エンジェル教育研修G活動12■起業家支援エンジェルIAIJがベンチャー道奥義伝授(第57号)■失敗事例に学ぶ創業期の経営・マネジメント1
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IAIジャパンメールマガジン
■ 起業家支援エンジェルIAIJがベンチャー道奥義伝授 (第57号)■
「失敗事例に学ぶ創業期の経営・マネジメント(1)」
エンジェル教育研修G 三澤 正弘
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こんにちは! NPO法人IAIジャパンです!
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「失敗事例に学ぶ創業期の経営・マネジメント(1)」
エンジェル教育研修G 三澤 正弘
ここ数年来毎年150社前後のベンチャー企業が株式公開を果たしているが、しっかりした
倫理観に基づく経営(内部統制やマネジメント)をしなかったために、せっかく株式公開を
果たしたにもかかわらず、市場から退場を迫られる企業、株価が大きく下げて株主の信頼
を失う企業があとを絶たない。
起業時から「高い志・思い」に基づいたビジョンや経営理念を定め、倫理観を持った経
営を行っていれば、それはいつしか企業文化として定着し、株主やステークホルダーから
の信頼を継続的に得ることに繋がる。しかし、株式公開直前になって泥縄で内部統制の仕
組みを構築したのではすぐに化けの皮が剥がれてしまう。
最近の不祥事を見るにつけても思うことは、社会や顧客の企業に対する監視の目が厳し
くなり、社内、社外からの告発が企業の命取りにもなりかねないということである。
このような不祥事の多発を受けて、2006年8月には日本証券業協会が「安易な公開を防
ぐ上場審査基準への新基準」を制定し、株式公開前からしっかりした倫理観をもって、基
本に忠実な経営・マネジメントを行うことを求めた。
また、2008年4月から始まった事業年度からは、株式公開企業に対し「金融商品取引法」
の一部として「J-SOX法」と呼ばれる会計制度の充実と内部統制の強化が求められた。
ところで、2004年11月発行の経済倶楽部のレポートによれば、1年間に約5.1万社が起
業し、その企業が10年経過する中で約93%4.7万社が廃業しているとある。起業して10
年以上 継続できている会社は、なんと3570社しかなかったというのである。
廃業した4.7万社が起業に失敗したとばかりはいえないが、高い志、夢と希望を持って起
業した会社が、途中退場を余儀無くされることはきわめて残念なことである。このような
ことがないよう、ここでは失敗事例を通じて「成功のために何をなすべきか」「創業期の基
本的な経営」について学びたい。
ここで学ぶ失敗事例はIAIJの会員が過去に支援した企業の事例を参考にしたものであり、
不祥事は新聞等で報じられたものである。なぜ失敗事例や不祥事に学ぶかと言えば、他社
の失敗を「他山の石」として同じ失敗を繰り返すことなく、貴重な時間を成功に向けて100%
活用して欲しいからである。
ここでいう失敗事例は、会社を清算したり、解散したりというケースよりも起業する前
に挫折をしたとか、起業したものの計画したロードマップに乗っての成長ができず、死の
谷をさ迷いながら何とか細々と事業を継続しているという会社の事例である。
具体例については起業家ゼミで学ぶこととして、失敗の事例を以下に掲げる。
(1) 一円創業に惹かれて安易に会社を作ったが、事業を始める前にコストと時間がかかりす
ぎた
(2)「商品・サービス、ビジネスモデル、ビジネスプラン、資金計画」についての検討が
甘く、起業してから試行錯誤の連続となった
(3) 市場、顧客のニーズの把握が弱く、起業家自身が自分のアイデアや技術に酔って、顧
客に提供する価値が良く見えない魅力の低い事業となった
(4) 売上志向で自社の能力も考えず、安易に新商品・新規事業に取組んだ結果、多少の売
上増にはなったが、コストが売上以上に増加して採算が取れなかった
(5) 技術開発型・新商品開発型の起業において、売上が立つまでに発生するリスクとコス
トの見積もりが甘く途中で資金がショートした
(6) マーケティング戦略がなく、代理店販売、WEB販売、直販等いろいろな方法で拡販を
試みたが、計画した売上を毎期達成できなかった
(7) キャッシュフローを楽観的に考えて人材の採用、固定資産の購入、事務所の賃借など
固定費に投資した結果、短期間で資金が底をついてしまった
(8) 急激な売上増に対応するため経営環境を甘く見てインフラ投資、人材投資を行ったが、
マネジメント力が低く品質問題が多発し、急激に売上が低下した
(9) 人を採用したいと考えても期待する人が採れない、採用した人材を育てられない、採
用した人材の多くが1年以内に辞めることにより経営計画に大きな支障が発生した
(10) 会社の売上の30%も占める大口顧客が出来たが、その後、競争相手にシェアーを大き
く取られて売上が半減して損益分岐点を割ってしまった
(11) 起業家が80%近くの株式を保有するのをよいことに、他の株主の利益を無視する意思
決定を株主総会で行い、株主が資本を引き上げた
(12) 非常勤役員への報酬ゼロ、管理部門の従業員をパートと派遣で構成、情報システムは
メールとエクセルなど徹底した経費削減で利益が出ていたが、内部統制が効く体制を
作ろうとした途端に赤字決算となった
なぜ、このようなことが起こるのか。原因は複合的であるが、支援をしていて共通する点
があるように思える。
(1) 起業をするに当たっての「起業家の志・思い」が明確でない。
(2) 志・思いが「ミッション、ビジョン、顧客価値」として明文化されておらず、「経営理
念」も不明確である
(3) 事業のコアとなる商品、サービスの特徴、優位性を突き詰めていない
(4) 起業の三点セット「ビジネスモデル」「ビジネスプラン」「資本政策(資金計画)」の作成
と検討が不十分である
(5) ビジネスプランどおりに実行するためのリソースの適正な投入が出来ていない
(6) 起業家が目先の売上のみにとらわれて、経営判断を誤る
次回は、これらに対してどう対応すればよいかを考えて見たい。
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第6回IAIジャパン創業ゼミナール http://www.iai-j.com/Shiryo/AT/index809.htm
は、9月27日からを予定しています。ご期待ください。
ご意見ご質問がありましたら http://www.iai-j.com/index41_NPO.htm にどうぞ。
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エンジェルはこんな人: http://www.iai-j.com/citemap/indexSodan2_NPO.htm
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最新号: 8月16日号 「ベンチャーは戦略で勝負」
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