[ 「坂の上の雲」 要 約 ]
バルチック艦隊は、ガボン港外に居座りつつ”けた。理由は、近く喜望峰あたりで暴風雨がおこりうるという気象予報を得たためであった。
士官の一部は、上陸をゆるされた。もっとも、嬉々として上陸した者はなかった。「このあたりには人食い人種がいる」といううわさが艦隊じゅうにひろまっていた。
上陸したロシア士官をおどろかせたのは、このあたりの黒人の王が、英国海軍士官の礼装であらわれたことであった。帽子も、海軍礼装の例の三角帽子をかぶっていた。
十二月一日の夕方五時、艦隊はいっせいに錨をあげて、ガボンを出発した。
(こんどは、どこを目指すのか)ということは、艦隊の士官たちにもよくわからなかった。「艦隊はどこへゆくか」という、もっとも重大なことについては、ロジェストウェンスキーにもまだ決しかねていた。
寄港地について、ロジェストウェンスキーは、その幕僚たちより強引であった。「外交上の配慮を払う必要はない」と、かれはいった。
産経新聞連載 新聞小説要約 下高原健二挿絵 切抜
士官の一部は、上陸をゆるされた。もっとも、嬉々として上陸した者はなかった。「このあたりには人食い人種がいる」といううわさが艦隊じゅうにひろまっていた。
上陸したロシア士官をおどろかせたのは、このあたりの黒人の王が、英国海軍士官の礼装であらわれたことであった。帽子も、海軍礼装の例の三角帽子をかぶっていた。
十二月一日の夕方五時、艦隊はいっせいに錨をあげて、ガボンを出発した。
(こんどは、どこを目指すのか)ということは、艦隊の士官たちにもよくわからなかった。「艦隊はどこへゆくか」という、もっとも重大なことについては、ロジェストウェンスキーにもまだ決しかねていた。
寄港地について、ロジェストウェンスキーは、その幕僚たちより強引であった。「外交上の配慮を払う必要はない」と、かれはいった。
産経新聞連載 新聞小説要約 下高原健二挿絵 切抜
