[ 日記 ]

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       kazeのたより

発行日2008/4/17           No28
毎月第3木曜日定期発行誌    
発行者カフェ&ギャラリーKaze
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Kazeもやっと桜の開花宣言!
京都市内の桜は、すでに散ってしまいましたが
ここkazeの桜は、これからが見ごろです。

ひょんなことから、野良犬のボロが
kazeにやってきて、住み着いてしまい
僕らは途方にくれています。
どなたか、引き取って飼ってくださる方
いませんでしょうか?
人懐っこい犬なので、飼い易いと思います。


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  目次
(1)コンサートのご案内
(2)kaze日記(2008/3/15〜4/15)
(3)kazeからのお知らせ
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(1)「カメラータ・アジキス コンサート」のご案内

プログラム
(1)ガボット    P.マルティーニ
(2)バイオリンとビオラのための'12の二重奏曲'モーツアルト
(3)バイオリンとビオラによる'沖縄三部作'
   '花'  '涙そうそう'   '芭蕉布'  畑野 峻 編曲
(4)バイオリンとビオラのための二重奏曲 ト長調 Op.44、I.プレイエル
           他

●メンバー バイオリン:高瀬 真理    ビオラ:畑野 峻

●と き:2008年5月18日(日)
       開場:午後2時    開演:午後2時30分
●ところ:カフェ&ギャラリーkaze(当店)
●チャージ料:¥2,000円(ケーキ・ドリンク付き)
●主    催:カフェ&ギャラリーkaze
●参   加:完全予約制、申込順(席は自由、指定ではありません)
        最終予約締切日:2008年5月10日(土)
        *定員になり次第締め切りますのでお早めにご予約下さい。
●定  員:30名(現在予約残数 あと5名分です)
●問合せ先:TEL 077-599-2132(営業日にお願いします)
       Mail:r9_r-2gy@js4.so-net.ne.jp

 

(2)kaze日記

 

2008年3月15日(土)『すべて世は事も無し』kazeの春
朝2.5度、曇り、のち晴れ。
空は、雲ひとつなく晴れ上がり
妙にあったかい日で、昼には気温も10度を超えた。
春の気配をしっかり感じる。

ああ、これで、この冬の除雪作業も終わりなんだと思った。
積雪も大分解けて、後退している。
見上げれば、空に、昼の月
その側を飛行機が雲の尾をつけて進んでいく。
なんとなく気分が軽くなった。
ブラウニングの詩が頭をよぎる。
上田敏の名訳でしか知らないけど、
今日は『春の朝』の気分である。

そんな中、佐々木さんご夫妻が久しぶりに来店した。
鳥害・獣害防止策について、話が盛り上がった。
佐々木さん曰く「熊本から注文が来て、弱っている。熊本に知人はいない?」
「残念ながら大分ならいますが…」
佐々木さんは、いつも何とかして僕ら夫婦を、自分の事業の助っ人にしようと
たくらんでいるのだけど、僕らは乗っていかないのである。
が、安価で出来る鹿害防止策があれば僕らは、大いに歓迎である。
「ここは我が家のようだ。本当に気分が落ち着く」と言ってくれるので
僕らは、非常に嬉しい。
おまけになんか妙に気があうのか、佐々木さんの帰った後も
僕らも、しばらく良い気分。

ウエルカムロードを歩いて、入ってきた人がいた。
聞けば、鎌倉山に登っての帰りとかで、バスの時間がたっぷりあるので
歩いてきたとのこと。
Kazeでゆったり休憩して、また、平辺りまで歩いてみると出かけていった。
彼もまた『春の朝』を満喫してきたのだろう!
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春の朝
 
    ロバート・ブラウニング

時は春、
日は朝、
朝は七時、
片岡に露みちて、
揚雲雀なのりいで、
蝸牛枝に這ひ、
神、そらに知ろしめす。
すべて世は事も無し。

 

2008年3月16日(日)春の風に誘われて
朝3度、今日も晴れ!
春の風に誘われてか、雪の季節の間姿を見せなかった方々が
次々と来店してくれた。
今日は、昨日とはちょっと違って、風は冷たい!
それでも春の気配は、十分!
庭のロウバイもかわいい黄色の花を咲かせた。
玄関では、ビオラやランも春を告げていた。

ちょっと悲しいのは、テラスの下に顔をだしたフキノトウが、
何者かにかじられている事だ。
側を流れる安曇川も雪解の水で水量が増している。
が、その流れにも春の足音を聞き取れる。

夜、ご近所の上田さん宅にお邪魔し、「篤姫」を見る。
夜の道も電灯はいらない。
空には、月が照り輝き、この谷間を明るく照らしている。
山の端には、星さえ輝いている。
静かな山里の夜である。

Kazeに帰り、お風呂に入る。
バスルームの窓を開けると、肌にさわやかな風がまといつき、
川の流れがささやきかけてくる。
ゆったりと湯船に浸かっていると、あの厳冬の除雪作業の日々が
幻であったかのような気がする。

 

2008年3月17日(月)大失敗!
朝零度、今日も晴れ!
朝の温度に比して、昼間は気温が上がり、暖炉の火も火種を絶やさない程度十分だった。
窓も一部開けて、外のすがすがしい空気を迎え入れた。
除雪された雪の山も低くなったり、なくなったりで、どんどん雪が消えていく。

庭の桜も蕾を膨らませ始めている。
彼らも春を待ちわびていたようだ。
どんな厳しい冬の季節であっても、しっかりと耐え、生き抜けば
必ず春はやって来て、花を咲かせることが出来ると桜は教えてくれる。

平日は、お客さんも少ないので、お店は妻に任せて、車のタイヤ交換作業をする。
もう、スタットレスは、要らない。
ワゴンRのタイヤ交換は、簡単!
でも、スカイラインの方は、タイヤも大きくて、ヒイヒイいわされた。
外したタイヤは、水できれいに洗って、干した。
ついでに2台とも洗車した。
すべてが終わって、一息ついたとき、
フト、スカイラインのタイヤのことが気になった。
確か前輪と後輪のタイヤは、違っていたはず。
で、実地検分をしたら、案の定、どうも前後が逆に交換しているようである。
何たる失敗!
でも、今更、やり直す気力もない。
又の機会にと思ったけど、良く考えてみると、交換するには、前後2輪を同時に
外さないといけないことになる。
だとすると、ジャッキが2台必要になる!
ゲッ!
急に気分が重たくなった!
妻に言うと
「あ、そう」で終わり。
夕方、雪も溶けたので、川向の山に杉の葉拾いに行った。
暖炉の焚き付けようにするためである。

雪が杉の枝を一杯落としてくれているので、大助かりである。
夕食後、後片付けをして、スカイラインは、タイヤの交換もせず自宅に向かう。
自宅のガレージに車を入れようとハンドルを一杯切ったら、
車が動かなくなった。
みれば、前輪のラジアルタイヤが大きすぎて、車体に引っかかっている。
ありゃあ!
仕方なく、小刻みにハンドルを操作して、何とか無事車庫入れ完了!

 

2008年3月19日(水)死の帰するところが生の依るところ!
明日は、祝日で営業日になるので夕方kazeに向かう。
Kazeは、闇の中だった。
で、僕らが灯を灯す。
開店準備をする前に、ご近所さん宅へお悔やみに激しく降る雨の中、二人で出かけた。
一人っ子の息子さんを33歳で亡くしたのだ。
子供に先立たれる親の悲しみは、深いものがあると思う。
座敷で棺の中に横たわる彼は、まるで今眠りに付いたような安らかな表情をしていた。
そんな我が子の表情を見つめる父親の心情は、いかばかりかと心が痛む。

死は、私たちに生きる意味を問いかけてくる。
自分の人生の、生き方のありようを振り返る機会を与えてくれる。
僕は、以前読んだ論文の一説を思い出した。

『…・そのことによって私どもは、自らの生存において、他の動物のように種的生命を
生きるのではなく、自分自身の生命を生きるものとなるのである。
だが、そのことによって、種的生命を生きる動物が新しい個体を生むことによって生き
続けるのとは異なり、身体の機能停止によって自己の生命の終焉に遭わなければならな
くなったのである。
身体の所有によって自己自身の存在を確立した自己にとっては、身体の存在の終わりは
また自己の存在の終わりとなるのである。
しかも、この自己の存在の喪失としての死は、私に臨むだけでなく、私が愛する者にも
おこるのである。
愛する者、それは私がその者の存在のためなら自らの生命を賭けて悔いない者である。
死は、その者の存在をも奪い去る暴力なのである。
死は私の存在も、私の愛する者の存在も奪い去るものであるのだから、私どもがその実
現を究極的に願い、その願いのうちに価値を与えていたものを一切無意味にしてしまう。
身体の所有によって自己の存在の同一性を見出した私どもの自己にとっては、それゆえ
に、死によってすべて存在の意味は喪失してしまい、世界が虚無の淵に沈んで行くのを
どうすることも出来ないであろう。
そこで、古くから、人びとは、死の意味を知ろうと努力したのであった。
それは、運命だとして諦めようとしたり、人は一代名は末代と名誉のうちに死を解消し
ようとしたり、文化的遺産のうちに生命の持続があると信じようとしたりなどしたので
ある。
しかし、これらの死の理解によって私どもは自己の存在の喪失としての死を納得するこ
とが出来るだろうか。
私どもは、この死を十分納得出来るように理解することなしには、生きることに希望を
持つことは出来ない。
それゆえ、死は生を求める者への問いかけであり、私どもは死の帰するところを究める
ことなしに、生きることを願うことは出来ない。
実に死の帰すところが生の依るところなのである。
死は、そして、処理することの出来るものではなく、その意味の理解を求めているので
あり、死の意味の理解-これこそ私どもの「知る」ことへの根源的主題なのである。』

(大学問題叢書1「大学-理念と存在」大須賀潔著、社団法人日本私立大学連盟研修事
業委員会発行より引用)*故大須賀潔氏は、元立教大学総長

僕は、この本を手にして依頼、何度も何度も読み返し、
生きる意味について考えてきたし、今も考えている。
「死の帰するところが生の依るところ」という命題を追い求めている。

 

2008年3月20日(木)種まく人
朝6度、雨、風強し!
朝から大雨で、強風が吹き荒れていた。
そんな中、我がkaze社員(?)の一人が来店。

蜷川幸雄の「身毒丸」(しんとくまる)を観劇してきたという。
で、パンフを見せてもらった。
演劇ファンなら、良くご存知だとおもうが、僕には、初耳!

『『身毒丸』(しんとくまる)は、寺山修司作の舞台作品(岸田理生との共同台本)
。中世の説話『しんとく丸』と『あいごの若』をモチーフにしている。
演劇実験室「天井桟敷」公演として1978年に紀伊國屋ホールで初演
(寺山とJ.A.シーザーの共同演出)。
1995年には岸田が台本を改訂し、蜷川幸雄演出、当時アイドルとして人気を集めていた
武田真治主演で上演、読売演劇大賞を受賞。
1997年にはオーディションで蜷川に見出された藤原竜也(当時15歳)が新たに身毒丸を
演じ、ロンドンのバービカン劇場での海外公演で大絶賛を浴びる。
演技経験のなかった藤原はこの初舞台で迫力ある演技を見せ、天才新人と話題を呼んだ。
母を売る店で買い求められた女・撫子と、その義理の息子・身毒丸。
2人の宿命的な禁断の愛を描いた感動の問題作。』だそうだ。
てなことで、わいわい話が盛り上がってしまった。

雪の消えたテラスでは、鉢植えの、バイカオウレンが、白い蕾を膨らませている。
永い間厚い雪の下に埋もれていたので、もう駄目かと思っていたのだが。

午後、雨が小降りになったので、例のスカイラインのタイヤの交換をする。
なにしろ、前輪につけたタイヤの幅が大きいので、ハンドルをきると
タイヤが車体と接触し、動かなくなるのだ!
危ないことこの上なし!
タイヤが大きいので交換は一苦労。
タイヤに表示を眺めても意味がわからなかったので
昨日タイヤについて、勉強をした。
僕のタイヤは前輪が235/45R17 94W、後輪が255/40R17 94W。
最初の数字は、タイヤの幅(単位mm)/の後の数字は扁平率、Rは、ラジアルの意味、
次の17は、タイヤのリム径で17インチ、
94は、ロードインデックスで650kgの負荷に耐えられるということ。
最後のWは、速度記号で最高時速270kmに耐えられるという意味。
ちなみにこれがLだったら120kmまでしか耐えられないということらしい。
こんなこと考えてタイヤを購入したことはない!
が、確かに勉強になりました!

夕方、雨の中、前の畑に出て、ミレーの「種まく人」ほどではないけど
クローバーの種を3種混合でまいた。

うまく芽が出て欲しいけど、鹿の糞も発見したし、
また、「おおきに!」って感じで、夜中にばしばし食べられないか心配である。
佐々木さんに早いこと経済的な効果的な鹿害防止策を確立してもらいたいものである。

夜、フト空を見上げると、雲の合間から星が見えた。
じっと眺めていると、星達が北に向かって移動しているように感じる。
「えっ!なにこれ」と一瞬思った。
冷静に考えれば、雲が南に流れているためで、
星が動いているような錯覚を起こしたのだ。
今夜、こうやって、夜空を眺めている人は、世界にどのくらいいるのだろう
等ととりとめもないことを考えるのでした。

 

2008年3月29日(土)それでも彼らは知っていた!
朝4度、曇り時々雨。
7時前に遊漁券の購入希望者が2名来店した。
それから、活動開始、開店準備をした。
冷たい風が一日中吹いた。
が、店内は暖炉で暑いくらいで、ちょっと窓を開ける。
冬の間、逢えなかった人たちが訪れてきた。

冷たい風の中でも、植物達は、ちゃんと春を知ってるように
こちらも活動開始だ。
お客さんを店内に残したまま、妻と二人で花を愛でてやる。
寄り添ってしっかり伸びた緑が枯れ色の庭に目立っている水仙。
彼らは、鹿も食べないので安心だ。
玄関の前では、クリスマスローズが、雪でぺちゃんこにされながらも
雪のなくなった小さな花壇で花を開いている。
桑の木の周りの花壇では、カタクリとヤマシャクヤクが頑張っている。
テラスの側のケヤキの根元では、雪に幹を折られながらも
ロウバイが花を咲かせていた。
そのテラスでは、鉢植えのバイカオウレンが、終に白い可憐な花を開いている。
外は、寒風だけど、春は、確かにやってきているようだ!

 

2008年3月30日(日)晴耕雨読?
朝6度、曇りのち雨。
今日も雪の間はご無沙汰のおなじみさんが次々と来店された。
人間だけでなく、川向こうから猿の群れもやって来た!
で、お客さんとわいわい言いながら一緒に撮影!
外は、昨日のような寒さはないが、お昼前から雨が降りしきっている。
「晴耕雨読」とばかり、「赤毛のアン」の英文脚本を電子辞書片手に読む。
が、遅々として進まないのは、いつもの通り。

自宅から妻が持ってきて、花瓶にさしたボケの花が、慰めてくれる。
こんなきれいな花を咲かせるのに、なんでボケなんて名前を付けられてしまったのだろう?
実が瓜に似ており、木になる瓜で「木瓜(もけ)」とよばれたものが「ぼけ」に転訛したとも、
「木瓜(ぼっくわ)」から「ぼけ」に転訛したも言われる。
帰化植物(平安時代)。学名:Chaenomeles speciosa(シノニムC. lagenaria)。
speciosa は 美しい、華やか 、
Chaenomelesは 「chaino(開ける)+ melon(リンゴ)」が語源。

だけど、本当は、余りに美しいので、人がボーと眺めるので、ぼけたようになるので
人をボケさせる花というところからきているというのは、kazeの解釈!

夜、雨の刷仕切る中、外灯に照らされた庭をぼんやり眺めていたら、
なにか光るものを発見!
懐中電灯で照らしてみたら、庭続きのススキ野に4〜5匹の鹿がいた。
雪が消えたので、早速、庭や畑の花たちを狙ってやってきたのだ。
思わず、傘もささず庭に飛び出し、石を投げてやった。
これから、また、鹿追の夜が始まるのだろう!
ああ、なんか、簡単、確実な鹿害防止策は、ないものかとつくづく思う。
やっと花を咲かせたり、咲かせようとしている植物達が心配だ!

 

2008年4月5日(土)客人は帰っていったけど・・・・
幸いに朝から良い天気だ。
朝6時半に我が家の客人送り出してから、kazeに行く。
大慌てで、開店準備をする。
9時に約束どおり4月ギャラリーの阿辻さんが、来店し、早速、ギャラリーの設営。

今日は、僕の元上司の「偲ぶ会」がブライトンホテルで行われるので、参加することにし、
ももちゃんに応援を頼んだ。
背広姿の僕を見て、阿辻さんは、「どこからかの帰りですか?」
「いえ、これから出かけるんです」と僕。

9時50分にはkazeを出発。
哲学の道は、桜が満開で、観光バスが次々と訪れ、今出川通りは渋滞。
でも、遅刻せずに参加できた。
懐かしい人たちにも逢えた。

話は変わるけど、1昨日辺りから、僕ら二人は、体調不良!
本当は、お店も偲ぶ会も中止したかったのだけど、そうもできずに頑張った。
2週間ほど、客人7人を観光案内し、一緒に生活したんだけど、寒い日が続き、
疲労と寒さで体調を壊してしまった。

「偲ぶ会」終了後、家に立ち寄り、買い物をして、お店に戻ったけど、すでに5時だった。
お店の方は、特に混乱もなく、対応できたということで、ホッした。

 

2008年4月6日(日)嬉しい悲鳴なんだけど・・・・・
晴れ、朝から暖かな日で、暖炉の火もちょろちょろでも、少し暑いくらい。
その陽気に誘われたように、開店からグループの来店が続き、店内は、活気に満ちた。
だけど、僕らは体調不良でひいひいである。
ダメ押しは、午後2時、スーパーカブ誕生50周年「日本横断タスキリレー」のメンバーの
オプション参加者が、わがkazeを選んでいただき、来店。
総勢30人!
ところが、店内は、満席状態。
で、席が空き次第ということで、順次お迎えした。
待っていただいた皆さんには、申し訳ありませんでした。
また、この企画をしていただいた津坂さんご夫妻には、お礼を申し上げます。
おかげで1日では、最高の来客数を記録、嬉しい悲鳴ではありましたが
超多忙な日でした。

夕食後、妻は、とうとうダウンして、ベットに入ってしまった。
僕は、星降る夜道を、歩いてご近所さん宅へお邪魔し、「篤姫」を見た。
なにしろ、当店にはテレビもない。あっても映らないのだ。

 

2008年4月7日(月)持つべきものは友人!
朝から雨で、時折激しく降ってくる。
妻は、ダウンでベットから出て来れないので、一人で開店準備に追われた。
開店間もなく来店したカップルさんがモーニングを希望されたけど、パンも品切れで
お断りするしかなかった。
用は、飲み物しか対応できない状態なのだ。

あたふたしてたら、カレー大好きの中島さんが来店。
顔を見るなり、「今日はカレーないよ」と言ったら、驚いていた。
で、洗い物が流しにてんこ盛りになっているのを、きれいに洗ってくれた。
続いて妻の友人が来店。
昨日の妻の様子を見て、手伝いに来てくれたのだ。
友人って、本当にありがたい。
お米を洗い、仕掛けてくれた。
「お客さんがキッチンに立ってるなんて、なんか変な店だね」と僕。

おかげで、お昼過ぎには、ご飯物の対応ができるようになった。
ちょうど、その時、キャンピングカー来られたカップルさんのカレーの注文に
応えることができた。
出されたカレーをあっという間に食べてしまった。
「死ぬほどお腹すいてた」とのこと。
「今日は、どちらまで?」と聞くと、別にどこということはないという返事だった。

中島さんも僕もカレーにありついた。
午後は、3人でお店の切り盛りをした。
激しく降る雨の中を畑の向かいの杉林に猿がやってきた。
夕方、中島さんは帰り、妻の友人は、夕食の準備をしてくれた。

閉店後、3人で夕食。
後の洗い物までして、友人は帰っていった。
僕らも普段なら京都に帰るところだけど、妻の体調がよくならないので
今夜は、kazeに泊まることにした。

 

2008年4月8日(火)変わった訪問者!
遅い朝食を二人でとった。
昨日友人が作ってくれていた味噌汁が、本当に美味しい。
妻は、昨日1日中寝たので、少しは体調を取り戻しては、いるようだった。
とにかく、今日は京都に帰ることにしたが、運転する自信がないというので
僕の車で帰ることにした。

帰る準備をしていたら、玄関でなにか気配がしたので、窓から覗いてみると
人ではなく、犬だった!
足を少し、震わせながら、こちらを見ている。
首輪がないので、野良さんだと思う。

空腹らしいので、パンの耳を与えると、ばくばく食べた。
全部食べても、まだ足りない様子なので、ご飯を出してやったらうなる。
ご飯になにか悪い印象があるみたいだ。
まあ、とにかく、僕らは帰り支度をして、表に出た。

桑の木の花壇の中で、カタクリが花を咲かせていた。

いざ、帰ろうと車から、玄関を見たら
野良君がkazeの玄関に立ち番をしていた。
バイバイと手を振ると一声ほえた。
妻は、この犬は顔がかわいくないという。
人間にいじめられて、野良になった犬は、みんなそうだよと僕は言う。
この野良も首輪こそしてないが、首輪の跡がある。
きっといじめにあって、逃げ出してきたんだろう。
かわいそうな野良君である。

上野さんの畑を見ると、梅が満開だった。

 

2008年4月11日(金)野良が住み着いた!
Kazeに着くと、裏の勝手口の奥から野良が出てきた。
荷物を運ぼうとしている僕にまとわりついてはなれない。
歩くもの不自由なくらいだ。
空腹なのか、とりあえず何かくれと言わんばかりである。
「うるさい、あっちへ行ってろ!」と追い払いながら荷物を運ぶ。
納屋の前に行ってみると、帰るときに残しておいたドッグフードの山は、きれいにない!
とっくにどこかえ行ってると思ったのに、どこにも行かず、kazeに住み着いてる。

遅れてやってきた妻もびっくり。
けど、開店準備が忙しくて、野良の相手をしてるひまがないので、ほって置いた。
野良は、店の周りをうろうろ。
終には、玄関に座り込んでしまった。
僕らは、頭を抱えてしまった。

このままでは、明日から考え物である。
玄関に居座られたのでは、お客さんに迷惑だし、つないで置かないと思う。
野良は、妻には、はなはだ受けが悪い。
「へちゃむくれの顔しててかわいくない。ボロボロの犬だ」という。

夕方、ダッチコーヒー用の天然水を買うために車で出ようとしたら、
野良が急にほえ声をあげ、車の周りを走り回る。
危うく、轢いてしまいそうになり、走るに走れない。
もう、必死で車に擦り寄るようにして、走りながらほえるのである。
で、のろのろ運転でウエルカムロードをあがり、国道に出る。
でも野良は、離れない。
隙を見て、一気に加速して走った。
さすがに野良も諦めてしまった。
他の車に轢かれないかと心配であるが、仕方がない。

この様子からして、野良は、きっと飼い主に車で、この近くで捨てられたのだと思う。

買い物のついでに、食パンを買った。
Kazeにつくと、直ぐ野良がやってきて、「くれくれ!」とせがんで頭を突っ込んでくる。
買ってきた食パン一斤をやる。
野良はフガフガ言いながら食べた。

納屋を開け、ロープを探して、野良をつないでおくことにした。
ところが野良は、逃げ回ってうまくいかない。
どうしたものかと、庭に座り込んで考えていたら、野良がきて、僕の目の前に座った。
野良の顔を眺めてみるが、普通の顔だ。
妻の言うように「へちゃむくれ」なんかじゃない。
精悍は顔ではないかと思い、手を伸ばして、頭をなでてやる。
野良は、おとなしくしている。
で、ロープを引き寄せ、首に巻いた。
野良は、静かにしている。おかげでロープを首にしっかり結ぶことが出来た。
僕が立ち上がると、野良も立ち上がり、おとなしく着いてきた。
裏の納屋の前に柱にロープを結び、古新聞とダンボールで野良の居場所を作ってやった。
しばらくして、見に行ったら、その場所におとなしく寝ていた。
やれやれである。

夜、鹿のことが気になったが、体調不良のため諦めて寝た。

 

2008年4月12日(土)元気が欲しい!
天気予報では、晴れのはずだけど、朝からどんよりとしている。
相変わらず二人とも体調が優れないが、頑張る。
食欲も余りない。
今日は、義務感だけで体が動いてる感じがする。
寝込んでしまわないのが不幸中の幸いである。

野良に朝食をやる。
野良は元気だ。
庭の植物も元気だ。
クリスマスローズなんかは、花盛り!
カタクリは、花を広げ、
ショウジョバカマも花を咲かせた。
植木鉢の中でスミレもきれいな花を一輪咲かせた。
ミヤマカタバミも可憐な白い花を咲かせている。
僕らも早く元気になりたい!

お客さんから、少し元気をもらった。
「久しぶりに、コーヒーらしいコーヒーにありついた」と言ってくれたお客さんがいて
オーナーとしては、嬉しい言葉であった。

閉店後、野良のロープを外して、自由にしてやった。

 

2008年4月13日(日)僕らの店は、戦場だった!
今日も朝から曇り、後一時晴れ、一時雨。野良をつなぐ。

さすがに春で、朝から来客が絶えない。
今日はグループの来店者が多かった。
桃ちゃんが手伝ってくれていた。

ももちゃんに野良の話をしたら、会いたいというので連れて行った。
ももちゃんが「お座り」というと、野良は緊張したように、きちっと座った。
「お手」というと右足をちゃんと出す。「交代」というと、今度は左足を出す。
「伏せ」というときょとんとしている。
少しは、行儀を教育されているらしい。

ところでお昼過ぎは、厨房はまさに戦場さながら。
3時過ぎに一段落して、ホッしてたら、最後のダメ押しみたいに11名のグループが来店。
また、てんやわんやの忙しさ。
おかげで、ご飯物は全部売り切れとなった。

5月ギャラリーに出品予定の山瀬さんも作品を持って来店、打ち合わせをした。
夕方、風さんグループが来店。
明日kusuyoさんが来店する予定であると聞いた。

閉店後は、夕食を済ますと、布団に入った。
もうへとへと。
ご近所の上田さん宅に「篤姫」を見せてもらいに行く元気もない。
とりあえず、野良を自由にしてやった。

 

2008年4月14日(月)開花宣言!
今日も曇り、外気は寒い!
朝7時半、野良が玄関に出勤した。
野良が、初めてkazeの玄関に来たときも、同じ時間帯であった。
元の飼い主が朝7時半に玄関に野良を連れて行ってたのではなかろうかと思う。
捨てたりせずに、次の飼い主をちゃんと作ってやって欲しいものだ。
僕らの店で飼うことも出来ないので、誰かがもらってくれると嬉しいのだが…・

明日は、僕らも京都に帰るので、野良は独りになる。
京都につれて帰ることも出来ないのだ。京都では野良の住む場所がない。
とにかく、食料を準備してやらなければと5合のお米を深い大なべで焚く。
あんなボロボロの犬にもったいないとぶつぶついいながらも妻はかしわを500g煮立てて
ご飯に混ぜる。それから、他のも何は入れて、野良の食事の準備をした。
「そんなへちゃむくれでも、ボロボロでもないよ、ちゃんと見れば普通の犬だよ」と僕。
「野良じゃかわいそうなので、なにか名前をつけてやろう」というと
即座に「ボロ」と妻。
「そりゃ余りにもかわいそうだ。せめてポロとかどうだろう」
「ボロがぴったり」と妻は譲らない。

庭の桜の枝を眺めていたら、数個花が咲いているのを発見した!
Kazeの桜は、今日開花宣言!
桜満開のニュースの飛び交う中、ここkazeでは、やっと開花宣言である。
「関西一遅い開花宣言じゃない?」と僕。
で、kazeの桜開花日をさかのぼって調べてみた。
2007年は、4月8日
2006年は、4月18日
2005年は、4月16日
2004年は4月10日で三部咲きだった。
昨年は、雪も少なく暖かだったので、開花が早かったようだ。

お昼ごろkusuyoさん一行が来店
今年の秋には、コンサートを計画しようということになった。

体調も少し回復したので、夜、見回りをした。
やっぱりというか夜中に鹿が数匹、畑に来ていた。
追っ払うために庭に出て、石を投げていたら野良がやって来た。
野良に鹿を追えというのだけど、彼は、kazeの庭から出ようともしないし、
僕の後ろをついてくるだけである。
鹿を追いかけてくれるとばかり期待していた僕には、これにはショックを受けた。
こいつには野性がないらしい。
人間に飼われておとなしい人懐っこさだけを身に着けたのだろうか?

部屋に帰り妻に野良のことを話していたら、つい口をついて「あのボロめ」と
言ってしまった。

 

2008年4月15日(火)ボロよ! お前は・・・・
朝から日本晴れ!おまけに暖かい!
遅い朝食をすましてから、散歩!
僕は、ボロを連れて、鹿の来る畑や杉林を歩いた。
妻か玄関に座って、そういう僕らを眺めていた。

ボロは、杉林が嫌いらしく、直ぐ畑の方に帰ろうとする。
これじゃ自分で餌など探せない!
先が思いやられる。
橋を渡っておとなりさんへ出かけていく気配さえ全くない。
頭が痛い!
本当に誰かボロを引き受けてくれる人が現れて欲しいと思う。

以前やって来た野良は、あちこち自分で餌を探して歩いていた。
で、ご近所さんが、かわいそうだと餌をやっていた。
Kazeにもやってきて、パンを美味しそうに食べたが、決して人間には
ある一定距離以上は近づかなかった。
その上、みんなの悩みである鹿を夜追っ払ってくれたので、みんな大喜びしていた。
ところが悲しいことにある日、交通事故で死んだ。
ご近所さんたちは、かわいそうにと涙を流しての野良のお墓を作った。

ここでは、野良であっても、鹿を追っ払ってくれたら、みんながかわいがってくれる。

でも、ボロは、それも難しそうである。
最近、姿も精悍になったように思えるのだけど……

ところで、帰り際が大変なのである。
なにしろ、車のエンジン音だけでも大騒ぎとなるのだ。
帰るときは、ウエルカムロードに鎖もしなければならず、ボロがついてきた場合は
車の後を何時までも追っかけてくる可能性がある。
そこで一計を案じた。

まず、車に荷物を積み込みウエルカムロードまで移動する。
そこまでは、絶対にボロがついてくる。
ウエルカムロードの鎖を設置したら、僕がボロをつれて、一度kazeに戻り
餌を与える。
その隙に、妻の方は、車を出して坂下トンネルの向こうで僕と待ち合わせする。
僕は、ボロが食べている隙に急いで車に戻り、帰ることにした。

で、まず妻の車をウエルカムロードへ向かわせた。ボロは、僕がいるので安心している。
で、今度は僕が車を動かそうとしたら、もう大変、大慌てで吠え立てて、車の周りを
走り回りだした。それでも、ゆっくり、ゆっくり動かしてウエルカムロードの入り口まで
辿り着いた。
そこで、僕は車を降りて、ボロを連れて、kazeに帰る。

大なべ一杯のかしわご飯を、二つの入れ物に分けて、ボロに与える。
それから、ちょっと高い箱のうえに食パンを一斤、焼いたピザクラフト3枚を置いた。
お腹がすいたら、きっと見つけて食べるだろうと思う。
一度にみんな食べないで欲しいと思うので分けておく。
ボロは、我を忘れて、食べ始めた。

僕は大急ぎでウエルカムロードの入り口まで行き車に乗る。
幸いボロの姿は見えない。食べるのに忙しくしているようである。
ため息ひとつついて、kazeにさよならした。

 

(3)kazeからのお知らせ

●5月ギャラリーのご案内

  暮らしを彩る2
-トールペイントの世界-

出品者 山瀬洋子さん

プロフィール
1954年 滋賀県に生まれる。
1978年 結婚を機に京都に住む。
1989年 トールペイントと出会う。
1995年 AFAA(アメリカンフォークアート協会)の
     認定講師となる。
現在  自宅教室で教える。
趣味  お花(ガーデニング) スポーツ(ママさんバレー) 
    お菓子作り
夢   田舎でガーデニングをしながら、
    トールペイントをすることです。

出品者の一言
これを機にたくさんの人と出会えることができれば幸せです。

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発行者:カフェ&ギャラリーkaze(風)
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