「イメトレ英語学習法」日本実業出版社、「7つの動詞で身につける英語感覚」はまの出版などによってわが国の英語・英会話学習に発想の転換をもたらす著者、中嶋太一郎のブログ


およそ「ことば」というものは、相手と共通の情報を共有することから始まります。つまり書き言葉ではそれがないからきちんとした主語などを示す必要があり、同じ書き言葉である日記やシナリオなどでは主語などを省くのが普通です。
例えば、日記ではわざわざI went to the zoo yesterday.などと書く必要はなく、Went to the zoo yesterdaay.でいいし、シナリオでは役割を演じる人がわかっているので、そのセリフをSynically.とか、Smilingなどと表記します。

先日とりあげた、Fine?、Well?やWant milk?、Like juice?といった表現もその主体が当事者間でわかっているからです。
私は、このことが日本の英語教育に根本的に欠けていると思います。
Fine?とかWell?やWant milk?、Like juice?といったワンフレーズ表現は、省略表現だと説明するのは間違いで、元々それで通じるのだと教えなければならないと思います。
具体的な指導では、あらかじめfineなど(sleepy, hungry, angry, etc)の形容詞を用意するか、生徒たちに「何を表現したいか」聞くのもいいでしょう。
そしてそれを使って教師と生徒、あるいは生徒同士でオウム返しをさせたり、さらに、veryやreallyなどの表現も教えるとおもしろいと思います。

  (Are you) hungry?
  Yes, (I am) hungry.→ (I am) very hungry.→(I am) really hungry.
  Yes, (I am) not hungry.→ (I am) not very hungry.→(I am) not really hungry.

あるいは、一般動詞での表現ではなるべく「進行形にならない動詞=want, need, have, like, know」を使うことです。
これは行為などを表す動詞では、日本語と英語の発想が異なり、日本語では例えば「私は学校に行きます」は、英語では現在形か未来形かそれだけでは区別がつかないからです。この問題に対処するために、現在形ではevery dayを、あるいは未来形ではtomorrowをつけたりしてその区別をさせていますが、これは生徒たちを混乱させるだけです。
「好きなものは何か?」「ほしいものは何か?」「持ってるものは何か?」などと、ぜひ子供たちに聞くことから始めてください。
この場合、「好きなもの」には、someなどの数や量を表す表現はほとんどなく、「ほしい」「持っている」となるとそれらのことばが不可欠となります。
こんなことも教えながら、彼らがDo you、I 〜と表現できる段階を迎えることになります。つまりこのような英語の身につけ方はネイティブの子供たちとまったく異なっていないということを知ってください。
彼らは、Do you have some apples?などと、文法的に間違っていることでも話したいことは話せます。これがとても大切で、そのときに「文法ではanyを使わなくては」と教えると教えるべきです。

私は、AETに英語がきちんと教えることができるのかはなはだ疑問に思っています、日本の英語の先生こそがきちんと英語の発想を日本語で説明してやるべきではないでしょうか。

少し話がそれるかもしれませんが、いわゆる脱北者の人たちが、タイまで行きある農村で、Go to Saigon.と聞いたそうです。これもワンフレーズ表現ですが、彼らはそれだけで目的を果たしたということです。
それらしき服装でや顔つきで表現すれば。それだけで少なくともタイの農民は理解した。彼らが、たとえWe will go to Saigon.とかWe want to go to Saigon.、We have to go to Saigon.、We are going to Saaigon.と言わなくてもということです。

さて前回の記事の続きです。
彼が言うには、確かブランコなどを乗るときに、Can I?(ケナイ)と言っていたことを覚えているということでした。
このCan Iに、子供たちに英語発想を教える鍵があります。

もちろん正確な文は、Can I use the swing?かCan I ride the swing?ということです。
しかし目の前にブランコがあり、乗りたい気持ちが顔に表れていたら、Can I?で十分通じます。