[ 武者小路実篤 ] [ 2008/02/13 19:01更新 ]  

 

死の恐怖を味わうことは、

その人が、まだ生きて

しなければならない仕事を、

していないからだ。

            〜武者小路実篤〜

 ここで、武者小路が「死の恐怖」と言っているものと、少し違うかもしれませんが、私は「死の恐怖」には、二つの種類があるのではないか、と思います。一つは、自分を殺してしまいたいという「死」、もう一つは、誰かを殺してしまいたいという「死」です。人生において、このどちらかの「死の恐怖」を乗り越えたとき、本当に自分のするべきことが見えてくるのではないか、と思うのです。私の思う「死の恐怖」は、「死という恐ろしい壁」という意味に近いでしょう。逆に考えれば、「死という恐ろしい壁」にぶつかったときこそ、しなければならない仕事がある、ということなんだと思います。死の壁を乗り越えることは、とても苦しいことです。でも、死の壁を乗り越える方法は、じつは、自分が「これだ!」と思っている方法だけでなく、さまざまな方法があるのだと思います。がんばらないのも、一つだと思います。

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