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        体の仕組みと医療の豆知識     
                          
■□━━━━━━━━━━━━━━━━━ 2007/02/25 号 ━ □■

 

いつも自然と動いているので、普段は気をつかうことが少ない
自分の体ですが、自分の一部であるはずなのに、知らないことが
たくさんあります。

このメルマガでは、意外と知られていない体の働きや医療に
関する情報をお届けします。


今日は、肝臓の仕組みと働きについて解説してきます。


■□肝臓のはたらき

肝臓は横隔膜のすぐ下、腹腔内の右上部を占める、重さ約1200g
の器官です。

大部分が肋骨の下に隠れています。肝臓は肝鎌状間膜(かんかまじょう
かんまく)によって大きく右葉と左葉に分けられます。

下面では左右両葉にはさまれて尾状葉と方形葉とがみられ、この4葉
に囲まれた中央部は固有肝動脈、門脈(消化管から戻る血液を通す静脈)、
肝管が出入りし、肝門と呼ばれています。

肝臓の後ろ上面からは数本の肝静脈が出て、下大静脈に注ぎます。

肝臓は胆汁を分泌して消化を助けるはたらきをしますが、そのほか
胃や腸から戻ってくる血液中に含まれている栄養の処理、貯蔵、
中毒性物質の解毒、分解、排泄、血液性状の調節、身体防衛作用
などのはたらきをしています。


■□アルコールと肝臓

お酒の主成分はアルコールと水。このアルコールが体内で働いて
酔いを作り出します。

お酒を飲むと、アルコールは胃や小腸で吸収されて血液に溶け込んで、
血流とともに肝臓へ運ばれます。

体内でアルコールを処理しているのが肝臓なのです。肝細胞には
アルコールを分解する「アルコール脱水素酵素」と「ミクロゾーム
エタノール酸化酵素」があり、アルコールをアセトアルデヒドに
変化させます。

アセトアルデヒドは、悪酔いや二日酔いの原因となる有害物質で、
顔が赤くなったり、動悸、吐き気、頭痛が起きたりするのはその
毒性作用によるものです。

このアセトアルデヒドは、同じく肝細胞中にある「アルデヒド脱水
素酵素」によって無害な酢酸に分解されます。

この酢酸は血液の流れに乗って全身をめぐり、炭酸ガスと水に分解
されて最後にからだの外に出ていきます。

肝臓の処理能力には個人差があり、体重60〜70キログラムの人で
1時間に7〜9グラムくらいといわれています。

アルコールの含有量は、ワイン1/4本強(200ml)、ビール大びん
1本、ウイスキーのダブル1杯、日本酒1合がほぼ同じで約22グラム
(これを「1単位」と呼びます)。

この1単位のアルコールが代謝されて、からだから消失するまで約
3時間かかります。