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この本面白かったよ 猫ばあ ブック・レポート
                  vol.63    2008.4.11

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猫と本が好きな団塊世代です。面白かった!読んでよかった!誰かに読んでもらいたい!と「!」の付く本を紹介、というより「ねっ?おもしろいでしょ」と言いたくて、そして面白 いと思う本があったら紹介して、と初めてのブログを開きました。女性著者の小説、エッセイが多いかも。理数系、スポーツ物、時代物はゴメン、ほぼゼロです。

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 子供のころそんなに動物が好きということもなく、動物園もぜひ行きたいと思うところではなかったような気がします。臭いし、見ようと思う動物はあっちを向いていたり、穴から出てこなかったり。

 幼稚園の遠足で牧場に行って牛の乳搾りを見ました。だらだらよだれをたらした牝牛。ピンクと薄茶のまだら色の巨大なおっぱいを長靴を穿いたおじさんが引っ張ってバケツにミルクをためていました。そのあと絞りたてのミルクを配られました。煮沸消毒をして冷ましたものだったのですが、生ぬるいミルクはあの気味の悪いおっぱいに直結しているような気がして飲めませんでした。その後もしばらく断固牛乳を拒否、母を困らせた覚えがあります。

 水族館は嫌いでした。生臭く、水槽越しにひらひらスイスイ泳ぐ魚を見ていると船酔いのようになって気分が悪くなったものです。植物園はただ退屈。

 子供が小さいとき、上野動物園に連れて行き、くたくたになって帰宅、「何が一番面白かった?」ときいたら、「ハト」という答え。なぬっ、鳩?動物園の外、公園にいたあの鳩?と、がっかりした思い出もあります。

 でもいつの頃か、すっかり動物園も水族館も植物園も好きになり、ずいぶんあちこち行きました。施設の立派さ、展示方法の工夫など、450年前のものとはずいぶん違っていてびっくりです。水族館だって生臭くありません。

 本日の1冊は乃南アサさんの「いのちの王国」。北海道から沖縄までの18の公園、動物園、水族館が紹介されています。各施設の所在地、電話番号、開園時間などデータもしっかりと書いてありますのでガイドブックとしても役に立つと思います。入園料が書いてないのは残念。

 富士サファリパーク

富士山をキリマンジャロにみたて裾野に広がる広大な土地をサバンナということにして自然に近い形で動物たちに接することのできる施設を、という考えで1980年に開園されたもので、中華料理の東天紅が経営しているのだそうです。

< 間近に見るキリンは、本当に本当に大きいものだ。何しろ、胴体は運転席の前のほうに見えているのに、長い首が車の上を横切るようにして、大きくて優しい瞳が助手席の外からこちらをのぞきこむのである。>と実感できるのは、サファリパークならではですね。でも暑いところの動物を富士山麓で飼うのは寒くてかわいそうな気がします。

 シマウマはあの白黒のモダンな色合いのほかは、特に魅力的じゃないといったら飼育員が答えるには「実は、人に馴れず馬の仲間で唯一家畜になりえなかったのがシマウマ」とのこと。結構意地悪で気も荒いそうです。

 よそから来た角の長いサイが、サファリパークにいたほかのサイの短めの角を見て必死に岩にこすり付けたりして自分で短くしたんですって。動物にも見た目を気にするものがいるなんて驚きます。

「ダイエット キリン羨むカバいるか」という川柳もどきを作ったことがありますがもしかしたらいるかもねえ。

漢方薬にもなるサイの角は皮膚の変化したもので爪と同じに削ることができますが、牛の角は血管が通っていて傷つけば出血する、鹿やキリンの角もそれぞれ違う構造だなどということも知りました。

 よこはま動物園ズーラシア

 
緑が豊かなこの動物園は動物の生息環境をできるだけ忠実に再現するという方針で1999年に新設され40ヘクタール以上ありますが、将来は50ヘクタール以上に広げる予定。 ナイトツアーで有名なシンガポール動物園と似ているような気がしますが、熱帯の動物園を思わせるくらい広々としている上に緑が濃いということはとてもすごいこと。手間とお金だけではなく情熱がなければできないことでしょう。

 数年前に車椅子の姑と行ったときにはオランウータンが観客と隔てるガラスにへばりついて座布団くらいもあるその大きな顔で私たちを見ていました。ほんとに数センチしか離れていませんでした。手はグローブのよう。92歳の姑も喜んでいました。また行きたい動物園です。

 あとがきに書いてあるエピソード。

< 学生の頃友だちにだまされたことがある。科学技術によってついに「手乗りゾウ」が誕生した、というものだ。同じ技術を使って「ミニクジラ」も生まれ数年のうちに発売されることになったときかされた。あのときの嬉しさといったらなかった。私は一瞬のうちに、手のひらに乗るほどの小さなゾウと、水槽の中で潮を吹く小さなクジラを思い浮かべて、何が何でも絶対飼うことにしようと心を決めた。> 

 
命について、動物園のあり方についてなどの記述や、キリン母子、モウコノロバなどのさまざまなエピソードも紹介されていて読み物としても、写真集としても楽しめる本だと思います。写真・荒牧万佐行。

***** おまけ *****

 55号から載せている写真は私の猫たち。北極圏に棲むホッキョクギツネは足の裏にも毛が生えていて寒さに強いそうですが、55号の写真の猫「ぎんぱち」はノルウエージャンフォレストという種類で足の裏にも長い毛が伸びています。可愛いのですけれど森の中ならぬフローリングの床では滑ってしまうので泣く泣く切っています。

 

 今週はいわき市の水族館「アクアマリンふくしま」で撮った魚の写真。「カンタン携帯」でとっさに撮ったのにけっこうキレイな色になりました。この水族館は海と一体感があり建物もモダンで、シーラカンスの研究でも知られ充実した内容のあるところです。トドやセイウチの給餌も見られその迫力には圧倒されました。面白いですよ。

 

 ===== 本日の1冊 =====

  
いのちの王国

乃南 アサ
価格:¥ 1,680 (定価:¥ 1,680)
    





                 

発行者 早田 和
発行 まぐまぐ ID=0000223214
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