桜も散り、学校も会社も新年度を迎え、4月ももう後半です。私の周りでもこの4月、生活の変化のあった人が何人もいます。そして、私とアストロもそれぞれ旅立ちの時を迎えることになりました。私は新しいパートナーと歩くために訓練を受け、アストロは彼を心から愛してくださるご家族のところへ行きます。
アストロと歩き始めたのは8年前の夏でした。私の前に表れた彼はりりしいというよりは大きな体でホンワカした感じで、最初から手のかからない子でした。協会を卒業してからその開放感ではじけてしまったらどうしよう・・・と少し心配しましたが、最初から最後まで歩くのはゆっくり。いたずららしいいたずらも殆どしませんでした。アイメイト協会を卒業して我が家にやってきてしばらくしてからのこと。お昼の支度をして少し席を外して戻ったら、お膳の上にあるお皿が空っぽ。乗っていたはずのハンバーグが4つ、忽然と消えていたことがありましたが、これももう時効ですね。ちなみにアストロは部屋の隅で、大きな体を丸めてちんまりと伏せていました。
仕事中のアストロもゆっくり、おっとりでした。前を年配の男性がゆっくりゆっくり歩いていると、私が何も言わなければひたすらその後をゆっくりついていくようなタイプでした。皆で歩いている時は先頭にいてもどんどん先を譲って、気づいたら一番後ろにいるということもしょっちゅうでした。その分慎重で、狭い道で車が向こうからやってきたら、20メートルくらい先にいても避けて待つ、石橋を叩いてわたるタイプでした。
彼と出会った頃、私はケーナという楽器に出会いました。何の因果で僕がこんな耳障りな音を出す人と一緒にいなきゃいけないんだ!と自分の運命を呪ったことがあった(?)かもしれません。でも、つきあっているうちに諦めてくれたのか、私がライブなどで演奏している時はすることもないのでステージの上でも平気で居眠りを決め込むまでになりました。
飛行機も最初は大嫌いでした。それなのに初めての空の旅は成田からオレゴンまでの9時間ものフライトでした。上下左右に動くわけのわからない煩い乗り物に乗せられて、何が何だかわからなくてさぞ怖かったことでしょう。けれども今では乗ったとたんに手足を伸ばして大の字になって寝てしまいます。最初のパートナーのディアとも飛行機の旅はしましたが、アストロとはさらに何度も海を越えました。ニューヨークの往復だけでなく、オレゴン、フロリダ、カリフォルニアにも行きました。彼と飛んだ距離は、ざっと計算して148,601マイル、239,144キロでした。
人に褒められてもおごることなく、皆から見られても臆することなく、そして時には怖がられて大きな声を出されても冷静に、彼はただ淡々と仕事をしてくれました。彼は私だけでなく、私が大切に思う人々を、彼なりの方法で愛してくれました。日本とニューヨークの二重生活がストレスになった時期もあるはずです。それでも、彼は私といることを楽しんでくれていたようでした。人生をがらりと変える決心をして、ニューヨークでの生活を始められたのには、傍らにいつも彼の温もりがあったことが大きな励みになりました。最初のパートナーのディア、そして2代目のアストロ。私に連れ添ってくれたパートナーたち。何にも変えられない信頼すべき存在です。
私と一緒にいて幸せだったかアストロに尋ねてみても、彼は私の足元で寝息を立てたり、大きなあくびをしたり、何だか返事をはぐらかされているみたいですが、これまで文句も言わずに(ほんとかな?)つきあってきてくれたので、この現役生活、まんざらでもなかったと思ってくれているのかなと信じたいです。
アストロと一緒に私も沢山の新しい場所を覚えました。仕事場、レストラン、ライブハウス、スーパーマーケット、デパート、ケーキ屋さん、ヨガスタジオ、ボーカルスクール・・・。新しいパートナーと歩くようになったら、アストロと行った場所を教えて、さらに新しい場所を開拓し、1つ1つ一緒に経験を積み重ねていくことになります。皆さんのおかげで本当に充実した8年になりました。アストロはもうすぐ現役は引退しますが、これからもアイメイトOBとして皆さんにお目にかかることがあるかもしれません。私は私で、新しいパートナーとまた1から始めますので、訓練がうまくいって卒業できても、最初はかなりぎこちないカップルに見えることでしょう。でも、長い目で見ていただいて、今後もおつきあいのほどよろしくお願いいたします。
私とアストロをめぐり合わせてくださった皆さん、その愛情とご苦労に感謝いたします。
私たちをセットであたりまえに受け入れてくださった皆さん、私が気づかない間に迷惑をおかけしていたことがあったかもしれません。それでも仲良くしてくださってありがとうございました。
そして、アストロ、これまでいつでもどこででも私と一緒にいてくれてありがとう。私に寄りかかってくれて、私を強くしてくれてありがとう。これからはべつべつだけど、お互いに幸せになろうね。沢山の優しさをくれて本当にありがとう。ずっと愛しています。
アストロと歩き始めたのは8年前の夏でした。私の前に表れた彼はりりしいというよりは大きな体でホンワカした感じで、最初から手のかからない子でした。協会を卒業してからその開放感ではじけてしまったらどうしよう・・・と少し心配しましたが、最初から最後まで歩くのはゆっくり。いたずららしいいたずらも殆どしませんでした。アイメイト協会を卒業して我が家にやってきてしばらくしてからのこと。お昼の支度をして少し席を外して戻ったら、お膳の上にあるお皿が空っぽ。乗っていたはずのハンバーグが4つ、忽然と消えていたことがありましたが、これももう時効ですね。ちなみにアストロは部屋の隅で、大きな体を丸めてちんまりと伏せていました。
仕事中のアストロもゆっくり、おっとりでした。前を年配の男性がゆっくりゆっくり歩いていると、私が何も言わなければひたすらその後をゆっくりついていくようなタイプでした。皆で歩いている時は先頭にいてもどんどん先を譲って、気づいたら一番後ろにいるということもしょっちゅうでした。その分慎重で、狭い道で車が向こうからやってきたら、20メートルくらい先にいても避けて待つ、石橋を叩いてわたるタイプでした。
彼と出会った頃、私はケーナという楽器に出会いました。何の因果で僕がこんな耳障りな音を出す人と一緒にいなきゃいけないんだ!と自分の運命を呪ったことがあった(?)かもしれません。でも、つきあっているうちに諦めてくれたのか、私がライブなどで演奏している時はすることもないのでステージの上でも平気で居眠りを決め込むまでになりました。
飛行機も最初は大嫌いでした。それなのに初めての空の旅は成田からオレゴンまでの9時間ものフライトでした。上下左右に動くわけのわからない煩い乗り物に乗せられて、何が何だかわからなくてさぞ怖かったことでしょう。けれども今では乗ったとたんに手足を伸ばして大の字になって寝てしまいます。最初のパートナーのディアとも飛行機の旅はしましたが、アストロとはさらに何度も海を越えました。ニューヨークの往復だけでなく、オレゴン、フロリダ、カリフォルニアにも行きました。彼と飛んだ距離は、ざっと計算して148,601マイル、239,144キロでした。
人に褒められてもおごることなく、皆から見られても臆することなく、そして時には怖がられて大きな声を出されても冷静に、彼はただ淡々と仕事をしてくれました。彼は私だけでなく、私が大切に思う人々を、彼なりの方法で愛してくれました。日本とニューヨークの二重生活がストレスになった時期もあるはずです。それでも、彼は私といることを楽しんでくれていたようでした。人生をがらりと変える決心をして、ニューヨークでの生活を始められたのには、傍らにいつも彼の温もりがあったことが大きな励みになりました。最初のパートナーのディア、そして2代目のアストロ。私に連れ添ってくれたパートナーたち。何にも変えられない信頼すべき存在です。
私と一緒にいて幸せだったかアストロに尋ねてみても、彼は私の足元で寝息を立てたり、大きなあくびをしたり、何だか返事をはぐらかされているみたいですが、これまで文句も言わずに(ほんとかな?)つきあってきてくれたので、この現役生活、まんざらでもなかったと思ってくれているのかなと信じたいです。
アストロと一緒に私も沢山の新しい場所を覚えました。仕事場、レストラン、ライブハウス、スーパーマーケット、デパート、ケーキ屋さん、ヨガスタジオ、ボーカルスクール・・・。新しいパートナーと歩くようになったら、アストロと行った場所を教えて、さらに新しい場所を開拓し、1つ1つ一緒に経験を積み重ねていくことになります。皆さんのおかげで本当に充実した8年になりました。アストロはもうすぐ現役は引退しますが、これからもアイメイトOBとして皆さんにお目にかかることがあるかもしれません。私は私で、新しいパートナーとまた1から始めますので、訓練がうまくいって卒業できても、最初はかなりぎこちないカップルに見えることでしょう。でも、長い目で見ていただいて、今後もおつきあいのほどよろしくお願いいたします。
私とアストロをめぐり合わせてくださった皆さん、その愛情とご苦労に感謝いたします。
私たちをセットであたりまえに受け入れてくださった皆さん、私が気づかない間に迷惑をおかけしていたことがあったかもしれません。それでも仲良くしてくださってありがとうございました。
そして、アストロ、これまでいつでもどこででも私と一緒にいてくれてありがとう。私に寄りかかってくれて、私を強くしてくれてありがとう。これからはべつべつだけど、お互いに幸せになろうね。沢山の優しさをくれて本当にありがとう。ずっと愛しています。