つい先日、ある患者のお話です。彼女の年齢は27歳、ハリウッドで女優を目指していて、でも未だ女優一筋でやるだけの仕事もなく、幾つかの仕事を掛け持ちしていて毎日忙しく、精神的にも多少情緒不安定なところがあって、ストレスに弱く、いつも首や背中に凝りを訴えていて、イライラが多く、頭痛もあります。実は彼女は一ヶ月程前、僕のクリニックにトイレを借りにきました。帰り際に鍼って効く?と聞くのでその時僕も時間があったからちょっと試しにやってみる?と言うと彼女は不安げながらもベッドに横になりました。触診してみると首が大変固くて押すと痛みを訴えます。なるべく痛みを感じない様に細い鍼で数分治療すると首はかなり楽になりました。それから彼女は鍼が気に入って毎週来ます。
その彼女が一週間のストレスを溜めて先週の金曜日に来院しました。見るからにストレスフルな毎日を生き抜いている顔つきで、いきなり僕に会うなり仕事の愚痴を機関銃の様に言い始めました。僕は基本的に患者の愚痴はストレスデトックス(解毒)の一つだと思っているのでじっと真剣に聞いていると、これ又いきなり泣き始めました。涙ぽろぽろでなくてある意味、号泣でした。他の患者さんがいなかったから良かったけど….びっくりしました。その間20分ぐらいだったけど患者は来た時イライラと頭痛を訴えていたにもかかわらず、泣き終わるとすっきりして治療を受け、生まれ変わった様に生き生きとして帰っていきました。
泣いた後、胸のつかえが取れた様に気分がさっぱりするのはストレスホルモンが減少するからだと言われます。感動する映画を見て泣いた後も血液中のコルチゾールやATCH(副腎皮質刺激ホルモン)等のストレスホルモンが少なくなるようです。特に号泣した後は脳の血流が上がり、スッキリ爽快のアルファ波が多く出るという科学的なデータもあります。これは泣いた後フッと落ち着くリラックス効果に繋がる事だと言えましょう。今迄、笑う事は免疫力の高まる免疫細胞NK(ナチュラルキラー)細胞の活性が高まり、脳内モルヒネとも言われるベータエンドルフィンが出て副交感神経が優位になり、血圧や心拍数が落ち着いて胃腸の働きも活発になり….と、笑う事は健康に良いとされてきましたが泣く事もどうやらかなり良い影響がある様です。一番良くないのは泣きたい時に我慢して溜める事らしいです。泣きたい時はおもいっきり号泣して、笑いたいときはおなかを抱えておもいっきり爆笑するのが健康の極意かも知れません。今回は僕の治療なんかよりも、泣くという感情が体に与える影響の大きさを見せつけられたお話でした。
あと数日で日本です。セミナーはおかげさまで定員オーバーらしいです。今回も話少なめにその分いっぱい動いて実技中心の講義にしようと思っています。そして終わった後は懇親会で一緒に飲もう!楽しみだね!
今回のセミナーの紹介をしようと思います。前回はスポーツ障害の為の鍼灸治療頚部編と称して僕自身がオリンピックチームやLAのクリニックで治療に使っている首に対するアプローチや手技をそのまま皆さんにお見せました。今回は腰部編です。米国では3人に1人が何らかの腰の疾患を持っていると言われています。日本人もこれに大差ないと思います。僕らが実際使っている手技としては腰全体に良いツボを選んで治療していると思います。でもそれって本当に役立ってる?というか、患者の主訴に沿った治療が出来てる?例えば仙骨に痛みがある患者に腰全体の治療をしてしっかりその痛みが取れてますか? 今回紹介するのは腰椎4番5番…を緩める術、仙骨の痛みを取る術、脊柱起立筋を弛緩する術、ソケイ靱帯の痛みや張りを取る術、梨状筋の固さを取る術、そして坐骨神経の痺れや痛みを軽減する術等を解り易く見せようと思います。
どこにどう効くのか解らない治療より、しっかりその局所に効き目を見せる治療も患者を納得させる為に、知っておいて損はありません。鍼を刺す前に痛いところを触診して、痛みの強度を確認して、鍼を打った後に痛みが取れていたらこれはこれで患者に対する説得力も増すというものです。こういう小技をしっかり使いこなせる様になると治療のレベルもおのずと上がってくる事でしょう。腰なら俺に任せとけぐらい言える様になればそれだけで(腰専門で)飯食っていけるでしょう。
何か一つの(局所の)スペシャリストになるのもこれからの鍼灸師としてありだと思います。 名付けて“ピンポイント攻撃”。お楽しみに。かなりセミナーの予約も増えて来ました。まだ申し込んでない人、お早めに!
日本滞在時に母校の学校長の紹介により、小田原で鍼灸院を開業なさっている経絡治療の大家、金子宗明先生(写真右)の治療院にお邪魔させて頂きました。
金子先生は自分の母校の先輩にあたられる方で先ず実際に僕の治療をして頂きました。 驚いたのは切皮から刺入迄、全く感じない事でした。経絡治療とは知っていたものの鍼は全て立たずにパタリと倒れてしまいます。というか、わずかに0.5mm程しか刺入しません。だから立たないのは当然です。脈診から入り、腹診に移り、お灸も熱くない心地よいぐらいで治療後はかなりすっきりしました。 鍼が深く入らないので俗にいう響きというのは感じられません。僕自身も人に余り響きを感じさせないので(米国人には響きを痛みと感じて不快を覚える人がいる)共鳴するところもあります。響きを感じたい人には多少物足りない感があるでしょうが鍼の効力というか新たな一面を又考えさせられる一日でした。
最後に近い将来、米国で金子先生の経絡治療と僕の即効治療との兼ね合いでセミナーでもやろう、鍼をもっと世界に普及しようと言う事で意気投合しました。普段自分のやり方に慣れていたので今回の体験はいい意味でショックでした。僕も鍼灸活動20年以上ですがこうやって勉強出来る機会を嬉しく思います。色んな先生方の手技には多くの共通点が見いだせます。
僕はいつもいいところ取り(それがTake Style)なのですがそんなのも今後、セミナーでお伝えできればと思っています。
世界中を飛び回る彼女達に是非、鍼治療の効果を知ってもらいたいと思っています。それだけでなく、スポーツ医学やアスレティックトレーニングの必要性と意義をも理解してもらえればいいなぁと思います。プロで活躍する選手は引退後,多くが指導の側に立って次世代を育成して行く事でしょう。その時にコーチと言う指導者の立場からアイシングやストレッチ、治療等のアドバイスが出来ればもっとレベルの高い指導が出来ると思います。鍼も自分で体験して初めて人にも勧められることでしょう。全てのチームの目標は勝つ事です。怪我人が多いチームは選手の能力を(持ち駒を)最大限に生かせないので勝つ事が困難になります。怪我を予防して、治療するのが僕らの仕事ですが教育や指導も(選手だけでなくコーチやスタッフも)大事な仕事と言えるでしょう。それがうまく噛み合った時こそ、僕らトレーナーとチームが同じ方向に向かって進める時だと思います。
日本スポーツ界への影響も先ずはこんな草の根運動からだと思います。北京迄残りわずかになって来ました。うちのチーム(USA水球チーム)は海外のクラブチームから選手が戻り、チーム練習に活気が出て来ました。怪我なくオリンピックを迎えて全力を出し切って欲しいものです。みんな目標に向かってがんばれ!!!
今回は神奈川から鍼灸の勉強をしている生徒さんが研修に来ました。
スポーツトレーナー科ではスポーツ施設見学、テーピング実習、傷害の評価や診断、そして治療を学びます。柔道整復科やカイロプラクティックの学校は解剖実習を主体とした授業やクリニックの実際の患者さんをモデルにしての手技療法の実習と、各学科ごとに特徴あるプログラムが好評ですが今回、鍼灸科の生徒さんに対して初めての試みである複数の技術実習を行いました。
この目的としては7人の教授(治療家)からその違った考えを基に、技術や治療を見せてもらおうという趣旨です。中国からは婦人科疾患、不妊症のスペシャリストであるジン先生(Dr. Jing)、皮膚科専門の著名な中医であるグー先生(Dr. Gu)、台湾のマスタートン先生の弟子であるバート先生(Dr. Burt)、日本で博士号を取得し現代病としての鬱病、不眠症、ストレス等の精神科疾患を日本語で講義するヤン先生(Dr. Yang)、韓国からは4ニードルテクニックの大家、キム先生(Dr. Kim)、日本からは経筋治療で長い臨床経験を持つ前田先生、そして僕も又,四肢の痛みに対する新しい即効性のある治療法を初めてお見せしました。 自分で言うのもなんですが生徒さんからかなりの反響をもらい教授陣からも納得いく授業が出来たと次回への期待感も高まりました。
若い頃に外国を見るという事と同じで、免許取得前に色々なテクニックを見て,実際に使ってみて、初めて自分のものになる。どのやり方が自分に合っているのか、何をやりたいか。それって人に聞いたり、本で読んでもなかなか分からないですよね。そんな問題点を解決したのが今回の試みでした。
学校では学ぶ事の出来ない研修ならではのプログラムでした。そして世界中の名医が集まるLAだからこそ可能な講義でした。僕自身も通訳しながら学んだ事も多くありました。卒業して、開業して、どんな手法で治療するのかは各自の自由ですが一つでも多くの可能性(技術)を生徒さんにお見せ出来て充実の研修でした。そろそろ国試の結果が出る頃かな?良かったらコメント下さい。
皆さん、お久しぶりです。ここ数週間で日本を2回往復して講演活動に飛び回り、米国に帰国して、研修をして、また徐々に忙しくなって来たロサンゼルスのクリニックでの治療、USAオリンピックチームは北京に向けて最後の仕上げ段階と毎日充実した日々を(送ろうと努力している)私です。そして忙しさを理由になかなかブログも更新出来ずに…ごめんなさいね。2月に内地に戻ったときは日本到着翌日と出発前日に2度の大雪に遭い、周りからは雪男と言われていましたが、ここLAはもう既に夏のです。気温も25度ぐらい迄あがり….さすがLA、今年も又、春を通り越してしまいました(時計も夏時間に戻ったよ)
さて日本の初夏が始まる5月、去年から始めた鍼灸実技セミナー「スポーツ障害に対する鍼灸術」の第2回、腰部編が開催されます。 関西地区は兵庫医科大学で5月18日(日)午後2時から4時。 関東地区は 湘南医療福祉専門学校で5月25日(日) 午後2時から4時 までです。 セミナー終了後は恒例の懇親会でも盛り上がろう!
詳しい会場案内や地図、そして詳細は http://www.sportsigaku.jp をクリックしてね。前回のセミナーに何気なく来てくれて、でも感じるものがあった人達、是非友達とかクラスメートとかも誘って又会いに来てくれれば本当に嬉しいです。そして今回も120人定員制なので前回人数が多すぎて入れなかった人、実は今日から受付開始です。定員になり次第申し込みは締め切らせて頂きますので申し込み手続きはお早めにね!
是非参加してみてはいかがですか?
なんと今回は全て無料なので……行くしかないでしょ!
詳しくは下記のアドレスで!(check it out!)
http://hari-masa.com/explanation/index.php
詳しくは下記のアドレス迄
http://www.willone.jp/semina2/index.html
もっと早く新年の挨拶をするつもりだったんだけどパソコンの調子が良くなくて年末年始と修理に出していてようやく戻って来ました。今は快調です。
実は今回は特別セミナー開催のお知らせです。
2月4日の午後1時から4時迄、東京で痛みに対する鍼灸治療のセミナーを行います。昨年に東京と関西でやったものとは違い今回は人数が限られていて(少人数)なので個人的な治療の質問をどしどししてもらいそれに答える時間もあると思います。実技なので個人指導や僕の治療も(実技として)受けられると思います。もちろん有料なのですが前回の頚部編の他に次回の腰部編、その他どんな質問でも技術でも手取り足取り、出来るだけ指導するつもりなのでもし興味がある人がいれば是非下記のアドレスにアクセスしてください。
http://www.willone.jp/semina2/index.html
今年もよろしく。良い年にしよう!






