[ 各国 ]
深沢です。 

お元気ですか? 桜が散って、街路樹の主役は木蓮とはなみずきに代わったバンクーバーです。こちらに来て1ヶ月半、このところ毎日イングリッシュベイを散歩かジョギングしていますが、一向に体重が減りません。先日「日本からの留学生は1年間で平均8キロ体重が増えた」とのアンケート結果を目にしました。びっくりしましたが、自分の現状からすると納得できます。

今週、世界的な人事コンサルタント会社であるマーサー・ヒューマン・リソース・コンサルティング社が「世界で住みやすい都市ランキング」を発表しました。この種の調査では必ずトップ5には入るバンクーバー、今回は第3位でした。

今日は、ロングステイするならどこが良いか、そのヒントが無いかこの調査結果を分析してみたいと思います。

●「世界で住みやすい都市ランキング」
この会社の調査は定評があり、いくつかの日本企業も駐在員に支給する駐在員手当ての基準を作成する際に利用していますが、ロングステイする私たちにとっても大変参考になる資料です。

調査方法は、政治、社会、経済、環境といった分野で、個人の健康と安全、教育、交通機関、医療、公共のサービスなど、全部で39に分けた基準で数値化してランク付けをしています。


●西ヨーロッパ
上位30都市のうち半分は西ヨーロッパが占めました。トップのチューリッヒ、ジュネーブとスイスが続いて、お隣オーストリアのウイーンが第4位。私はこの夏を過ごす予定ですが、楽しみになってきました。

デュッセルドルフは、(日本企業の事務所が多いので有名、日本人はこの町の人口の1%強を占め日本食は何でも揃う)ドイツ勢のトップ。 フランクフルト、ミュンヘンと続き、順位は6,7,8位。生活水準の高さが高ランクにつながっています。

フランスは、パリがトップで33位、英国でトップはロンドンで39位。アイルランドのダブリンが24位、ヨーロッパで最下位はギリシャのアテネ79位でした。

●東ヨーロッパ
東側はかつての共産圏ですから、予想通りどこも芳しくありません。そんな中で、毎年少しずつランクを上げてきているのが、ブダペスト、リュブリャナ(スロベニア)、プラハ、ビリニュス(リトアニア)、タリン(エストニア)、ワルシャワの各都市。

いずれも西側からの投資による経済の活性化が寄与しています。ブダペスト、プラハは観光地としても日本で最近、注目されつつあります。このあたりへは、ウイーンあたりに長期滞在しながら1泊旅行で来ればよいでしょう。

ところでブルガリアがこのリストではかなり下のほうに。JTBやロングステイ財団がロングステイの適所として宣伝していますが、いかがなものかと思います。

●アメリカ
ホノルルが最高位の27位。サンフランシスコが28位、更に、ボストン、ワシントン、シカゴと続きます。アメリカの都市は近年ランクの上下は少ないですが、変動要素としては空気の汚れ、犯罪発生率、交通渋滞などがあります。

●アジア・大洋州
オークランドとウエリントンが5位、12位と上昇。アジアでは、シンガポールが34位、東京が35位、横浜37位、神戸40位、大阪51位と続いています。その後、大きく間が開いて香港が68位。中国は上海が103位でトップです。

タイは、バンコクが107位・ラヨーンが132位にランクされています。ソウルが89位。最近ロングステイの候補地として人気のマレーシアが、ペナンもクアラルンプールも100位に入らなかったのは残念です。

●ロングステイに適切なところは
ところで、「住みやすさ(生活の質)」ですが、あくまで客観的な数字を集計して作っています。したがって、パリや東京、ロンドン、ニューヨークと言った大都市は、ランキングで必ずしも上位には上がってきません。

生活を楽しくする「刺激」にあふれ楽しい町ですがその「刺激部分」が、この調査では、減点対象になるからで、平和でやや退屈しそうな都市が上位に上がりがちです。

一方、我々がロングステイする場合、駐在員と異なり、その街で生活してゆく生活費も重要な要素になってきます。

●東京と世界の物価比較
今回、平行して物価の調査も行われました。この調査の中で、生活費が一番高かったのが東京でニューヨークの生活費の1.34倍!もしているのです。ニューヨークとほぼ同じ水準なのが、ミラノ、パリ、ウイーン、ローマです。
東京の生活費の25%も安上がり。ということは、東京で年収800万円の生活が、これらの都市では600万円で出来るということです。

更に、ユーロ高で敷居が高くなったマドリッド、バルセロナ、ブラッセルや、サンフランシスコ、ロスアンゼルスは、東京の物価より35%も低いですから、同様の暮らしが520万円で、出来るということになります。

あらためて数字をしっかり見ると、日本は本当に物価が高いのがわかります。バンクーバー、東京、チロル、タイと3ヶ月ごとに移り住む今年の暮らしのパターン。実は、東京にずっと暮らすのと、我が家の生活費はあまり変わらないかもしれません。

ではでは。

理想郷を探しに行こう! 海外ロングステイ情報

発行人: 深沢 公太郎 
kf@longstay.at