[ お見合い ]
友人の披露宴、10人程の新郎側テーブル全員ハーバード大の学生、もしくは卒業生。その中でよりによってこの人なん?
美容院に2ヶ月、いえ3ヶ月は行っていないような長〜い前髪の隙間から、こちらを見るまなざし。友人が「あの人、さっきからこだまっちの方ばかり見てるよ〜!」「気があるんじゃない?」などと言ってくれるのはありがたいのですが、わたしだって知ってましたよ。あんなに凝視されたら誰でも気が付きます。だって“凝視”でしたから・・・
ケーキを落とした彼に優しく声をかけてしまったために完全に勘違いされたようです。
わたし、一目ぼれすることはたくさんあるんですけど・・・たまには一目ぼれされたいです。
こんな風にちょっとした親切を誤解されることは、職業柄の癖ですからあまり嬉しくないのでした。それよりもわたしにも気になって気になって凝視したい人を見つけてしまったんです。ハーバード君?!いいえ、ホテルの従業員さんでした。サービス業なのはわかっていますが、やはりあのスマイルに・・・心まで奪われてしまいそうです。
パーティも無事に終わり、感極まって涙が。そんな演技もしつつ、お目当ての従業員さんの前を行ったり来たり。また行ったり来たり。人のことは言えない奇行を繰り返し、ようやく気が済んだのでお手洗いに行きました。
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マスカラ・・・取れて、悲惨な姿になっていました。
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