据え、海洋を重視していく考え
        です。

         二十一世紀、台湾の海洋戦略の発展目標は、台湾を中心
        に円を描くように海洋に向けて発展することです。

         具体的には、民主と平和、繁栄を核とした柔軟な海洋戦
        略を持ちながら、国連の「海洋法条約」をすべての太平洋
        民主国が相互に遵守し、海洋の利益の保護に努め、太平洋
        の永続的発展を維持するというものです。

         柔軟な海洋戦略を基礎に、私たちは二十一世紀、太平洋
        のこの生命の磁場において、太平洋の新たな文明の旗手と
        なり、柔軟な力を持った国づくりを太平洋地域の普遍的価
        値に据え、共同で太平洋を守り、海洋の永続的発展を求め
        ていくことで、国家間の争奪戦や海上が戦火とする事態を
        避けたいと考えています。

         この理想を実現するため、私たちは短中長期の三段階の
        目標を掲げ、実行に努めます。

   (一)    短期目標:民主大平洋大会(年度大会)
   (二)    中期目標:民主太平洋連合(非常政府組織(NGO))
   (三)    長期目標:太平洋民主国家連合(政府組織) (以下略)

     次回はグアム島基地に配備される空母や原子力潜水艦隊を中
    心に「2015年の米中戦争」を分析してみましょう。

■「東アジア共同体」という虚構を捨てて『アジア・シーパワー連合』
    を構築せよ■(江田島孔明)

◆中国経済圏と「東アジア共同体」という虚構◆

    「日・中・韓+ASEAN」で共同の経済圏を作るという動きには
    注意が必要です。絶対に阻止しなければなりません。

     日本は「東アジア共同体」の枠組みに決して入ってはなりま
    せん。脆弱な体質をもつ中国中心の元経済圏と心中するのは韓
    国だけで十分なのです。

     アジア共同体を唱える中国事大主義者達の前提には、中国が
    経済大国であり、今後も成長を続けるという楽観的見方がある
    がこれは誤りです。

     中国経済はバブル崩壊や共産党独裁体制という大きなリスク
    を抱えており、そうした国家と東アジア共同体などと称して
    「経済圏」を構築することは重大な戦略的下策なのは明白です。

     結果的に中国と韓国がアジア市場全体を滅茶苦茶に蹂躙し、
    巨大な中国への投資バブルを作り上げ最後にはアジア経済その
    ものをクラッシュさせてしまうことは火を見るよりも明らかで
    す。

     中国側はそのような意図を隠して、甘言を弄し、日本を取り
    込もうとするでしょう。また日本の多くの財界人や政治家たち
    は目先の利権と利益に目がくらんで日本とアジア経済を破壊す
    る中国への企業進出と投資バブルに加担するでしょう。愚かな
    ことです。

     現実には東シナ海が一触即発であり、世界的にも戦国時代に
    入ったことが分かると思います。アジア共同体の幻想を捨て、
    冷徹に現実を見つめる必要があります。

◆海洋アジア国家群の共同体こそアジアの未来を開く◆

     私は、WTOや国連といった多国間協議の場を重視しつつも、
    「アジア太平洋圏」に共通利益を有する日本や台湾や豪州など
    の「シーパワー同志の連携」による経済圏、安全保障の枠組み
    を形成することが不可欠ではないかと考えます。

    「アジアはひとつ」というのは虚構です。アジアを重層的に考
    れば、中国を中心とする「大陸アジア」と台湾やASEANに代表
    される「海洋アジア」の2つに分かれます。そして前者をラン
    ドパワー後者をシーパワーと考えることができます。

     日本の場合ここでいうところの「海洋アジア」(台湾や
    ASEAN諸国を核とした国々)を中心とし、日本・オーストラリ
    アを頂点とするシーパワーの国々と連携してNATOのような
    「集団的防衛機構」と「地域経済圏」を構成すべきなのです。

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