まだ検証の段階ですし、一般論から見たら、突拍子もない内容ですので、ここには書かないでいました。でもちょっと面白い話なので、興味のある方は、軽く読み流して下さい。
一般的に、
デジタル=音が劣化しない
と、我々は考えがちですが、実は、大きな落とし穴がある事は、簡単に確認出来ます。
試しに、お手持ちのオーディオインターフェイスで、デジタルアウトから、何も経由せず、デジタルインに直で戻して、録音して下さい。
その録音した音を、さらにもう一度デジタル経由で外に出して、また入れて、録音して下さい。
そして、元のオーディオデータと、比較してみて下さい。
オーディオインターフェイスでなくても、デジタルミキサーでも、何でも同じです。
一度もアナログに変換されていませんので、本当にデジタルは音が劣化しないのであれば、何回それを繰り返しても、元のオーディオデータと、全く同じ音が鳴るはずです。
でも、結果はそうなりません。たった一度でもデジタル機器を通過すると(つまり、コンピューターのHDから、オーディオインターフェイス、そしてデジタルケーブル、またオーディオインターフェイスと、経由してます)音の密度が薄れ、鮮度が落ちて行くのが、耳で聞いて分かると思います。
デジタルの場合、アナログと違って、途中で自然に倍音が増すとか、下の周波数がどうのとか、そういった変化は、基本的に起きません。もちろん電源によって聞こえ方は変化しますが、電源が同じだった場合、デジタル上で音が変わるというのは、つまり、データが欠落して起こる劣化の、一方向のみと、仮定します。
数%程度のデータ欠落は、恐らく人間が聞き取る事は困難です。となると、耳で聞いて分かるくらいの劣化というのは、ひどいものは、普通に数十%欠落している可能性があります。
欠落していくと、音にはどういう風に影響が出るのか、これは感覚的な話ですが、超高域よりもむしろ、ハイミッドが薄くなるように聞こえる感じが、まず最初に感じ取れやすいように思います。濃密な音ほど、音がピーキーに聞こえるようです。
「これで再生すると、音が薄い、眠い、柔らかい」という機材は、特に欠落が激しいと考えられます。しかし反対に、最近主流のハイエンド強調タイプのキラキラした音は、一見よい音に聞こえますので、判断を難しくします。
44.1khz/16ビットと信じて聞いていた、CDプレーヤーの音は、本当は30khz程度しか再生出来ていなかった!などという事は、恐らく普通の事です。
44.1khzを100%再生出来たら、オーディオとして、本当はこれで十分なのかもしれません。100%再生出来ないから、データ落ちを防げないから、192khzまでエスカレートして、人間の可聴範囲を確保しているだけ?という可能性すらあります。
この、デジタル to デジタルの問題は、AD/DAコンバーターのそれより、深刻な気がしています。しかし例えば、ディスク間のファイルコピー、これは、欠落が問題になりません。何十回コピーを繰り返しても、データ量に変化が起こりません。これはデータを一つ残らず転送するまで、何度でも読み返してるからと想像します。しかしその仲介に、CD-ROMのように「光」を経由するものは、まだ検証が必要です。
オーディオデータをリアルタイムに再生するソフト、これはデータを読み返し出来ないため、欠落が深刻な問題となります。Protools、Logic、itune、CDプレーヤー、ipod、どれもその種のものですね。
どのソフトも、元のオーディオデータを実サウンドに変換する際、ここでまず、データは欠落し放題、欠落するのは、ソフト開発者レベルの方達の間では、常識的な事です。100%再生というのは、あり得ないようです。このベリファイの精度が高いほど、濃密な音を再生します。同じオーディオデータでも、読み出すソフトによって、音が違うのは、当然の事なんですね。
データが通過する、基板やデジタルケーブル内でも、常に欠落が発生しまくっているのも、残念ながら、事実のようです。
細かい事のようですが、重要なのは、リスナー側の欠落が深刻という事です。我々、生産者の段階で劣化させてしまった音は、彼らが聞く段階では相当、色褪せてしまいます。
ならば今、我々に出来る事は、この欠落をいかに最小限に抑えるか、という事になります。
現行のオーディオインターフェイス4台、現行デジタルミキサーなどいろんな機材で、我々はまじめにデジタルデータ落ち実験(デジタル内部10往復録音)をやりました。
いろいろ分かった事がありますので、興味のある方は参考にされて下さい。いくつか書いてありますが、これより電源やオーディオケーブルを改善させる方が効果は絶大ですので、その後のさらなるスペックアップと、お考え下さい。
★ファイヤーワイヤーケーブルは短い方がよい!
これ、ほんとです。ファイヤーワイヤーのオーディオインターフェイスを使ってる方は、50cmの最短ケーブルを使う事をオススメします。世界中探して、50cmが最短みたいです。アップルストアで安く買えます。モガミ社も、特注で作ってくれます。
50cmは、設置場所に無理がかかりますが、それでもやる価値はありそうです。
ちなみにファイヤーワイヤー400は、規格自体、最大4m?か、それくらいが限度と聞きました。それ以上は実用に耐えられないという事でしょうが、限界が4mという事はつまり、50cmと2mの、たった1.5mの差も、欠落の差は少なくない事を意味します。
★オーディオを録音、再生するハードディスクは、転送能力が優れてるものほど、サウンド的にも有利と結論づけて、どうやら問題なさそうです。
Lacie社のRaidが組まれてる、ファイヤーワイヤー800の外付けHDが、内蔵シリアルATA増設よりもよい結果が得られたという報告があります。
しかしこれは、もしかしたら内蔵ディスクまでの通過する基板と、外付けディスクまでの基板の、経由する距離の問題という可能性があります。ファイヤーワイヤー800は、ベルキン社の、やはり一番短いものを用意すると良いみたいです。ベルキン社って、あのベルデンの小会社?アップルストアで取り扱っています。
★余計な基板は経由しない方がよい
名の知れたメーカーでも、基板制作を行っているのは、その辺の製造工場の普通のおじさん、おばさん達です。
彼らが「オーディオのデータ欠落」に命を賭けてくれていると、信頼してしまうのは、危険な事です。これはIBMなど世界トップクラスの技術力が必要とされる非常に高度な内容です。
優秀なメーカーでも、巨大な基板を経由するような、物理的に大きなデジタル機器は、大きさに比例して欠落が大きくなる可能性があります。
あまり書くと、メーカーから叱られてしまいそうですが、言える事は、値段が高い、複雑な機材より、安くてシンプルな方が欠落が少ない、などという、本末転倒な例が、身じかにたくさんありそうです。
アナログケーブルはその点、音を変形はさせても、欠落はしませんので、あとから修復可能な点で、有利と言えます。欠落してしまった薄い音は、誤摩化しようがありません。アナログの歴史は、少なくもアナログケーブルの世界では、1950年代にはBELDEN社やWE社によって、もうすでに完成の域に到達していました。対してデジタルの場合、オーディオ機器に普及しはじめてから、まだほんの十数年です。まだまだ、思いっきり発展途上にあるのも当然かもしれません。
一般的に、
デジタル=音が劣化しない
と、我々は考えがちですが、実は、大きな落とし穴がある事は、簡単に確認出来ます。
試しに、お手持ちのオーディオインターフェイスで、デジタルアウトから、何も経由せず、デジタルインに直で戻して、録音して下さい。
その録音した音を、さらにもう一度デジタル経由で外に出して、また入れて、録音して下さい。
そして、元のオーディオデータと、比較してみて下さい。
オーディオインターフェイスでなくても、デジタルミキサーでも、何でも同じです。
一度もアナログに変換されていませんので、本当にデジタルは音が劣化しないのであれば、何回それを繰り返しても、元のオーディオデータと、全く同じ音が鳴るはずです。
でも、結果はそうなりません。たった一度でもデジタル機器を通過すると(つまり、コンピューターのHDから、オーディオインターフェイス、そしてデジタルケーブル、またオーディオインターフェイスと、経由してます)音の密度が薄れ、鮮度が落ちて行くのが、耳で聞いて分かると思います。
デジタルの場合、アナログと違って、途中で自然に倍音が増すとか、下の周波数がどうのとか、そういった変化は、基本的に起きません。もちろん電源によって聞こえ方は変化しますが、電源が同じだった場合、デジタル上で音が変わるというのは、つまり、データが欠落して起こる劣化の、一方向のみと、仮定します。
数%程度のデータ欠落は、恐らく人間が聞き取る事は困難です。となると、耳で聞いて分かるくらいの劣化というのは、ひどいものは、普通に数十%欠落している可能性があります。
欠落していくと、音にはどういう風に影響が出るのか、これは感覚的な話ですが、超高域よりもむしろ、ハイミッドが薄くなるように聞こえる感じが、まず最初に感じ取れやすいように思います。濃密な音ほど、音がピーキーに聞こえるようです。
「これで再生すると、音が薄い、眠い、柔らかい」という機材は、特に欠落が激しいと考えられます。しかし反対に、最近主流のハイエンド強調タイプのキラキラした音は、一見よい音に聞こえますので、判断を難しくします。
44.1khz/16ビットと信じて聞いていた、CDプレーヤーの音は、本当は30khz程度しか再生出来ていなかった!などという事は、恐らく普通の事です。
44.1khzを100%再生出来たら、オーディオとして、本当はこれで十分なのかもしれません。100%再生出来ないから、データ落ちを防げないから、192khzまでエスカレートして、人間の可聴範囲を確保しているだけ?という可能性すらあります。
この、デジタル to デジタルの問題は、AD/DAコンバーターのそれより、深刻な気がしています。しかし例えば、ディスク間のファイルコピー、これは、欠落が問題になりません。何十回コピーを繰り返しても、データ量に変化が起こりません。これはデータを一つ残らず転送するまで、何度でも読み返してるからと想像します。しかしその仲介に、CD-ROMのように「光」を経由するものは、まだ検証が必要です。
オーディオデータをリアルタイムに再生するソフト、これはデータを読み返し出来ないため、欠落が深刻な問題となります。Protools、Logic、itune、CDプレーヤー、ipod、どれもその種のものですね。
どのソフトも、元のオーディオデータを実サウンドに変換する際、ここでまず、データは欠落し放題、欠落するのは、ソフト開発者レベルの方達の間では、常識的な事です。100%再生というのは、あり得ないようです。このベリファイの精度が高いほど、濃密な音を再生します。同じオーディオデータでも、読み出すソフトによって、音が違うのは、当然の事なんですね。
データが通過する、基板やデジタルケーブル内でも、常に欠落が発生しまくっているのも、残念ながら、事実のようです。
細かい事のようですが、重要なのは、リスナー側の欠落が深刻という事です。我々、生産者の段階で劣化させてしまった音は、彼らが聞く段階では相当、色褪せてしまいます。
ならば今、我々に出来る事は、この欠落をいかに最小限に抑えるか、という事になります。
現行のオーディオインターフェイス4台、現行デジタルミキサーなどいろんな機材で、我々はまじめにデジタルデータ落ち実験(デジタル内部10往復録音)をやりました。
いろいろ分かった事がありますので、興味のある方は参考にされて下さい。いくつか書いてありますが、これより電源やオーディオケーブルを改善させる方が効果は絶大ですので、その後のさらなるスペックアップと、お考え下さい。
★ファイヤーワイヤーケーブルは短い方がよい!
これ、ほんとです。ファイヤーワイヤーのオーディオインターフェイスを使ってる方は、50cmの最短ケーブルを使う事をオススメします。世界中探して、50cmが最短みたいです。アップルストアで安く買えます。モガミ社も、特注で作ってくれます。
50cmは、設置場所に無理がかかりますが、それでもやる価値はありそうです。
ちなみにファイヤーワイヤー400は、規格自体、最大4m?か、それくらいが限度と聞きました。それ以上は実用に耐えられないという事でしょうが、限界が4mという事はつまり、50cmと2mの、たった1.5mの差も、欠落の差は少なくない事を意味します。
★オーディオを録音、再生するハードディスクは、転送能力が優れてるものほど、サウンド的にも有利と結論づけて、どうやら問題なさそうです。
Lacie社のRaidが組まれてる、ファイヤーワイヤー800の外付けHDが、内蔵シリアルATA増設よりもよい結果が得られたという報告があります。
しかしこれは、もしかしたら内蔵ディスクまでの通過する基板と、外付けディスクまでの基板の、経由する距離の問題という可能性があります。ファイヤーワイヤー800は、ベルキン社の、やはり一番短いものを用意すると良いみたいです。ベルキン社って、あのベルデンの小会社?アップルストアで取り扱っています。
★余計な基板は経由しない方がよい
名の知れたメーカーでも、基板制作を行っているのは、その辺の製造工場の普通のおじさん、おばさん達です。
彼らが「オーディオのデータ欠落」に命を賭けてくれていると、信頼してしまうのは、危険な事です。これはIBMなど世界トップクラスの技術力が必要とされる非常に高度な内容です。
優秀なメーカーでも、巨大な基板を経由するような、物理的に大きなデジタル機器は、大きさに比例して欠落が大きくなる可能性があります。
あまり書くと、メーカーから叱られてしまいそうですが、言える事は、値段が高い、複雑な機材より、安くてシンプルな方が欠落が少ない、などという、本末転倒な例が、身じかにたくさんありそうです。
アナログケーブルはその点、音を変形はさせても、欠落はしませんので、あとから修復可能な点で、有利と言えます。欠落してしまった薄い音は、誤摩化しようがありません。アナログの歴史は、少なくもアナログケーブルの世界では、1950年代にはBELDEN社やWE社によって、もうすでに完成の域に到達していました。対してデジタルの場合、オーディオ機器に普及しはじめてから、まだほんの十数年です。まだまだ、思いっきり発展途上にあるのも当然かもしれません。