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2008/08/19

参議院議員 峰崎直樹 NEWS LETTER 685号

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■「森と湖の国」から「教育と福祉の国」フィンランドへ
 フィンランドから18日に帰国した。ちょうど1週間の滞在であったが、ツルネンマルテ
ィ参議院議員の取り計らいで、内容の濃いフィンランド視察ができたことをこの場を借
りてお礼申し上げたい。ご存知のようにツルネン参議院議員は、フィンランドで生まれ
日本に帰化されて、神奈川県湯河原町議会議員となられ、その後参議院議員に4度挑戦さ
れ、前回は堂々と民主党比例上位で当選されている。フィンランドでの知名度は抜群
で、おそらく政財界で知らない人はいないほどの有名人であり、そのおかげでわれわれ
のフィンランドでの視察も、大変な歓待の中で実現されたのだと思う。
 フィンランドといえば、かつては北欧の小国で、森と湖の国といわれ、国土に占める
森林面積が世界一の70%で、次いで日本が2位であったと記憶している。湖の数も数え方
にもよるが40万とも60万ともいうほどの多さを誇っている。音楽でもシベリウスの交響
詩フィンランディアは、日本で多くのファンを持っている。ところが、最近では携帯電
話会社のノキアが世界最大の会社として有名であり、またOECDの学力到達調査(PISA)
では2000年から3回つづけて世界で一番高い到達度となり、全世界の注目を集めている。
日本からもここ2~3年、教育関係者の視察が相次ぎ、最近では世界から来る視察団に対し
て有料で対処せざるを得なくなり、われわれの視察団についても有料であったことには
ちょっと驚かされた。

■機会の平等を実現する「教育を受ける権利」
 フィンランドの教育で特徴的な事は、国民は等しく公平に教育を受ける権利があり、
それゆえ教育費用に関しては無料であり、何よりも教師の地位が極めて高く、競争率が
10倍にもなるという。また、教師の学歴は最低でも修士課程を卒業していなければなれ
ないとの事で、日本の大分県の教員採用の贈収賄事件を思い出しながら、その違いに感
心せざるを得なかった次第である。残念ながら、実際の教育現場での視察は夏休みの関
係でできなかったのであるが、なによりも子供たちが興味を持てるように、落ちこぼれ
がでないように少人数で手厚い教育を実践している事に感心させられた次第である。教
育時間は年間5500時間で、日本の6000時間よりも少ないとの事、それでも子供たちに対
する教育のやり方の違いで、PISAの結果に現れているのだ。詰め込み教育に戻ろうとし
ている日本の教育に対し、警告を発しているように思えてならない。国民に対して「等
しく公平さ」を求めていかなければならないのだ。所得の多寡に応じて教育の程度が決
まってしまい、格差が固定されるような日本になっていることに警鐘が乱打されている
のだ。
 最終日はヘルシンキで日曜日であったが、ヘルシンキ中央駅の近くの図書館に視察を
行った。日曜日にもかかわらず、多くの市民が図書館に出向いて図書を借りたり、コン
ピューターを活用したり、学習している姿に感心させられた。21世紀の公共事業の核心
は、知的レベルの引き上げであり、人材の養成であるだけに、日本の今後の資源配分の
あり方について大いに参考になった。日本でも図書館教育の充実に取り組んでいる自治
体が多いのだが、国を挙げての努力を進めていく必要があろう。前鳥取県知事の片山善
博さんは道路やダムなどの予算を削って図書館の充実に努力されたと言う。おそらく、
10〜20年後にはその効果が現れてくるに違いない。日本全体が取り組むべき課題であろ
う。

■日本と類似したロシアとの複雑な関係に注目
 フィンランドといえばお隣にロシアとスウェーデンと言う大国にはさまれ、国家の独
立が蹂躙され続けた国でもある。とくに、ロシアに対しては第二次世界大戦での敗北で
カレリア地方の一部を割譲して独立を勝ち得てこともあり、まことに反ロシア感情が強
いものがあることを感じさせられた。ある老人ホームを訪れた際、入居中の老婦人に、
小生が「いま政府に対して何か求めるものがありますか」と尋ねたとき、「いまはロシ
アから独立でき、何も求めるものはありません」という答えが帰ってきた。また、グル
ジアに対するロシアが軍事介入した事について、ある閣僚経験のある国会議員に尋ねた
とき、「かつての大国への復帰をもくろむプーチン政権に対する危険性」に対して、厳
しく警戒を持って対処すべきことを率直に発言されていたことが印象的であった。





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峰崎直樹プロフィール
1944年10月14日生
1992年参議院北海道選挙区初当選
1998年参議院議員2期目当選
2004年参議院議員3期目当選
現在 
参議院 財政金融委員会 委員長
民主党税制調査会 会長代行

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