雨上がりの母の日に、 
祖母の十三回忌法要は執り行われました。

とても良い法要でした。

来週ご縁さん(ご住職)の四十九日法要を
控えた若さんのお経は、明らかに
これまでのお経とは違っていました。

私には若さんの発声が「重音」に聴こえ、
これは紛れもなく、ご縁さんが一緒に
読経されているのだと感じられました。

そして何より感動したのは、
若さんのお説教でした。

「今日は何をお話しようと考えましたが、
 やはりこのお話が一番だと思い・・・」

という言葉で始まったお説教は、
お父様であるご縁さんを亡くされたばかりの、
息子の気持ちを素直に吐露された内容でした。

仏法に仕えるお立場でありながら、
親という大きな存在を失った、
ひとりの人としての心の葛藤。
お経をあげても落ち着かぬ気持ち。
七日七日で法要を行ううちに変化していく心。
三十五日のお経をあげている時に、
ふっと心が変わったという実感を得たこと。
そして四十九日を目前にした今、
父親の教えと、これから先の
ご自分の役目を認識したこと。

若さんの本当のお心が、魂の言葉として、
私たち聴くものの心に一直線に響き、
感動を与え、涙さえ誘いました。

人の心を打つということは、
こういうことを言うのですね。

難しい言葉や心の伴わぬ格言など必要ない、
その人の言葉で、真実を語ることなのです。

おばあちゃん、ありがとね。
                                菜 花

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