[ 日記 ]

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          kazeのたより

発行日2007/3/20           No15
毎月第3木曜日定期発行誌    
発行者カフェ&ギャラリーKaze
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読者のみなさん!
今年は暖冬ということで
2月は暖かい日がありましたが
3月になって冬戻り、雪が毎週降っています。
でも、すぐ解けてしまう。
除雪作業を請け負っているところは大赤字とか。
僕らは除雪しなくて助かっているけど
複雑な気分になります。
今月のメルマガ発行が遅れましたことを
お詫び申し上げます。
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  目次
(1)おしらせ
(2)kaze日記(2/15〜3/13)
(3)ギャラリーのご案内
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(1)お知らせ
*3月からは、平常通り毎週土曜日、日曜日、月曜日及び祝日の営業をしています。
*岩魚、アマゴ釣の解禁日は、葛川は3月4日(日)、針畑川は3月17日(土)です。
葛川の遊魚券は当店で販売をしています。
  年券¥8,000円(写真2枚必要)、日券¥2,000円です。

(2)kaze日記

2月15日(木) 映画「墨攻」を見に行った。
街を歩くと晴れた空の下澄んだ空気、冷たい風が吹き、なんともさわやかな気分
になる。
「ああ、僕は生きているんだ!」という喜びが胸の奥から湧き上がってくる。
一昨日もいい天気で、kazeで作業をした。暖炉の煙突掃除、
桜の天狗巣病の枝打ち、店内の梁や天井扇の拭き掃除、洗たく。
妻は、厨房の床を水で洗い、磨いた。
庭木に鹿避けのため竹の枝をまいたりした。
お昼過ぎモモがやってきて、しばらく遊んで帰っていった。
まるで春が来たような暖かな日であった。

そうそう、今日は映画を見に出かけた。
「墨攻」
戦闘場面は、すごく迫力があったが、いまいち後に感動なるものがなかった。
感動というより政治と権力を持つものの、醜さが心に残った。
人を支配する権力は、多くの命と心を消耗品のように踏みにじって成り立つもの
なのかと思う。

つい今の日本のことを考えてしまう。談合や耐震性偽装等不正なことで甘い汁を
吸う集団がある一方過労死、ワーキングプア等で多くの人が苦しんでいる。

形はちがうけど、墨攻が僕に感じさせたことが、今も脈々と現実社会にもあるの
だと思うのは、僕の勝手な重いだろうか?


2007年2月16日(金) 満天の星

kazeに来て見ると残雪は消えてしまっていた。
開店準備を終え、遅い夕食後、庭に出てみた。向いの民家には、もう灯火も消え、
眠りについているようだ。
マイナス4度の暗い庭では、空気が澄み渡り、見上げると満天の星が、にぎやか
にきらめいていた。
じっと見上げていると、異次元の世界に吸い込まれていくような気分になる。
ふと我に返れば、聞こえてくるのは、小川のせせらぎだけである。
あれほど毎晩のように来ていた鹿の姿もない。
妻を庭に誘って星を眺める。
「きれいだねえ!」
「すごいね!」


2月17日(土) 鹿の姿が見えない。
朝マイナス3度でどんよりと曇っていた。
今日は「高島ガイド」の竹若さんがお店の取材に来た。
来週くらいに掲載されるらしい。
午後から雨が降り始め、終日降り続いた。
福井から来店のカップルさんがお店のテーブルに生けてある、ふきのとうを見て、
「私も欲しい」というので妻が畑に案内した。
ふきのとうを持って気分よく帰っていった。
夜、鹿の見回りに出かけたけど、やはり気配さえもない。
家に入ると妻が「どうだった?」と聞く。
「全然」というと「あんた、鹿が来ないんで寂しいんじゃない?」という。
鹿が来なければ、確かに安心だけど、
妻の言うことも多少当たっているので、黙って返事しなかった。


2007年2月18日(日) 今日はいい気分
今朝は暖かくて4度、小雨がぱらついている。
8時ごろお客さんが来たけど、早すぎて準備も出来ていないのでお断りした。
開店時間の1時間半も前なので当然といえばそうなんだけど、
なにかすごく申し訳ない気分になる。

しかし、今日は嬉しいことがあった。
というのも西宮に住んでるという男性二人組みのお客さんに、
「ここのステレオは音質がすごくいいですね」といわれた。
BGMで流している音楽がいいので、なんという曲か教えて欲しいといわれたこ
とは多々あるけど、音質そのものをほめてくれたお客さんは、初めてのような気
がする。

開店するときに、音響設備を買いに行ったお店で
「そりゃ、喫茶店では良すぎますよ。
普通はそこまでいいものを設置してませんよ」と
いわれたけど音質にこだわって高価な買い物をした。

CDプレイヤーも100連装である。

なんで100連装かといえば、ベートーベンのすべての音楽を収録したCD10
2枚とほかに50枚ほどのCDを、趣味にすでに買っていたからである。
買った当初は、自分の部屋で聴くつもりだったけど、お店のBGMに役立つとは、
当時は夢にも思わなかった。
アンプも100w。スピカーは、この種で一番上等なものにした。値段を見て、
妻が目をむいて「あんた、自分の金で払いや」といわれた。お店に設置するのも
妻は手伝ってくれなくて、まる2日がかりで一人で設置した。

一番苦労したのは、ずっしりと重たいスピカーを天井の梁に設置することだった。
ところが、「こんな田舎の喫茶店でベートーベンを聴けるとは思わなかった」とい
うお客さんはいたけど、音質そのものに気づいてほめてくれる人は意外と少なか
ったので、がっかりしていたのだ。

それだけに、嬉しかった。
だからというわけでもないけど、今夜は久しぶりに二人で、
てんくう温泉に気分よく出かけた。


2月19日(月) ぶらりご近所
今日は休業日で例によって9時過ぎまで寝ていた。
遅い朝食の後、暖炉の炊き付け用の杉の葉を川向の杉林でひらい集めて
いたら、ご近所の上村さんが散歩で通りかかり、一緒にひらってくれた。
「うちの工場に遊びにおいで」と誘われたので、午後に出かけることにした。
Kazeを出ようとしたら猿の群れがやって来た。

わがkazeのウエルカムロードのあちこちにいる。
近づいても、ちょこっと木陰に隠れてこちらの様子を見てやがる!
が、こちらは無視!して上村さん宅へ出かけた。
工場といっても今は、何もしていない元工場。
今は物置状態で一部畳の間があり、コタツがおいてあった。
勤めが休みの日は、ここで過ごすらしい。
日当たりがよく暖かだと上村さんはいう。
今は使ってないが糸くり機やタオルで作った手芸品を見せてもらった。

帰りに岡崎さん宅の前まで来るとモモが玄関から出てきて、ご愛想。
しばらく遊んでやった。


2月22日(木) やっぱし映画よりシアターの方が・・
映画「シカゴ」を遅まきながら鑑賞!
でも、やっぱし、昨年末ロンドンのシアターで見た「シカゴ」の方が感動的だっ
た。
画像ではなく、目の前で生きた人間が演じるシアターは、それなりの魅力がある。
もう一度、見たいなあ、と思った。
あの夜は、帰りにバスを間違えて、とんでもない住宅街で降りた。
道を尋ねようにも、人影なしで、寂しい夜道。
途方にくれていたら、何故か、若い女性が歩いてきた。
ほっとして、道を聞くと、親切に教えてくれた。
何でもカナダから来たとか。
なのに、こんなところを一人で歩いていて、しかも僕らに道を教えた後
人影のない建物に入って行った。
不思議な人である。
でも、僕らは助かり、無事ターミナルにたどりついた。
今では、もう懐かしい思い出となった。


2007年2月23日(金)寂しい田舎の風景
kazeは、正に風と雨の中で、向かいの民家も含めて人影さえない。
国道の車も時折通るだけの田舎そのものだ。
よくまあこんな田舎にカフェなど開いたものだとわれながら感心してしまう。
なんか不思議な気分になる。
寂しい田舎の風景に魅せられたのかもしれない。


2007年2月24日(土) ちょっと残念
朝、零度、小雪が舞っていた。
ところがお昼前には、唸りを上げて吹く強風にのって、大粒の雪となった。

が、午後は晴れで、忙しい天気の日であった。
今日初めてBGMにLIBERAの「Free」を加えた。
このアルバムの中に、いわゆる「千の風」相当する曲が収録されている。
日本でにわかに流行している曲だけど、
僕は「アヴェ・ヴェルム」が一番気に入っている。
早速リクエストがあった。
ご近所の方に依頼していた榊さん宅のゴン太が「ポチたま」で放映されるという
ので録画をお願いしていたものが届いた。
さっそくパソコンで視聴した。
わがkazeロケは、予想はしていたがちょっと残念。
でも、うまく話をまとめているなあと感心した。


2007年2月25日(日) モデルのボルゾイ君来店
朝マイナス2度、晴れ。
朝から冬枯れの小枝に小鳥たちが群れて、にぎやかにさえずっている。
なんかもう、春のようだ。
春といえば春一番がすでに吹いたけど、
今日はバイク集団一番が向かいの国道を走っていった。
数えていたら70台!
にぎやかなこと!
そんな中、玄関のクリスマスローズ花を咲かせた。

店の中では、カウンターのボケの花が満開状態。

なにか気分が癒される。
夕方、岡田さんがボルゾイを連れて来店。
妻は、大喜びでボルゾイ君と遊んで、写真をとってくれっという。
僕は「忙しいのにもう!」と思いながらも、写真を撮ってやった!

なんでもこのボルゾイ君、
昨年の第38回日展で特選に輝いた「啼痕」(長谷川雅也氏作品)の
モデルになったとか。
その絵葉書までいただいた。


2007年2月26日(月) 朽木にぶらり
今日も朝からいい天気。
暖かな窓辺で朝食を食べながら外を眺めていたら、
電話線に背黒セキレイが二羽仲良くとまり世間話をしていた?!

「いい天気だね」
「うん、あったかくなったね」
「そろそろ、昼食はkazeで毎日頂くことにしようか」
「うん、ここのオーナーは親切だしね。時にはご馳走くれるよ」
「風も吹き抜けて、気持いい所だからね」
「うん、風といえば、なんか人間社会では、'千の風'どうのと騒いでいるようだ
ね」
「私達は、とっくの昔から千の風と仲良しなのにね」
「意外と人間は、理解するのに時間がかかるようだね」
「ほんと!」
てなことでも話してるんかな?

食事の後、陽気に誘われて、朽木方面にドライブに出かけた。
途中、榊さん宅に寄ったけど、お留守。
で、ポチたまの録画DVDをポストに入れて、生杉へ。
常連さんでもある岡本さん宅に差しかかると、
表で岡本さんご夫妻が作業していたので、ちょこっとご挨拶。
大きなネコヤナギの木があり、一枝頂いた。ここまでくるとさすがに残雪がある。
日吉神社を左に曲がっていくと、広場で子供達が遊んでいた。
もしかして小森さんのお宅じゃないと話していたら、やっぱしだった。
子供さんたちと楽しそうに遊んでいた。次は道場さん宅に寄った。
ご主人は、出かけていて奥様とわんちゃん2匹でお留守番をしていた。
そこから能家経由でkazeに向かった。
日のサンサンと降り注ぐ冬枯れのクヌギ林に見せられて写真を撮った。

kazeでは、夕方までお店の掃除や洗い物をして、夕方、京都に向かう。


3月2日(金) 3月ギャラリー
明日から3月ギャラリーの「心象絵」展が始まるので、
出品者の森田さんが設営に来た。
思ったより大きな作品があった。
心の中から沸いてくるものを絵として表した作品ということだったので、
どのようなものだろうと期待していた。
不思議な作品で、見る者を異次元の世界に引き込んでいくような気がする。
こういう絵画もあるんだなあ、と今更のように感心してしまった。
最後にみんなで一緒に夕食をして歓談。
9時ごろ、月の光りに溢れたこのkazeの谷を帰っていった。


3月3日(土) 春の予感
朝4度、曇り日
今日は、何故か福井ナンバーと和泉ナンバーのお客さんが多かった。
妻がトイレの窓辺に玄関脇に咲いたクリスマスローズを生けた。

鉢植えの植物達も活動開始って感じになってきた!

 

3月4日(日) 5月の陽気
朝6度、晴れ。
今日は、葛川地区の安曇川で魚、アマゴ釣の解禁日。
夜明け前から釣り人たちが訪れて、これまで人気のなかった川原が
にぎやかだった。
だからというわけでもないんだけど、kazeもにぎやかで、
おかげで昼食が4時過ぎになってしまった。
昼間は、気温も上がり、暖炉は中止、窓を開けた。
テラスで過ごすお客さんもいた。
みなさんは、今日の陽気を満悦していましたが、
僕らは、ほとほと疲れました!


3月5日(月) メダカに感動!
朝9度、雨、風強し、夕方晴れた。
7時過ぎ、遊魚券購入のお客さんが来店、雨の中ご夫婦で釣に出かけた。
雨は、春雨のように小さな粒の雨だった。
今日も気温は高く、外に出ると気持がいい!
ふと、玄関横の水鉢を覗き込んでいたら、
とっくに死んでしまったかと思っていたメダカが二匹泳いでいた。
餌もなにもやらなかったのに、この冬を生き延びてきたのかと思うと感動した。

夜、鹿が来てないかと、庭を見回っていたら、いた!
ライトを当てると、慌てて杉林の中に逃げ込んだ。
もう、鹿は来ないんじゃないかという淡い期待も消えてなくなった。


3月6日(火) 4月ギャラリー
朝4度、みぞれ。
午前中片づけをして、午後4月ギャラリー出品者の山口さん宅を訪問。
工房で作品を見せてもらった後、居間に案内され、お茶しながら、歓談。
楽しくて時間の経つのも忘れてしまった。

外は雪が時折、激しく降り続いていた。
4時過ぎに山口さん宅を辞して、てんくう温泉に行った。
露天風呂の湯煙の中へ降りしきる雪を眺めながらリラックス。
これで湯船の中でお酒でも飲めたらいうことないなあ、
なんて勝手なことを考えてしまった。


3月8日(木) 散歩を兼ねた税務申告
風は冷たいけどいい天気!
天気の良さに誘われて、税務署まで散歩することにした。
「なんで、こんなに高いの?」と税額に妻は、ぶりぶり!
僕に噛み付いても迷惑なんだけど・・・・
「文句は国に言ってくれよ。国が決めたんだから・・・・」
で、二人でぶらぶら歩いて出かけた。
吉田山を越えて行くのであるが、お山の町並みを眺めながら
のどかな住宅街の花を眺めながら歩く。
満開の桜の木があったりして、びっくり!
税務署では、並んで待って、申告書を提出。
納税は2階でということで、上に上がり納付書を提出。
ところが、僕が書き間違えて合計欄の金額が100円少なく
書いてしまっていた。
「合計金額が100円少ないんですが・・・」と署員
「100円ぐらいまけてよ!」と妻。
でも、そんなことになるわけもなく、しっかり徴収された。
納税を済ませて、また、ぶらぶらと家並みを眺めながら
お山を登り、お店を覗いたりして、帰ってきた。


3月9日(金) お気に入りの心象絵
開店準備をしながら、森田さんの心象絵をじっくり眺めた。

自分の心の中に映る絵ということだけど、なにか幻想的でもあり、
面白いなあと思う。
僕は、特にここに掲げた絵がお気に入りです。
創造する何かを持つことは、その人の人生を豊かにし、
その人に生きる意味を与えるものだと思う。
そして、人生の意味は、自分自身とは別の何か、あるいは、
自分自身とは違う誰かに向かって存在することによって、
始めて獲得することが出来ると思う。
自分自身を捨て、他者の中に生きることによって、
人は、自分自身の生きている意味を獲得するのだと思う。
人間が人間として生きていくためには、生きる意味を獲得することが重要です。
豊かな生き生きとした人生とは、
生きる意味を獲得した人のみに与えられる恩賞の様なものではないかと
僕は思います。


3月10日(土)鳶(とんび)の夕食
朝マイナス2度、晴れ
朝は、寒かったけど、昼間は、どんどん気温もあがり、
暖炉の火は、不要になった。
妻は、暑いといって窓を開けてしまった。
でも、夕方になるとさすがに冷えてきた。
で、暖炉も活動再開!

夕方、お客さんがテラスに出たりして、なにかにぎやかだったので
何事かと思っていたら、鳶が舞い降りてきていたのだ。
テラスの傍にある小鳥達の餌箱に食パンのミミを入れてあるんだけど
今日はカケスも来なかったようだ。
餌はたくさん残っていた。
それを狙って、鳶が舞い降りてきて、咥えていくのである。
鳶が羽を広げて、目の前に舞い降りてくると、びっくりするほど
大きく感じる。
羽を広げた鳶は、1m以上になる。
鳶は、カケスと違って、餌箱にとまって、餌をついばんだりできないのか
サーと急降下しながら、パンのミミを咥えていく!
餌がなくなるまで、見ている僕らの前で、急降下を繰り返すのである。
お店のことをなどわすれて、見入ってしまった。
写真に撮ることさえ出来なかった。
鳶が、このようにやってくるのは、初めてのことである。
他で夕食にありつけなかったらしい。
鳶がみんな餌を持っていってしまってから、やっと我に帰った。
なにか、いいことをした気分になった。
しかし、今夜はテンにとっては、災難であろうと思う。


3月11日(日) 冬の祭典 雪!
朝零度、一日中吹雪が舞う!
雪が舞う
最後の冬を惜しむように
雪が舞う
東風に吹かれて舞い踊る
冬の最後を告げる祭りのように
こんな日は、フロアに流れる
世界一美しいといわれるサラ・ブライトマンの歌声が
一段と心に染みる。
降りしきる雪の中に溶け込んで
雪と一緒に舞っているように思える。
熱いコーヒーも特別においしく思える。
思わず、仕事の手を休めて見とれてしまう。
ここにお店を持てて本当に良かったとあらためて感じる。
自然と共に生きているという実感がわいてくる!


3月12日(月)雪と蝉しぐれと初恋と
朝零度、一日中雪が降る!
朝食をしながら、ふと電柱を見ると雪だるまが出来ていた。
自然が作った雪だるまである。
で、早速、写真に収めた。
雪は、昨日から降り続き、今朝は積雪している。
でも、お客さんは、「雪降ってるのはここだけだよ。
堅田や大原では日がさしていた。」とのこと。
やはり、ここは、別天地だなあ、と思う。

お客さんで詩吟をやってる方がいて、お店で歌ってくれた。
歌の説明や情感のこもった歌い方に、
僕の胸にこみ上げるものがあった。
機会を見て、お店でライブをしたらと思った。
秋がいいかな?
お客さんも快くやってあげるといってくれた。

ところで、3日前から読み始めて藤沢周平の「蝉しぐれ」を
やっと読み終えた。
最近、周平の作品がドラマや映画になっていて、
「蝉しぐれ」もNHKドラマと映画にもなった。
僕は、周平の描く自然描写が好きだ。
このうまさは、どこから来るのだろうと思っていたが
秋山駿氏の解説に
「これは、単なる描写ではない。日本人の心の裡にある自然の形を
描いたものなのだ。日本的な、人間の内部が抱く自然というものなのだ。」
とう言葉に納得した。
さらに、僕には「蝉しぐれ」は、初恋物語でもあると思う。
この小説の最後の章で、ふくが文四郎に送った手紙の中で
「このたび白蓮院の尼となると心に決め、この秋に髪をおろすことにした。
しかしながら今生に残るいささかの未練に動かされて、
あなたさまにお目にかかる折もがなと、・・・・」からも伺える。
初恋とは、今まで親や兄弟とも異なる赤の他人が、
自分にとってかけがえのない大事な人として、
心にたち現れる現象であると思う。
それは、真の人間としての精神の発展であり、
その人の人生の記念碑となるものであろう。
それゆえに、初恋は、心の奥深く根付き、死を前にしても
尚生き続けるのだと思う。
その初恋が実らなかった恋であればあるほど、深く、強く人の心に行き続け、
「今生のいささかの未練」となるのであろう。
そして、僕の心にも、「今生のいささかの未練」が宿っている。
でも、それは、不幸なことではなく、
人間的な優しさや情感を豊かにしてくれるものでもあると思う。


3月13日(火) kazeの風景
朝零度、細いみぞれが降っていた。
庭に出て、里山を見上げると、
霧が山々を忙しく移動していた。
静かな山里の朝である。

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(3)ギャラリーのご案内
 *3月
  -心象絵-
 森田淳子さんが、描く心の風景画展
 期間:3月3日(土)〜3月31日(土)の土、日、月及び祝日
 時間: 9:30〜16:00
 *4月
  -陶- 春風の中で
 山口清美さんの陶器展です。
期間:4月1日(日)〜4月30日(月)の土、日、月及び祝日
 時間: 9:30〜16:00
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発行者:カフェ&ギャラリーkaze(風)
風の友達(カフェ&ギャラリーkazeのホームページ名):
http://www016.upp.so-net.ne.jp/kazenotomodati/index.html
マガジンの購読・停止は、上記ホームページから出来ます。
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