[ 書籍・中国 ]

こんにちは。

 『トムの気まぐれ書評』です。
   気の向くまま、気まぐれに、読んだ書籍を紹介します。
   最近の興味は、企業経営、IT、オフショア(中国、インド)
   と言ったところです。
  
 本メールマガジンは不定期に発行します。


#29寸評-------------------------------------
 大地の咆哮 元上海総領事が見た中国/杉本 信行著
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 ソフトウェア開発を中国にオフショアする場合、その大きな
 リスクとして『中国のカントリーリスク』があります。

 それは大まかに言えば、
 『中国は共産党の一党独裁国家であり、沿岸部と農村などの
  中国国内格差を中心に矛盾点が多く、国家崩壊のリスクがある。』
 なのですが、本書を読んで、この『カントリーリスク』をもう少し
 具体的にイメージできるようになりました。

 よく知られている共産党の腐敗や、格差、土地問題などに加え、
 『監視社会』『非公開な情報網』『水不足』『確立されていない法整備』
 『歴史教育』等々、乗り越えなければならない問題が多数あるようです。

 本書は、日本人(特に日本人外交官)としての視点から中国の
 諸問題をバランス良く分析しています。本書を読むと、本当に
 中国オフショアを拡大してよいのか、もう少し大きな視点で
 言えば、本当に中国とのお付き合いを拡大していって良いのか、
 若干心配になってきますね。

 最近の報道から、胡錦涛主席は毛沢東主席の頃の共産党とは違い、
 中国の諸問題についてきちんと対応していくような実務型政権の
 ように見受けられます。

 課題の多い中国ですが、日本の隣人であり経済的なつながりも、
 益々強くなっていくことと思います。本書は、日本人として
 中国とどう付き合っていけば良いのか、いろいろな意味で、
 考えるきっかけにもなりました。

 ・・・尚、著者は本書の出版後他界されたとのこと。
    心よりご冥福をお祈り致します。


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