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 石川県の低山で普通に見られるのは白花のトキワイカリソウですが、少し深い山へ入ると「キバナイカリソウ」が出てきます。
 花があれば文句なしですが、花がないときでも小葉がほっそりとして背が高いので、だいたい言い当てることは可能です。ただ、数年前に、鶴来の山でトキワイカリソウとキバナイカリソウの雑種ではないかと思われるものを観察したことがあるのですが、その後、追跡調査をしていませんので、はっきりしたことは分かりません。
 イカリソウは、錨草の意味で、花の形から付いたものでしょう。まさに言い得て妙です。

 横1400ピクセルの大型画像を、石川の植物の「mizuaoiの写真館」に用意しましたので、ご覧いただければ幸いです。
 http://w2222.nsk.ne.jp/~mizuaoi/

いつもの海岸へ行ってきました。
 ちょうどネナシカズラが、深い砂の中から発芽して寄主を探しているところでした。普通の山野の藪の中では、このような発芽を見ることは難しいのですが、砂浜では割と容易に見つけることができます。
 浜辺の砂は乾燥しているように見えますが、表面の砂を少しどけると中は湿っています。落ちた種子が、冬の間に吹き寄せられた砂に埋められると、適度な湿度のもとで発芽することができるようになります。砂に埋められなかった種子もたくさん見ることができますが、このような種子は発芽いたしません。海浜植物を覆い尽くす「飛砂」は、ネナシカズラにとっては大切なものとなっています。
 昨年のハマゴウの枯れ枝に残ったネナシカズラが黒々とした残骸を曝し、発芽した新しいネナシカズラがハマボウフウ目指して伸びている光景にもお目に掛かることができます。
 横1400ピクセルの大型画像を、石川の植物の「mizuaoiの写真館」に用意しましたので、ご覧いただければ幸いです。また、ネナシカズラについての詳しいFILEが「石川の植物」にありますので、あわせてご覧下さい。
 http://w2222.nsk.ne.jp/~mizuaoi/
 今年のGWはお天気続きです。奧医王山へ行ってみました。
 目的の沢に着きましたが、何と残雪が沢を覆い、ところどころ薄い部分があり、うっかり踏み抜くと沢に落ちてしまうので、危なくて歩けません。雪のないところでも溶けたばかりで、アズマシロカネソウは未だ開花していませんでした。
 昨年は、5月8日に咲き競っていましたから、この分だと春の訪れが2週間以上も遅いようです。
  でも、タムシバはちょうど花盛りで、痛んだ花や散った花がほとんど無く、山道にタムシバのトンネルができたようで、とても気持ちのよい山行となりました。タムシバと似ているものにコブシ(キタコブシ)があります。コブシの方が名が知れ渡っているので、多くの初心者の方は、コブシだと思いがちですが、両者は生態的に異なりますので、区別がつきます。コブシは水分が好きなので、谷間に多く見られます。医王山界隈では、タムシバよりも花期が早いので、現在、開花しているものはありません。山の尾根筋などで見られるものはタムシバです。タムシバは、「噛む柴」がなまったものといわれ、枝を噛むなり傷つけたりすると、とても良い芳香を発します。コブシも芳香をもちますが、タムシバに比べると、強烈過ぎて私には不快に感じられます。その他、葉にも違いがありますが、ここでは省略いたします。
 1400ピクセルの大型画像を、石川の植物の「mizuaoiの写真館」に用意しましたので、ご覧いただければ幸いです。
 石川県では、今のところフクジュソウ類は見つかっていませんが、福井県勝山市には、ミチノクフクジュソウの自生地があり、天然記念物として保護されています。
 毎年、見学に行くのが楽しみですが、今年も観てきました。カタクリ、ミチノクエンゴサクと花を競っていました。
  すばらしい眺めなので、石川の植物の「mizuaoiの写真館」のコーナーで、1400ピクセルの大画像でご覧下さい。なお、ミチノクフクジュソウについては石川の植物に詳しいFILEがありますので、あわせてご覧頂ければ幸いです。
左の株が色の濃いもの、右の株が色の淡いもの。今回は濃いものが圧倒的多数でした。
引き続いて4月19日にイソスミレを観察してきました。
先週よりもさらに満開という感じで、砂丘を紫色に染めていました。ここ数年の内ではもっとも豪華に咲きそろっていました。
4月12日「今年の花は全体に色が淡いような気がしました。」と報告しましたが、今日の花はほとんどが色が濃かったです。この違いはどこから来るものなのか、また謎が増えました。花の終わりになると色が淡くなるというものではないことは証拠写真を撮ってあります。
 石川県で唯一のオキナグサ自生地へ行ってみました。
立ち上がってしまった花もかなりありましたが、まだ俯いたものや、これから開こうとするものなどもあって、今が丁度良い時期のようでした。
 開花株を13株まで確認できました。開花に至らない幼株はいくつあるか数えませんでしたが、依然として絶滅危惧であることには変わりありません。
 石川の植物のFILE9オキナグサの図1で紹介した場所での撮影です。それは昭和63年の4月で、4株が並んで開花しています。いまこの場所には1株しかありません。もちろん、20年前の株ではないと思いますが。
 いま気がついたんですが、もう20年以上も見続けているんですね。

 数年前から、遠くから姿を見るだけで撮影できなかったカンムリカイツブリの撮影に成功しました。といっても、鳥撮りのプロから見れば問題にならない写真ですが、私としては大満足です。

 従来は、50mmのマクロレンズしか持ち合わせていなかったのですが、この度70-300mmの望遠レンズを買い込んで、初の鳥撮り挑戦でした。35mm判換算600mmの望遠レンズを、カメラのボディ内手ぶれ軽減システムの活用で、手持ちで撮影したものです。頭と首の周りの飾り羽根がはっきり分かって感激しています。

 ここで3枚の写真を並べたのは、鳥の精神状態を映して、飾り羽根が開いたり閉じたりするのではないかと考えたからです。詳しい方からのアドバイスをお待ちいたします。

 ヤドリギの開花時期なのですが、これまでのヤドリギの取材は、主として白山麓でした。白山麓は雪が深くて、この時期、まだヤドリギの生育地に行くのは困難です。現地へ行けるころには花期が過ぎていて、良い開花状態の撮影ができませんでした。そこで今年は、発想を転換して、奥能登へ向かいました。
 昨年末、あれほどたくさん実っていた果実は見られず、花盛りでした。そして念願の、ヤドリギに来る昆虫の撮影にも成功しました。
 ネット上の昆虫質問箱(http://nikkonkyo.org/question/joyful.cgi)でお尋ねしたところ、タマバチの仲間らしいとのことでした。
 このタマバチが花粉媒介者であるかどうかの確証はありませんが、熱心に蜜を食べているようです。
 自然史資料館の近所の用水沿いを歩いていましたら、高さ数cmの小さな花が咲いていました。タニギキョウです。キキョウ科の植物で、ホタルブクロや桔梗のような花の構造をしています。
 雌しべの花柱に花粉を預けると雄しべが枯れ、その後柱頭が開くという花です。細かい状況は観察していませんが、ホタルブクロの開花が参考になることでしょう。写真は、柱頭が3方向に開いた状態ですが、花弁の白に溶け込んで分かりにくいのが難点です。詳しくは、石川の植物のホタルブクロのFILEでご覧下さい。
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