あけましておめでとうございます。三が日も過ぎて、もう仕事始めという方もおられるでしょうね。本年も、昨年同様よろしくお願いいたします。
ところで、ニューヨークでは、公共施設内、それからレストランやバーでも喫煙は禁止ですが、この1月からカフェでも禁煙になりました。コーヒーの湯気のこちらがわでタバコをくゆらせながら新聞を読む、小説に出てきそうなちょっとニヒルな私立探偵はこれでいなくなるわけですね。タバコが苦手な私にとっては歓迎すべきことですが、これで歩きタバコが増えるのかもしれないと考えると少し憂鬱になります。歩いていて横から煙がふわっと顔に来ると、かなりきついし、ちょうど私が息を吸い込むときだったり風向きが悪かったりすると、もろに煙を吸ってしまいます。喫煙レストラン(似たようなタイトルの歌がありましたね)とかスモーク・カフェとか、喫煙者が心行くまでタバコを吸えるようなお店を作るというのはどうでしょう・・・?
さて、今日のお話。
今回は私が留学していたアイオワのニュースです。アイオワと言うと「ああ、ポテトで有名なところね(そこはアイダホ)」とか「クリーブランドがあるところでしょ?(そこはオハイオです)」とか、日本人にとってはあまりなじみのない場所なのですが、アメリカでもめったに話題に上ることはありません。
ところが、この木曜日、アイオワが注目を浴びることがありました。コーカスという、大統領選挙の予備選挙のさらに前の選挙がここで行われたのです。この結果が直接選挙に反映されるわけではないのですが、今回の一連の選挙戦で初めて民意を問うイベントだったので、候補者も現地に足を踏み入れて広報活動に熱を入れていました。アメリカは民主党と共和党の二大政党制ですが、このコーカスは政党べつに行われます。投票に参加したい人は、投票が始まる5分前までに民主党か共和党に党員登録します。学校や図書館、集会所など、各地に投票所が設けられ、民主党の投票に参加したい人は民主党の投票所、共和党の人は共和党の投票所に集まります。投票の仕方は党によって異なります。これがちょっとおもしろいので、ごちゃごちゃしてわかりにくいのですが書いてみますね。
共和党は白紙に意中の候補者の名前を書いて投票する無記名方式です。
それに反して民主党は、陣取り合戦のように、ここはヒラリーさんの陣地、ここはオバマさんの陣地と各候補者のエリアが決まっていて、参加者は自分が応援する候補のエリアに集まります。誰が誰を応援しているか一目瞭然というわけですね。候補を決めかねている人たちのためのエリアというのも設けられているそうです。それぞれのエリアに分かれたところで頭数を数えるのですが、最大の人数を集めた候補者でも全体の15〜25パーセントの人数に満たない場合は再投票を行います。その時に参加者が他の候補者の陣地を訪ねてそこにいる人たちになぜその候補者が良いのかを訊いたり、まだ候補者を決めかねているご近所さんを自分の陣地に入るように説得することができるのだそうです。その集会所での得票数を数えてトップだった候補者がそこの集会所が選んだ候補者となります。
結果で今回注目されているのは、州全体で黒人の割合が1パーセントのアイオワで、民主党ではオバマ候補がトップだったこと。それから、共和党では、それほど有名でもなく低予算で選挙を戦っているハッカビー候補がトップだったこと。元聖職者で信仰心の強い彼が福音主義の思想の強いクリスチャンの多いこの土地で支持を集めたのだろうと言われています。選挙で人種や宗教が絡んでくるのはやはりアメリカだなと思いました。それから、今回コーカスに集まったうちの4分の1は30歳以下の若者だったとか。私も難しいから苦手だなんて言ってないで、政治にも興味をもたなきゃいけないなと思いました。今回少しまじめにこのアイオワのコーカスのニュースを聞き、自分でもほんのちょっとですが勉強してみて、いがいとおもしろいもんだなとじつは思っているところです。