[ ヨーロッパ1980年代 ]
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http://www.cinema-today.net/
公開直前までタイトルを明かさないという戦略で勝負した映画
『クローバーフィールド』が3日間で45億円の大ヒットだそうです。
日本ではすでに公式サイトに予告編が出ています。
あんまり面白くなさそうだが…
話題性ですね。
最近は過程の映像装置がどんどん進歩しているので、映画館離れ
がさらに進んでいるということで、あの手この手で観客をひきつ
けようということでしょうね。
映像装置といえば、次世代DVDはブルーレイがかなり優勢になっ
てきたようです。HD-DVDはなつかしのベータの道をたどるのでしょ
うか。最終的にはネーミングが勝負を分けたような気が私にはし
てしまいます。だってブルーレイはすごそうだけど、HD-DVDはあ
まりすごそうじゃない…
ハイヴィジョンブルーレイディスクレコーダーがほしいという方は
こちら
13万円くらいからあるようです。やっぱり高いが…
普通のDVDの5倍記録できるってことはやはりきれいなのか?
-------- 目次 --------
■ 今日の映画
北の橋
□ ヒビコレリンク
□ DVD今日の買い!
------------------------
■ 今日の映画 − 北の橋
--cinema2137------------
北の橋
Le Pont Du Nord
1981年,フランス,127分
-----------------------
<キャスト&クルー>
監督 ジャック・リヴェット
脚本 ビュル・オジェ
シュザンヌ・シフマン
ジャック・リヴェット
撮影 ウィリアム・ルプシャンスキー
カロリーヌ・シャンプティエ
音楽 アストル・ピアソラ
キャスト ビュル・オジェ
パスカル・オジェ
ピエール・クレマンティ
ジャン=フランソワ・ステヴナン
<評価>
☆☆☆(満点=5)
<プレヴュー>
原付バイクでパリの街を走り回る若い女バチストがよそ見をして
いたために、閉所恐怖症らしい女性マリーにぶつかりそうになる。
怒ってバイクを乗り捨てたバチストとすぐにその場を離れたマリー
だったが二人はすぐに再会、バチストがマリーの頼み後をを引き受
けると、バチストはマリーに付きまとうようになり…
夭逝したパスカル・オジェが母ビュル・オジェと唯一共演した作
品。パリを舞台に散漫だけれどスリリングな物語が展開される。
<レビュー>
原付バイクにまたがって無言でパリの街を疾走する若い女、ライ
オンの彫像に見とれ、バイクを買ったばかりらしい男にちょっかい
をかける。トラックの荷台に載って移動してきた女はカフェに入る
だけで息切れし、店の外からパンを買う閉所恐怖症。この奇妙なふ
たりが出会うという不思議な物語。そして、このふたりが出会って
も物語は一向に展開しない。転倒したバイクを乗り捨てたバチスト
はそもそも何が目的で何をしているのかもわからない。マリーのほ
うは恋人と会おうとしているのはわかるが、閉所恐怖症なのでどこ
にもいけない。
しかし、バチストがマリーの恋人との逢瀬をのぞき見て、彼女が
ちょっかいをかけたバイクの男がマリーの恋人ジュリアンのかばん
をすり替えようとしているのを見つけて話は突然サスペンスになる。
とはいってもあまりに謎が多い。バチストが盗み出したマリーの恋
人ジュリアンのかばんから出てきた地図や記事は謎を呼ぶが、それ
がいったい何を示しているのかはマリーやバチスト同様私たちにも
まったくわからない。さらにマリーの過去がほのめかされたり、バ
イクの男がたびたび現れたりして謎はどんどん深まって、引き込ま
れていくのだけれど、それでもなんだかわからない。
そしてそのわからなさは最後まで続く。謎として提示された謎は
最後まで答えが出ず、すり替えでは無いけれど、本題とはまったく
関係ないように思えるエピソードで映画は幕を閉じる。
しかし、なぜだかこの作品は面白い。パリの街をあてもなくさま
よう疾走感と、さりげなく呼応するピアソラの音楽、主人公のふた
りの魅力、いつも曇っているようなパリの街の魅力。おしゃれで輝
くパリではなく、いつも工事中だったり、ごみが散らかったりして
いるパリにもなんともいえぬ魅力がある。そのよくわからない魅力
とよくわからない謎で2時間という時間を持たせてしまうというの
はすごい。
その理由は何かといえば、この映画がほとんどバチストの主観か
ら作られているという点が最も重要だろう。時々はバチストが見て
いるはずの無いシーンも出てくるのだが、それはあくまで補完的な
もので、基本的にはバチストのいるところが映され、彼女の主観で
物語は展開していく。そして、物語が進むにつれて明らかになるよ
うに、彼女は非常に風変わりな人物だ、もしかしたら知恵遅れか精
神に問題があるのかと思わせるくらいに風変わりで、ほとんど食事
も取らない。そんな彼女の予想も付かない行動に私たちはひきつけ
られてしまう。
聞くところによるとこの作品は『ドン・キホーテ』がモチーフに
なっているらしい。確かに妄執に取り付かれてしまったドン・キホー
テとこのバチストは重なり合う。『ドン・キホーテ』も何が起こる
とは無いにもかかわらず、かなり長い物語を読ませてしまう魅力が
ある。人の好奇心とは自分が理解できないものに向けられる。それ
を巧妙に利用したという点でこの作品と『ドン・キホーテ』には共
通点があるといえるだろう。
そして、それがただの幻想ではなく、現実の中に組み込まれてい
るというところも面白い。幻想の世界を旅するのではなく、幻覚じ
みた現実が本当の現実の一部として展開される。そこからは不思議
さ、戸惑い、そして好奇心といった様々なものが湧き出てくる。そ
れが魅力なのだ。
もちろん「だからどうした」という話ではある。しかし、そんな
どうでもいいようなことが、実はいかにも重要そうな物事よりずっ
と大事だったりすることもある。まあ、だからどうってことも無い
んだけど。
□ DVD今日の買い!
<今日の作品:北の橋>
<今日のお勧め>
ジャック・リヴェットです。
http://www.cinema-today.net/
公開直前までタイトルを明かさないという戦略で勝負した映画
『クローバーフィールド』が3日間で45億円の大ヒットだそうです。
日本ではすでに公式サイトに予告編が出ています。
あんまり面白くなさそうだが…
話題性ですね。
最近は過程の映像装置がどんどん進歩しているので、映画館離れ
がさらに進んでいるということで、あの手この手で観客をひきつ
けようということでしょうね。
映像装置といえば、次世代DVDはブルーレイがかなり優勢になっ
てきたようです。HD-DVDはなつかしのベータの道をたどるのでしょ
うか。最終的にはネーミングが勝負を分けたような気が私にはし
てしまいます。だってブルーレイはすごそうだけど、HD-DVDはあ
まりすごそうじゃない…
ハイヴィジョンブルーレイディスクレコーダーがほしいという方は
こちら
13万円くらいからあるようです。やっぱり高いが…
普通のDVDの5倍記録できるってことはやはりきれいなのか?
-------- 目次 --------
■ 今日の映画
北の橋
□ ヒビコレリンク
□ DVD今日の買い!
------------------------
■ 今日の映画 − 北の橋
--cinema2137------------
北の橋
Le Pont Du Nord
1981年,フランス,127分
-----------------------
<キャスト&クルー>
監督 ジャック・リヴェット
脚本 ビュル・オジェ
シュザンヌ・シフマン
ジャック・リヴェット
撮影 ウィリアム・ルプシャンスキー
カロリーヌ・シャンプティエ
音楽 アストル・ピアソラ
キャスト ビュル・オジェ
パスカル・オジェ
ピエール・クレマンティ
ジャン=フランソワ・ステヴナン
<評価>
☆☆☆(満点=5)
<プレヴュー>
原付バイクでパリの街を走り回る若い女バチストがよそ見をして
いたために、閉所恐怖症らしい女性マリーにぶつかりそうになる。
怒ってバイクを乗り捨てたバチストとすぐにその場を離れたマリー
だったが二人はすぐに再会、バチストがマリーの頼み後をを引き受
けると、バチストはマリーに付きまとうようになり…
夭逝したパスカル・オジェが母ビュル・オジェと唯一共演した作
品。パリを舞台に散漫だけれどスリリングな物語が展開される。
<レビュー>
原付バイクにまたがって無言でパリの街を疾走する若い女、ライ
オンの彫像に見とれ、バイクを買ったばかりらしい男にちょっかい
をかける。トラックの荷台に載って移動してきた女はカフェに入る
だけで息切れし、店の外からパンを買う閉所恐怖症。この奇妙なふ
たりが出会うという不思議な物語。そして、このふたりが出会って
も物語は一向に展開しない。転倒したバイクを乗り捨てたバチスト
はそもそも何が目的で何をしているのかもわからない。マリーのほ
うは恋人と会おうとしているのはわかるが、閉所恐怖症なのでどこ
にもいけない。
しかし、バチストがマリーの恋人との逢瀬をのぞき見て、彼女が
ちょっかいをかけたバイクの男がマリーの恋人ジュリアンのかばん
をすり替えようとしているのを見つけて話は突然サスペンスになる。
とはいってもあまりに謎が多い。バチストが盗み出したマリーの恋
人ジュリアンのかばんから出てきた地図や記事は謎を呼ぶが、それ
がいったい何を示しているのかはマリーやバチスト同様私たちにも
まったくわからない。さらにマリーの過去がほのめかされたり、バ
イクの男がたびたび現れたりして謎はどんどん深まって、引き込ま
れていくのだけれど、それでもなんだかわからない。
そしてそのわからなさは最後まで続く。謎として提示された謎は
最後まで答えが出ず、すり替えでは無いけれど、本題とはまったく
関係ないように思えるエピソードで映画は幕を閉じる。
しかし、なぜだかこの作品は面白い。パリの街をあてもなくさま
よう疾走感と、さりげなく呼応するピアソラの音楽、主人公のふた
りの魅力、いつも曇っているようなパリの街の魅力。おしゃれで輝
くパリではなく、いつも工事中だったり、ごみが散らかったりして
いるパリにもなんともいえぬ魅力がある。そのよくわからない魅力
とよくわからない謎で2時間という時間を持たせてしまうというの
はすごい。
その理由は何かといえば、この映画がほとんどバチストの主観か
ら作られているという点が最も重要だろう。時々はバチストが見て
いるはずの無いシーンも出てくるのだが、それはあくまで補完的な
もので、基本的にはバチストのいるところが映され、彼女の主観で
物語は展開していく。そして、物語が進むにつれて明らかになるよ
うに、彼女は非常に風変わりな人物だ、もしかしたら知恵遅れか精
神に問題があるのかと思わせるくらいに風変わりで、ほとんど食事
も取らない。そんな彼女の予想も付かない行動に私たちはひきつけ
られてしまう。
聞くところによるとこの作品は『ドン・キホーテ』がモチーフに
なっているらしい。確かに妄執に取り付かれてしまったドン・キホー
テとこのバチストは重なり合う。『ドン・キホーテ』も何が起こる
とは無いにもかかわらず、かなり長い物語を読ませてしまう魅力が
ある。人の好奇心とは自分が理解できないものに向けられる。それ
を巧妙に利用したという点でこの作品と『ドン・キホーテ』には共
通点があるといえるだろう。
そして、それがただの幻想ではなく、現実の中に組み込まれてい
るというところも面白い。幻想の世界を旅するのではなく、幻覚じ
みた現実が本当の現実の一部として展開される。そこからは不思議
さ、戸惑い、そして好奇心といった様々なものが湧き出てくる。そ
れが魅力なのだ。
もちろん「だからどうした」という話ではある。しかし、そんな
どうでもいいようなことが、実はいかにも重要そうな物事よりずっ
と大事だったりすることもある。まあ、だからどうってことも無い
んだけど。
□ DVD今日の買い!
<今日の作品:北の橋>
<今日のお勧め>
ジャック・リヴェットです。









