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これほど世間で賛否両論、意見が分かれるスピーカーも少ないでしょう。まあ、今さら私がNS-10Mの評論をするつもりはありません。このネタは特に、NS-10Mが大嫌いな人に読んでいただきたいお話です。

依然NS-10Mに代わるリファレンススピーカーが現れない中、10Mを必需品として愛用されている皆様は、10Mにどのようなケーブル、システムをお使いですか。

卓からアンプまでのLINEケーブルは、ベルデン系のシャープなケーブルは、大抵の環境では10Mにはちょっと使いにくいので、ほとんどの方はカナレかモガミでしょうか。電源環境やアンプにより、硬い場合はカナレ、柔らかいかなという場合はモガミを使うとします。電源やプラグによってもコントロール出来る事は以前書きました。

さて、その先のスピーカーケーブルです。一体何を使ったらよいやら、世間には無数の選択肢があり、カラフルでぶっ太い高級ケーブルを見ると、さぞ音が良さそうに見えるかもしれません。

大手スタジオのスタッフの中には、10Mをいかに柔らかく鳴らすかを誇りにしている人までいたりして、まさに混とんとした状況が続いています。

この話はたまたま偶然がもたらした出来事であり、後半は想像の話ですので、適当に聞き流してください。嘘だと思う方は、信じないで下さい。

でも、これは本当の話です(笑)
NS-10Mがまるで別のスピーカーのように、ダントツでナチュラルに生まれ変わるケーブルが一つあります。しかも意外な所に。完璧にセッティングされたJBL、TANNOY、ALTECの直後に鳴らしても、ぜんぜん違和感がない、単にスモールにしただけという感じで、じっくり音楽鑑賞を楽しめる。つまり、恐らく10M設計時にリファレンスにしたであろうケーブルです。

それは・・・





写真のこれです。そうです、アナタの家にも落ちてませんか?近所のホームセンターで、メーター60円です。

「バカにするな!」

と思われたかもしれません。無理もありません。ルックスからもいかにも安そうですし、実際みなさんも、その昔使った事もあるでしょう。

大した出費ではありません。騙されたと思って10Mに試してみて下さい。
どんな高級ケーブルでもいいので、比較してみて下さい。驚愕しますよ。

私は当初、10Mにベストマッチなケーブルを探そうと、都内大手スタジオで10Mに使われているケーブルを片っ端から買い込み、耳の確かな知人と聞き比べをしていました。そして最後に、冗談半分でこのKHDをつないだ瞬間、衝撃でした。10Mっぽい変な感じが消え去り、生々しい美しさ、そのバランスの良さは他を圧倒していました。まさか答えがこんな所にあったとは、、、HITACHI、CANARE、ベルデン、WE、モンスター、audio-technica、Sony、オルトフォン、アクロテックではなく、このKHDケーブルなのでした。

このケーブルは昔、民生機によくついてきていましたし、ましてキャリアを積んだ音楽家が、ご自慢のリファレンスシステムに誰がこのケーブルを試してみるでしょうか?(笑)そのためほとんど知られていないのか、このケーブルの話題も聴いたことがありませんし、もちろん使っているスタジオも見たことがありません。

YAMAHAの当時の10M設計者が考えていた事が、これで明らかになった気がしませんか。もともと民生用として開発された10Mです。その当時、もっとも普及していたこの安価なケーブルをつないで、最大限に性能を引き出す、美しく正しい音を鳴らす、それこそがコンシューマー向けとして求められる能力であり、彼らの仕事は間違っていなかったのです。
考えてみれば自然な成り行きです。マーケティングまで考慮に入れたYAMAHAの技術力の証ですね。

ただ、安ければ何でもいいのではありません。他にも可能性を探して何本か試しましたが、このKHDだけがピタリと合います。

確かにNS-10Mの周波数特性はおかしなものです。何故プロが好んで使うのか、理解に苦しむ人の気持ちは分かります。でもそれはその変な周波数特性にドンピシャで相殺関係にある、そもそもこのKHDケーブルの変な特性に端を発しているわけで、そこにエンジニアが正確無比のプロ用ケーブルを持ってきて話がこじれ、ましてやハイエンド高級ケーブルが、NS-10Mとマッチするはずもなかったのですね。

というわけで、このケーブルは決して、他のスピーカーには使わないで下さい。ケーブルにフラットを要求するスピーカーには全く合いませんから(笑)

その後KHDを大量に買って実験済みですが、長さによる影響はあまり出ませんので必要な長さを引いて下さい。太い方と細い方の二種類が手に入りますが、細い方がより適性に思います。

それと、KHDで相当柔らかくなりますので、アンプまではカナレではなくベルデンが必要になるかもしれません。

世の中には、ことごとく常識や想像と全く反対な事が起こるなあと、つくづく感じる次第です。

ついでに10Mに使うアンプですが、10Mで豊かな低音を鳴らすにはアムクロンでしょう、という声も時々聞きますが、先日聞き比べた際にはそんな事もなさそうです。

YAMAHA純正アンプ(Pシリーズ?)は電源やらケーブルやらのコネクター全てにメッキが施されているため、メッキのニュアンスが強く出て低域より高域の倍音が主張する印象ですが、本来の特性はとても素直でよいアンプと思いましたので、ちょっとメッキを削ったりプラグを付け替えたりするだけで、全く感じが変わるだろうと思いました。(ちなみにアムクロンD-75は全てメッキレスです。)


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