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  藤原雄一郎のクルーズワールド
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メールマガジン0347号   2008/5/11日発行(月・水・金発行)
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□□  アジアの孤児とならないためにカポタージュを何とか!  □□

世界的なクルーズ需要の伸びに対して、日本のクルーズは超後進国となってい
ます。日本ほどの旅行大国がクルーズだけ取り残されるにはそれなりの理由が
あるとは思いますがとにかく世界のクルーズの潮流から取り残されていること
は事実です。

アメリカを主体としていたクルーズが、近年欧州で爆発的な伸びを示し、新造
船が続々と投入され活況を呈しています。そしてその勢いをかって、アジアに
も進出してきましたが、狙いは中国で昨今の政治・経済状況と同じく「ジャパ
ン・パッシング(日本は素通り)」です。クルーズファンの私としては寂しい
かぎりです。

この閉塞状況を打開するには、日本に「安くて楽しい」外国船を誘致すること
が一番ですが、色々な問題があって「中国人やアジア人の日本観光」としての
寄港はあっても、日本人相手のクルーズにはなっていません。(上海発着はあ
っても日本の港発着がないという意味です)このポイントを突破するには「カ
ポタージュ条約」の緩和が必要だと主張している人も多く存在しています。

「カポタージュ条約」とは「国内輸送を自国業者に限定する規則、つまり他国
業者の船や飛行機が国内運航ができない状態」を示します。「飛行機にせよ、
船にせよ外国のものには国内での商売をさせない」という国際的条約なのです。
ですからせっかく外国のクルーズ船が日本に寄港しても日本国内での区間クル
ーズは禁止されているのです。ですから国内クルーズは日本船籍三隻の寡占状
態です。日本の各社が新造船を投入する予定がなければ、日本のクルーズ人口
が増加するはずもありません。結局富裕な年配者の特殊な世界になってしまっ
ています。

また世界的に見て船籍は税金の安い国に設置する、いわゆる「便宜船籍」が常
識となっています。「カポタージュ条約」がなければ高い日本のクルーズも日
本船籍である必要もなく、もっと安く出来るはずです。これだけ世の中がグロ
ーバル化して、また欧州などはEUとして一体運営されているときに「カポタ
ージュ条約」は、もはやその使命を終えたのではないでしょうか。

旅行大国日本の旅行好き国民が「クルーズの楽しさ」を知ることが出来ないの
は機会均等に反します。そのために必須なのは外国船の誘致ですが、その前に
大きく立ちはだかっているのが「カポタージュ条約」です。そろそろ見直しの
声をあげる時が来ているのではないでしょうか?


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