1970年代にカンボジアで大量虐殺を行ったクメール・ルージュ指導者に対する特別法廷が、外国人弁護士の登録に関する問題のために開廷できない状況にあると発表された。
[元記事]
・Fee dispute may delay start of Khmer Rouge trials at UN-aided Cambodian court
【背景】
毎日、各ニュースのタイトルと最初のパラグラフを見てどれを取り上げるか判断しているのですが、たまにその部分だけでは背景が読み取れないニュースがあります。このニュースもそんななかの1つです。
上記の通り、カンボジアではクメール・ルージュ支配時代の虐殺について特別法廷(ECCC; the Extraordinary Chambers in the Courts of Cambodia)が開廷されることになっているのですが、これに対しカンボジア弁護士会(BAKC; Cambodia's Bar Association)が異議を唱えたようです。法廷そのものに対してではなく、特別法廷のために国外から来る弁護士の登録について、です。BAKCの言い分によると、国外からの弁護士は被告人や被害者の権利を著しく制限することになるため受け入れがたいとのことで、彼らに登録料を要請するとのことです。
もちろんそんなことを言われた側の外国の弁護士は法廷開催のルールの障害となる行為として反対しており、解決に向けた協議が始まった模様です。
確かにカンボジア国外から見れば「クメール・ルージュは酷い奴らだ」という先入観を持ってしまっているかも知れないですが法廷の中では(仮にそういう意識がどこかで働いたとしても)弁護士としての職分を果たすだろうし、弁護される側とすればコミュニケーションが十分に成立しないかもしれない外国人よりも自国民のほうが…ということもあるのかも知れませんが、ニュースに書かれている文面からだと、カンボジア弁護士会の言い分には分がないように思えます。
(by 山本)
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