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STAGE http://www.drama-edu.net
―――――――――――――――――――――VOL.256[2007/6/25]
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演劇タイムズ ボランティアスタッフ募集!
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3つのメルマガスタンドから配信し、演劇業界人を中心に約1000名の方々
に愛読いただいている「演劇タイムズ」は、「もっといいものを!」を合言葉に、
大リニューアル作戦の真っ最中!
リニューアル後の目標は、演劇に携わる方々がもっと気軽に関われるメルマ
ガづくり―――。
そこで、演劇タイムズの制作・発行をお手伝いいただけるボランティアスタッ
フを募集しています。
内容は、取材スタッフやコーナー執筆、アイデアブレーンなど、さまざま。
演劇関係者だけでなく、演劇を愛する方ならどなたでも大歓迎です。
「私の声も届けたい!」「演劇界のいろんな人に話を聞いてみたい!」など、
興味のある方は、ぜひぜひ編集部(info@frontstage.co.jp)までご連絡を。
お待ちしてまーす。
〓〓見たい!知りたい!演劇業界!〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓
真のプロフェッショナルを育てたい〜演劇倶楽部『座』
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このコラムでは、第一線で活躍する劇団に直接取材し、劇団の現状やそれぞ
れが抱えている問題点、演劇業界の活性化などのテーマを共に考え、演劇の
魅力をより多くの方々へ知っていただくための方法を考察してゆきます。
第55回目の今回は、「演劇倶楽部『座』」です。
●演劇倶楽部『座』
「日本の俳優たちよ、日本を学ぼう!」を合言葉に、主宰・壤晴彦により、
1992年に創立された全く新しいタイプの劇団。
付属研究所では、“真のプロフェッショナル”を目指す俳優育成カリキュラム
の他、自国の伝統を体現するための養成期間をもうけて、日本語を正しく
語ること(歌舞伎・落語・浄瑠璃)や、日本伝統の身体表現(日本舞踊・狂言)
などのスキルを育成。
1998年からは、『詠み芝居』という独自のスタイルの公演活動を続けている。
日本の言葉が乱れ、人々の心までもがひからびつつある現代、みずみず
しく豊かな日本語の響きによって、日本の心象風景を鮮やかに描く詠み芝
居は、大きな感動を広げている。
●演劇倶楽部『座』主宰、壤晴彦(じょう・はるひこ)さんにお話を伺いました。
『座』の活動はもちろん、蜷川幸雄演出作品をはじめとする様々な公演に参
加し、演技指導者としても評価が高い壤晴彦さんにお話を伺いました。
Q・演劇倶楽部『座』を立ち上げたきっかけは?
――――以前は、海外公演に参加することが多く、ヨーロッパの演劇人と接
する機会が多かったんです。
そのときに彼らと話していて、彼らが日本の演劇に非常に敬意を持
っているのを感じたんですね。
彼らは、「日本は演劇の宝島だ」というんです。
「ヨーロッパはオペラ、バレエという舞台手法を編み出したところで
とまっている。日本には能や歌舞伎、文楽といった、まったく独自の
演劇手法があるのに、どうして日本で勉強せず、わざわざこちらに
やってくるのか?」と。
向こう(海外)がオペラやバレエでとまっているというのなら、日本は
歌舞伎でとまっているのではないかという感じもするのだけど、
でも、志をもった若者が自国の文化を省みず、外に勉強しに出てい
ることは確かだと痛感しましたね。
そんな中で、1992年に演劇倶楽部『座』の前身となる演劇研究室
『座』を立ち上げました。これは「劇団」というより、「勉強会を行う
集団」ですね。
そこで、7年間、無料で日本語や日本の伝統文化についてを学びま
した。7年目にパフォーマンスの依頼を受け、「雨月物語」を上演し
たんです。
ただし、集団維持のためには、無料というわけにも行かず、有料化
しました。その時に改名して生まれたのが、演劇倶楽部『座』です。
Q・日本の伝統文化や日本語を学ぶことの大切さとは?
――――伝統文化や芸能を勉強しているのは、伝統芸能を行うためではなく、
あくまでモダニズム追求のためです。
「真のモダニズムは伝統の中からしか生まれない」という言葉があり
ますが、そのとおりだと思っています。
また、日本の俳優は言語レベルが低すぎる。テレビドラマの台本が、
小学校3年生レベルの言語で作られている現状があります。人気が
あれば、技術がなくても仕事がくる仕組みになってしまっています。
しかし私は、演劇人というのは「言語の番人」だと思っているんです。
だから言語についても基礎から訓練させるようにしています。
『座』では毎年研究生を入れて、日本舞踊、狂言、能、歌舞伎などの
訓練をしていまして、劇団員ももちろん参加しています。
最初は誰もが戸惑うようですが、回を重ねるごとに、顔つきが変わっ
てゆくんですよ。古くから存在している深い文化に、マッチした顔つき
になってくる。そうなると、こういう訓練の必要性をますます感じますね。
今の若い人は「温故知新」の精神が欠けているかもしれません。
だから『座』では、訓練のほかにも、様々な文化に接してくるように指
導しています。伝統文化の完成された高度な手法を見て、「びっくりす
ること」が一番の修行になると考えているからです。
驚愕し、敬意に似た「畏れ」を感じること……。それが、修行の第一歩
なんじゃないでしょうか。
Q・独自に生み出された「詠み芝居」とは、どのような表現?
――――小説などの物語を舞台の芝居として表現するのですが、朗読芝居とは
違います。普通のストレートプレイのように役者が演じるのですが、セリ
フ以外の原文を語る俳優も舞台にのります。
つまり、小説の地文を語る人間も舞台上にいる形です。
以前、朗読劇のリサイタルに出演したとき、地文の持つエネルギーを
強く感じたんです。地文は作家のエネルギーが一番出るところだと思
うんですよ。でもそういう小説をいざ戯曲化するとそのエネルギーがな
くなってしまう。
だから、パワーを持つ地文を生かせて、しかも、朗読劇ではない芝居
をやりたいと考えました。それが「詠み芝居」です。
この形式は新しいといわれていますが、実は浄瑠璃と同じなんですね。
浄瑠璃は義太夫さんが地文を伝えるわけですから。
「詠み芝居」では、このような形で、小説を戯曲化することなく舞台上
に乗せています。
やっぱり偉大な作家の優れた日本語は、原型のまま残すべきなんで
すよ。作品の持つパワーをそのまま伝えられるので、地文に存在する
作家のエネルギーでお客様の心を動かせるんです。
地文でお客様が涙を流してくれる。これは「詠み芝居」独特のものです。
はじめ、この「詠み芝居」は、ある程度年齢のいったお客様にしか受
けないだろうなと思っていたのですが、ふたを開けてみればまったくそ
んなこともなく、幅広い年齢のお客様にご好評をいただきました。
特に、若い世代のお客様に、作品を共感してもらえたことがうれしかっ
たですね。
Q・演劇倶楽部『座』の今後の展望は?
――――『座』についていうと、まず質の向上をはかっていきたいです。特に作
品の質です。
質を上げるためには、これはもう訓練をするにつきますね。
今、俳優を目指す多くの方は、華やかさだとか面白さばかりにとらわ
れがちですが、実際は違いますよね。しんどいところをしっかり頑張ら
なくてはいけません。
最後に花を咲かせるために、土を耕し、種をまき、水をやり…。
そういう地道なことを、しっかりやっていきたいです。
そうやって訓練していって、技術者集団になりたいですね。ゆくゆくは、
少人数で作った中身の濃い作品を、パッケージとして展開したい。
少数精鋭で質の高い作品を、いいものがわかるお客様のところへ、
身軽に持って行きたいと思っています。
また、劇団としての公演数を増やしていきたいです。現在は年に2回、
公演を行っていますが、俳優は舞台に乗ってこそだと思っていますの
で、毎日訓練をしている俳優の仕事場を増やしていきたい。
技術があり、「食べられる」環境を作れば、おのずと人も集まります。
そうして劇団を大きくしていきたいと考えています。
劇団に限らず、日本の若い演劇人に関して言えば、自分を向上させ
ることにもっと貪欲になってほしいです。ほうっておくと技術というもの
は落ちていくものなので、安住しないでほしいですね。
現在の演劇、放送の業界では「キャスティングされる→役をこなせな
い」の繰り返しになっていますよね。特に、制作サイドが俳優の人気
に頼ろうとするケースだと、これがとても顕著です。この悪循環を断ち
切っていきたいですし、そうしなければいけないと思っています。
過密スケジュールを縫ってインタビューに応じてくださった壤さん。
『座』の主宰として、研究生やワークショップ参加者に温故知新の精神を教えな
がら、誰よりも自分自身が日本文化の歴史に対して真摯に向き合おうとしてい
る姿勢がとても印象的でした。
ちなみに、『座』のワークショップは毎年募集が殺到して、すぐに定員オーバーに
なってしまうのだとか。中には、「来年こそは!」と参加枠を待っている方もいらっ
しゃるそうです。
きっと、壤さんの文化・芸術に対する誠実な考え方や生き方が、様々な分野の
方の心を揺さぶるのでしょう。
6月末から始まる公演も楽しみです。
(取材・構成 A)
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★演劇倶楽部『座』新作詠み芝居「鳥の物語」
2007年6月30日(土)〜7月8日(日)ベニサン・ピット
日時指定・全席自由 前売当日共6,000円
チケット好評発売中
※7/2(月)は「鳥の物語」タイアップ特別企画公演!!
壤晴彦・秘本朗読シリーズ 第一弾「袖と袖」
3,000円(ワンドリンク付・200名限定)
★お問い合わせ、ご購入は演劇倶楽部『座』HPをご覧ください
http://za01.com/
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★☆★編集後記★☆★
いよいよ、リニューアル第一号に向けて、本格的に始動しました。
数少ないスタッフが、ああでもない、こうでもないと喧々諤々。
さーて、どうなる演劇タイムズ編集部!
8月までに間に合うのか!?
乞う、ご期待!
(リニューアル委員長・Y)
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