[やまのい和則メールマガジン 第739号]
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やまのい和則の
「軽老の国」から「敬老の国」へ
- Yamanoi Kazunori Mail Magazine -
第739号(2005/12/05)
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メールマガジンの読者の皆さん、こんにちは。
12月に入り、急に寒くなってきました。
海外視察から帰国後、この週末は、地元で集会参加や懇談会に
参加しました。毎日のように相談を受けたのは、自閉症や障害児の
方々の就学についてです。このことについてまた取り組みたいと
思います。
また、民主党の会議では、京都南部の合併問題について議論し、
住民のコンセンサスをしっかり得る努力をすることを改めて
確認しました。
さらに、連日、報道されている幼児殺害事件には、怒り心頭に
発しています。子どもが安全に暮らせる社会作りのやめ、再発
防止のために取り組まねばなりません。
さて、12月5日は、東京に来て、厚生労働省で社会保障審議会の
障害部会を傍聴ました。障害者自立支援法の具体的な中身の
議論です。国会議員では、公明党の福島豊議員と私が参加。
そして、12月6日(火)午後4時から、初めて岸田委員長のもと、
衆議院厚生労働委員会の理事懇談会が開かれます。
議題は、今回、障害部会で提案された自立支援法の中身
(政省令など)についてです。
理事懇談会の主なメンバーは、民主党の仙谷筆頭理事、私。
与党は自民党が筆頭理事が鴨下一郎議員、次席理事が大村秀章
議員、公明党は福島豊議員、共産党は笠井議員、社民党は阿部
議員など。このメンバーで来年度の医療制度改革の審議についても
理事会を進めます。
6日の理事懇談会では、今日の障害部会の提案について、与野党の
議員で議論をします。国会での審議で提起された問題点などが解決
されているかどうかなどです。
なお、障害部会では、厚生労働省の役人の方々と障害者福祉などの
関係者が30人くらい集まり議論がなされ、傍聴席は100人で超満員。
どのようなサービスを受けられるかという障害程度区分や、地域
格差が心配される地域支援事業などについて議論。
障害者本人の意向や今までの利用実績がどこまで、今後の利用サー
ビスに反映させられるのか、など、不安は山積です。
厚生労働省の担当者も精一杯、頑張って下さっているのでしょうが、
先が見えない不安は続きます。
部会の1つの論点は、知的障害者や精神障害者のグループホームを
精神病院や知的障害者施設の敷地内に認めるかどうかです。
ちなみに、日本では大規模施設に住んでいる知的障害者は約14万人、
精神病院に入院している患者さんが32万人。そのうち、治療が
一段落している社会的入院が約7万人。
先進国でこれほど障害者を大規模な施設や病院に長期間、住まわせ
ている国はありません。逆に言えば、日本では障害者が地域に
少ない、地域から隔離されているのです。
そんな中で、このたび、厚生労働省は、施設や病院から出て、
障害者が地域で暮らすように移行するのが難しいと考え、施設や
病院の敷地内に条件付きでグループホームを認めてはどうか提案を、
今日の部会で行いました。これはとんでもないことです。
大きな施設や病院でなく、地域のグループホームで暮らすのが、
世界の福祉の流れ、ノーマライゼーションです。しかし、日本では
世界では例も見ない考えで、施設や病院を出て、また、引き続き、
敷地内のグループホームに住み続けるということを認めようと
しています。それでは、障害者は一生、病院や施設の敷地内から
出られません。
おまけに、今日の障害部会では、施設や病院関係者を中心に、
この厚生労働省の考えを認める意見も出されました。
「グループホームは地域では偏見が強いので、建設は難しいから、
病院や施設内の設置もやむを得ない」
というような意見です。しかし、こんなことを認めだしたら、
障害者が地域で暮らせる社会の実現は、また遠ざかります。
障害者本人がこんな議論を聞けば、怒ると思います。
障害部会では、障害者本人の声をもっと反映すべきです。
障害者本人が障害者福祉の主人公。しかし、障害部会は、障害者
関係の団体の利害調整の場です。
あまりメールマガジンで、障害者のことばかり書くと、「また、
障害者福祉か?」と、思われる読者の方々も多いと思います。
しかし、先日のイギリス視察(「社会的排除」が大きな社会問題に
なっている)でも感じましたが「貧しい社会」と「豊かな社会」の
分かれ目は「弱い立場を人々を排除する社会か、温かく包む社会か」
だと私は思うのです。
障害者や子どもやお年寄りが暮らしやすい社会は、誰もが暮らし
やすい社会です。
「社会的排除」ということが21世紀の世界の大きな問題点に
なります。
以上で、今日のメールマガジン終わります。山井和則 拝
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