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2008/10/24

【102】治療家同士のガチンコ対決

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  本当の自分がわかる心の技術 安らぎと治癒の自己改革
     第102号 2008・10・24 発行  
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平井です。(^^) 

先月の9月下旬、故・木田恵子先生(1920〜2006)の知り合いか何かと
間違われちゃいました〜。(^^;

木田恵子先生の本もたくさん買ったのですが、内容がやさしいようで
意外とムムムなので、アウトプットできなくておりました。

このさいに、重い腰を上げて、木田先生の精神分析治療について、
著書を参考にしながら、特色を見ていきたいと思います。

木田恵子先生は長年古沢平作博士に師事され、著作でも
しばしば多くのぺージをさいて古沢氏のことを語られています。

木田先生のお話は、卓越したところと、え?!と驚愕させられるところと
両方あるので、少しずつじっくりと読ませていただきながら、
私なりに意見をまとめていきたいと思います。(^^) 


木田先生のご著書(共著を含む)は以下です。

◆木田恵子氏の著作群◆
 
●茶の間に幸せを 協同出版社1966年
●自己分析を語る 霜田静志・国分康孝他 誠信書房1971年5月 
●子供の心をどうひらくか 太陽出版1979年6月
●0歳人・1歳人・2歳人 太陽出版1980年10月
●人間ごと来談簿 太陽出版1981年6月
●その時,子供はどう思うか 太陽出版1983年5月 彩古書房1987年
●親たちの過誤 彩古書房1984年10月
●ふるまいの教育 茨木俊夫氏との共著 彩古書房1985年3月 
●喝采症候群 彩古書房1986年1月 太陽出版2006年11月
●名探偵は精神分析がお好き 中島梓氏との共著 早川書房1991年6月
●添うこころ 太陽出版1992年10月
●贈るこころ 太陽出版1994年7月 
●こころの真相 太陽出版1998年10月


※ これらの本は心理学ブログでご紹介しています。^^
http://sinrigaku.livedoor.biz/archives/50239132.html


〜 この続きは次号 〜



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○木田恵子先生と私 
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冒頭でも述べましたが、
私が木田先生と何かつながりがあると思われた方がいましたが、
私自身は、木田恵子先生とは仕事上も私生活でも
直接のつながりはありません。木田先生のことを知ったのは、
お亡くなりになられたあとです。

長年ほそぼそと続けてきた西洋での精神分析界についての研究も、
ある程度、一段落ついたかっこうなので、
じゃあ、日本での精神分析はどうなのかと、
フロイトという源流が、日本ではどう流れていったのか、
今はどうなっているのか把握したくなりまして、
まずは日本に精神分析を伝えた古沢平作という人物について、
資料を漁っているうちに、木田恵子氏のことも知ったわけです。

なにせ古沢平作博士は、名誉欲の薄い方だったようで、
本を書くよりも、精神分析家を育てることに
力を注いだ方なので、著作が読みたくてもない。

お弟子さんたちの書いた本から「古沢平作」を探すしかなく、
そうしているうちに、医師でない精神分析家、
木田恵子氏のことを知ったのです。

医師にあらず・女性で・精神分析を仕事として営む、
という点だけみれば、木田先生と私は共通しているので、
私が一方的に(^^;親しみを感じているだけです。


私の師は、木田恵子先生でも、古沢平作博士でも、ないのです。

学ばせていただいたのは、大きい比率で、やっぱりフロイトその人です。
次に、温かな慈愛を感じさせるフロイトの弟子、メニンガー博士。

そして、精神分析の臨床現場を教えてくれたマリ・カルディナルの
『血と言葉』、この本に出てくる、
パリの中央14区に家と診療所を構えていた、

――「茶色の髪をした小柄な・きちんとした身なりの、ほっそりとして、
どこかよそよそしい感じの・黒い瞳は釘の頭のように光っている」――

先生です。(^^*)! 



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○あの森田正馬先生が精神分析家に食ってかかる場面
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古沢平作氏を中心とした、黎明期の日本の精神分析の様子は、
●精神分析と仏教 武田専 新潮選書1990年8月 にくわしいです。

著者の武田先生自身、上下関係が絶対である医者の世界にありながら、
自他ともに中立的に観察・描写されているところがナ〜イス!(*^▽^*)

『師匠』の立場である古沢平作・慶応の三浦岱栄(たいえい)の
両氏が、意見の違いから、弟子の前で感情剥き出しに口論をしたあげく、
二人とも、弟子に向かって、「君らはどっちが正しいと思うか?!」
「もし○○先生が正しいと思うなら、
 今日限り私の弟子をやめてもらいます!」などと、
二者択一を迫ったりであるとか、

森田療法の創始者森田正馬氏が、精神神経学会の席に和服でやってきて、
最前列に座って風呂敷包みからノートを取り出し、
精神分析関係の発表にはとくに熱心に耳を傾け、終わると、
痛烈な反撃を開始! それに日本で唯一精神分析を教えている
丸井教授が立ち向かうといった、マジにガチンコ対決が、当時の
学会の名物だったとか、
エピソードを淡々と書かれています。(^^

関連サイト 武田先生が建てた武田病院HP http://www.takeda-hp.jp/



※ この本も心理学ブログでご紹介しています。^^
http://sinrigaku.livedoor.biz/archives/50239132.html


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○精神分析関連のおぼえがき
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〜 まだ不完全ですが、けっこう長いです。
  精神分析の歴史全体からしたら1%ぐらいでしょうが(^^;)〜

◆フロイト
・1856(江戸時代安政3)年5月6日 ジークムント・フロイト生まれる 
・1909(明治42年)9月 米国クラーク大学でフロイト講演(53歳)
     米国精神医学改革の指導者のひとり、アドルフ・マイヤーも聴講
     精神分析がアメリカ精神医学界に導入されるきっかけとなる
・1915(大正4)〜1916および1916〜1917年の冬期 ウィーン大学
     精神科病院講堂にて『精神分析入門』のもととなる講義を行う
     医師も非専門家も男女の別なく、少人数の聴講だった

◆古沢平作
・1897(明治30)年 古沢氏神奈川県厚木市に旧家に生まれる 
・1918(大正7)年 宮城県仙台市の第二高等学校(旧制二高)入学
・1921(大正10)年 網膜剥離を患う(片眼失明ともう片方は斜視・弱視に)
・おなじ1921(大正10)年頃 森田正馬が神経症の治療法として森田療法を提唱 
・1926(大正15)年 医学部卒業・精神医学教室入局 丸井清泰教授に師事 
・1927(昭和2)年 京都の学会で古沢は森田正馬から強く非難される
・1928(昭和3)年 懸田克躬氏・山村道雄が東北(帝)大の精神科に入局
     先輩の古沢平作氏が精神分析の指導をする
・1931(昭和6)年 ウィーンへ旅立つ (たぶん船で)    
・1932(昭和7)年1月下旬 ウィーン到着 二校時代からの友人黒川利雄の紹介で
    フロイトと会う 9月より1年弱ステルバとフェダーンに師事
・1933(昭和8)年 1年半あまりのウィーン滞在より帰国、
    ウィーンより帰国まもない頃三浦岱栄氏と出会う
    東京郊外の東玉川の借家で個人開業(36歳)
 ※ちなみに、『日本における臨床心理学の導入と受容過程2』での、
     岐阜聖徳学園大学小泉晋一氏の発言では古沢平作氏は
     「1931年留学・1933年帰国・1934年開業」となっているが?
http://www.human.ritsumei.ac.jp/hsrc/resource/series/03/03_workshopdocx.pdf
・1953(昭和28)年 武田専氏の精神分析を開始  
     ※ 同年発行の『フロイト選集3 続精神分析入門』あとがき
     『化身の住人――偏執病者』にて、自らが精神分析を習い始めて
     三、四年後の事件により、治療方針を改めたとあり。
・1955(昭和30)年10月23日 日本精神分析学会創立 
宮城県仙台市の国際精神分析学会支部と東京の精神分析研究会との
合同団結のほか、広汎な人たちの支持で成立(『精神分析と仏教』より)
・1968(昭和43)年10月5日 逝去 

上記メモ 参考文献:
『精神分析と仏教』『フロイト――無意識の扉を開く』『精神分析入門』

こちらの本も心理学ブログで御紹介しています☆ 
http://sinrigaku.livedoor.biz/archives/50239132.html


☆ ちなみに
丸井教授と古沢博士が出会った東北大学がある宮城県は
私の出身・居住地でもあります。

よく間違われるけど、九州の宮崎県とは違いますょぉ〜。東北です。

あちら九州の宮崎県のほうでも、宮城県とよく間違われるそうで、
こないだ、「これも何かの縁」と、ノリのいい両方の県知事が
物産品などを、仲良く共同でアピールしていましたっけ。♪


 
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★蛇足★ 古沢博士の口癖が意味わからない 
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『精神分析と仏教』193ぺージに、古沢博士の口癖が、
「畳のヘリを叩いても精神分析」
ということで、
同じことを神田橋條治先生も、たしか、
『不確かさの中を―私の心理療法を求めて』だったか、
対談のなかでおっしゃっていたのですが・・・

この、『畳のヘリを叩いても』の意味がよくわかりません。(^^;

「なにがなくても江戸むらさきぃ〜!
(桃屋の海苔の佃煮のテレビコマーシャル)」

・・・みたいな感じでしょうか? 


はい? …… 最後の「き」の音が同じなだけ? w(^_^)?


誰か意味をご存知の方いらしたら、教えて下さいまし〜。


『不確かさの中を』も、心理学ブログで御紹介しています☆ 
http://sinrigaku.livedoor.biz/archives/50239132.html

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ご協力ありがとうございました。


ではまたここでお会いしましょう 
(^.^)/~~~


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●編集後記
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私が不安神経症を治そうとして勉強に取り組んだ心理学、ひいては
精神分析は、単純に把握することを拒むようなしろものです。(;^_^A

ヨーロッパの薄暗く深い深い、一度足を踏み入れたら簡単に出られない
方向がわからない森のなかにいるような感じもします。

もちろん、精神分析学のうら、自分の不安神経症を改善するのに
役立つ要素は、当時必死に頑張って取り入れ済みなので、
実用性という点ではあれから長年不自由はしていないのですが、
世間が精神分析にたいしてもっているイメージや、
教養としての精神分析理論についても、最低限
確認しておこうかなというあたりで。


               平井 瑛子( ひらいようこ )(^^) 

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平井瑛子のウェブサイト・ブログ
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◆楽天・日常生活的ブログ http://plaza.rakuten.co.jp/ykoyo/
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当メルマガ『本当の自分がわかる心の技術 安らぎと治癒の自己改革』
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発行責任者  グリーニング・ランド 平井 瑛子(ひらい・ようこ)
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