
おはようございます。
満ちれば欠ける
「欹器(いき)という器は、 水を一杯に満たすとひっくり返ってしまい、 銭を蓄えておく撲満(ぼくまん)という貯金箱は、 中が空であるからこそ、その形を完全に保っている。 だから君子と言われる立派な人は、 どちらかと言うと無の境地にいることはあっても、 欲望に満ちた物欲の世界に身をおくことはないし、 どちらかというと身は欠乏した状態にいることはあっても、 充足した生活環境に身をおくことはない。」
欹器(いき)という器は、 空の時は傾き、水を半分入れると正しく立ち、 完全に水を満たすと倒れるという容器です。 これについては荀子の中にも出てきますが、 昔の君子が、満ちれば欠けるという道理の訓戒として、 絶えず座右に置いていたものです。
陽が極まれば陰に向かうという喩えもありますが、 物事が満たされるようになると、 次には崩壊が始まるのは運命の法則です。
それを知る賢人は、淡々とした無の境地を大切にし、 絶えず欠乏した状態を保って、運命の下降を防いでいるようです。 この発想こそ、 天中殺の禍を避ける事が出来る唯一の方法なのです。
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ペシャワール会 (http://www1a.biglobe.ne.jp/peshawar/)