いつもメルマガは、発行の前日に書くことが多いのですが、今日は、20日の日曜日に都内のホテルでこれを書いています。
明日・明後日のジョブ・カード講習と労働大学講座が重なり、プラス通常の仕事のやり取りもありとの事で、諸々の予定調整が出来ず、都内のホテルに泊まることになりました(完全に赤字出費・・・です)。人事で全国を飛び歩き、かなりの数のホテルに宿泊をしてきましたが、都内のホテルに泊まるとなぜか妙な気分(通勤圏の意味で、otokoのsaga的な気分のことではありませんよ!)になります。
一部の公的機関に於いては、既にジョブ・カード制度の運用に携わるキャリアカウンセラーに対して、講習が実施されたとの事は耳にしていましたが、やっとこの日が来るかといった心境です。どんな内容のレクチャーになるのか、かなりドキドキと楽しみです。
次回のメルマガでは、この2日間のことを中心に可能な限り綴ってみたいと思います。
今回は、 「キャリアカウンセラーとライフキャリアカウンセラー」について をテーマに綴ってみたいと思います。
私は、日本キャリア開発(JCDA)の認定資格になるのですが、資格取得のためのテキストや講義の勉強の中でも、実技試験そのものも、キャリアウィングの設立以後にお会いした、数多くのキャリアカウンセラーの方々の資格取得の動機や、活動内容についてのお話しの中でも、殊のほか、「●キャリア:職業支援」より、「●心理カウンセリング:メンタルケア」に重きが置かれているように思えるのです。
そしてそれは、キャリアカウンセラーのスタンス(定義)において正解なのかなぁと「?」を感じてしまうのです。
キャリア・コンサルタント資格ホルダーの方々は、ご自身のスクーリング等を振り返ってみて、●キャリア:職業支援にマストと思える、下記の事項については如何だったでしょうか?
●人事・労務管理的な内容/対応訓練は?
●職業のマッチングや就職活動支援に関する内容/訓練は?
●組織内における能力開発やセク/パワハラ等の自己防衛策等の内容/訓練は?
●多様化する働き方に対して、人材ビジネスの有効活用方法や問題点の掌握は?
●キャリアデザイン・プランに対する介入方法は(コーチング・メンター)? etc
実技認定試験そのものもそうですが、「●心理カウンセリング<メンタルケア>」のカウンセリングスキルに諸々が偏り過ぎてはいないのかと、多少也とも違和感を感じているのです。
年齢や属性、諸状況別の専門的なスキルがカウンセリングの実践上において明確に求められると思いますが、キャリアカウンセラーを名乗るのにおいて、「キャリア」+「カウンセラー」のメインの特徴である「職業支援」のポイントが妙に掛けていると思えることが原因だと思うのですが・・・
若輩ゆえのお許しを頂きつつ、お叱りを覚悟の上で、かなり極端な一例を示すならば、
●職業支援に非常に長けていて、心理ケアが弱いカウンセラー
●職業支援に弱く、心理ケアに非常に長けているカウンセラー
個人的に、キャリアカウンセラーは、前者を指し示す者であれと思うのです(両方強いのがベストであることは間違いありませんので!)。
キャリアカウンセラーとしての職務成立要因は何かと考えた場合、職業支援を差し引くことが出来るならなら、心理カウンセラーで良いはずだと思うのです(表現の御幣はありますが)。
また、であらばとのことで、人材ビジネスのコーディネーターとの違いは、職業支援を差し引いたところにある、カウンセラーとしてのスタンス(ビジネスマインド<カウンセラーマインド)にあるとも思うのです(※活動元の組織機能が違う事により、ある意味これは当然でもありますが)。
勿論、カウンセリングスキルが高い事で、職業支援に大きなプラスの効果をもたらす事は承知しているつもりですし、メンタルケアに関しての対応の重要性も十分に認識しているつもりです。が、異論反論が渦巻くところであろうかとは思いますが、正直に言えば、斯様な愚考を感じているのが本音です。
ジョブ・カード制度の推進や国家資格化に伴い、キャリアカウンセラーの社会認知は必然的に高まるかと思います。
考えなければならないのは、この動きに伴い「社会認知がどのようなモノとして捕らえられるのか」なのだと思うのです。
表現が適正ではないかもしれませんが、
「キャリアカウンセラー:職業支援と、ライフキャリアカウンセラー:人生支援」との「キャリア」に対する定義の明確化を行い、対人支援業務としての明確な棲み分けをしていかなければ、
●キャリアカウンセラーの職責・機能がぼやけ、社会認知が遅れる
●クライエントの支援要請の選択において戸惑いを生ませてしまう
●適正な実施効果の検証や裏づけが曖昧になる
●自身のスキルUPや専門知識を深める上でのロスが生まれる etc
あまり望ましい姿に繋がらないのではないのかと思うのです。
恐縮な物言いながら、キャリアカウンセラー全般においては、臨床心理士や産業カウンセラーの方々と違い、ストレスマネジメントや疾病に対しての基礎知識や対応スキルは正直、浅いものであると思います。
キャリアカウンセリングにおける対象クライエントとして、関係が成立するのは、基本的に「精神的な健常者」であることが前提事項なのだと思います。
しかし、社会認知がそこになければ、対人支援援助の活動の場に、本当に危険が潜んでいる事に意識を持たなければならないのだと思うのです。
私自身も驚きのひとつでしたが、実際には、かなり多くの方々が、精神的(疾病として)に患っていることに出会います。
実際のキャリアカウンセリングの現場においては、クライエントの多くに対象機関等へのリファー対象者がいるにも係らず、これを見過ごし、または初期の問合せの段階で留意に欠ける事を原因として、半ば無理矢理に支援実施をしてしまっている例もかなりあると感じています・・・
ジョブ・カード制度の推進により、キャリアカウンセリング・キャリアカウンセラーの社会認知が大きく変わる可能性がある、今だからこそ、
●厚労省指定講座の講座内容・試験内容の検討
●呼称の統一や見直し
●キャリアカウンセラーとしての定義の再検討
●民間資格と国家資格の明確な違いの告知
●国家資格化に伴う、専門性評価の内容開示 etc
国・認定試験実施機関・活動先・カウンセラー諸子等々において、いまここでもう一度、この点を見つめ直してみても、将来に価値を生むのではないでしょうか。
もちろん自分自身においてもです。
「キャリアカウンセラー・ライフキャリアカウンセラー」
レトリックとしての言葉遊びではなく、カウンセラー各々の専門性や指向性に基づく、●●カウンセラーとしてのポジショニングの確立が重要なのことなのだと思います。
個人的に業界現状に感じてしまう「?」が、ジョブ・カード制度の進捗によりどのように変化していくのか、その第一歩としての2日間を楽しみに迎えたいと思います。
Career wing tadashi yoshida
特定非営利活動法人 日本キャリア開発協会(JCDA)所属
厚生労働省指定キャリア・コンサルタント能力評価試験合格 キャリア・カウンセラー
【追記】
上記の本文で配信予約をしていたのですが、急遽、差し戻しをして、以下を追記します。
講習初日を終えましたが、なかなか唸ってしまうことが多く・・・
ひと言でいうならば、国家資格化に同じく「まだ運用面で詰められていない点が多いのでは」と感じました。
ただし、本講習を受ける価値は、十分にあるものだと思います。
次回・・・この唸りが文章に出来るのかに・・・また唸ってしまうのですが・・・