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先日もガソリンが高いという話を書きましたが、最近本当に様々な
ものが値上がりしています。中でもかなりあがっているのがパンで
す。小麦もあがっているし、バターは品薄だし、焼くために必要な
燃料も上がっているので当たり前なわけですが、パンっていうのは
安いってイメージがあったので、なかなか厳しいです。
そんなこともあってか、パン焼き機が売れているそうです。

1万5千円程度で買えるので、毎日のパン代が… という方はどう
ぞ。寝ている間に焼いてくれるので、朝には焼きたてのパンが。
温泉たまごなんかも作れるようです。
人気はナショナルのもの、メロンパンやもちも出来るそうです。
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-------- 目次 --------

■ 今日の映画
 セックスと哲学

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■ 今日の映画 − セックスと哲学


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 セックスと哲学

 Sex & Philosophy
 2005年,フランス=イラク=タジキスタン,101分


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<キャスト&クルー>

監督 モフセン・マフマルバフ
脚本 モフセン・マフマルバフ
撮影 エブライム・ガフォリ
音楽 ダーレル・ナザーロフ

キャスト ダーレル・ナザーロフ
     マリアム・ガオボヴァ
     フォルザナ・ベクナザーロフ

<評価>

☆☆☆(満点=5)


<プレビュー>

 40歳の誕生日を迎えたジョーンは、40本のろうそくをともした車
から4人の恋人達に電話をし、4人を自身が先生をするダンス教室
に集める。ジョーンはレッスンが始まると、ひとりずつと話を始め
るが…
 モフセン・マフマルバフがタジキスタンを舞台に『カンダハール』
以来4年ぶりにメガホンを取った恋愛ドラマ。フランス映画のよう
な雰囲気を持ちながらアジア映画らしさも持つ。



<レビュー>

 場所の説明も、人物の説明も何もなく、いきなり映画は始まる。
マフマルバフだからイランだろうと高をくくっていると、その場所
の雰囲気はまったく違う。女性たちはベールをしておらず、開放的
な格好で踊る。音楽は中東のもので、人々の顔はアラブにヨーロッ
パやインドが混ざった感じだ。言葉もよくわからないがアラビア語
やペルシャ語とは違い、ヨーロッパの言語とも違う。
 最初はそんな印象が伴うが、結局のところ場所はあまり重要では
ないように思えてくる。4人の女性のうち最初の一人との会話から
紡ぎ出される物語はなかなか面白い。ストップウォッチで“幸せな
時間”を計る男が女と出会ったのは、乗客がひとりしかいない旅客
機の中。女は黒い服を身にまとい、他の3人は赤、青、白をまとう。
 男は「恋愛は平凡なものだ」と繰り返し言う。
 『セックスと哲学』という題名ではあるが、セックスについて多
くが語られるわけではないし、哲学についてもあまり語られない。
語られるのはとにかく恋愛である。しかし「地球にとってオゾン層
より重要な恋愛などない」というように恋愛をあくまでも平凡なも
のと語り続ける。しかし、そのジョーン自身は恋愛に生きているの
だ。
 この作品はとにかく恋や愛についてくどくどと語っただけの映画
だ。結局は大人になりきれない40歳の4股かけたおっさんが「みん
な愛してた」なんてことを言ってしまう。しかし、ひとり目のミリ
アムとはキスもしていないというし、このジョーンもいわゆるプレ
イボーイというわけではなくて、文字通り愛や恋に悩み4人と同時
に恋愛関係に陥ってしまっているということではある。そして、古
くから付き合っている順に話すジョーンが、最近付き合い始めた相
手ほど肉体的に深い関係にあるというのも面白い。

 この作品は暗喩にあふれている。ひとり目のミリアムが持つ花は
彼女の純潔の象徴であろうし、ふたりが手を絡ませるのは肉体関係
の暗喩である(絡み合ったふたりの手が離れた後、ジョーンの手に
花がないということは二人は肉体関係にはなかったということ)。
二人目のファルザナが左右で違う色(白と赤)の靴を履いているの
は、彼女が少女と大人との境にいることの象徴だ。
 次のタフミネとの会話のシーンではジョーンの車が枯葉に覆われ
る。その後さらにダンス教室の部屋の中までも一面枯葉で覆われる
のは彼の心理を表している。彼はつまりは頭の中に枯葉が詰まった
ような状態で、大人であるタフミネとの関係をうまく処理できなく
なってしまっている。彼は結局大人になりきれない大人で、だから
最後には“両親を思い出させる”音楽家のもとに戻るのだ。
 このような暗喩を使って愛やら恋やらを語っているからなんだか
大人の雰囲気の映画のようだが、実は非常に青臭い映画である。な
んだかフランスのヌーヴェル・ヴァーグをも思い出させるような、
そんな作品だ。これまで社会派ともいえるような映画を撮ってきた
マフマルバフがここに来てこのように青臭い映画を撮るというのは
なかなか面白い。イランでは規制が多く思うように映画が撮れなかっ
たわけだが、彼は現在アフガニスタンに住み、今回はタジキスタン
で撮影を行った。イスラム社会というくくりはあるにしろある程度
の自由を得たマフマルバフは、彼なりの中東版ヌーヴェル・ヴァー
グをはじめたということなのだろうか。“社会派”の映画がもては
やされる今にあって、それに逆行するようなマフマルバフはやはり
只者ではないのかもしれない。今後の展開に期待したい。




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