今週はK11マーチ後期型にリヤディスクブレーキを移植する作業を行なってます。

K11前期にリヤディスクブレーキとABSがセットでオプション設定がありました。

そのリヤディスクブレーキをK11後期に移植すると後期のABSセンサーのシグナルローターと前期のABSセンサーのシグナルローターの歯数が違うのでそのまま取付すると前後車輪に回転差をコンピューターが認識してしまう為ABS警告ランプが点灯してしまいます。

ABS警告ランプが点灯するとフェイルセーフ機能でABSユニット内のプロポーショニングバルブ機能を果たすEDB(ブレーキング時に荷重が前輪に移動した際に後輪ブレーキのロックを防ぐ装置)が理想的に作動しないため後輪ロックを起しやすくなる可能性があります。


そこでABS装置を全て取外しABSレス車と同じように作り変えることでお客様と合意しました。


ところがここで大きな問題が起こりました。お客様のマーチは平成13年式です。

平成12年10月以降はABSセンサーから車速を拾いABSコンピューターから車速信号を短形波信号としてスピードメーターコントロールユニットへ送っています。

そのことからABSユニットを外すと車速が取れなくなります。それならABSレス車と同じようにミッションから車速センサーをつけてハーネスを加工すれば車速が取れると思いました。


ところが更なる問題が!このマーチにはLSD付きミッションがついてます。

後期の車速センサーが取り付けられないのです。

LSD付きミッションは前期、中期にメーカーオプション設定で後期には設定がありません。

前期、中期はスピードメーターはミッションからスピードメーターギヤがスピードメーターケーブルを回しスピードメーター裏までケーブルを引っ張って直接メーターを回す機械式です。後期の車速センサーは8パルスの交流信号をおこす電気式です。

しかもメーターコントロールユニットもABS車とABSレス車と車速の入力信号の種類が違うためメーターコントロールユニットの交換が必要です。

それで考えついたことはLSD付きミッションのメーターギヤと後期の車速センサーを合体させることで問題を解決することに決めました。(画像の左が前期LSD付きミッションのメーターギヤと右が後期スピードセンサーです。)

機械加工屋さんと相談して専用のパーツを作ることにより対策します。

ちなみにこの問題が解決しないとK11後期で平成11年11月から平成12年10月までの全車とK11後期の平成12年10月以降のABSレス車にはLSD付きミッションが装着できないことに気づいてしまいました。

この問題が原因でLSD付きミッションを取り付けを諦めている方の為にもこの問題を必ず解決すべく頑張ります!(そんな人いるのかなぁ?)