ある企業の社長が自社のネットワーク回線を引くために業者から話を聞いていた。
「この回線の種類を説明してくれないか」
 サービスを提供する業者は説明した。
「このギャランティ型というのは回線の品質を私どもが保証いたします。回線速度や安全性が確保されますので費用がお高くなります」
「どういう業種の方が利用するのですか」社長は質問した。
「主に金融関係や大手企業のお客様にご利用いただいております」
「このベストエフォート型というのは」社長はさらに質問した。
「これは文字通り努力はするが結果は保証されないという物でして、表示の数値はあくまでも目標値ということになります、ご利用になるお客様は主に・・・」
 ここで社長はうんざりだという顔で相手の言葉を制して言った。
「言わなくていい、分かったよ、政治家が使うんだろ」


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ベストエフォートとは「最大限に努力する」といった意味で、特にADSL方式のインターネット通信の速度についての説明の中でよく用いられる。
一般のアナログ金属回線(メタル回線)は、電話線の中をデータ通信の信号が走ることによってインターネット通信のやりとりをするが、電話線の中でどうしても通信速度が低下してしまう(水平に水を流すと、流してすぐは水流が強いがだんだん弱くなってしまう状態に近い)。これを「伝送損失」と呼び、一般的にはNTTの電話局から離れれば離れるほど伝送損失が大きくなる。
ベストエフォートは、この伝送損失がなければ「最大で」どのくらいスピードが出るかを表したもので、その速度が常に出ることを保障してはいない。たとえばベストエフォートで20メガのADSLサービスがあったとして、これに契約すれば必ず20メガの速度でインターネット通信が出来ることは保障されない。電話局から遠い場所の電話回線だと、最悪の場合ADSLのサービスが受けられない恐れもあるので注意が必要。

ジョーク作成 おかし みつぐ
編集・解説  石井(株式会社TNS)
発行者    株式会社ティーエヌエス


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