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仏教の根本思想とは何なのか?仏教の歴史的展開において、失われたもの、また、得たものは何なのか?現代において、仏教はいかに実践されるべきか?すらすら頭に入る仏教入門。

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2008/10/05

目からウロコの仏教入門 ── 恒産なくして恒心なし ──

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□□     〜ひとりで学ぶ歴史と思想〜     □□□
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── 恒産なくして恒心なし ──

衆院解散は、どうやら先送りになりそうだという見通しが濃厚です。

当初は、総裁選を盛り上げ、衆目の関心を得、
新内閣誕生で支持率の高いところで、即座に解散という目論見でした。

ところが、総裁選が間延びしてしまったために、
期待通りには支持率が得られなかった。

各新聞世論調査では、日経は50%を超えたものの、
朝日、毎日、読売ではいずれも40%台。

これは、安部内閣、福田内閣の時よりも低い数値です。

ですが、この数値ならばまだ、勢いで何とかとなりそうですが、
自民党では、独自の世論調査もやったらしいです。

それによると、各紙の世論調査よりも、低い数値が出た。
そして、自民党のお偉いがことごとく落選するだろうという予想結果が出たようです。

この結果が、自民党のお偉いを尻込みさせ、解散先送りとなったのでしょう。

総裁選があと一週間、早く終わったら。
そして、総裁候補連中が、もっとマシな芝居が出来ていたら、
世間の関心を引っ張って、即、解散となったに違いありません。

自民党のお偉いが落選を恐れて総裁選を先送りしたいと考える。
これは当然でしょうが、問題は公明党です。

あまり国会が長引くと、元委員長の矢野絢也が民主党によって国会招致される。
矢野絢也は、まだまだ表にしていないネタを抱えている。
これがもし、国会で世間に露呈すれば、公明党はアウトになる。

公明党がアウトになるのは、当然、公明党的にもマズイし、
自民党にとってもマズイ。

自民単独では政権は取れないからです。

そこで、麻生総理は当然、公明党に配慮し、
だらだら国会を長引かせる事はしないでしょう。

経済に目を向けますと、
サブプライム問題があらゆる国に波及し、世界経済は混乱し始めております。

日本でも、株価が下がり、先日は日経平均1万1千円割れ。

世界のトヨタの株も大きく下げ、期間工を削減するという報道もありました。

先日、大阪の個室ビデオ店で放火による火災がありました。

十五人死亡という大惨事でありましたが、
その中には、ネット難民のような人も入っております。

ここはピンクビデオのいわゆる風俗店でありますが、
一晩1,500円で泊まれるという、ネット難民が利用する店です。

報道によれば、犯人もまたリストラからの転落人生による社会的弱者でありました。

弱者が弱者を殺害する。

秋葉原無差別殺傷事件と同系統の事件です。

この社会を何とかしなければ、今後も類似した事件が起こるでしょう。

とにかく、格差問題を何とかしなければならない。

経済が失速しておりますから、放っておけば、ますます格差は拡大します。

格差解消こそ、政治家に求められている急務の課題です。

底辺労働者で将来に夢が持てないから。
借金を背負っているからという理由で、他人を殺害する。

もちろん、許されない事です。

しかしながら、「他人に八つ当たりするな」という道徳など、
子どもでも知っている理屈です。

それをいくら説いても、しょうがないのです。

「衣食足って礼節を知る」

「恒産なくして恒心なし」

上は、衣食が満たされて、はじめて人は礼節について考えられるのだという意味。

下は、安定した収入が無ければ、心の安定も無い、という意味。

いずれも儒教の言葉です。

我々は仏教者ですが、この儒教の言葉は、仏教とは何も矛盾しません。

「食わなくっても笑っていなさい。笑って餓死しなさい。」

というのが仏教ではありません。

腹が減って死にそうな人を目の前にして法を説いても何になりましょう。
まず、食事を与え、それから法を説く。

仏教の世界でも、そういうものでしょう。

今、仏教に何ができるかと申しますと、
「分かち合う精神」を伝える事だと思うのです。

リーマン・ブラザーズが破綻しましたが、
リーマンの社員の中には、莫大な報酬を得ていた人もいた。

投資銀行の中には、リーマンのように莫大な報酬を得ている人がたくさんいて、
彼らのために公的融資をする必要は無いではないかという意見によって、
下院議会によって一度は公的融資に関する法案が否決されたわけです。

それにより株価が急落し、恐れた議会は修正法案を可決させましたが、
富んでいる者をさらに助けるという法案に対する
米国民の疑問は無くなったわけではありません。

なぜ、一社員が何億ものボーナスを貰えるのか。

そもそも、そこがおかしいわけです。

「おかしいではないか」と声をあげるのが仏教です。

仏教こそ、格差解消に対する提言をして行かねばならないはずです。

「21世紀に密教は何ができるか」という論題を高野山では掲げているようですが、
答えは簡単であります。

貧しい者に施せ。

高野山大学を開放し、学費無料で誰でも学べるようにせよ。

教義や修法を広めたところで、もはや、この国はどうにもなりません。

それよりも、教義や修法によって培った己の慈悲心によって、
教団の浄財を貧しい者に寄付してはいかがでしょうか。

金が無いならば仏像を真如苑に買ってもらえば良い。
彼らならば、なんぼでも高く買うでしょう。

既成仏教は、結局、金をとる事は考えても、金をあげる事は考えない。

お寺の坊さんは、もっともらしい説法をして、供養を貰う事を考えているが、
その供養を貧しい者に分配するという発想が無い。

キリスト教会には、そういうところもあるが、仏教寺院には少ない。

だから、坊さんの説法は魂を打たない。

坊さんの説法は餓死しそうな者に対し、道徳を説くようなものです。

仏教の哲学とか思想とか、そんなもの、これまでの本にいくらでも書いてある。

これから仏教者が、生の口で伝えるべき事は、もっと生きた事でしょう。
格差への怒り。
富の分配の重要性。
そういう事を世間に伝え、そして自ら行動をもって実践する事でしょう。

創価学会も海外の大学やら自治体に寄付をして称号を集めるよりも、
この国の貧しい人に手を差し伸べるべきでしょう。

それをやっていないから、日本では尊敬されないのです。

この創価学会を母体とする公明党が、何をやっても空しいばかりです。

経済が失速すれば、ますます格差がひどくなる。

だからこそ、分配、分かち合うという事を真剣に考えねばならない。

民主党は公務員の人件費を二割削減すると言っている。

人件費など削減しなくても結構です。

そのかわり、今の職員の給料を半減させて、失業者をみんな、雇ってやってくれ。

そして、デスクの上の仕事を減らし、畑でも耕そう。

デスクの上でパソコンばかり叩いている公務員がいくらいても、
世の中の生産率が上がらないのです。

上杉鷹山の改革を思い出せ。

まず、役人がくわを持って畑を耕す。

改革はそこから始まるんです。

原油もいつか枯渇します。

その時、もし、代替エネルギーが生み出されていなければ、
あらゆるテクノロジーは無力化します。

それを我々は想定する必要がある。

前近代的生活に戻らねばならぬ事態になるかも知れぬ。

それでも、人々が幸福に暮らせるにはどうすれば良いのかと考えねばならぬのです。

貧しくても、みんなで平等に貧しければ、不幸な人は出ない。

「みんなで平等に貧しい」という理想。

これを堂々と説けるのは、宗教者しかいない。

仏教界の人は、もう、観念的な話はたいがいにして、
もっと実効性のある話をして行くべきでしょう。

  良寛の詩

  仙桂和尚は真の道者
  黙して作し言は朴なるの客
  三十年国仙の会にあって
  禅に参ぜず経を読まず
  宗門の一句だに道わず
  園菜を作って大衆に供養す
  まさにわれこれを見るべくして見ず
  これに遇うべくして遇わず
  ああ今これに放(なら)わんとするも得べからず
  仙桂和尚は真の道者

  訳)仙桂和尚は真の仏道修行者である。
  黙々と行動し、言葉は朴訥であった。
  三十年も国仙の寺にいて、坐禅にも加わらず、経も読ぬ。
  教義の一つも口にしない。
  畑で野菜を作り、大衆に供養していた。
  当時の私は、仙桂を見ていたのに、見ていなかった。
  会っていたのに、会っていなかった。
  ああ今、仙桂和尚を見習おうにも追いつかない。
  仙桂和尚こそ真の仏道修行者である。


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