映画放浪記 RSSを登録する

実際に劇場で見た映画を面白いものは面白い、詰まらないものは詰まらないと、お世辞抜きの辛口レビュー致します。果たしてその映画にチケット代の価値があるのか?鑑賞の参考にして頂ければ幸いです。

最新号をメルマガでお届けします    
登録 解除

規約に同意して

登録した方には、まぐまぐの公式メルマガ(無料)をお届けします。
2007/12/04

映画放浪記 第354号「椿三十郎」

この記事を取り寄せる

★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★

    映画放浪記

   ● 第354号 ● 2007年12月04日発行

★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★

□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■

【目次】
◆1 はじめに
◆2 映画レビュー 「椿三十郎」
◆3 次回予告
◆4 今後の配信予定作品

□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■
           ご愛読、ありがとうございます。
□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■

◆1 はじめに

     ついにWiiをプレイしました。
     買ったきり放置だったのだが、土曜に弟夫婦が遊びに来た時に
     みんなでやってみました。
     もちろん、WiiSportsだ。
     テニス・ゴルフ・野球・ボーリング・ボクシングとある。
     一番みんなで遊べるのがテニスだ。
     難易度も低く手軽に遊べて、且つ盛り上がる。
     そして、一番やってはいけないのが、ボクシングだ。
     ええ、弟とやりました。
     見事に勝ちましたよ。
     でも、翌日筋肉痛。
     既にプレイから3日目だというのに、まだに痛い。
     テレビゲームで筋肉痛になるとは、時代は変わりましたね。

     というわけで、本日の配信いってみましょう!

□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■

◆2 映画レビュー

   「椿三十郎」

      監督:森田芳光
      出演:織田裕二
            豊川悦司
            松山ケンイチ
            鈴木杏
            村川絵梨
            佐々木蔵之介
            風間杜夫
            西岡徳馬
            小林稔侍
            中村玉緒
            藤田まこと


  ●ストーリー
      とある社殿の中で9人の若侍が密議をこらしている。上役の汚
    職を暴きだそうとしているのだ。若侍の一人、井坂伊織によると、
    汚職の張本人、次席家老の粛清の意見書を城代家老の睦田に差し
    出したが相手にされず、一方大目付の菊井は快諾し「共に立とう」
    と答えてくれたという。
      意気あがる若侍たちの前に、、社殿の奥の間から流れ者の浪人・
    椿三十郎が現れる。三十郎は、城代家老が本物で、大目付の菊井
    こそが黒幕だと言う。その言葉通り、手勢に社殿が取り囲まれる
    も、三十郎の機転により若侍たちは虎口を脱する。三十郎の前に
    かしこまる若侍たち。城代家老の身の危険も案じられる。「こう
    なったら、生きるも死ぬも九人」と思いつめる若侍を見た三十郎
    は、「十人だ!手前たちのやる事ア、危なくて見ちゃいられねぇ」
    と怒鳴りつけ、夜陰にまぎれて城代家老宅へ向かう。


  ●レビュー
      世界の黒澤明の名作「椿三十郎」の完全リメイクである。監督
    は当たり外れの大きな森田芳光だ。
      リメイクといえば、どこをどう脚色するのかが注目されるとこ
    ろだが、本作では黒澤版そのまんまである。話の展開だけでなく、
    台詞に至るまで、変えていない。キャスト変えてカラーにしただ
    けという印象だ。しかし、それでも尚面白いのは、黒澤監督の脚
    本が面白かったからに他ならないだろう。

      しかし、改めてみると、本作のメッセージが今の時代にピタリ
    と当てはまるほど当てはまっている。政治家の腐敗はそのままだ
    し、命を軽くみることへの警鐘も、まさに昨今の事件を見ている
    と感じるものがある。そうしたメッセージ性ひとつを見ても、こ
    の映画を45年も前に作った黒澤明監督はすごいと思う。

      さて、とはいえオリジナルを見ていない人もいるだろうから、
    ここからは本作の見所を挙げようと思う。
      一番は勿論、時代劇なのだから、殺陣だろう。この作品では、
    中盤の椿三十郎VS雑魚侍の大立回りと、最後の室戸半兵衛との
    一騎打ちがある。本作では、リアリティに拘ったようだ。大人数
    との立回りでは、段々と三十郎は息も荒くなってきて、汗まみれ
    になっていくし、また血脂のついた刀は切れなくなるので、別の
    刀に持ち替えたりと細かな演出がされていた。そこは評価できる
    のだが、許せないのは、血しぶきがないことだ。ホラー好きの私
    だからというのではなく、時代劇に血しぶきは必須だろうと私は
    思っている。第一人者である黒澤明もがっかりだろう。そもそも
    この血しぶきを出さないが為に、チャンバラの粋を出ていない。
    これでは命の重さなど伝わろうはずも無いと私は感じた。
      もう一点、評価するならば、椿の色彩だろう。カラーになった
    ことで、物語のキーとなる椿の花を実に見事に映し出していた。
    この点だけは、唯一オリジナルに勝っていた点だろう。

      かつて三船敏郎が演じた椿三十郎を本作で演じたのは織田裕二
    だ。基本的には、三船敏郎版の模倣とも取れたが、その姿には若
    干の違和感を感じた。素浪人であるはずの椿三十郎だが、着物が
    綺麗でどこぞの若侍に見えてしまったのだ。何を意図したのかは
    わからないが、私はかなり目立って違和感を感じた。
      頑張っていたのは見張りの侍木村を演じた佐々木蔵之介だろう。
    彼の役は本作でのコメディパートであり、彼の人柄も良く出て、
    ほっと一息させた。そういう意味で他の主要3人よりも印象に残
    っている。
      9人の若侍の筆頭に今乗りに乗っている松山ケンイチを配して
    いる。なんとなく前から思っていたのだが、彼はコメディ系の方
    が合っているのではと感じた。

      総評としては、面白い。オリジナルが面白いし、それに殆ど手
    を加えていないのだ、面白くて当然だ。オリジナルを知っている
    人間ならば、おそらくは黒澤版に軍配を挙げるのだろうが、それ
    は先に見ていることによる刷り込みもあるかと思う。逆に今の若
    い人が本作を見て、その後で黒澤版を見たとき、どんな評価を下
    すのか、実に興味深い。なんにせよ、見て損はない映画だ。


  評価:★★★★★★★☆(7.5点/10点満点)
    ※★評価の目安は以下の通り
      ★1個・・・時間とお金の無駄
      ★3個・・・レンタル待ちで十分
      ★4個・・・映画の日なら見てもよし
      ★5個・・・前売り券でなら見てもOK
      ★6個・・・とりあえず損はしない
      ★7個・・・私はお奨めしたい
      ★9個・・・必見!リピートもOK
      ★満点・・・絶対見るべき。DVDも買う

□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■

◆3 次回予告

         タイトルに騙されて見てしまった映画

            次回  「伊賀の乱 拘束」 予定


          そんなわけで、次回もお楽しみに♪


□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■

◆4 今後の配信予定作品

      既に前売り券を購入しているのものは配信確定です。
      それ以外はスケジュールが合えば見に行きます。
      見るのを諦めるとリストから削除されます。

      <鑑賞済み>
        「伊賀の乱 拘束」
        「XX(エクスクロス)〜魔境伝説〜」
        「ダーウィン・アワード」
        「ベオウルフ/呪われし勇者」

      <前売券購入済作品(未鑑賞)>
       ●公開中
        「劇場版 空の境界/第一章 俯瞰風景」
       ●12/08公開
        「スリザー」
        「マリと子犬の物語」
       ●12/14公開
        「アイ・アム・レジェンド」
       ●12/15公開
        「ユゴ 大統領有故」
        「Little DJ〜小さな恋の物語〜」
       ●12/21公開
        「ナショナル・トレジャー/リンカーン暗殺者の日記」
       ●12/22公開
        「茶々―天涯の貴妃―」
        「魍魎の匣」
        「パルス」
       ●12/28公開
        「AVP2 エイリアンズVS.プレデター」
       ●12/29公開
        「劇場版 空の境界/第二章 殺人考察(前)」
       ●01/26公開
        「劇場版 空の境界/第三章 痛覚残留」
       ●03/01公開
        「ライラの冒険 黄金の羅針盤」

      <見たい作品>
       ●公開中
        「いのちの食べかた」
        「呉清源 極みの棋譜」
        「マリア」
       ●12/08公開
        「やわらかい手」
        「妄想少女オタク系」
       ●12/15公開
        「地球外生命体捕獲」
        「イッツ・ア・ニューデイ」
        「カンナさん大成功です!」
        「スマイル 聖夜の奇跡」
        「ゼロ時間の謎」
       ●12/22公開
        「エンド・ゲーム/大統領最期の日」
        「線路と娼婦とサッカーボール」
        「はじらい」


□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■

  皆さんの映画の見た感想や、お奨め映画など教えてください。
  面白い感想などは、どんどん紹介していきたいと思っています。

□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■

  バックナンバーはこちらから
    http://backno.mag2.com/reader/Back?id=0000168795

  マガジンの解除はこちらから
    http://www.mag2.com/m/0000168795.html

□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■

    発  行  者
  ◇ ぷろまん
  ◇ URL :http://www.vesta.dti.ne.jp/~puroman/
  ◇ Mail:puloman@yahoo.co.jp

□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■

この記事を取り寄せる
最新号をメルマガでお届け
登録 解除

規約に同意して

登録した方には、まぐまぐの公式メルマガ(無料)をお届けします。

最近の記事

上へ戻る