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☆五月の会 平成20年3月例会 於・銀座区民館 3/27
天国への道は蝶の影の中 船山 悟芳
春寒の電話私もひとりです 池田 綾子
薄氷を踏んで鬼の子身籠れり 西谷 裕子
先妻を洗い続ける樟若葉 金子 喜峯
モナリザのような朧が大好きです 金子 喜峯
体の覚めぬところから三分咲き 市原 虎児
如月が妙に淋しい三角窓 神田 春子
尻尾しっ尾しっぽかくしても尻尾春の月 神田 春子
朧夜のワインはやはり白ですね 池田 綾子
母という一字匂わす梅の花 市原 虎児
透き通るボーイッシュソプラノリラ開く さいとうか・ぜお
試歩の杖一歩いっぽに春生れ 白井みはと
私は亀黄砂の町に住んでます 白井みはと
五月の会は、口語で俳句を創作する自由で個性的な集いです。
研究会は原則として毎月1回、銀座区民館(東京都中央区・歌舞伎座よ
こ文明堂ならび)で、午後1時から午後5時まで開いています。出席希望
の方にはご案内を差し上げます。
★次回の句会は4月16日(第3水曜日)です。
作品は事前出句で雑詠3句。12日までに下記へ送句して下さい。
連絡先:五月の会 代表 白井みはと
〒140ー0004 品川区南品川4−5−8
tel/fax 03−3471−9726
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180号 編 集 後 記 莫迦正直
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先日の句会での兼題に「鮑」が出されたことで、その季語の適正を問
われた。というのは、鮑は夏の季語であれば、四月の句会はまだ春なの
で当季はずれになる。ということである。
早速、いく種かの歳時記に確かめたところ、そのほとんどは夏であっ
た。月別に編集されている一冊だけは四月の部に載っていた。
季語の違和感については、以前にも問題にしたことが有ったが、新暦
・旧暦によって四季の区切りの異なることや、その季語の発生時代とは
すでに環境の異なることでの不具合は、今さらの問題である。
伝統を伝承と受け取るのではなく、現代に現代の心を伝えるために、
時代によって、部分改革というあり方もあるので、季語はいつも変遷が
ありうるのではないか。
今回の句会には、「春の星」の兼題で「ビール」が詠み込まれた作品
があったが、このビール(夏)はすでに冬でも一般的に飲む。飲み屋に入
れば開口一番「とりあえずビール」という方も多いことだろう。
このような意味で、鮑が夏でなく春にあって、何の無理があるのか。
冬に食して何か問題があるのか、と思ってしまうのである。
つまり、動植物が季語の場合、それには俳句独自の解釈というのがつ
きまとう。それが、現代的にはかなり難解な教養を必要としなければな
らない場合も多いわけだが、それとは別に、むしろ現実のモノとして詠
むという姿勢もあってしかるべきだと思うのである。
かって、選句眼についての評価基準の一つに、その季語の新解釈がな
ければいけない。と書いたが、それに同じだ。
ともあれ、季語が兼題であれば、それが「詠み込み」作品であれば、
それは作者の叙情の道具として用いられるべきかと思っている。
句の投稿・句会情報はこちら mtora226@gmail.com
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