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なんだかんだでもう週末です。やはり平日が3日しかないと早い
ですね。今週はGW疲れを癒しましょう。
温泉かな
草津、湯布院、道後、などなど近くの温泉にふらりと行くのもいい
かもしれません。大江戸温泉とか瀬田温泉でもよし。
さらに手軽に入浴剤なら、
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-------- 目次 --------

■ 今日の映画
 それでも生きる子供たちへ

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■ 今日の映画 − それでも生きる子供たちへ


--cinema2207-----------

 それでも生きる子供たちへ

 All The Invisible Children
 2005年,イタリア=フランス,130分


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<キャスト&クルー>

監督 メディ・カレフ
   エミール・クストリッツァ
   スパイク・リー
   カティア・ルンド
   ジョーダン・スコット
   リドリー・スコット
   ステファノ・ヴィネルッソ
   ジョン・ウー
脚本 メディ・カレフ
   ストリボール・クストリッツァ
   サンキ・リー
   カティア・ルンド
   ジョーダン・スコット
   ディエゴ・デ・シルヴァ
   ステファノ・ヴィネルッソ
   リー・チャン
撮影 フィリップ・ブレロー
   ミロラド・グルシーカ
   クリフ・チャールズ
   トカ・セアブラ
   ジェームズ・ウィテカー
   ゼン・ニエンピン
音楽 ロキア・トローレ
   ストリボール・クストリッツァ
   テレンス・ブランチャード
   アントニオ・ピント
   ラミン・ジャワディ
   マウリッツィオ・カポーネ
   ハイ・リン

キャスト ビラ・アダマ
     ウロス・ミロヴァノヴィッチ
     ロージー・ペレス
     フランシスコ・アナウェイク・デ・フレルタス
     ベラ・フェルナンデス
     デヴィッド・シューリス
     ダニエリ・ヴィコリト
     ザオ・ツークン
     チー・ルーイー

<評価>

☆☆☆1/2(満点=5)


<プレビュー>

 ”世界中の子供たちの窮状を救うために”というテーマのもと、
国連世界食糧計画のサポートで7組の監督が参加したオムニバス・ド
ラマ。
 アフリカの少年兵を描いた「タンザ」、家族で窃盗団を結成する
家に生まれた少年を描いた「ブルー・ジプシー」、HIVの少女を描い
た「アメリカのイエスの子ら」、廃品回収で生きるブラジルの兄妹
を描いた「ビルーとジョアン」、戦争写真家が過去にトリップする
「ジョナサン」、盗みを繰り返すナポリの少年を描いた「チロ」、
裕福で孤独な少女と貧しいホームレスの少女を描いた「桑桑(ソン
ソン)と小猫(シャオマオ)」の7本。


<レビュー>

 こういう社会的なオムニバス映画というのは名だたる巨匠が参加
してということが多く、この作品もエミール・クストリッツァ、リ
ドリー・スコット、スパイク・リーなど有名な監督が参加している
が、あまり派手さはない。さらには各作品も短すぎず、十分にテー
マを描ける長さを持っているので、テーマや名前に惑わされること
なくそれぞれの作品を見ることが出来る。
 最初の「タンザ」は少年兵が主人公でいかにもといえばいかにも
な作品。しかし、少年兵というのは世界では非常に大きな問題であ
り、無視することも眼をそむけることもできないもの。その少年兵
をドラマティックにではなく、さらりと日常的に描いた点は評価で
きると思うが、1本の映画としては少々退屈だ。しかしこの作品が
持つメッセージは相当に深い。
 2本目の「ブルー・ジプシー」はいかにもクストリッツァらしい
ジプシー音楽を使ったコメディタッチの作品。どうしてもシリアス
になりがちなテーマのオムニバスの中にこのような軽妙な作品が入っ
ているというのはいいもんだ。家族が音楽を演奏しながら盗みをす
るその手口に感心させられ、せっかくの改心しようという気持ちが
簡単に踏みじみられる少年の無念さに歯噛みする。短いけれどうま
くまとまったいい作品だ。
 3本目のスパイク・リーの「アメリカのイエスの子ら」。これは
凄い。やはりスパイク・リーは凄い。物語はジャンキーでHIVの両親
とその娘の物語。自身がHIVと知らなかったブランカは薬をビタミン
と親に教えられ、飲むのを嫌がる。しかしブランカは友だちに“エ
イズ・ベイビー”といじめられ、自分がHIVであり、親が麻薬中毒で
ある現実に直面する。子供が現実に直面せざるを得ないときの切な
さ、彼らの生活、そしていじめの切実さ、作品に強弱があり、常に
緊張感が漂う。途中にはHIVに過剰に反応する親も登場し、HIVにま
つわるさまざまな問題を意識化する。スパイク・リーの凄さはその
問題意識と、それをうまくエンターテインメントの中に閉じ込める
手法である。この短い作品においてもそれを見事にやってのけ、こ
のオムニバスの中でも群を抜く作品を作り上げた。
 4本目の「ビルーとジョアン」もいい。ブラジルのストリート・
チルドレンの兄妹の日常の一こまを描いた作品だが、この兄妹の表
情に暗さはなく、悲惨なように見える日常もふたり一緒なら楽しそ
うだ。それをこの作品は非常に小気味いいテンポとなかなか凝った
カッティングで描く。特に斬新な映像というわけではないのだけれ
ど、短いカットをちょこちょこ織り込んで映像のリズムに変化をつ
け、トリップ間を味あわせるのがいい。とはいえイメージビデオに
なることはなく、子どもたちの明るい表情と裏腹な周囲の大人の冷
たい視線を織り込み、彼らの厳しい現実を描くところは問題意識の
高さをうかがわせる。監督のカティア・ルンドは『シティ・オブ・
ゴッド』の共同監督にも名を連ねる楽しみな監督だ。
 5本目の「ジョナサン」はリドリー・スコットが息子のジョーダ
ン・スコットと共同監督したものだが、戦争写真家がそこで目撃し
た風景と自分の子ども時代とを重ね合わせて一種の幻想を見るとい
う物語。アフリカなどで起きていることを遠い世界のことではなく、
自分たちとつながりのあることなのだと認識するのにはいいと思う
が、あまり面白くはない。
 6本目の「チロ」はそこそこというところか。少年と犯罪という
のは取り上げやすい題材で、そこに感情を盛り込むことなくドライ
に描いている。犯罪を犯す少年がいるということ、それはもちろん
由々しき自体だが、果たして私たちは本当にそのことに向き合って
いるのか、そんな風なことを考える。
 最後はジョン・ウーの「桑桑(ソンソン)と小猫(シャオマオ)」。
まあ、さもありなんという話で特筆すべき点はない。映像こそジョ
ン・ウーらしい重厚なものだが、それ以外はほぼステレオタイプに
はまったという感じだろうか。妙に整った顔立ちの子どもがちょっ
と怖い。

 全体ですべての作品がつながってひとつのことを表現していると
いうよりは、本当にさまざまな作品が集まったものという感じであ
まり1本の作品という感じはしない。しかし、1本1本のクオリティ
は高い。「アメリカのイエスの子ら」と「ビルーとジョアン」だけ
のためでも見る価値はある。




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昨日の夜中の地震はびっくりしました。
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■ 今日の映画
 獄門島

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■ 今日の映画 − 獄門島


--cinema2206-----------

 獄門島

 1977年,日本,141分

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<キャスト&クルー>

監督 市川崑
原作 横溝正史
脚本 久里子亭
撮影 長谷川清
音楽 田辺信一

キャスト 石坂浩二
     司葉子
     大原麗子
     草笛光子
     佐分利信
     東野英治郎
     加藤武
     大滝秀治
     ピーター
     坂口良子
     浅野ゆう子

<評価>

☆☆☆1/2(満点=5)


<プレビュー>

 昭和二十一年、瀬戸内海に浮かぶ獄門島、金田一耕助は友人の依
頼でその島から出征した千万太の死を告げるためその島に渡る。し
かし金田一はその千万太の謎のメッセージの解明も目的としていた。
そしてその予言どおりに千万太の3人の妹の1人花子が殺される。
金田一は次の殺人を防ぐべく動き出すのだが…
 市川崑と石坂浩二による金田一シリーズの第3作。前2作に比べ
るとおどろおどろしさが減り、サスペンスとして見やすくなった感
じ。原作と犯人を変えたことが話題になったという。


<レビュー>

 この市川崑の金田一シリーズの特徴は、おどろおどろしい事件と
それを再現したショッキングな映像である。『犬神家の一族』の湖
に脚が突き出している有名なシーンに代表される死体の気味悪さ、
殺人の瞬間の残酷さ、それらが見るものにショックを与え、作品の
印象を強烈にする。この作品も確かに最初の花子の死体を初めとし
てショッキングな映像も登場する。しかし、これまでのシリーズで
慣れたしまったためか、それとも実際に残酷さが薄れたためか、前
2作ほどの衝撃はない。
 しかし、それがマイナスかというと必ずしもそういうわけでもな
く、残虐なシーンに驚かされない代わりにミステリーの本筋である
謎解き部分に焦点が当たっていてその部分を楽しむことが出来る。
シリーズ第1作の『犬神家の一族』は謎解きのサスペンスとしても
一流、衝撃度も一流だったが、第2作はおどろおどろしさばかりが
押し出されて謎解きの部分は今ひとつだった。この第3作はおどろ
おどろしさを抑えて謎解きに力を入れることでミステリー作品とし
ての面白さを取り戻した。原作と犯人を変えたというのだから、謎
解きへの力の入れようは只者ではなかっただろう。
 犯人への手がかりをわずかに示す思わせぶりなシーンと、犯人が
トリックに使いうるものやヒントをさりげなく示す構成のしかた、
そして謎解きをする金田一のひらめき、それらをうまく使ってさま
ざまな犯人の可能性と、複数の関係者の複雑な関わり方を見事に描
いている。

 さて、このシリーズのもうひとつの共通点はある土地で大きな力
を持つ家が舞台となり、その独裁者的な当主が死んで跡目争いが起
こっているという点である。第1作は犬神家の内紛、第2作は由良
家と仁礼家という2つの勢力の争い、この作品では本季冬と分鬼頭
という半ば内紛の2つの勢力の争いである。
 私は横溝正史の作品はほとんど読んだことがないのだが、横溝正
史の作品のすべてがこのような設定とは思えないので、市川崑がこ
のような題材を選んでいるということだろう。このような題材では
殺人犯は外からやってくるのではなく内部に必ずいる。そのほうが
謎解きは複雑になり、多くの関係者の心理が問題となってくるので、
ミステリーとして面白くなるということなのだろう。
 このあり方はなんだか非常に日本的なものな気がする。“家”の
存在が大きく、地縁=血縁の濃い環境の中でその利害が衝突し、怨
恨が生じたときのすさまじさ、それを解決できるのは外部の人間し
かいない。それがこのシリーズの面白さなのかもしれない。外部の
人間として金田一とともにそのどろどろとした“家”に入っていく、
そのスリルがいい。その意味では『犬神家』に続いて登場した坂口
良子の存在は大きい。その土地にいながら事件と直接関係ない外部
の人間を演じる坂口良子は金田一と事件と観客をうまくつなぐ役割
を果たす。第2作の『悪魔の手毬唄』にはそのような存在がいなかっ
たことが少し面白みが感じられないひとつの要因だったのかもしれ
ない。
 このシリーズは同じ役者が違う登場人物を同じ人物像で演じてい
る。加藤武、大滝秀治、草笛光子、そして坂口良子、なかなか型破
りなこの方法が実は効果的であるというのを坂口良子が実証してい
る。やはりなかなか侮れないシリーズだ。




□ ヒビコレリンク

  『犬神家の一族』

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