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松坂は勝ちましたねぇ。
やはり大舞台に強い男なんでしょうか。ワールド・シリーズでも
当然登板がありますから、どうなるかというところですね。
メジャーは優勝したりするとすぐにグッズを作りますから、松坂
や松井カズオのグッズもすぐに入ってくるでしょうね。
日本では古田選手が引退してしまいましたが、そんな古田プレイ
ング・マネージャーの代名詞『代打、オレ』Tシャツが売れてい
るそうです。ちょっと面白いですね。


今日は『カリフォルニア・ドリーミン(endless)』という作品
です。カンヌ映画祭「ある視点」部門で作品賞を受賞したルーマ
ニア映画。これはお勧めです。
http://www.tiff-jp.net/ja/lineup/works.php?id=153
上映はあと1回、26日の18:30からあります。
これは今回新たに設けられた“ワールド・シネマ”というジャン
ルにラインナップされています。ほかの映画祭に出品しているた
めコンペティション部門の対象外となった作品が主ということで
質の高い作品が結構集まっているようです。



-------- 目次 --------

■ 今日の映画
 カリフォルニア・ドリーミン(endless)

□ ヒビコレリンク

□ DVD今日の買い!

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■ 今日の映画 − カリフォルニア・ドリーミン(endless)


--cinema2078------------

 カリフォルニア・ドリーミン(endless)

 California Dreamin' <nesfarsit>
 2006年,ルーマニア,155分


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<キャスト&クルー>

監督 クリスティアン・ネメスク
脚本 トゥドル・ヴォイガン
   クリスティアン・ネメスク
撮影 リヴィウ・マルギダン
音楽 

キャスト アーマンド・アサンテ
     ラスヴァン・ヴァスィレスク
     ジェイミー・エルマン
     マリア・ディヌレス

<評価>

☆☆☆☆(満点=5)


<プレヴュー>

 ルーマニアの小さな駅の駅長ドヤルは列車の積荷の中から少しず
つ物品を掠め取ってお金をため隣の工場を買おうとしていた。そん
な駅に、ユーゴスラビアに物資を運搬するNATO軍の列車が通り
かかる。その隊を率いるアメリカ海兵隊のジョーンズはそのまま駅
を通ろうとするが、ドヤルは書類の不備を理由に駅にとどまるよう
命じる。いったいドヤルの目的は何なのか…
 編集中に事故死してしまったクリスティアン・ネメスク監督の長
編デビュー作にして遺作。不条理さと深いテーマ性を持つ秀作。


<レビュー>

 何の問題もなく通過できるはずの駅に何日も足止めされる。それ
はアメリカ軍の視点からすればカフカ的な不条理な物語になる。し
かし、この作品は視点をアメリカ側に置かず、流動的にすることで
多層的にこの出来事を見れるようにし、そこに深みを持たせている。
 アメリカ軍の視線を代表する長官のジョーンズはとにかくいらだっ
ている。職務に忠実なまじめ人間である彼は、最初は簡単に自体が
収拾できると考えるのだが、それが長引くにつれイライラを募らせ
る。部下の希望を入れるという上官としての余裕は見せるのだが、
自分自身は部下たちとは異なってその状況を楽しむことはできず、
ストレスをためていく一方である。
 駅長のドヤルは謎だ。確かに書類がそろっていないから通さない
という彼の言い分は正しい。通関が不要なら不要でそのことを証明
する書類があるはずだからだ。しかし、彼の不思議さはそこにある
のではなく、そののらりくらりとした態度にある。彼は書類がそろ
えばすぐ通るといいながら、彼らを通すために何かをするわけでは
決してなく、むしろ彼らを長くとどまらせようとしているかに見え
る。町の祭りにも参加しない彼にはアメリカ人たちを引き止めてお
く理由などないように見えるのにである。
 その理由は、何度か挿入される過去(第2次大戦終結時)のエピ
ソードによって徐々に明らかにされてくる。ドヤルとその家族はナ
チスを追い払ってくれるアメリカ軍がやってくるのを待っていたの
だ。しかしそこに現れたのはソヴィエト軍で、ナチスからは解放さ
れたがまた別の圧制がそこには待っていたわけだ。子供だったドヤ
ルは「アメリカ人が来る」という両親の言葉を信じて、アメリカ人
を待ち続け、そのアメリカ人がついにやってきた。彼はアメリカ人
を待っていたのだ。
 しかし、彼はアメリカ人を歓待するわけでもなく、彼らに救いを
求めるわけでもない。「待っていて、来た」という事実をただ受け
入れるだけなのだ。そこにはやはり不条理さがあるが、歴史の重み
というものも見える。時間は跳ぶように流れていくけれど、一人一
人の人間の中では歴史は積み重ねられ、数十年前の出来事と現在の
出来事は密接に結びついているのだ。その感覚の違いが不条理さを
生み、この物語の不思議さを生んでいる。

 しかし、この物語はただそれだけでは終わらない。ネタばれには
なってしまうが、この作品にとって重要な部分なので、書いておき
たいと思う。
 駅に足止めされて4日がたったころ、長官もついにドヤルと打ち
解けて彼とワインを酌み交わし食事を共にする。しかしドヤルはそ
こで「同胞がアメリカ軍の爆撃で死んだ」ことをジョーンズに言う。
それは途中のニュース番組の映像の中でも指摘されたアメリカ軍に
よるソフィアへの誤爆のことだろう。このセリフでこのシーンはぷ
つりと切れ、ドヤルとジョーンズの関係は再び断絶する。
 そして、ジョーンズはドヤルをやっつけようという村の住民たち
と協力し、彼らを後方から援護しようと提案する。警察とつるんで
いるドヤルの側が発砲したら打ち返すというのだ。
 しかし、その行動のそのとき、ついに列車は出発が決まり、ジョー
ンズは住民たちに何の説明もすることなく、そして自分の部下たち
にその計画を話すことすらせず、その地をあとにする。アメリカ軍
はまたしてもやってこないのだ。
 この作品には、不条理さと恐ろしさとアメリカへの痛烈な皮肉と
人々の生活がある。語られない余白にあるさまざまな思いがあふれ
出し、作品を見終わったあとにも思考の流れは続く。こういう作品
はいい。決して何かを難しく考えさせるわけではないけれど、世界
のどこかでおきている私たちとはあまり関係なさそうなことを、個
人のレベルに引き戻すことで、私たちにも捉えることができるよう
にする。そんな作品を作れる若き才能が事故で亡くなってしまった
のは、どうにも惜しまれてならない。






□ ヒビコレリンク

 とくにありません


□ DVD今日の買い!

<今日の作品:カリフォルニア・ドリーミン>

 『カリフォルニア・ドリーミン』のTIFFでの上映情報はこちら
  http://www.tiff-jp.net/ja/lineup/works.php?id=153


<今日のお勧め>

 ルーマニア映画といえそうな映画

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