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まるで映画のようだ、自由気ままに生きてきた映画人生、通学校は映画館だったその著者の、映画からの含蓄と、映画への恩返しもかねて、つれづれに紐解く映画エッセイ。新作メルマガであるより、旧作名品メルマガと言ったほうがいいかもしれません。

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2008/09/29

スターの萌芽とスターの死/デジタル・シネマ・ダイアリー

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 ◆★★★★★★★★≪デジタル・シネマ・ダイアリー≫★★★★★★★★◆
◆□◆2008.09.26/vol.74/1038部(M.S.678部/ mag.237部/melma.123部)◆□◆
       <レ・フィルム・デュ・キャロッス・ジャパン>
  「輝ける映画のときめき」⇒ http://brilliantmovie.seesaa.net/
  「映画スター!ドットコム.」⇒ http://actor-actress.jugem.jp/
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文句なしにお奨めのエンターテイメント新作を拝見しました。

ジョディ・フォスターの新作という以外何の予備知識もなく観た「幸せの1ページ」。

無我夢中の楽しさで、この邦題の意味もようやくラストで知れる、

ハートフル・ウォーミング・アドヴェンチャー大正解です。



家族ずれで楽しめる今年随一かもしれません。

しかも今回はかつて自らが天才子役だったジョディ、

その再来と思しきアビゲイル・ブレスリンとの共演がまぶしいほどの大成功。

いやいや原題 NIM'S ISLAND からすればその主役はそのアビゲイル。

邦題からはホームドラマを想像しましたが、

これが南海の孤島に棲む父娘のアドヴェンチャーライフ。



これに絡むジョディの役柄は引きこもりの冒険作家アレクサンドラ・ローバー

というキャラクター、観ないではこの楽しさは満喫できません。

父親役と、その冒険小説の主人公アレックス・ローバーとの

二役を演じるのがジェラルド・バトラー。

この三者三様、三位一体が快適南洋ライフを満喫させてくれる!のです。



ときにアニメ的、時に荒唐無稽、はたまたハチャメチャと思いきや、

これ全てハート・ウォーミング・シリアスに収斂していく格好の仕掛け。

涙も滲む心も滲む、七色の虹のごとし。



テンポ良し、カメラ良し、展開また良しとくれば、どなたさまの監督作品と

興味を惹かれるが、マーク・レヴィン&ジェニファー・フランケット夫妻協力になる

第一作。マーク・レヴィンの処女作は「幸せのレシピ」(2005)

=これは未見だけれどもその翻案のもともとのドイツ作品

「マーサの幸せレシピ」(2001)はお気に入りで、キャサリン=ゼタ・ジョーンズ版も

そのお蔭でおよそ想像がつく。

ジェニファーもまた共同脚本の数々、それよりなにより「幸せのレシピ」には

このアビゲイル・ブレスリンが出ているのですね。



その息も、意気も通うがごときマーク&ジェニファー&アビゲイルの幸せな

これも三位一体、創作の秘密というわけもあるようではある。



さらにはここに大いに活躍のアシカのセルキー、

空飛ぶペリカンのガリレオ、イグアナもびっくりのトカゲのフレッドとくれば、

ウ〜ム、もう一度訪れたいニムズ・アイランドではあります。

ジョディに加えて、これだけの材料を満タンにしたこの快作は

おそらくあなたの幸せの1ページ! というお時間を提供してくれます。



オフィシャルサイトもぜひ、ご覧ください。
日本版⇒ http://shiawase1.jp/  英語版⇒ http://www.nimsisland.com/


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  ★「スペシャリスト」(’94)ルイス・ロッサ
  http://plaza.rakuten.co.jp/great280/diary/200808230000/
  ★「ホワイト・ライズ」(2004)ポール・マクギガン
  http://plaza.rakuten.co.jp/great280/diary/200808250000/
  ★「エイジ・オブ・イノセンス/汚れなき情事」(’93)M・スコセッシ
  http://plaza.rakuten.co.jp/great280/diary/200808310000/
  ★「夜の流れ」(’60)成瀬巳喜男+川島雄三
  http://plaza.rakuten.co.jp/great280/diary/200809010000/
  ★「ダンシング・ハバナ」(2004)ガイ・ファーランド
  http://plaza.rakuten.co.jp/great280/diary/200809060000/
  ★「ピンクの豹」(’63)ブレイク・エドワーズ
  http://plaza.rakuten.co.jp/great280/diary/200809080000/
  ★「サーカスの世界」(’64)ヘンリー・ハサウェイ
  http://plaza.rakuten.co.jp/great280/diary/200809090000/
  ★「モロッコへの道」(’42)デヴィッド・バトラー
  http://plaza.rakuten.co.jp/great280/diary/200809130000/
  ★「枢機卿」(’62)オットー・プレミンジャー
  http://plaza.rakuten.co.jp/great280/diary/200809150000/
  
  初見の監督としてはポール・マクギガンが注目。
  他の作品を渉猟するのにまた時間が欲しくなります。
  「サーカスの世界」が、思いがけず荒削りながら拾いもの。
  「枢機卿」は、24歳ロミー・シュナイダーが既に片鱗のかがやき。  
☆━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━☆


子役時代には輝いていても、大人になって大成するとは限りませんが、

ジョディ・フォスターはその中でも群を抜く大スターかもしれません。

http://actor-actress.jugem.jp/?day=20070901



彼女のあとを追うのは子役というよりティーンからの女優業、

ナタリー・ポートマンが一押しと、筆者は思っていますが、

子役だけで終わろうと終わるまいと、やはり天性は争えない輝きの

「幸せの1ページ」の、アビゲイル・ブレスリンですね。



その出演作もまだ少ないうちに、旧出演作もまた渉猟したいものです。

とりあえずは、その「幸せのレシピ」ですし、菊池凛子と助演女優賞を競った

「リトル・ミス・サンシャイン」(2006)も押さえておきたい出演作かもしれません。



「ザッツ・エンターテイメント」などを観ると、シャーリー・テンプル(’28〜)の

可愛さ利発さ機敏さに魅惑されますが、本編は成人して新婚ホヤホヤの頃

その夫君と一緒に出演したジョン・フォードの西部劇「アパッチ砦」(’48)を

観たくらい。成人して大成しなくても大・子役のピカイチかもですね。



’69年にはフォード大統領から国連の代表に任命され’70年まで就任。

’74年にはガーナ大使を’76年まで、’89年にはチェコの大使という

経歴を知ると、別に女優業としての大成ばかりが人生ではないことも知ります。



でもファンとしては縁無き別世界でたとえ活躍するより、新作映画でまみえたい

ごひいきスターではあります。

それでも女優業、40歳を過ぎてもなお主演を張り続けるのは紆余曲折、

その役柄に、その作品レベルに、しのぎを削るその世界で、

第一線を保つのはつくづく大変なこと稀有なことです。



その内幕を暴かんがごとき数々の映画作品も造られているほどです。

「イヴのすべて」(’50)もあれば「サンセット大通り」(’50)もあります。

「何がジェーンに起こったか?」(’62)もあります。



この苦難の女優業を描く三大名作、その2本までを主演したのが

ベティ・デイヴィス、まさしく亡くなる直前まで主演を張った名女優です。

しかしこの2本はむしろそのキャリアの限りなく後半、

その前半にこそ、そのキャリアの礎が連綿と在るのですねえ。



映画史を飾る幾多の名作を仕上げたウィリアム・ワイラーとの

「黒蘭の女」(’38)「月光の女」(’40)「偽りの花園」(’41)だけでも

観ておきたいものです。



「風と共に去りぬ」の直前にできた「風と共に去りぬ」というべき

「黒蘭の女」にびっくりし、サマセット・モームの映画化ではこれ以上は無い

といっていいくらいの「月光の女」、そのまま映画史の奥の深さを観る想いです。



とここまで書いてきましたら、訃報を知りました。

ポール・ニューマン死す。一時代の終焉です。

すぐさまブログに「そこにはいつも、男の原像が、薫った。」と書きました。

http://spacenews.seesaa.net/article/107254358.html



本日はこのくらいで。


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