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kazeのたより
発行日2008/5/15 No29-1
毎月第3木曜日定期発行誌
発行者カフェ&ギャラリーKaze
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すっかりkazeも緑に包まれて
庭ではお花が咲き誇っています。
この間、kazeでは、大ドラマが
展開しました。
僕らは、深い悲しみの中から
今、立ち直ろうとしています。
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目次
(1)コンサートについて
(2)kaze日記(2008/4/18〜5/12)
(3)kazeからのお知らせ
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(1) カメラータ・アジキスコンサートについて
(5月18日(日)午後2時開場)は、
おかげをもちまして、予約多数により、受付を締め切りました。
*当日、コンサートのため、一般営業は、午後1時でオーダーストップ
午後2時までとします。
予約以外のお客様には、ご迷惑をおかけしますが、ご了承下さい。
(2)kaze日記
2008年4月18日(金)風の贈り物?!
小雨の降る日、kazeに来てみると桜が満開で迎えてくれた!
車を庭に止めるとボロが出迎えてくれた。
運転席の窓に早く出てきてとばかり、足をかけて急がせる。
ドアを開けると飛び掛ってきて、餌を早くくれとせがむ。
どこにも行かず、待ち続けていたのだ!
買ってきたドックフードを鉢に入れてやると、バクバク食べた。
食べ終わって、お腹が満たされたのか、今度は一緒に遊んでくれと
開店準備をしてる僕について回る。
前足を招き猫みたいに上げて、擦り寄ってくる。
あまりのことに、その前足を掴んでやると、うれしそうに顔を
僕の顔にすりつけようとする。
ボロの最高の愛情表現らしい。
応えてやると、ついには、僕の前でごろんと寝転んで、腹を僕に見せる。
ボロの背中をさすってやると、大きく口を開け、うっとりとした表情をした。
少しボロとスキンシップとばかり、庭を走り回ったりして、
しばらく、遊んだ。
ボロは、大喜びである。
ここまで、ボロに信頼されたら飼ってやるしかないかという思いが
頭をよぎった。
どこにも行かず、ひたすら僕らを待ち続けるボロは、野良犬とは、いえない
ように思う。
風のように、このkazeにやってきて、住み着いて、僕らを慕う姿に
心が動かされた。
咲き誇る桜の花の下で、ボロの澄んだ瞳をじっと眺めた。
ボロは照れくさそうにしている。
2008年4月19日(土)山騒ぎ、ボロは寝てばかり!
曇りのち晴れ!桜満開!!
だけど、外はちょっと寒く、午後小雨がちょこっと降った。
窓一杯に広がる桜の花に、気分は酔う!
来店者も、しばし、桜に見とれていた。
側の安曇川では、釣り人が糸を垂れていた。
いよいよ本格的にkazeの春がやってくるのだ。
向かいの比良山系では、山桜も咲いている。
「山が笑うっていうじゃない」と妻が言う。
「山が赤くなると、なんで、山が笑うなんて言うんだろう?」
「笑うとほっぺたが赤くなるのを比喩してるんじゃない」と妻。
「う〜〜ん、そうかなあ?」
で、ちょこっと調べてみた。
どうもこれは俳句の世界で春の季語らしい。
春の季語といえば「龍天に登る」というのもあるらしい。
変な季語。
だいたいこんな変な言葉は、中国から来ていると思えば、
ほぼ間違いないと思う。
「山笑う」も中国宋代の画家で郭煕という人が書いた「臥遊録」に
「春山淡冶にして笑うが如く、
夏山蒼翠にして滴るが如く、
秋山明浄にして粧うが如く、
冬山惨淡として眠るが如し」
というところからきているようである。
で、季語 春=山笑う
夏=山滴る
秋=山装う
冬=山眠る
てなことになったらしい!
そこで、我がkazeの山たちの季語を考えた。
春=山騒ぐ(色とりどりでにぎやか)
夏=山歌う(青葉を風が渡り、山が歌っているようだ)
秋=山燃える(紅葉が山を覆う)
冬=山輝く(雪の山が太陽に照らされてきらきらと輝く)
どんなものでしょうか?
夕方、ボロ君にも役割分担してもらうことにした。
前の畑の隅にボロ君の小屋を作り、夜は、鹿の番をしてもらおうというわけ。
鹿が畑に花を食べに来たら、ボロ君がほえて、追い散らしてくれるだろうと
心ひそかに期待してのことである。
ボロ君の役割の準備が済んでから、kazeの桜の夜景を撮影した。
今回は、雪の花ではなく、本当の桜の花である。
う〜〜ん。なかなかのものだ!!!
夜中に畑の状況を観察した。
サーチライトを照らすと、畑には鹿はいなかったが
隣接している杉林の中にいた。
で、ボロはとライトを当てると、なんとグーグー寝てる。
ライトを当てても、起きる気配さえない。
トホホ・・・・
なんかがっくり!
鹿の来る時間を過ぎてるのに、ほえ声ひとつないので心配していたが
これじゃ、ほえるはずがない。
逆に鹿の方が遠慮しただけのことらしい。
まあ、とにかく畑に鹿が来なければ良いかと自分を慰めた!
2008年4月20日(日)感謝!感謝の日!
朝10度、晴れたり曇ったりの日。
庭のケヤキは、小さな芽が出てきた。
コブシも花を咲かせ始めた。
移植して3年目でやっと花芽も増えた。
玄関の鉢の中では、ヒトリシズカが、かわいい花を咲かせた。
桜の木の下には、ヒトリシズカの小さな群生!
面白いのは、昨年10月ごろ、近江八幡の方が、庭の木蓮を切ったんだけど
捨てるところがないのでkazeで引き取ってくれないかと運んできた。
庭の焚き火の材料にと思って、置いていってもらったが
先日、焚き火をしようと思って、焚き場に行ったら、なんと木蓮が
蕾をつけていた。
で、一本だけ持って帰って、花瓶に差していたら、花を咲かせた!
永い間、雪の下になっていたのが、枯れずに済んだ原因かもしれない。
ところで今日は、お昼前から夕方まで、来客が多くて、ずっと満席状態。
幸い相席を快くしてくださったり、新しいお客さんのために
席を空けてくださったりの心遣いをしてくださり、大助かりでした。
来店者が多いのは、オーナーとしては、すごく嬉しい!
譲り合ってくださるお客さんの心遣いも嬉しい!
感謝!感謝!です。
が、体調が回復していない僕には、過酷なことでもありました。
しかし、おかげで、5月18日の「カメラータ・アジキス コンサート」も
予約者が定員に達しました。
で、予約募集は、今日で締切とします。
但し、キャンセル待ちでも良いという方を若干名募集しますので宜しく。
今日のボロは、一日畑の小屋で過ごした。
納屋の方で繋がれているより、畑の方が、僕らの姿を見ることが出来
ボロも多少安心しているようだった。
その上、お客さんに記念写真を撮ってもらって、
気を良くしているようだった。
で、今夜も畑で鹿の番をしてもらうことにした。
夜中に、ライトを照らしてみると、鹿の姿はなかった。
ボロは、起きていて、こちらを眺めていた。
ボロが鹿を追っ払ったとは思えないが、ボロがいるだけで
効果はあるようだ。
おお、ボロ様、ご苦労!
2008年4月21日(月)幸運と愛を運ぶ神の使い?
朝12度、見事な晴れ!
だけど、なかなか布団から出れない!
疲れが取れてないのだ。
一大決意をして、やっと起きた。
暖かい日なので、今年初めて暖炉に火を入れなかった。
朝日に輝く桜の花は、実にきれいである。
玄関も戸を開けたまま過ごした。
ボロがロープを切って、玄関にやってきて、マットの上で
両足を伸ばして、良い気分で寝てる。
おいおい!
これじゃ、お客さんに迷惑だ。
で、納屋の方に連れて行って繋いだ。
今日は月曜日なので、お店はゆっくりできると思っていた。
おまけに昨日やり残した作業もたくさんある。
で、ゆっくりやるつもりだった。
お昼前ごろ、植木屋タケさんが、ケヤキの養生に来店。
ボロにも面会(笑!)
段田さんご夫妻が久しぶりに来店、で、ボロと面会!
なんだか、次々と来店者が続き、ゆっくりどころではなくなった。
午後3時ごろ、ウエルカムロードに小型バスが入ってきた!
「バスが来たよ!」と僕は思わず妻に言った。
バスには、たくさんの人!
「何人さんですか?」と聞くと「17名」
目の前が真っ白になった。
で、ダメ押しの大忙し!
大阪の方で同級会の帰りだそうで、昭和18年生まれの人たち!
僕らと同じ年の人たち!
バスが帰って行った後、さすがに僕は立っているのも苦しくなり、ダウン!
1時間ほど横になっていたら、少し回復した。
その間、妻は一人で大奮闘!
どうしたことか閉店時間まで来客が絶えなかった。
「今日はもうゆっくり片付けよう」ということで、暫時休憩。
妻は、ボロのために、5合のご飯を大なべで焚き、
かしわの混ぜご飯を作った。
後始末を終えたら、もう10時!
車に荷物を積み込み、ウエルカムロードまで行く。
例によってボロがついてくる。
ウエルカムロードの鎖を繋いで、帰り支度を完了してから、
僕はボロを連れて、kazeに帰り、大なべ一杯の混ぜご飯と
ドックフードを、ボロに与えた。
「少しづつ食べるんだぞ、しばらくあえないしなあ」と言い聞かせたが
ボロに通じたかどうかは不明。
とにかくボロもお腹をすかせているので、食べることに専念してる。
その間に、僕は急いでウエルカムロードの入り口に止めてある車に
戻り、kazeを後にした。
坂下トンネルの先で妻の車と合流し、自宅に帰る。
時間は、夜の11時!
で、そのまま何はさておき、ベットに入った。
でも、残してきたボロのことが気になって…・・
胸が痛む!
すごく悪いことをしたような気分!
ブログにコメントを書いてくれたビスさんの言葉が脳裏をよぎる。
『はじめまして。kawasakiバイクにのってもいますが、かなり犬好きです。
ボロちゃんに逢いに行くツーリングを企画しようかなとか思ってます。
ボクとしては自然の多い自由な環境の現在の場所で生きるのが
ボロちゃんしあわせなんじゃないかとか・・無責任におもってます(^^;
いつか、きっと幸せはこんでくれますよ!』
ボロは、僕らに幸せを運ぶ犬なのかもしれないという思いがしてきた。
保健所に引き渡すくらいなら、僕らの元に住まわせてやろうと思った。
ボロの僕らに対する信頼に応えてやらなければ、
自分の良心が許さないような気がしてきた。
2008年4月25日(金)大事件発生!
良く晴れた気持ちの良い日。
妻の友人が北九州から来ていたので、彼女らと共にkazeに向かった。
ところが、kazeでは、大事件が発生していた。
僕らは大ショック!
Kazeに到着すると、ウエルカムロードの入り口に設置された侵入防止の鎖2本が共に
ぶちきられて、自由にkazeに出入りできるようになっていた。
以前にも、鎖が切られた経験が2度あるので、補強して鎖を2本にしていだ。
しかも、車で鎖を引っ掛けたということではなく、かなりのスピードで突入して
鎖を断ち切った形跡がある。
勿論、入り口には、定休日の札も、立て看板も出しているのにである。
ウエルカムロードを、くだり、kazeの玄関まで来ると、
いつもは、ボロが、ほえながら走ってきて、歓迎するのであるが、
そのボロが玄関に床下から、無言でよろよろと現れた。
びっくりして、急いで車を降りて、ボロを迎えると、僕の目の前で、倒れた。
後ろ足を痛めているようであるが、外傷らしきものは見当たらない。
ボロは、なんの感情も示さず、じっと横たわっている。
車にしかれたようである。
Kazeに進入してきた車に吠え掛かり、当て逃げされたに違いないのだ。
余りのボロの変わり果てた様子に、僕は衝撃を受けた。
ボロを、そっと抱き上げ、勝手口のボロが日頃好きだったところに寝かせ、
ドックフードを与えたが、食べようとしない。
納屋の前においていった5合の混ぜご飯は、きれいになくなっていた。
ボロに、水を差し出すと、やっとの思いで、首を上げ、少し飲んだ。
が、直ぐ、グッタリと寝そべってしまった。身動きもしない。
妻は、友人の相手をしていたが、僕は、それどころではなかった。
とにかく、誰かが無断で強制的に侵入してきたのだ。
葛川駐在所に電話する。
警察官は、直ぐ来てくれた。
駐在所員さんの話では
「昨日まで鎖はちゃんとあった。私が確認しているから間違いない。
鎖が切られたのは、今日だと思う。今日、11時ごろ、ウエルカムロードの
入り口をバックでそろそろ出ているシルバーのバンを目撃したが、
もしかすると、その車ではないかと思う。」とのことであった。
彼は、勤務の関係で駐在所と堅田の大津北署を毎日往復しているので、
必ずkazeの前を通ることになる。
その都度、kazeを見ていってくれてるようだ。
とりあえず、現場検証し、被害届を出す。
彼は、ボロを見てびっくり!
「この犬は、雑種の甲斐犬だ。志賀の小松の方が1年前から『迷子の犬』探しを
していたが、その犬にそっくりだ。私が問合せをして見ます。」という。
迷子の犬は、何でも鹿を追って出たまま帰ってこなくなったらしい。
飼い主が見つかれば、ボロも幸せだと思うので、依頼した。
でお、今日のボロは、文字通りボロボロになっている。
夜は、4人で楽しい夕食会!
話も弾んで、和やかな雰囲気だ。
しかし、僕は、ボロのことが頭を離れない。
時折、ボロの様子を見に行く。
身動きもしないボロを、座り込んで眺めていると、このまま死んでしまうのではと
不安がよぎる。
そっと、頭や体をさすってやると、やっと目を少し開けて、僕をみるだけ。
すごいダメージを受けたのだと思う。
今夜は、友人が泊まるので、僕はロフトで寝ることにした。
2008年4月26日(土)あふれる涙!
今日も晴れ!
庭の桜は、すでに満開を過ぎ、散り始めていた。
時折、吹く風にのって、花びらが舞う!
行く春を惜しむかのように、静かに舞い散る!
玄関の横のケヤキは、新芽を出していて、間もなく来る初夏を知らせてくれる。
今日、kawasakiバイクのビスさんが、とうとうやって来た。
で、ボロと面会なのだけど、ボロの変わり果てた姿しか見れなかった。
ボロは、気が立っているのか、ビスさんにうなっていた。
僕はなにかビスさんに申し訳ない気分で一杯と同時にボロの姿に心が痛む。
妻の友人は、午後のバスでkusuyoさんのCDを手に帰っていった。
十分なおもてなしが出来なかったような気がしているのに、友人は大満足で
感謝、感謝であった。
夕方、久しぶりに本多さんが、モモちゃんと来店。
奥様を亡くされて以来の来店である。
元気そうな本多さんの様子に、僕らは、安堵の気分!
ボロはといえば、少しは、元気になったのか僕の姿を見ると寝たまま
前足を招き猫のように上げて、僕を招く動作をする。
上げた前足をそっと握ってやると、安心するのか目を細めて、じっとしている。
夕食は、今夜は二人きり。
話は、いつかボロのことになる。
足をぶるぶる震わせながらkazeの玄関に現れたボロ。
パンをやったら美味しそうに食べた。
それっきり、kazeに住み着いてしまい、僕の周りを片時もはなれたくないように
ついて周り、繋いでもいないのに決してkazeの敷地から出ようとしない。
自宅に帰ろうとすると、必死で車にすがりついてきた。
餌でだまして、ボロをkazeに置き去りにして、かえり、再びkazeに来ると
後ろ足で立ち上がり、前足を上下に動かしながら、僕にすがり、大喜びするボロ。
駐在さんの話では、
このボロは、老犬だという。
飼い主がなければ、保健所に引き渡さなければならないという。
若い犬なら、飼い主を募集するけど、老犬は、即処分されるらしい。
ボロを保健所に連れて行けば、死が待っているだけなのだ。
それは、余りにも悲しすぎる!
これまでボロは、どんな生活をしてきたのだろうか?
お座りも、お手もちゃんとできるし、首輪の跡もある。
誰かに飼われていたことは、間違いないのだ。
それがどういう訳で、飢えてkazeにやって来る羽目になったのだろうか?
ボロに聞いても、答えはない。彼には、人間の言葉を話せないのだ。
妻にボロのことを話していると、胸をこみ上げてくるものがあり、
思わず涙が溢れてきた。
2008年4月27日(日)ボロの功績?
晴れたり、曇ったり。
朝6時過ぎに、車が入ってきて、起こされた。
遊漁券を購入のお客さんだ。
ご夫婦で、日券2枚を買ってくれた。
ついでに、ボロの様子を見に行く。
食事もしてないようで、やはりグッタリしている。
良く見ると、右の後ろ足がはれ上がっている。痛そうだ。
ボロは、少し頭を挙げ、前足で例のように握手してくれとせがむ。
手を握って、話しかけてやると安心したように、頭を元に戻す。
外は、暖かくて暖炉の火は、もう必要ないくらいなので、火を入れない。
庭には、タンポポが咲き誇り
畑にはレンゲが花を咲かせた。
もう直ぐ初夏だ!
営業時間中、ちょっと時間があると無意識に足がボロの方に向く。
ボロは食欲がないらしいと妻にいうと、牛乳をやったらというので、
牛乳を水で薄めて、持って行く。
ボロは、少し躊躇していたが、やがて美味しそうにみんな飲んでしまった。
昼間、ボロを庭に出してやる。
夜は、ご近所の上田さん宅に篤姫を見にお邪魔する。
上田さんも犬を飼っていて、時折、散歩にkazeにもやって来る。
上田さんが言うには
「ボロとうちの犬は仲が良い。」らしい。
その上「グミの大木、桜並木までしかポロは行かない。賢い犬だ。
あれなら、放し飼いしていてもいいんじゃない?」という。
以前、ご近所の岡田さんがモモ(ゴールデン)をつれて、散歩に来たときも
ボロとモモは、喧嘩せず、仲良しの雰囲気だった。
Kazeに帰り、ボロの綱を外して自由にしてやる。
夜中に、鹿の見回りをする。
ここんところ、鹿の姿を見つけることがあるが、杉林の中で
畑に来ている姿はない。
ボロのおかげとしか思えない。
今夜は、姿さえ見えない。
昨年は、テラスの側のチューリップも蕾のうちに鹿にかじられてしまったが
今年は、きれいな花を咲かせて、無事である。
ボロがいるだけで、庭の花たちは、無事に花を咲かせることができるのなら
僕らは、ボロさまさまなのだ。
2008年4月28日(月)悩みはふえる一方!
曇り、のち晴れ。
開店準備を終えて、庭に立っていたら、バイクが1台入ってきて
「コーヒー飲めるか?」という。
勿論と案内すると、「すまんなあ、俺一人のために面倒かけて…」
「とんでもない。営業ですから」と僕。
これから久しぶりに越前海岸の方にツーリングだそうだ。
この人、周りの景色を懐かしがっている。
何でも、昭和30年ごろまで、ここに日通の4トントラック来ていたそうだ。
直ぐ近くの学校の裏山でマンガンがとれ、それを運んでいたそうである。
ところが、その頃は、4トントラックといっても、今と違い性能は悪く、
直ぐ故障もする。
おまけに、道路は、がたがた道、その上、今のような花折トンネルもなく、
峠越えをしなければならないので、4トントラックだけど2トンしか積めない。
それ以上、積み込むと花折峠を越えることが出来なかったとか。
とにかく、1日1回運ぶのが限度で、故障や事故もなく無事に会社に帰れたら
みんなでよかったなあと喜び合ったものらしい。
僕らは、この近くでマンガンが取れてたなんて、初耳である。
別のお客さんが来店すると、彼は出かけて行った。
お昼近くに、浦崎さんが足を引きずるようにして来店
仕事でチェンソーで足を切ってしまったのだ。
あの用心深い浦崎さんが、どうしてまたと思う。
でも、まあ、傷も思ったより深くなくて、一安心。
自分で車を運転して帰っていった。
午後、ボロがやっと一人でビッコを引きながら、歩くようになった。
が、見てて痛々しい。
妻とボロの名前を変えようと話し合った。
ボロ(boro)では、余りにもかわいそうだ。
で、ポロ(poro)にした。
ポロについての悩みが、ひとつ増えたのであるが、
それは、どうしてもポロは、妻になつかないのである。
妻がポロの側を一人で通ると、うなったり、噛み付いたりするのである。
もう、3回もやられた。
始めは、杭に絡まった綱を解いてやろうとして、綱を引っ張ったら
ポロは、妻に飛び掛り、わきの下をかまれた。
2回目、3回目は、勝手口のポロの大好きな通路に寝ているとき
妻が通りかかり、足をかまれた。
僕は、気を使って、餌をポロに妻が直接与える機会を何回か作ったのだが
余り効果がない。
なぜだろうと考えると
1回目は、妻が綱を乱暴に引っ張ったから、2回目、3回目は、妻がポロの
側を通るとき、敷いてある板の上を歩き、そのため板がポロの後ろ足にさわり
痛さの余り、ポロがいじめられたと勘違いしたようだ。
僕がポロの側を通るときは、板を踏まないようにし、声をかけながらゆっくり歩く。
ところが妻はポロが余り好きではなく、声もかけず、
ずかずか歩くという違いがある。
「もっと優しく声をかけてやり、ゆっくり歩けば大丈夫と思うけど…」というが
「嫌だ」と妻は言う。
これには僕も頭を抱えてしまった。
で、妻と二人でポロをつれて庭を散歩するのだけど
ポロは、妻と反対側の僕の側をついてきて、絶対に妻の方には近づかない。
僕はフト、ポロは妻が嫌いというよりは、女の人が嫌いなのではないかと思った。
これまでポロに面会した女の人はみんなポロにうなられているのだ。
勿論男の人もうなられていたけど、そのうなり方が違うような気がする。
テラスで、妻と桜を眺める。
近くの桜の木に鳥が数羽いて、盛んに枝から枝に渡り歩いている。
ウエルカムロードでは、遅咲きの桜が一本咲いている。
テラスの側にポロがやって来た。
妻が手を出すけど無視!
僕が手を出すと嬉しそうになぜられていた。
葛川の駐在さんから電話があり、小松の「迷子の犬」探しをしていた人が
つかめないとのことで、飼い主探しは頓挫してしまった。
これから、駐在さんが、保健所に連れて行くため引き取りに行くという。
僕は、動揺してしまい、
とにかく、保健所の人にポロを渡すのは、考えさせて欲しいと
お断りした。
駐在さんは、
「それじゃ、保健所に連れて行くときは、そちらから連絡してください」と
電話を切った。
閉店後まもなくバイクが1台入ってきた。
バイクの若者が
「きれいなので写真を撮りたくて入ってきた。撮影しても良いですか」
というので、どうぞというと、盛んにシャッターを切って、帰っていった。
2008年4月29日(火)変わった1日でした!
朝18度、晴れ。
早朝、車の音に起こされて、玄関に出てみると、車は、もうウエルカムロードを
走っていた。
玄関には、新聞紙に包んだバラが置いてあった。
車の形から、小林さんではないかと思った。
家の庭に咲いたバラの花を届けてくれたのだろうか?
早速、カウンターに妻が飾った。
今度は、朝食をしていたら、又、車が入ってきた。
まだ、開店までには1時間ほどあるので、と玄関に出てみると平野さんである。
仕事の途中で寄ったということで、今日はコーヒーを飲みに来たのではなく
教えてやりたいものがあったので来たとシュロの葉を持っている。
で、朝食を中止して、妻が手ほどきを受けた。
シュロの葉で、バッタを作るという技である。
で、早速、作り始めた。
一通り、教えて平野さんは、仕事に出かけていった。
親切というか、変わってるというか、なんともたとえがたい人だ。
開店間もなく、阿辻さんが友人と来店。
モーニングを食べて、夕方又きますと生杉の方に出かけていった。
今日は、Kazeもすっかり春というより初夏の雰囲気。
向かいの岸辺には、八重桜が満開で、小川も水もぬるみ、緑が覆うようになった。
山肌も色づきを増してきた。
見上げれば、空には、ヘリが飛んでいた。
うらうらとした暖かな日である。
午後、動物病院に電話するがどこもお休み。
で、5月2日にポロを診察に連れて行こうと思う。
可能な限りポロをkazeで飼ってやろうと思う。
ご近所の上田さんの協力が得られれば、ポロを飼うのも可能になると思う。
今度、上田さんに相談してみようと考えた。
小林さんが森の妖精さんたちと来店。
バラは、やっぱり小林さんだったが、
森の妖精さんが、退職してペルーにトレッキングに行くことにしたので
その退職祝いに頂いたバラのおすそわけだった。
退職してまで、ペルーにトレッキングに出かけるとは、大胆でもある。
小林さんは、そういう森の妖精さんをちゃかして
「ペルーにジャガイモ食べに行くのか?
ペルーのジャガイモってそんないいいの?」という。
みんな大笑い。
ポロにドックフードと牛乳を与えたら、餌の箱も牛乳の器も鼻でひっくり返してしまった。
「餌を隠そうとしてるんじゃない?」と妻
「鼻がかゆいんじゃない?」と僕
「まさか」
僕はポロの鼻に傷があるのを思い出した。
ポロの鼻をさすってやると、気持ちよさそうにしている。
やっぱり鼻がかゆいんだと思った。
ところで、フトポロの右後ろ足を見ると、付け根の辺りが腫れているようで
毛も抜けて、肌が丸出しになっている。
ポロもかゆいらしく、かんだり、なめたりを盛んにしている。
足先の腫れは、ほとんどわからないくらいに引いているが、どうしたことだろう?
また、心配が増えた。
夕方、阿辻さんが来店。
ギャラリー作品を片付けて、帰っていかれた。
ギャラリーも、なんかあっという間だったねと阿辻さんと話し合った。
夜、ポロは勝手口の通路に寝そべっていた。
お風呂に入るには、その通路を通らなければならず、
妻がお風呂の行き帰りに、僕がポロの側で、妻にポロが噛み付かないように
バンをしなければならなかった。
でも、僕がいるとポロは、妻を眺めるだけで、何もしなかった。
まったく、もう世話のやける連中だ。
おかげで、kaze日記も、なんかポロ日記になりそうな気配がする。
2008年5月1日(木)後ろ髪引かれる想い!
今日は自宅で、のんびりブログを書いています。
昨日は、kazeで一日のんびりと過ごした。
日頃できないことをした。
ポロも大分元気になった。
車を洗うために移動すると、置いていかれるかと心配してか車の周りをほえながら
ぐるぐる回る。
やっと以前のポロに帰ってきたような気がする。
玄関のドアを開けていたら、直ぐそばに寝そべって
僕を見張っている。
で、握手しろというので、握手してやると満足気味!だった。
天気が良いので布団も干した。洗たくもした。
庭を散歩すると、ポロがついてくる。
スノウドロップの花がかわいいので写真に撮った。
向かいの上野さん宅の楓が真っ赤な葉を茂らせて、何かすごく印象的である。
ご近所のご婦人二人が山菜摘みに畑に来ていた。
ケヤキの葉も見違えるように大きく茂ってきた。
のどかな一日である。
僕は、お店で昼寝をした。
が、夕方、ポロを置いて帰る方法に頭を悩ませた。
結局、ウエルカムロードに移動するまで、ポロを繋いでおいた。
ポロも何か察して、僕らの方に向かって、必死でほえていた。
とにかく、車を移動し、鎖をして、妻の車は先に出発!
僕は、kazeに帰り、ポロの綱を外し、ドックフード、水を用意したが
ポロは見向きもしない。
そこで、ご飯とバナナを用意したが駄目!
仕方がないので、スナック菓子を少し与えたら、おいしそうに食べた。
で、ご飯の上にスナック菓子を袋分全部出した。
ポロが、食べている間に、裏からそっとkazeを抜け出して、車に辿り着き
そのまま自宅に向かった。
ポロが、気づいて追いかけてくる気配もなかったのでホッとした。
ポロよ!
2日の辛抱だ!
又来るからねと一人つぶやきながらkazeを後にした。
今日は、ポロは無事にkazeで過ごしているだろうか?
元気でいて欲しいものだ。
2008年5月2日(金)家族が突然増えた!
今日は、ポロを連れて病院で診察してもらうことで10時に家を出るつもりが
出発が遅れた上に買い物をしたので、焦ってしまった。
Kazeに着いて、鎖を外していたら、ポロがkazeから走ってやってきた。
ウエルカムロードを車の周りを走りながら、庭について車を止めると
ポロは、運転席の窓に飛びついて、頭を車の中に突っ込んできた。
頭をなでてやると、うれしそうにほえ声を上げた。
車を降りると、今度は後ろ足で立って、前足を曲げて僕に飛びついてくる。
僕は、ポロの両前足を握ってやる。
ポロは、すっかり元気になっていた。座り込んで、ポロを抱きしめてやる。
ポロは、頭を僕の脇の中に突っ込んで甘える。
しばらく、ポロとじゃれあった。ポロは大喜びだ。
しかし、12時の診察受付締め切り時間にあまり余裕がない。
急いで、シーツを後部座席に敷いたり準備をし、
後部座席のドアを開け、ポロを載せようとしたら、彼は、すぐ車に乗った。
僕は、ホッとしてドアを閉めようとしたら、
すかさずポロが車を降りてしまった。
で、また、乗せようとしたら、嫌がって逃げようとする。
仕方がないので、僕が先に後部座席に乗り、ポロを呼ぶと
多少躊躇していたが、僕の膝の上に飛び乗ってきた。
ドアを閉めようとすると、ポロが降りようとするので、
ポロを抱きしめて一方の手でドアを閉めた。
僕は、車内で前の席に移動した。
ポロが、一緒の席に入って来て、助手席に陣取ってしまった。
そこから、運転する僕の膝の上に入り込もうとするのである。
これじゃ、運転ができない。
そこで、ポロの綱を後部座席の窓の上にある握り手につないだ。
しかし、ポロは、前部座席の間から身を乗り出してくる。
運転しながら、ポロを横目で見ると、ポロは顔を突き出し
僕の顔をぺろりとなめた。
どうしても、僕とスキンシップをしていたいらしい。
ところで、もうすぐ今宿の交差点のはずなのだが、ない。
変だなと思いながら走っていたら、突然、目指す駅は、堅田ではなく
和邇だということに気づいた。
で、161号を引き返し、目指す比良動物病院へ向かったが
ついに、受付時間を過ぎてしまった。
それでも病院の位置を確かめるために病院に行った。
午後の検診が4時から7時だということを確かめてkazeに引き返した。
妻が3時前にkazeにやってきた。
二人で開店準備をしていると、車が入ってきた。
間違って、お客さんが来たのかと思って、表に出ると
森林の仕事をしている平野さんだった。
で、玄関で三人で雑談していると、ポロまで加わってきた。
3時50分ごろ、再びポロを連れて、病院に行くことにした。
今日は、5月ギャラリーの出品者山瀬さんが設営に来る約束なので
対応を妻に依頼し、出発した。
ポロは、今度は、後部座席でおとなしく、外の景色を眺めていた。
病院で先生に、これまでのポロとの経過を報告し、健康診断をしてもらった。
血液検査の結果は、予想していたようにフィラリア症で、
肝臓の指数が少し高いけど、異常と言うほどではないとのこと。
一安心。
フィラリアは、不治の病だと思っていたら、
ポロの状態でも、助かる可能性があるという。
3年ほどかかるが、きちっと薬を投薬することが必要とのこと。
で、僕はうれしくなり、その治療をお願いする。
後ろ足の内側が毛が抜けて、多少腫れているようなので、
それも皮膚のかき取り診察してもらった。
が、治療をするほどのことではないという診断だった。
腫れていた足の腫れも引いたみたいで、
フィラリア以外は、特に問題はないという、うれしい診断だった。
狂犬病の予防注射について先生に相談すると
予防注射は、法律で飼い主の義務とされているが、僕は飼い主ではなく
管理者だから、予防接種の義務はないという。
その先生の言葉に僕は、自分とポロの位置を教えられたような気がした。
「そうか、僕は、ポロの管理者なのか!」
ポロを見た。ポロは、まっすぐに僕を見上げていた。
「予防注射もしていただけますか?」と僕は先生に聞いた。
先生は「それは、ポロ君の飼い主になるということですよ。
それでいいんですか?」と先生は逆に聞いてきた。
「ポロがうちに来て、1ヶ月近くなるのに飼い主の名乗りはないし、
警察でも、心当たりがないとのこと。ポロは捨てられたんだと思います。
だから、僕が飼い主になります。」というと先生も納得して
予防注射と登録事務を引き受けてくれた。
で、ポロを車に載せて、手続きを待った。
ポロは、後部座席のおとなしく「お座り」をして、こちらを見ていた。
僕のすぐ後に、この病院にきて、診察を待っていた婦人が、僕とポロのことを
見ていたらしく「お宅は、犬の扱いが上手ですね」といった。
先生に呼ばれて、再び診察室に入ると、先生はまず、フィラリア症の薬の
投薬の説明をしてくれた。
袋に入れられた薬は、1から4までの番号が書かれている袋と「1−2の間」
「2−3の間」「3−4の間」と書かれた袋をならべ、投薬の順番を詳しく
説明してくれた。
最初の投薬日を決めて、きちっと4週間毎日投薬が必要で、
その後は、毎月1回、3年ほど続けなければならないという。
特に1から4までの番号の薬を投薬するときは、
アナフィラキシーを起こさないように、まず白い薬を飲ませ、
その30分後にもうひとつを投薬し、
その日は1日中、犬についていて異変がないか注意すること。
何かあれば、すぐ連絡して欲しいと言われた。
説明を聞きながら、僕は、それで、ボロが助かるなら、
今月は毎日kaze通いをして、ポロの治療をしようと思った。
登録証、診断書等を受け取り、病院を出た。
Kazeに帰ってみると、妻と山瀬さんが、畑でワラビ取りをしていた。
店に入ると、すでに設営は、終わっていた。
山瀬さんは、ワラビに感動して、取ったワラビを大喜びで持って帰った。
明日の準備をしている妻にポロの検診の報告をする。
検診票には『お名前 田北 ポロ ちゃん』と書かれていた。
「田北ポロか!」
僕は、家族が突然増えたような気がして、嬉しくなった。
勝手口のドアを開けると、ポロが寝ていた。
ポロを抱きしめ、顔をポロの顔に擦り付けて、スキンシップをした。
すると、ポロは、珍しく真正面から僕を見つめ、口を僕に近づけたかと思うと
長い舌で、僕の顔をべろべろなめてきた。
「今日から、お前の飼い主は、僕らだぞ!」というと
「ほんとに?」というように僕から顔を背けた。
が、ポロの奴、視線だけは、しっかり僕を見ていた。
変な奴だ。
(No29-2へ続く)
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