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小説の館 Vol.8
発行日:2006年6月10日
発行人:丘澄絵梨奈
HP:Creation World
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創作小説「ETERNAL CRYSTAL」第8章
二次創作小説「満月の呪い」第2話
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◆☆◆    創作小説「ETERNAL CRYSTAL」第8章
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<主な登場人物>

エリー

ディール島の人々との戦いに赴くために選ばれた戦士。
アクアクリスタルの守護を持つ。


ユリ―

エリーの異母姉。母親が違うことから、最初はエリーに冷たくしていたが、
ディール島との戦いに赴くことになり、エリーに心を開く。
エリーと同じ アクアクリスタルに守護されている。頭もよく、頼れる人である。


フェイル

アースクリスタルに守護されている戦士。
エリーたちとともに戦う。
7人の中では一番年上で、みんなのリーダー的存在である。


シンクレア

イリュージョンクリスタルを守護に持つ戦士。ユリ―の親友。


ティシア

ウインディクリスタルを守護に持つ戦士。気候や風を操ることができる。


ルイザ

スカイクリスタルを守護にもつ戦士。エリーの親友。ヒーリング能力を持っている。


ジェミ―ヌ

フレームクリスタルを守護にもつ戦士。炎を操る。



レイリア

アレス島の女神。


 シルヴィが繰り出す攻撃を7人は分散してよけた。
「なかなか手ごわいな。ルシアの側近のことだけはある」
 フェイルの言葉に誰もがうなずいた。
「でも、こっちも負けてはいられないわ」
「ユリーの言うとおりだ。みんな、一斉攻撃だ!!」
「アクア・ウオーティ・フリーズ!!」
「イリュージョン・スターディン!!」
「アクア・スティアー・サンド!!」
「ファイアリー・インフェルノ!!」
「ウインディ・ハリケーン!!」
「無駄だ。 ブラック・ファイヤー!!」
 シルヴィの攻撃が7人を襲う。
「わあ――っ!!」
「ヒーリング・ウインド!!」
 ルイザの癒しの力がエリーたちの傷を癒していく。
 ルイザの回復魔法で、エリーたちは再び立ち上がった。

 エリーとユリーが再度、シルヴィに攻撃を試みる。
「アクア・ウオーティ・フリーズ!!」
「アクア・スティアーサンド!!」
「無駄だ!! はあっ!」
「きゃあ――っ!!」
「エリー、ユリー! 大丈夫か?」
「ええ」
「私も大丈夫です」
「シルヴィ、これはどう? イリュージョン・ラビリンスミラー!!」
「なに!?」
 シンクレアの幻術で、シルヴィは判断力を失った。
「くそ…! どこだ!!」
 シンクレアにはシルヴィのいる位置がわかった。
「ユリー、この位置から斜め右を攻撃して!! シルヴィはそこにいるわ」
「わかったわ、シンクレア。いくわよ。エリー」
「はい、お姉さま」
「アクア・スティアー・サンド!!」
「アクア・ウオーティ・フリーズ!!」
「なに!? うわあ――っ!!」
「やったわ!」
「いいえ、まだよ! イリュージョン・スターディン!!」
「二度も引っかかる俺ではないわ!! ブラック・サンダー!!」
「ウインディ・ハリケーン!!」
 ティシアの魔法がシルヴィの攻撃を防御した。
「シンクレア、今のうちに!!」
「ええ。イリュージョン・スペース!!」
 シンクレアが作り出した幻想空間は、
エリーたちとシルヴィを一瞬にして包み込んだ。
「島の人々を襲ったりして、許さないわ!!
イリュージョニスト・ミスティック!!」
「うわっ! おのれ…!! 我を守護するダーク・ストーンよ、
我に力を与えたまえ!! ブラック・ファイヤー・スティール!!」
 7人はいっせいに吹き飛ばされた。
「つ…強い…」
「でも、こいつを倒さなければルシアの元へはいけない」
「みんな、私の力で元気になって。ヒーリング…」
「ブラック・ファイヤー!!」
「きゃあ――っ!!」
 ルイザは地面に倒れる。
「ルイザ!!」
 6人は、倒れたルイザに駆け寄った。
「ルイザ、しっかり! しっかりして!!」
「エリー… みんな…… ごめん…なさい… 力を貸せなくて…」
 そういって、ルイザは意識を失った。
「ルイザ! ルイザ!!」
「大丈夫よエリー。ルイザは意識を失っているだけ。心配いらないわ」
「お姉さま…」
 不安げなエリーに、ユリーは安心させるように 彼女の肩に手を置いた。
「よくもルイザを!!」
「フン! これでおまえたちの傷を癒すものはいなくなったぞ。
どう戦うつもりだ?」

「おあいにくさま。まだ私たちには戦う力は残されているわ。
エリー、あなたのクリスタルの力を私に貸して!」
 姉の言葉に、エリーはしっかりとうなずく。
「シンクレア、あなたのイリュージョンクリスタルの力も貸してほしいわ」
「いいわ。 エリーちゃん、いくわよ」
「はい」
「イリュージョンクリスタルよ!」
「アクアクリスタルよ!」
「このものに力を与えたまえ!!」
 エリーの持つアクアクリスタルと、
シンクレアの持つイリュージョンクリスタルの力がユリーに注ぎ込まれた。
「シルヴィ、私たちの大切な仲間をよくも傷つけてくれたわね!
あなたを絶対に許さないわ!!」
「ほう。どうするつもりだ?」
「アクア・イリュージョン・サンド!!」
「フン!」
 シルヴィはバリアを張って防御したが、防ぎきれなかった。
「…なに!? うわあ――っ!!」
「お姉さま!! すごい!!」
「やるわね、ユリー!」
「こっちもいくぞ。ティシア」
「おう!」
 ティシアはフェイルに、自分のクリスタルの力を貸した。
「グランドストーム・ハリケーン!!」
 シルヴィは再び吹き飛ばされたが、体勢を立て直した。
「しぶとい奴め!! はあっ!!」
 攻撃をよける6人。

 王の間。
「いいぞ、シルヴィ。そいつらをとことん追い詰めろ」
 ルシアは満足そうな笑みを浮かべた。


「ファイアリー・インフェルノ!!」
「ブラック・シールド!!」
 ジェミーヌの攻撃魔法がシルヴィの防御シールドに跳ね返され、
吹き飛ぶ6人。
「わあ―っ!!」
「ハハハハ。どうした? もう終わりか?」
「こんなところで… 負けるわけには行かない!!」
「そうよ。私たちはレイリア様と約束したんですもの。
おまえたちを倒すと」
「みんな、今こそ俺たちの力をひとつに合わせよう。
単体の攻撃ではシルヴィに防がれてしまう。 
それにこれ以上傷ついてしまっては、
ルシアとの戦いに支障をきたす恐れがある。
倒れたルイザのためにも、俺たちはがんばらなければ!!」
「フェイルの言うとおりだわ」
「うん!」
 6人はシルヴィを見据えて立ち上がった。
「ここがおまえたちの墓場となるのだ!!」
「何を言ってるの?」と、ユリーが挑発する。
「なに…!?」
「俺たちはまだ死ぬつもりはないぜ。 みんな!!」
 エリーたちは輪を作って並び、中央に聖剣を重ね合わせる。
 剣の柄の部分に収まっていたクリスタル・ストーンが
エリーたちの頭上に浮かんだ。
 守護精霊たちもクリスタルを囲むようにして集まる。
「レイクフェアリー・セシア! アクアクリスタル!!」
「マリンフェアリー・エアレス! アクアクリスタル!!」
「アースフェアリー・グリース! アースクリスタル!!」
「イリュージョンフェアリー・ミスティ! イリュージョンクリスタル!!」
「ウインディフェアリー・ハレイス! ウインディクリスタル!!」
「フレームフェアリー・ファイアリー! フレームクリスタル!!」
「我らを守護する精霊たちよ! 我らに力を与えたまえ!!
かのものを倒す力を貸したまえ!!」
 6体の精霊とクリスタルがまばゆい光を放ち、
それぞれの守護者の全身を包み込んだ。
「な、なんだ!?」
 あまりの眩しさに、シルヴィは目を閉じた。
 そのとき、スカイクリスタルが光を放った。
「見て。ルイザのスカイクリスタルが!」
「俺たちのクリスタルが呼び寄せたんだ。 きっと」
 スカイクリスタルの守護精霊・ディアスが傷ついたルイザの身体を癒した。
「…ん…」
「ルイザ…大丈夫?」
 その呼びかけに、ルイザはゆっくりと目を開け、起き上がった。
「……ディアス… ありがとう」
「さあ、みんなのところへ」
「ええ」
 ルイザは立ち上がると、ジェミーヌの隣へ行って剣を重ねた。
「ルイザ!!」
「みんな。心配かけてごめんなさいね」
「ルイザ…」
「エリー、私はもう大丈夫よ。 ごめんね。 心配かけて」
「ううん。無事でよかった」
 ルイザはにっこり微笑むと、呪文を唱えた。
「スカイフェアリー・ディアス! スカイクリスタル!!」
 ルイザの全身も、光に包まれる。


 7人は光の渦の中にいた。
「精霊たちの力を感じるわ」
「みんな、ここで一気にシルヴィを倒して 
ルシアのところへ行こう!!」
「おう!!」
「いったい…何が起こったんだ?」
 光の衝撃がおさまったシルヴィは
エリーたちと一緒にいるルイザを見て驚いた。
「おまえ! いったいどうやって!?」
「クリスタルと精霊が力を貸してくれたのよ!」と、ルイザ。
「シルヴィ!! 私たちの力、いまこそ思い知りなさい!!」
 エリーたちの心と7体の守護精霊、
そしてクリスタル・ストーンの力がひとつになった。
 聖剣の中央部分が光を発し、綺麗な虹色のクリスタルが出現した。
「これは…?」
「新しいクリスタルなの…?」
 シルヴィはそのクリスタルを目の当たりにして、言葉を失った。
 一方、王の間にいるルシアも驚愕に目を見開いた。
「これは…! 伝説のエターナルクリスタル!!」


第9章に続く


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◆☆◆    二次創作小説「満月の呪い」第2話
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 一鍬はその日、バイトが終わり 早めに家へ戻っていた。
 一甲からは遅くなるかもしれないと連絡があったからだ。
 部屋で兄の帰りを待っていると、マンマルバの幻影が出現した。
「久しぶりだな。クワガライジャー」
「マンマルバ! 貴様は兄者に倒されたはず!!」
「俺は不死身なのら。それよりも、カブトライジャーを預かっている」
「なに!? バカな! 兄者がおまえごときに捕まるわけはない!!」
「果たしてそうかな? 俺がうえつけたサソリの毒の成分は、
まだ体内に残っている。
そのせいで 体力は完全には戻っていないようだったからな。
捕らえることなど簡単に出来たら」
(兄者…!!)
 一鍬の頭の中を不安が駆け巡る。
「おまえ一人で来るのら。満月の日のあの場所に。 
おまえ一人でこなければ、カブトライジャーの命はないと思え!!」
 そういい残して、マンマルバは姿を消す。
「満月の日のあの場所… 迅雷の里!!」
 一鍬の頭の中に、思い出したくない記憶がよみがえる。
「だが、俺が行かなければ兄者は…!!」
 一鍬は迅雷の里へ向かった。


 迅雷の里。
「いいか、この男に姿を変えるのら。こいつはクワガライジャーの兄貴ら。
 やつはこいつのこととなると、周りが見えなくなる。
あの満月の日に、俺のサソリで命を落としかけたときもそうだった」
「つまり、兄貴思いということですね?」
「そうら。サソリで苦しんでいたときに
どうして何もしてくれなかったくらいは言ってもよいら。
カブトライジャーはハリケンレッドに救われ、
やつは何ひとつしていない。
おそらく、このことを一番悔やんでいるはずら」
「かしこまりました」
 キラーは一甲に姿を変えると、マンマルバとともに待機した。

 そこへ、一鍬がやってくる。
「行くぞ、作戦開始ら!!」
「はっ!」
「兄者! 兄者!! 返事をしてくれ。いったいどこにいるんだ?」
「来たか。クワガライジャー」
「マンマルバ!! 兄者はどこだ?」
「ここら」
 十字架にはりつけられ、ぐったりしている一甲の姿があった。
「…兄者!!」
「い…一鍬…」
「迅雷、シノビチェンジ!!」
 変身した一鍬は、一甲が捕らわれている枷をはずし、救い出す。
「大丈夫か? 兄者」
「ああ、すまない。
それよりも一鍬、どうしてあのとき何もしてくれなかったんだ?」
「あのときって?」
「俺がサソリの毒で苦しんでいたときだ! 鷹介のおかげで助かったが、
弟のくせに 俺の命を救うことすら出来ないとはな!!」
 一鍬には、この一甲が偽者だと 気づくことすら出来なかった。
「すまなかった…」
「謝ってもらえばすむものではないぞ!! 
確かに俺は、ハリケンジャーには言うなと言った。 
だがそれは、おまえだったら
なにか解決方法を見出してくれると思っていたからだ!
おまえを信じて、俺はあの苦しみに必死で耐えていたのに、おまえは!
見損なったぞ。一鍬!!」
「兄者…!!」
「うるさい! 黙れ!!」
 一甲は一鍬に対して、稲妻を放つ。
「うわあっ!!」
「クワガライジャー、おまえは兄貴にも見放されたのら」
「くっ…」
 一甲は一鍬に背を向け、立ち去ろうとする。
「待ってくれ、兄者! 俺はこれからも兄者といっしょにいたいんだ! 
どうしたら、俺を許してくれる?」
「おまえが俺と同じ苦しみに耐えられたら、許してやる」
「兄者…!」
 一鍬の前に、マンマルバが立ちはだかる。
「クワガライジャー、カブトライジャーと同じ苦しみを
貴様にも味わせてやるら!!」
 マンマルバは一鍬の体内に、宇宙サソリの卵をうえつけた。
「ぐっ!」
「耐えろ、一鍬。俺はその苦しみにずっと耐えてきた。 
だから、おまえも耐えろ!」
「あ…兄…者…」
 変身がとけ、倒れる一鍬。
 一甲の姿をしていたキラーも、元の姿に戻る。
「やりましたね。マンマルバさま」
「ああ。成功ら」
 マンマルバとキラーは、意識を失った一鍬を抱えて姿を消した。



 一方、バイトから戻った一甲は弟の姿がないことに気づく。
「一鍬?」
 なにかあったと察した一甲は、一鍬を探しに外へ飛び出した。
「一鍬、どこだ?」
 一甲は心当たりの場所をすべて探した。
 しかし、一鍬の姿はどこにも見当たらなかった。
「まさか…!」
 一甲は迅雷の里へと向かった。
 里の中へ足を踏み入れた一甲の脳裏に、あの夜のことがよみがえった。
 一鍬が苦しんでいるのと同じくらいに、
一甲もまたつらい思いをしていたのだ。
(すまなかったな。一鍬… もう二度と、
おまえを一人にしたりはしない!!)
 一甲は里の中をくまなく探した。
「ここではないのか?」
 一甲はさらに歩みを進めたが、一鍬の姿はなかった。
「一鍬、いったいどこへ行ったんだ…」
 そのとき、一甲はなにかが落ちていることに気づき、
2、3メートル先へ走った。
「これは…!!」
 それは、一鍬のチェンジャーだった。
 そしてその周囲には、何者かと戦ったとわかる名残があった。
「一鍬!!」
 一甲は弟がこの場所で何者かと戦い、その身がとらわれたことを悟った。


第3話に続く


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<お知らせ>

皆さんからの投稿小説を募集中です。
長編でも短編でもどちらでも結構です。
投稿してくださった作品は、こちらに掲載します。
皆さんからの投稿、お待ちしています。

<投稿先>
http://formmail.jp/00013033/


それでは、次号でまたお会いしましょう。