昨日は、欧州市場で、FOMCを前に景気底入れ期待から、キャリー取引でオセアニア通貨を中心にクロス円がクロスドルの上昇を伴い上昇しました。
 NY市場ではADP雇用者数に加え、GDPも良かったため、ドル円が上昇し、クロス円も上値を伸ばしました。
 FOMCの結果は「成長の下振れリスク」という言葉が前回から削除され、利下げを打ち止めにしたい意思が伝わり、株価もドル円も一時上昇しましたが、経済活動の弱さが残され、状況に応じて対応する姿勢が残ったため、しばらく後から株価は急落に転じ、ドル円も104.8円から104円を切り急落しました。

 今日は、ダウがマイナスで引けたことと、米国の景気の不透明性が残ったことから。様子見のもみ合いで頭が重くなることが予想されます。特に、欧州ではメーデーで休日が多い状況です。
 しかし、米国では、新規失業保険申請件数やISM製造業指数などの重要指標が控えており、注意が必要です。
 特にFOMCの声明が方向感を見出せない内容だったため、注目が金曜の雇用統計に移ってきており、新規失業保険申請件数(先週は比較的良かった)が注目です。雇用統計に関してはADP雇用者数が良かったことで、良い数字への期待が高まります。
 但し、前回もADP雇用者数が良かったにも関わらず雇用統計は悪化していた状況でした。(私としては、前回の良かった分がずれて来る可能性もあり、良い結果になる可能性が高いと考えています)。


「市場動向結果・予想」
「東京(アジア)市場」(6:00〜15:00)
●07:45 NZ3月住宅建設許可:前月比−9.1%(前月−6.6%)。NZドル、豪ドル下落。
●08:30 日3月雇用統計:失業率3.8%(予想3.9%より良い)、有効求人倍率0.95倍(予想0.97倍より悪い)。
●08:50 日3月鉱工業生産:前月比−3.1%(予想−0.8%)。日経平均株価下落開始。
●13:30 日銀金融政策決定会合結果:0.50%(据え置き)。
●日経平均株価:13,849.99(前日比−44.38)円。ダウの下落を受けて安く始まったものの、前場終了から後場開始にかけてプラスを回復。しかし、米国FOMCを前に下落して引けた。
●アジア株:まちまち。豪州、香港、インド等が安い。
●ドル円:103.8円。ほぼ横ばい。104.0円から8時過ぎに103.8円まで下落。9時の株式市場開始後、日経平均上昇に合わせて104.1円まで上昇したが、13時から日経平均が下落すると再度103.8円に下押した。
●ユーロドル:1.558ドル。ほぼ横ばい。1.556ドルで始まり昼過ぎまでもみ合ったが、13時からドル円の下落に対して徐々に上昇した。
●クロス円:ほぼドル円連動。

「欧州市場前半」(〜21:00)
●15:00 日銀半期展望レポート:2008年度CPI1.1%(前回0.4%)、GDP1.5%(前回2.1%)。
●15:30 白川日銀総裁、記者会見:景気下振れリスク。インフレ上振れリスク。
●16:55 独4月雇用統計:7.9%(予想7.8%)、失業者数−7千人(予想−28千人)。
●18:00 ユーロ圏4月消費者物価指数HICP・速報値:前年比+3.3%(予想+3.4%)
 18:00 ユーロ圏3月失業率:7.1%(予想通り)
●アジア株:まちまち。豪州、香港、インド等が安い。中国本土は印紙税の効果もあり大きく上昇。
●欧州株:まちまち。主要通貨国は小幅ながら安いところが多い。東欧が高い。
●ドル円:104.5円。上昇。東京市場からの続きで16時前に103.7円を切るまで下げた。反発で18時前に104.1円に上昇し20時までもみ合い、その後クロスドル上昇でクロス円が急騰したことに連れて104.5円に再上昇した。
●ユーロドル:1.555ドル。やや下落。東京市場からの続きで16時前に1.561ドルに上昇した。反落で18時には1.552ドルまで下げた。その後1.555ドルでもみ合った。
●クロス円:ほぼドル円連動だが、20時過ぎにクロスドルの上昇から大きく上昇。

「NY市場」(〜6:00)
●米国1Q決算株式市場前:General Motors(予想より損失縮小)、Procter & Gamble(予想以上)、Time Warner(予想以下)、Unisys(予想以下、損失へ)、等
●21:15 米4月ADP全国雇用者数+1.0万人(予想−6.0万人)。ドル円、クロス円上昇。
●21:30 加2月GDP:前月比−0.2%(予想+0.2%)。加ドルが多少下げたが限定的。
●21:30 米第1四半期GDP・速報値:前期比年率+0.6%(予想+0.5%、前回+0.6%)。
 21:30 米第1四半期コアPCEデフレーター・速報値+2.2%(予想通り)。 ドル円、クロス円上昇。
●翌3:15 米連邦公開市場委員会FOMC結果2.00%(25bp利下げ)。賛成8:反対2(前回50bpと少ない利下げを主張した2人)。 「信用市場は相当な緊張下」、「経済状況は依然として弱い」。前回の「成長下振れリスクが残る」は削除された。下振れリスクが削除されたことで打ち止め感は出たが、経済状況の悪化が残り、経済や金融状況による対応の可能性は残ったので、当初ドル買いだったが、徐々に下落した。
●欧州株:ほぼ全面高。前半安かった主要通貨国の指数も上昇した。
●米州株:ほぼ全面高。ブラジルが大きく上昇。カナダ、アルゼンチン等も高い。
●NY株:Dow 12,820.13(-11.81), Nasdaq 2,412.80(-13.30), S&P 1,385.59(-5.35).
 ADP雇用者数、GDPが良かったことに加え、GMやP&Gを初め予想以上の決算が多くプラスで始まった。その後、シカゴPMI(Purchasing Managers' Index、購買部協会指数)も予想の47.5のところ48.3と悪いなりに良かった(但し、在庫増のため注意必要)ため、上げ幅を拡大し、その後もFOMCを前に150ドル近く上昇した。
 FOMCの結果を受けて成長の下振れリスクが削除されていたので利下げ打ち止め感から、ダウは一時180ドル近くまで振れた。しかし、経済の弱さの指摘や、適切な対処を続けることが残っていたので、必ずしも打ち止めでないと考えられ、下げに転じると、前日比マイナスに急落した。
 個別では、Citigroupが45億ドルの普通株発行による増資発表で、一株利益が下がるため株価は下落した。
●ドル円:103.8円。下落。NY市場前からの上昇が継続し104.6円に上昇。ADP雇用者数を受けて104.8円近くまで上昇したが、売りに押されて104.6円に戻した。GDP等を受けて、今度は104.8円台に上昇したが、売りも厚くFOMC前から104.5円に下押した。そのまま1時過ぎまでもみ合ったが、FOMCを前に2時に104.3円に下押した。FOMCの結果では、成長の下振れリスクコメントがなくなり一時103.8円に上昇したが、市場の混乱が残るコメントで追加利下げの可能性も残り、株価下落から4時過ぎに103.7円まで下落した。その後103.9円前後でもみ合った。
●ユーロドル:1.562ドル。米国指標のADP雇用者数、GDPを受けて21時半に1.551ドルまで下押したが、すぐに1.556ドルまで戻し、NY株式市場開始からは1.557ドル前後でもみ合った。FOMCの結果で一時1.553ドルまで再下落したが、株価の下落もあり4時には1.564ドルまで急反発した。1.562ドルに多少調整してもみ合った。
●クロス円:ほぼドル円連動だが、FOMC後の下げは欧州市場に上昇したクロスドルが底堅く下落は小さい。
●債券価格:ほぼ前日と変わらず。ダウの下落から買われたが、株価に合わせて元に戻した。
●WTI原油:113.46(−2.17)ドル。ユーロ下落や在庫増から下落したが、夜間取引で。
●COMEXゴールド:865.1(−11.7)ドル。ユーロ下落から下落したが、FOMC声明を受けたユーロ買戻しで夜間取引で上昇している。
●シカゴ日経225先物:13,930(大証比+110、日経平均終値比+80)円 。
●FF先物:7月限1.980%、1.75%(25bp利下げ)確率21.2%、2.00%(据置き)確率78.4%。FOMCの声明を受けて、先物が2.00%を切り、次回の利下げ確率が出てきた。

「今日の動向予想」
●全般:もみ合いの中、多少ポジション調整が入るか。
 アジアの株式市場は、ダウの小幅マイナスを受けて多少頭が重そう。その中、豪3月住宅建設許可件数が注目となる。米景気の底入れ感から、前日にオセアニア通貨を中心にクロスドルが大きく上昇していた。FOMC後に多少流れが変わっているので、この指標が悪かった場合はクロス円の調整が入る可能性がある。
 欧州市場はメーデーで休場が多く閑散で動きが悪くなりそうだが、投機的な売買が入ると振れやすいので注意が必要。
 NY市場は、個人消費指標や、新規失業保険申請件数、ISM製造業景況指数があり、動きがありそう。
●ドル円:103円台から104円台。特に103円台後半から104円台前半中心。
●クロス円:ドル円、クロスドルに連動した動き。米景気に不透明感が残るため、売られ安いか。
●日経平均株価:13700〜14000円。ダウの下落、やや円高の動きから、頭が重くなりそう。
●注目指標等:
 10:30 豪3月住宅建設許可件数
 米国1Q決算株式市場前:Exxon Mobil、NYMEX等
 21:30 米3月個人消費支出
 21:30 米3月PCEコアデフレーター
 21:30 米週間新規失業保険申請件数
 23:00 米4月ISM製造業景況指数


「私の取引」
 NY市場開始時の景気指標が良く、クロス円が上昇するのを見ながら、FOMCで追加利下げの可能性は残ると考えて、我慢して見守りました。
 FOMCの声明で経済状況の悪化が残っておりドル円を10万通貨売ったのですが、その時は104.39円。しかし、その後104.8円に上昇。その後も株価は下がらず、「下振れリスク」が削除されていたことが分かり、もみ合いながら一時104.3円に振れて利益が出たところで売ってしまいました。株価はその後下がり、ドル円も大きく下落しました。またしても早く動いてしまいました。3000円の利益。 その後も株価は前日水準に下がり、声明の解釈に苦しみドル円は買えませんでした。代わりに、ユーロドルが1.56ドルを超えていたのを見て、1.565ドルまで行くかと上昇中に1万通貨ずつ、3回買いましたが、1.563ドルから1.561ドルまで下げてしまい、損切りで1000円損しました。
 今日は、閑散な市場になりそうなので様子見予定。

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「注意」
このブログは、私の体験を記録しているだけです。
(皆様の参考になればという気持ちもありますが)
私の考えが正しいとは限りませんし、
市場がどう動くかは、その時々の様々な要因やその強弱によります。
そのため決まりはなく、運もあると思いますので、自己責任で取引してください。