私、お酒に弱いんです。実家は全員、まったく飲みません
高校を卒業して働きはじめたら、突然飲まされるようになりました
でも それまでまったく飲んだことがないから、しばらくの間
‘酔う’っていう状態がよくわかりませんでした
学生時代、「世界の料理ショー」ってのが(たしか)日曜日にやっていて
なんとなくそれを観るのが好きだった私は
1人暮らしのとき 自炊しながら、グラハム・カーのまねをして
ワインを飲みながら料理を作ったりしました
気分はグラハム・カーなんですが、料理が完成した頃には すっかり酔っ払って
なにも食べれなかったりしてましたw
そんな私がはじめてお酒を飲んだのが、忘れもしない「天龍」という焼き鳥屋さんです
18歳のとき住んでいた寮長に連れられて行きました
「二子新地」という東京世田谷区の「二子玉川園」の川向こう、川崎市に入ったところ・・・
私の住んでいた寮の最寄りの駅前です
「いらっしゃい」
客はいませんでした。親父は1人でストーブにあたっていました
「なんにする?」
私はどれをたのんでいいかわからず、寮長と同じ「ハイサワー」を注文
社会人になって、はじめて飲んだお酒です
「なに焼く?」
わからないので寮長におまかせしました
「ねぎま、ハツ、タン、カシラ、つくね・・・・・2本ずつね♪」
「あいよ」
親父はカウンターの下からビニール袋を取り出して、その場で串を打ちます
「クンっ」
なんか一回、においを確認してます
寮長&私: 「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
その店は炭火焼きでした
親父がパタパタうちわであおぐと、頭の上に灰が落ちてきます
寮長&私: 「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
親父はパタパタしながら話しかけてきました
「あの鉄人レースってやつ、すごいねぇ」
トライアスロンのことです
日本初上陸したときで、こう呼ばれてました
「水泳で●●km泳いで、ええーっ! そのあと自転車で◆◆kmこいで、ええーっ!
そのあとフルマラソンだってよ、ええーっ!! すげえよなぁ・・・」
親父は驚きの表現なのか、最後に必ず「ええーっ!」・・・と言うのでありました
ちがう話をふっても
「そのあとフルマラソンだってんだから、ええーっ! すげえよなーっ!!」
全然聞いてません。鉄人レースで頭がいっぱいなようでした(苦笑)
親父の話がつまんないので、足早におあいそして
そのあと寮長の大好きなフィリピンパブにお供しましたw
深夜まで飲んで 私はすっかりゲロゲロしながら
「お酒飲むとこって、なんでこんなに高いんだろう?」
って、うつろな記憶になりながらおもいました
お酒デビューの帰りは、寮長におんぶされて帰ってきましたww
そして次の日 寮長と2人、何度もトイレに駆け込んでしまいました
あの焼き鳥屋の「クンっ」が原因です
「あの親父ーっ!!」
しばらく天龍には行きませんでした
するといつの間にか天龍はなくなっていました・・・・・・・
青春のほろ苦い記憶です
【世界の料理ショー】
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