ああ、くたびれた。

疲れたときには甘いものが欲しくなる。
駅中のコンビニの誘惑に負けて、ふらふらと店内へ入っていく。

今夜はどんな甘いものの気分だろう?

アイスクリーム? 違う。
シュークリーム? 違う。
チョコレート? 違う。
薄皮つぶあんパン? 違う。
羊羹? 違う。

今の心身の状態にぴったりの甘いものは・・・


みつけた〜 これ、これ!


 ♪忘れかけていた幸せ
 ♪あなたにも分けてあげたい
 ♪ほら チェルシー
 ♪もひとつ チェルシー


キャラメル包みの包装紙にくるまれたバターキャンディ。
一粒、口に入れると
バターの風味と
甘しょっぱさと
小学生の遠足の日の味。


 ♪歌いたくなるような一日
 ♪みんなにも分けてあげたい
 ♪ほら チェルシー
 ♪もひとつ チェルシー


そうそう。
チェルシーって、
そばにいるだれかに
分けてあげたくなるキャンディだった。

「チェルシー、食べる?」
「うん!」

なんて会話を
何度も交わしたような気がする。


今夜は
一人ぼっちのチェルシー。
甘く
懐かしく、
ちょっぴり寂しい。


やっぱり・・・チェルシー持ってたら
言いたくなるものね。


 あなたにも
 チェルシー、あげたい・・・





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