変死。竜彦は彼女の死をそう聞いていた。焼香の列に並びながら竜彦は考えていた。
――ひと月の間に三人も。一体何が起きているんだ。
「失礼ですが、西園寺竜彦さんですね」
 焼香を終えた竜彦に故人の叔父と名乗る男が声をかけてきた。彼女の母親が会いたがっているという。
 別室に案内された竜彦は喪服に身をつつんだ母親からこう切り出された。
「見ていただきたい物があるんです。警察からは特に不審な点は無いと言われたのですけれど。あなたはITにお詳しいうえに娘とも仲良くしていただいていたようですし、何か分かるのではないかと思いまして」
 差し出された物は一枚の紙片であった。彼女はこれを握り締めるようにして自室で死んでいたのだという。
 おそらくは自分のプリンターで印刷したのではないかと思われる文字が並んでいる。
 竜彦は紙片を彼女の手が皺にした部分を避けて両手でつまむ様に持つと、その文字を読み始めた。
「あなたを当ソーシャルネットワーキングサイトへご招待いたします・・・、これはSNSの招待状ですね、文面は普通ですし、特に変わったところは無いようですが」
 そう言って一度は母親に返そうとした竜彦であったが、一つだけ異常に気が付くと食い入るようにそこを見つめながらつぶやいた。
「しかし、これは・・・」
 紙面から顔をあげた竜彦は、母親の赤く腫らした目を見つめて言った。
「この招待状の差出人は私たちの友人なのですが、実は、半年前に自殺しています」




注:登場人物、事件等すべて架空のもので、実在の物とは何の関係もありません。


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SNSとは、「招待」を前提としてインターネット上でのコミュニケーションの場を提供するWebサイトのこと。
在来のコミュニティWebサイトやブログには、気軽に誰でも参加できる利点がある一方、掲示板やコメント欄に書き込みをする際の匿名性がネックとなって社会的マナーやエチケットに反する、あるいは悪意に満ちた書き込みをされてしまい、健全なサイトの運営が困難になる傾向があった。
SNSは、既にメンバーとして登録している人かSNSサイトの管理者から「招待メール」を受け取らないとそもそもサイトに入れない。サイトに入った後でも、基本的には招待を受けたコミュニティ以外には「入室」できない。また、サイトに対して「このサイト(又はコミュニティ)に入場したいので招待メールを送って欲しい」というリクエストをすることもできない(既メンバーや管理者が知人である、ということなら別だが)。一度メンバーになれば、まだメンバーでない人に招待メールを送ることが出来るので、SNSサイト内で友人同士情報交換したり、同じ趣味や出身地・出身校に人達同士が集まるコミュニティサイトを作ったりすることも出来る。
このシステムを活用して、SNSを企業内のコミュニティの場として導入する企業が増えている。特に、ある程度以上の従業員数がありながら就業場所が分散している企業にとっては、普段顔をあわせない社員同士が気軽にコミュニケーションを取ったり、業務内容を紹介しあったり、日々の日記を徒然なるままに書き込んだりすることで、社内コミュニケーションの活性化を図れるメリットがある。
弊社・株式会社ティーエヌエスでも、企業様へのSNSシステム導入をご提案中です。「もう少し詳しく説明してくれ」というご相談、大歓迎です。どうぞお気軽に下記弊社ホームページよりお問合せ下さい。なお、稲川淳二さんの怖いお話の手配は行っておりません。


怪談作成 おかし みつぐ
編集・解説  石井(株式会社TNS)
発行者    株式会社ティーエヌエス


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渋谷IT業界の第一線で働く技術者という裏の(表の?)顔を持つ
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