昨日、オーストラリアの政策金利は上昇したものの、追加利下げ示唆がなく売られました。カナダの政策金利は50bpの引下げがあったものの、通貨高、対米の先行き不透明感から、追加利下げの可能性が示唆され、こちらも下落を誘いました。
 一方、NY市場ではFRB理事の相次ぐ悲観的発言により、金融セクターを中心に株価が下落しました。しかし、終わりにかけてAmbacの救済案が近いことが噂になり、株価は急速に戻しました。

 現在、Ambacの救済案が出るのではないかという期待で大きくドル円が戻していますが、リスク資産投資意欲の強さからか、ダウの下落に対する回復以上にドル円は上昇しており、高値にありそうです。
 株価の上昇もあまり期待できず、本日は現水準103.4円前後からの上昇は限定されると考えています。逆に株価下落や指標により下方向のリスクがあるのではないかと考えています。
 今日は、ミシュンキFRB理事の懸念していた雇用統計に繋がるADP雇用者数の発表や、前回悪化したISM非製造業景況指数に加え、地区連銀経済報告などがあり、いずれも下方向のリスクが高い状況です。
 明日早朝に、ニュージランドの政策金利も発表される予定ですが、据置き予想で、大きな動きはないと思いますが、その後に通貨高などの懸念が表明される可能性もあり注意は必要です。


「市場動向結果・予想」
「東京市場」(〜16:00)
●09:30 豪1月小売売上高:前月比0%(予想+0.5%)。豪第4四半期経常収支:−193.49億豪ドル(予想−180億豪ドル)。小売悪化と赤字拡大で豪ドル下落。
●12:30 豪準備銀行RBA政策金利発表:7.25%、25bp利上げ(予想通り)。インフレの高まりは示したが追加利上げ示唆がなく、豪ドルは売られた。
●15:45 スイス2月消費者物価指数CPI:前年比+2.4%(予想通り)。スイス第4四半期GDP:+1.0%(予想+0.5%)。為替への影響なし。
●日経平均株価:12,992.28(前日比+0.10)円。
 朝は、昨日の円高から多少戻したことや、ダウの底堅さ、先物の上昇から100円以上上昇し13100円を回復する場面もあった。しかし、米国の先行き不透明感から、逆に−100円の場面もあり、前日と同水準で上下して引けた。
●アジア株:ほぼ全面安。台湾、韓国、NZ市場はプラス。
●ドル円:103.4円。日経平均株価連動。横ばい。先物上昇から日経平均株価の上昇期待などで一時103.5円に上昇したものの、日経平均株価の下落や、需給関係で、仲値には103.2円を切るまで売られ、103.4円に戻した。午後も株価に合わせた動きで、103.4円前後でもみ合った。
●ユーロドル:1.518ドル。横ばい。1.519ドル台を中心にもみ合ったが、午後にやや値を下げた。
●クロス円:ドル円連動。豪ドルは指標や、利上げによる下落が大きい。
「欧州市場前半」(〜22:00)
●19:00 ユーロ圏1月生産者物価指数PPI:前年比+4.9%(予想通り)。影響なし。
●アジア株:ほぼ全面安。台湾、韓国、NZ市場はプラス。
●欧州株:ほぼ全面安。序盤は全面高状態だったが、マイナスに転じた。
●ドル円:103.0円。下落。欧州市場入りに103.0円に下落したが、すぐに103.4円に戻した。その後、欧州株価、ダウ先物の下落で102.8円まで下落したがNY市場を前に多少戻した。
●ユーロドル:1.521ドル。上昇。1.519ドル前後で推移していたが、欧州株安を受けたドル円の下落に対して一時1.522ドルに上昇した。
●クロス円:ドル円連動。
「NY市場」(〜7:00)
●23:00 カナダ銀行BOC政策金利発表:3.5%、50bp利下げ(予想通り)。通貨高、対米貿易赤字などから追加利下げ示唆で、加ドル下落。
●欧州株:ほぼ全面安。
●NY株:ダウ12,213.80(前日比−45.10)ドル、NASDAQ 2,260.28(前日比+1.68)ドル。
 ドバイDubai International GroupがシティCiti groupの資本増強がもっと必要などと指摘したことから金融セクターが下落して始まった。また、インテルIntelがNAND型フラッシュメモリの価格が安いため、第1四半期の収入見通しを引き下げたため、テックセクターも下落して始まった。両セクターの牽引でダウ、NASDAQは下落して開始。
 バーナンキFRB議長の地域銀行大会での発言は、「債務不履行や差し押さえは続く」、「需給の悪化から住宅価格の下落は続く」と悲観的なものでした。また、コーンFRB副議長の議会証言では、「銀行システムは深刻な挑戦を迎えている」と悲観的なものでした。そして、ミシュキンFRB理事は、「顕著に経済の下方リスクがある。」「利下げや景気刺激策がこれら悪い結果を避けるのに役立つ。」「失業率はもっと増える。」と発言しました。これらFRB関係者の相次ぐ発言でダウはテックセクター中心に前日比−200ドルまで下落しました。また、FF先物も75bpの利下げで2.25%にする可能性が80%に達しました。
 株価下落による石油等の商品市場価格の下落も、エネルギーセクターの下落などを誘った。
 終盤にかけてシスコCiscoのCEOが12%から17%の長期成長見通しを示したことで、これまで売られたAmazon.com、Microsoft、Appleといった株が押し目買いで急騰し、テックセクター、NASDAQは急回復した。一方アンバックAmbac Financialの救済策が近いという報道で金融セクターも下落率を縮め、ダウの下落幅も急速に縮めました。
●ドル円:103.3円。株価連動だが、後半の上昇局面では大きく上昇。
 NY市場入りに103.2円まで上昇したが、バーナンキ議長の発言や加ドルの下落を受け23時に103.0円に下落した。その後、株価の下落開始で103.0円を切ったがすぐに戻した。
 コーンFRB副議長の発言などを受け24時〜1時に掛けて102.7円に下落。その後も、安値でもみ合いながら、一時102.6円を付けた。Ambacの救済策のニュースで、一時103.4円に急騰した。
●ユーロドル:1.521ドル。コーンFRB副議長の発言などを受け1.524ドルに急騰。しかし、アルムニア欧州委員の「ユーロ圏GDPの影響」発言などにより、1.519ドルに下落。その後、ダウの下押しで再度1.522ドルまで上昇し、後半は1.521ドル前後で推移した。
●クロス円:ほぼドル円連動。序盤に加ドルは利下げから大きく下落。
●その他:債券価格は株価下落で上昇していたが、Ambac救済策の報道で急落した。
WTI原油は株価急落から調整売りが入り、99.52(−2.93)ドルに下落。COMEXゴールドも966.3(−17.9)ドルに下落した。
●日経225先物:12,910(大証比−50、日経平均終値比−82)円

「今日の動向予想」
●全般:
 Ambacの救済案が出るのではないかという期待で大きくドル円が戻している状態だが、リスク資産投資意欲の強さからか、ダウの下落に対する回復以上にドル円は上昇している状態で、高値にありそうです。
 株価の上昇もあまり期待できず、本日は現水準103.4円前後からの上昇は限定されると考えています。逆に株価下落や指標により下方向のリスクがあるのではないかと考えています。
●ドル円:NY市場までは102円後半から103円台を中心としたレンジ相場継続。NY市場では重要な指標が多く控えているので要注意。下方向のリスクが高い。
●クロス円:基本的にドル円連動か。
●日経平均株価:米国のダウはAmbac救済期待で急騰し小幅マイナスに戻したものの、FRB理事の景気減速懸念は大きかったため、日経平均株価も上値は重たいと予想される。先物に合わせて前日比マイナスで始まり、もみ合うか。アジア株動向で、下方向にぶれるリスクが高い。
●注目指標等:
09:30 豪第4四半期GDP
22:15 米2月ADP全国雇用者数(雇用統計NFPの前哨)
24:00 米1月製造業受注、米2月ISM非製造業景況指数
翌4:00 米地区連銀経済報告(ベージュブック)
翌5:00 NZオフィシャル・キャッシュレート発表(据え置き予想)


「私の取引」
 残念ながら忙しく取引できない状況が続いています。風邪を引いているせいか夜も疲れで寝てしまいます。
 再度のAmbacの救済策報道で為替は戻していますが、発表されたとしても、すぐに状況は改善せずに、他の悪い材料で下落のリスクが高いのではないかと私は予想しています。
 そのため、ドル円・クロス円の下方向を狙っています。

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「注意」
このブログは、私の体験を記録しているだけです。
(皆様の参考になればという気持ちもありますが)
私の考えが正しいとは限りませんし、
市場がどう動くかは、その時々の様々な要因やその強弱によります。
そのため決まりはなく、運もあると思いますので、自己責任で取引してください。