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情報人間社会科学研究会 マガジン NO 17 2008.3.26
http://atlantic.gssc.nihon-u.ac.jp/~cits/index.htm
編集・発行 研究会事務局
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2008年 3号 目次
: トピックス
: 情報now
* 長井 壽満 : 「介護の時代」
* 西尾 安正 : 「映画で現代史を学ぶ喜び」 銀幕雑感(11)
* 橋本 信彦 :「」
* 坊農 豊彦 : 「コンピュータセキュリティを考える(13)」
* 坊農 豊彦 : 「本の紹介」
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トピックス
●携帯電話フィルタリングサービス調査結果〜中学生・高校生意識調査〜
http://www.mobile-research.jp/investigation/research_date_080226.html
ネットエイジアの中高生を対象にした調査によると、携帯電話を使用していて「怖い思いや嫌な思いをした」ユーザは対象者の4分の一を超えています。また有害サイトへのアクセス経験は、「アダルト約28%」「出会い系約10%」。この数字をみなさんはどう判断されますか。
●「日本SHOCK!フェア」報告会の資料について
http://www.maff.go.jp/j/press/kanbo/kihyo02/080226.html
東北大学で、仮に輸入が途絶した場合に国内生産のみで供給できる食事を学生食堂で提供する取組が行われた報告会の資料です。
昭和40年代から継続的な食料自給率の低下傾向は、だいぶ深刻です。
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情報now
┃Security
★The World Threat Atlas
http://www.threatexpert.com/map.aspx
マルウェア(悪意のあるソフトウェア)の生産率を示す世界地図。
ロシアと中国で50%を超えている。
★Evolving Beyond CAPTCHA
http://blogs.iss.net/archive/CAPTCHA.html
歪んだ文字の画像を使った認証方式である「CAPTCHA」を破る手法がいくつか登場し、CAPTCHAは有効な手段ではなくなってきている。
●「ウェブサイト運営者のための脆弱性対応ガイド」などを公開
http://www.ipa.go.jp/security/fy19/reports/vuln_handling/index.html
IPAがWebサイト運営者に向けた脆弱性対応ガイドを公開。
┃IT
●「Firefox」ダウンロード数、5億件を突破
http://www.spreadfirefox.com/
Webブラウザ「Firefox」のダウンロード数が5億件を突破。
現在は月間2000万弱のダウンロードがされている。
★100 Billion Skype-to-Skype Minutes Served
http://about.skype.com/2008/02/100_billion_skypetoskype_minut.html
2003年に事業を開始してからこれまでのSkypeユーザー間の無料通話時間が累積1,000億分に。
●Yahoo! JAPAN、リニューアルで「トピックス」利用者が260万人増
http://www.netratings.co.jp/New_news/News02252008.htm
ネットレイティングスの調査によると、Yahoo!のリニューアルにより、
ニュースへのアクセスが増加する一方で、従来のディレクトリ検索も
利用者が増えている。
●オンラインゲームに関する調査(第2回)
http://www.myvoice.co.jp/biz/surveys/11508/index.html
ネットユーザの6割はオンラインゲームに興味がない。
●実現させて欲しい未来の検索機能ランキング
http://ranking.goo.ne.jp/ranking/092/want_search/
未来に実現してほしい検索、トップは「近所で一番安いスーパー検索」。
キーワードがわからないときこそ検索結果で教えてほしい、というニーズも強い。
┃Mobile
●ケータイメーカーイメージ調査
http://www.mobile-research.jp/investigation/research_date_080221.html
国内メーカのイメージは「実用的」または「信頼できる」。
広告・CMイメージには「分からない」「印象がない」という回答が多い。
●20代〜30代はマナー重視!?『環境音、ノイズサウンド』が人気。
http://blog.ishare1.com/press/archives/2008/02/221300.html
携帯電話の着信音に最も多く設定されているのは環境音などの「音系」。
人気がない着信音は「お笑い系」。
┃Life
●価格の高騰
https://www.myvoice.co.jp/biz/surveys/11503/index.html
消費者の9割が物価上昇を実感しており、そのうち6割が
「原因は理解しているが許しがたい」と感じている。
●食の安全
https://www.myvoice.co.jp/biz/surveys/11506/index.html
9割強が食に対して残留農薬や添加物など、何らかの不安を感じている。
●環境省黄砂飛来情報
http://soramame.taiki.go.jp/dss/kosa/
環境省が「黄砂飛来情報ページ」の本格運用を開始。飛来が多い5月31日まで運用する。当初は日本、中国、韓国、モンゴルの4か国で観測されたデータを公開する計画だったが、中国が「気象は国家機密」としてデータ提供を拒否した。
┃Science
●地球の極地対応ウエアの最先端技術、宇宙へ!
http://www.goldwin.co.jp/pr/080222/index.html
ゴールドウィンが開発した「宇宙下着」がISS日本実験棟「きぼう」へ。
無洗濯・無風呂などの環境に対応した設計。
●太陽系に、地球サイズの未知の天体が存在することを示唆
http://www.planet.sci.kobe-u.ac.jp/news/news.html#2008.2.18
神戸大学の研究員らが、太陽系外縁部に未知の惑星の存在している可能性を指摘。
●「ゆめみる脳科学地図」無料配布開始!
http://www.riken.jp/r-world/info/info/2008/080219/index.html
脳科学総合研究センター(BSI)の創立10周年記念として「ゆめみる脳科学地図」の無料配布を開始。3月21日受付分まで5,000枚限定。
┃Other
●/~\Fujisan.co.jp 3月4日を「雑誌の日」に制定
http://www.fujisan.co.jp/contents/press/20080223.html
日本記念日協会により毎年3月4日を「雑誌の日」、3月・4月を「雑誌の月」とすることが承認された。
資料出典元
情報力を高める『今日の雑学α(アルファ)』 since 25.Apr.2005
パートナー岩永智徳
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介護の時代
長井 壽満
日本の3月は締めの月だ。就職、試験、卒業、決算、等3月が節目になる事柄が多い。日本で一年の実務的な締めは12月でなく3月かもしれない。12月末は気持ちの締めである。旧暦で生活している人々は2月が正月、そして種まきの始まり。日本も昔はそうであった。近代工業化が進むにつれ、季節感が薄れている。さらに年中開いているコンビ スーパー、年間を通じて街の景色が同じである。だんだん味気なくなっている。 3月になりこんな事を考えている。
母の認知症が進んでいる。人間の老化を身近に感じている。老化している人と接するまで、老化との付き合い方が判らなかった。全ての人は老化するのだが、老化してみないと実感できない。人間の認知能力・想像力の限界である。誰も自分の老化を直視したくないのだろう。
母は施設に入ったり、出たりしている。毎日メディアに日本の福祉制度、老人介護医療、が採り上げられている。発展途上国に比較すると、老人医療の制度は恵まれている方である。しかし、現場で働く人の労働環境は切り詰められている。仕事がきつくなっている。介護士に腰痛が多い。
先日、区の老人医療施設が開催した老人介護講習会を受けた。二日間の日程で、身の不自由な人の介護方法の講習である。老人介護で一番大変なのは身体の移動である。自分で身体が動かせなくなる所から老化が始まる。介護する人は動かない体をいかに自分の身体に負担を掛けないで移動させるのか、このコツを講習会で教えてくれた。
介護施設で働いている方の多くは腰痛を患っている。患者の重い体を毎日起こしたり、座らせたりしているので、どうしても腰に負荷がかかる。人間は重いのだ、そして軟体であるので扱いにくい。
講習会で学んだ一部をここで披露する。人の移動とは「人の重心の位置」を動かすのと同じである。できるだけ体の重心を中心に回転モーメントを利用し、自分の身体に負担を掛けないで患者を移動させるのである。自分の身体に負荷をかける場合でも、できるだけ自分の身体の中心(重心)に力が掛かるようにする。及び腰で重い物を持ち上げるとギックリ腰になる。腰を入れて重い物を持つと腰の負担が軽くなるのと同じ原理である。
この原理を知らないで介護すると、半年位で介護するほうの人の腰を痛めることになるそうである。一見簡単そうであるが、実践してみるとなかなか大変である。私と同世代の人の親はそろそろ老境に入っている。何時倒れても不思議ではない。 介護実習は必須な常識である。
以上
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銀幕雑感(11) 西尾 安正
映画で現代史を学ぶ喜び
我々が国家についての考察を試みようとするとき、必ずその国家の成り立ちに大きな影響力を及ぼした人物が存在するという事実にたどり着く。我が国で言えば、さしずめ現在の社会、あるいは政治システムを作り上げた政治家として田中角栄を挙げることができるだろう(もっとも、その強固なシステムは小泉
内閣の登場とともに崩壊の一途を辿っているが)。
同様に、隣国の韓国で真っ先に挙げられるのが朴正熙元大統領である。1961年の軍事クーデターで実権を握り、1979年に側近に暗殺されるまで18年間、さらにその後の2代続いた軍事独裁政権も含めると実に30年間もの間、「韓国社会に影響を与えた韓国現代史における最も重要な人物」(1)として記憶されている。
その朴正熙元大統領暗殺事件(2)を題材にした作品がこのたび公開された。近年、韓国社会で大きな影響力を持つ386世代(3)の林常樹監督がメガホンをとった問題作「ユゴ〜大統領有故〜」(2005年韓国)である。
とにかく見応えのある作品に仕上がっている。忠実に再現されたと思われる衝撃的な暗殺シーンもさることながら、大統領が国民に対して禁止していた日本文化の象徴ともいえる演歌に、その暗殺現場で耳を傾けていたシーンを取り入れるなど、センセーショナルな話題が先行しているが、重要なことは、この作品が韓国社会にとってのタブーに挑んだ作品だということである。
そのことは、林監督が次のように述べていることでも明らかであろう。すなわち、この映画は「朴正熙を批判し、嘲笑するだけの映画ではない」とし、たとえば、「朴正熙政権を、日本の極右国粋主義が朝鮮に生み出し、歪曲され、生き残ったその劣化バージョン」として捉えた上で、「最近、韓国の政界では、朴正熙が生み出したフランケンシュタインたちが堂々と徘徊している」おり、そうした「負の遺産が社会のいたるところでいじめや暴力を生み出している」ので、「この映画を撮ることで負の遺産をすべて葬り」去ろうとしたのである(4)。
映画では、朴正熙も金載圭(5)も「同じ部類の人間」として、つまり「親友だった二人は同じバックグラウンドを持ち、同じメンタリティーを持つ者同士」として描かれ、それゆえに、暗殺事件が「仲間内で銃を向け合うような集団の中で起こるべくして起きたことに過ぎない」とする(6)、林監督の醒めた視点が素晴らしいと思う。こうした作品を生み出す韓国映画界の底力を感じずにはいられない。
素晴らしい映画を楽しみながら、こうして現代史にも思いを馳せることができるのは、至福の時間であるといえるのではないか。
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(1)劇場販売用プログラム「ユゴ〜大統領有故」(株)エスピーオー、2007年12月15日。
(2)1979年10月26日に、当時の韓国大統領朴正熙が腹心の金載圭KCIA部長に銃撃され暗殺された事件。
(3)1998年当時30歳代で、1980年代に大学に入学し、1960年代生まれの世代の呼称。
(4)劇場販売用プログラム「ユゴ〜大統領有故」(株)エスピーオー、2007年12月15日。
(5)朴正熙大統領の腹心で、韓国中央情報部(KCIA)部長。暗殺事件の首謀者で、事件後絞首刑となった。
(6)劇場販売用プログラム「ユゴ〜大統領有故」(株)エスピーオー、2007年12月15日。イム サンス監督インタビューより。
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コンピュータセキュリティを考える(13)
坊農 豊彦
費用対効果
IT化による業務効率化として企業や自宅でもパソコンを使いインターネットでWeb検索して調べ、電子メールで世界中の相手と連絡をできるようになった。さて、たとえば3年IT導入をしていた企業にとって、投資効果はあったのであろうか。IT化による業務効率化して人件費が節約できトータルコストが削減されたのであろうか疑問である。
でも、仮にインターネット接続をやめて電子メールを廃止すれば、とても業務率が悪くなるのではなかろうか。情報漏洩防止の元にUSBメモリーの使用禁止やノートPCの社内持出し禁止されている動きが、それである。情報セキュリティを保護することも大切であり、利便性を考えた上で相互に反目している。
IT化による業務効率化して利便性向上しても費用対効果の観点のみだけ考えると明確に現れるものではないのであろう。まして情報セキュリティともなると、ますます現れにくいであろう。これは相互の共通課題では、なかろうか。
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Doris Lessing(昨年度ノーベル文学賞」の受賞スピーチを考える
橋本信彦
「私たちは、ばらばらになりつつある文化の中に生きています。わずか数十年程度むかしの確実性が疑われる時代に。
若き男女が延々と教育を受けても、この世界について何も知らず、何も読まず、ただいくつかのの専門的な、例えばコンピューターのことだけを知っているような若者の時代。
私たちに与えられたのは、驚くべき発明でした。コンピューターと、インターネットと、そしてテレビ、これは革命です。けれどもこれは、私たちに与えられた最初の革命というわけではありません。
印刷革命は決して、10年やそこらで広まったものではありません。長い時を経てゆっくりと、私たちの心と、物事の考え方を変革して行きました。 私たちは何も考えずに、そうした変革を受け入れました。この印刷革命の先にはどのような私たちがあるのか、などと問い直すことはありませんでした。
同じように私たちが直面するこのインターネットが、私たちの生活を、あるいは思考を変えるのだろうかとは、私たちは問いません。
すべての世代を魅了する無意味な空間、分別ある人でさえ告白しているように、ひとたび接続すれば容易に逃れることができないあの無意味な空間が、私たちをどのように変えてしまうのか。ブログを眺めながら一日が終ってしまうような状況が、何を私たちにもたらすのだろうかなどということを」
訳 橋本信彦
上記は、今回ノーベル文学賞を受賞したDoris Lessingがおこなった(実際は代読)受賞スピーチでの一部分です。たいへん残念ですが、「インターネットは人類を愚かにした」と非難しているのです。
そのスピーチにおいて、無意味な空間であるインターネットが、若い世代を蝕んだために、われわれ(たぶん中高年齢者)との文化に亀裂ができ断片化されてしまったとのことを主張しています。若いものは誰も本を読まず、そして世界についてまったく無知になってしまったのだそうです。
彼女の発言はその背景として、南北問題が深く関わっていることを理解する必要があります。また格差(地球規模としての)を、それこそ小指の先ほども感じない社会に生きている私たち自身の、大いなる反省も必要でしょう。
しかしながら多くの、生まれながらにして、あたりまえに文化を享受することができた上流に位置する人々が、彼女のスピーチに悪乗りして、無認識にインターネット社会を批判することは避けるべきと考えます。上流に住む彼等エリートが、ある意味特権的に持つことができた文化は、ただただ権力を集中させました。
もちろんインターネットのほとんどが無意味な空間がであることを、私たちは理解してます。表現の場が、ただただ個人の感情の表出となっていることも事実です。
しかしながら、権力者から与えられる情報のいい加減さより、自己の責任において集める情報の方が、たとえそれがクソ情報であろうと意味のあるものであることを理解する必要があります。その部分が一番のポイントなのです。
最後に付け加えますが、Doris Lessingの功績は、インターネットに関する少々残念な部分を除けば、たいへんすばらしいものであると自認しています。
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本の紹介 坊農 豊彦
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私は都内へ行くことが多いが、別段、大阪と東京について特に人々の意識の差異を感じたことがない。東京は日本でいちばんの大都会なので、いろいろな場所から人々が集まっている。なので、表面的には固有性がないように感じる。
大阪は関西で、いちばんの大都市であり、ここも、いろいろな場所から人々が集まっている。あまり単一方向から判断するのは、よくないと思うのだが、難しい事を考えるのは、一旦停止して、この著書を読んでみると、大阪の事について、よく調べてあると感心した。
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■ お知らせ
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■ 編集後記
「双方向」という言葉がもてはやされているような気がする。ITを使った双
方向通信と言えば、代表的なのが電子メールである。世間でも携帯電話の普及で、電子メールが既に一般の通信手段になっている。
どこでも、いつでも、即時に情報のやり取りが可能になった。ただし、電子メールは一方的に送りつける特性があるので、相手の感情と意思が正確に通じにくい。なので、感情的な表現は適していないであろう。電子メールでは感情が入らない伝達のみにして、感情が入る伝達は、なるべく他の手段を取った方が無難であろう。電子メールの魔力は双方向に一方通行であることをお忘れなきように。
(坊農)
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情報人間社会科学研究会 マガジン NO 16 2008.2.29
http://atlantic.gssc.nihon-u.ac.jp/~cits/index.htm
編集・発行 研究会事務局
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2008年 2号 目次
: トピックス
: 情報now
* 長井 壽満 : 「色・戒」を見て
* 坊農 豊彦 : 「コンピュータセキュリティを考える(10)」
* 橋本 信彦 : 「本の紹介」
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トピックス
●第2回「大学の講義の公開」に関する調査結果
http://research.goo.ne.jp/database/data/000736/
大学が講義内容を公開することについて、93.8%の人が肯定的な評価をしているそうです。また「講義内容を見ることができるWebサイトを利用したい」と回答した人は83.9%とかなり高い数字になっています。つまり多くの人が、インターネットを通じた学習に高い関心を持っているということでしょう。
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情報now
┃Security
★Will you be spewing Storm spam at 10am tomorrow morning?
http://www.sophos.com/pressoffice/news/articles/2008/01/storm-timezone.html
英ソフォスの調査によると、Stormワームなどが送信する迷惑メールのピークの時刻は、北京、ロンドン、ニューヨーク3都市の午前10時にそれぞれ対応するという。
●「ボット駆除活動宣言サイト」を通じた啓発活動の開始
http://www.soumu.go.jp/s-news/2008/080201_5.html
総務省が2月1日から2月29日までを「ボット駆除活動強化月間」と位置付け。PCを遠隔操作ボットの認知とセキュリティ意識の向上を図る。
┃Mobile
●ケータイによるオンラインショッピング利用率は37%
http://www.impressrd.jp/news/080131/keitai4
モバイルコマースの利用に関する調査では、利用率が37%、30代の女性の利用率が47%と特に高い。商品ジャンルは、「衣料、アクセサリー、ファッション」が29%と最も利用頻度が高い。
┃Business
●30%以上の企業でFlash コンテンツが視聴できず【PDF】
http://www.wab.ne.jp/pdf/20080130_Release_Web_Browse.pdf
日本アドバタイザーズ協会Web広告研究会の調査によると、9割以上の企業でWebページの閲覧は可能だが、7割以上は閲覧制限を実施しており、3割以上の企業でFlashコンテンツを制限している。
┃IT
●次世代高度ネットワークを配送サービスの高度化実証実験に提供
http://www.softbanktelecom.co.jp/release/2008/feb/0204/index.html
ソフトバンクテレコムが、「地域ICT利活用モデル構築事業」の一環として、メッセージの中身を見た上で最適な経路にルーティングする機能を、荷物の配達員のネットワークに利用する実証実験に参加
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「色・戒」を見て 長井 壽満
アン・リー監督、『ラスト・コーション』を見てきた。2007年ヴェネチア国際映画祭グランプリ・撮影賞受賞作、他多くの賞を獲得した作品である。新聞などでは、過激な性描写を中心に論評されている。メディアでは性描写を話題にしながら褒めている論評が多い。アン・リー監督は2年前『ブロークバック・マウンテン』でもヴェネチア国際映画祭で賞を得ている。両方とも見た。二つの作品とも、極限状態におかれた「男と男の情」、「男と女の情」、心理描写を中心に描かれている。
映画とは限界条件が設定された状況内で話しが進展していく。観客はその状況から逃げられない。そして、映画と観客を同期させる映画が、名作と言われるのだろう。
アン・リーは、心理描写が巧みな監督である。『ラスト・コーション』は極限状態に置かれた男と女の話である。性描写が話題になってはいるが、それはストーリの中のほんの一部である。
1940年代の上海を背景に、敵と味方となった男との生き様を描いている。中国の1940年代は、中国に4政権、蒋介石、汪兆銘、満州(日本)、毛沢東の4政権が覇を争っていた時代である。上海ではお互いの特務・スパイが殺し合いをしていた。死は日常であった。
女スパイは、汪兆銘の特務部隊のボスの情婦となり暗殺を狙う。女は共産党員、男は特務のボス。絶対両立しない二人、それでも情でつながってしまう。映画を見ながら、どちらかが死ななければこの映画は終わらない。
男が死ぬのか、女が死ぬのか?この一点で映画のストーリ性が違ってくる。評論では結末は教えてくれない。女性が脚本の原作者である。女性の心理を追うつくりになっている。女性の評論家は女スパイの心理が理解できると絶賛していた。でも、結論が逆でも、この映画は成り立つのではないか?自分で見に行くしかない・・・。
最後まで結論が見えないようにして緊張感を高めていくアン・リー監督の腕は確かである。最後の最後までの主人公、男と女の心の動き、あっさりと日常的に死んでいく人、そして退廃したオールド上海の街並みの描写、見事である。毎朝、路上に死んでいる死体をかたづける掃除人、夜の娼婦、ヨーロッパ的な喫茶店、電話、日本軍、料亭、当時の国際都市、魔都上海の雰囲気をたっぷり見せてくれる。映像が綺麗である。『ブロークバック・マウンテン』でも、窓から風景を切り取る最後のシーンが印象に残っ
た。『ラスト・コーション』も映像だけでも楽しめる映画である。ジャッキーチェンの映画とは違う楽しみ方だが。アン・リーらしい作品、お勧めの一作です。
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コンピュータセキュリティを考える(12) 坊農豊彦
考えの本質
情報セキュリティについて研究するとベンダーのセミナーへ参加すると製品説明になり、研究会へ参加すると本省筋の省庁のガイドライン説明になり、勉強会へ参加すると事例紹介になってしまう。いずれの機関のセミナーに参加しても危機感を持たなければいけないということは十分に理解できるが、「研究」という考えに視点を置くと、もの足りなさを感じている。
数か月前に地元の大学へ「情報セキュリティについての研究」について相談可能か否か質問した。しばらくすると「貴殿の内容は工学的か経営学的な研究かよくわからない」という貴重なお言葉を頂戴した。相談は可能か否か質問しただけであり、当方の研究内容の概要すら見せていないので、要するにていよくあしらわれただけであるのだが、ここで疑問が生じた。
世の中の「情報セキュリティ」に対する必要性や成果は、はたして「工学的か経営学的」の観点でしか、捉われていないのであろうか。「情報」や「セキュリティ」というのは学問的には諸学の上に付随して、初めて研究になるべきものであるのか。しばらく考えてを整理してみたい。
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本の紹介 橋本信彦
『人々はなぜグローバル経済の本質を見誤るのか 』
水野 和夫著 ¥ 2,310 (税込)
出版社: 日本経済新聞出版社 (2007/03)
ISBN-10: 4532352452
ISBN-13: 978-4532352455
本書を取り上げておいて少々無責任かもしれませんが、ざっと通読した時点では、本書の詳細な理解は、筆者の専門的な知識不足にて難しく、精読することさえもそう簡単な作業ではないことを理解したところです。
しかしながら、あえてご紹介に踏み切ったのには理由があります。それはこの本から、浅学の徒ではありますが、経済書にありがちな経済分析の説明だけに終始するといった、いわゆる経済解説書とは違う側面を感じたからです。
エコノミストである著者は、今現在経済界で一番の経済関心事ともいえるサブプライム問題について、この問題は90年代から続いていた米国の過剰債務問題の最後の帰結と見ています。そもそも米国の過剰債務の総額は400兆円ものぼるということ、それらの損失処理には少なくとも数年はかかるだろうと予想します。
またサブプライム問題が発火点となる不良債権の発生は、米国を基点に主だった先進国へ飛び火する可能性が高いとも指摘しています。
根本的な原因は、20世紀末からのグローバルな経済活動で、急速に進展した情報技術(IT)革命とそれにともなうグローバリゼーションによるもの。世界経済システムは大きく変革し、もともと問題のあるグローバリゼーションの本質とそれによって起きている構造的変化が重要な要因としています。
その変化の帰結として、主だった先進各国で米国と同様な不動産バブルが発生し、そこへ世界中から資金が集まり、余剰資金は株式市場にも流れ込み株価を高騰させている現実は、時期の確定こそ難しいけれど遅かれ早かれ世界各地でバブルの崩壊がはじまり、「日本ひとり負け」から「みんな負け』状態に落ち込むことは避けられないと論じています。
さてわが国はいったいどのようにして、「一億総中流」から「格差社会」に転落したのでしょう。氏は我が国の不可解な現実を解くキーワードとして「帝国化」「金融化」「二極化」の3つをあげ、これらの経済構造に着目し、その変化を視点として見事に解き明かします。氏の「三菱UFJ証券調査部データベース」に裏打ちされた分析力はもちろんのこと、ブローデルの「地中海」を初めとする様々な歴史書を基にした記述が、この本に重厚さを与えています。
個人的には第4章の『「軍需・公共投資主導経済の終わり-インフレ時代の終焉』が興味深く、ある程度理解しながら読むことができました。16世紀以降と現在の対比説明では、結果的にはエンドレスの帰結さえ感じた次第です。冒頭に記したように、これら世界史的な視野からの論説が、経済書を超えた哲学書にも順ずる内容となっているゆえんでしょう。折に触れて読み返していきたい本の一つです。
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■ お知らせ
研究会への参加希望者は以下までご連絡ください。折り返しご連絡いたします。
研究会事務局 アドレス 2004i21@gssc.nihon-u.ac.jp
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■ 原稿の募集
次号の原稿を早々と募集いたします。会員の皆様、会員ではないが、近々に会員になってもいいぞと考えておられる人、当分会員にはならないが、いつもこの研究会を気にしているぞ・・・という皆様、どしどしお願いいたします。ぜひ原稿をお送り下さい。
原稿提出方法
■ 以下の事項を記載して上記事務局までお送りください。追って詳細を
ご連絡いたします。
1 E-mail アドレス
2 住所・氏名
3 掲載希望記事の概略(300字程度)
4 入会希望の有無
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■ 編集後記
昨年4月よりはじめた研究会会誌の毎号発行は、紆余曲折・・・それほどのことでもありませんがとにかくここまで進めてくることができました。
これもすべて研究会会員諸兄および趣旨に賛同して寄せていただいた皆様の玉稿に支えられて成すことができました。ほんとうにありがとうございました。
来月号は、昨年度企画を立てさせていただいた予定の最終発刊となります。読者の皆様が「オーーー」という声を上げられるような・・・企画を考えようとしましたが、いいアイデアが浮かびません。
どうぞ皆様のお声をお聞かせください。
(橋本)
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このニューズレターへのご意見ご要望は、ブログへのコメント、あるいは下記事務局までお願いいたします。
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情報人間社会科学研究会 マガジン NO 15 2008.1.30
http://atlantic.gssc.nihon-u.ac.jp/~cits/index.htm
編集・発行 研究会事務局
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2008年 15号 目次
: トピックス
: 情報now
* 長井 壽満 : 「2008年.」
* 西尾 安正 : 「銀幕雑感 (10) 」
* 増子 保志 : 「神様、仏様どうぞお救いくださいまし(6)」
* 坊農 豊彦 : 「コンピュータセキュリティを考える(10)」
* 西尾 安正 : 「本の紹介」
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トピックス
●予測市場サイト「shuugi.in」β版リリースについて
http://wiki.shuugi.in/index.php?press_release
この試みは、次期衆議院選挙他いくつかの政治的な現象について予測するものです。
世論計測手法として、昨今注目を集めている予測市場を使っての予測は、「次期衆議院選挙における各政党の獲得議席数」「次期衆議院選挙の投票日」「次期総理大臣」等6つ市場で構成されています。皆さんも参加されては如何でしょう。
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情報now
Mobile
●子どもの携帯電話利用に関する調査
http://research.goo.ne.jp/database/data/000711/
3年生を境に持ち始める子が急増し、6年生では4割以上が携帯を所有。
約4割の子どもにとって「絶対ないとこまる!もの」
┃IT
●少年はYouTube、少女はブログ:ネット利用にジェンダー的な違い
http://wiredvision.jp/news/200801/2008011018.html
10代の少女は、少年と比較するとブログと写真の利用が多く、
少年のほうはビデオをオンライン投稿する割合が多い。
●半額以下の商品のみを検索、「半額以下.com」
http://www.hangakuika.com/
日本国内のあらゆる通信販売サイトの、半額以下に割引を行っている
商品のみを検索するサイト。
★ネット利用者の48%が動画共有サイトを利用【PDF】
http://www.pewinternet.org/pdfs/Pew_Videosharing_memo_Jan08.pdf
米国では、YouTubeなどの動画共有サイトを利用したことがあるのは、
インターネット利用者の48%。年齢が若いほど利用率が高い。
┃Business
●マイボイスコム、「イマドキの生活必需品」に関する調査結果を発表
http://release.nikkei.co.jp/detail.cfm?relID=178705
現在の生活必需品は、「パソコン」、「インターネット」が上位。
将来の生活において大切にしたいものは、「家族」が72%で最多。
┃Other
●海上自衛隊レシピ
http://www.mod.go.jp/msdf/formal/family/recipe/archive/080101/index.html
海上自衛隊のサイトリニューアルに伴い、レシピのコーナーを開設。
約200品に上る和・洋・中のメニューで、毎週2品ずつを加えていき、
約2年ですべてのレシピをそろえる。調理の裏技も公開。
●森永製菓 女と男のバレンタイン意識調査【PDF】
http://www.morinaga.co.jp/company/valentine2008.pdf
女性の9割が「もしもらえるものなら、バレンタイン時期に
男性からチョコをもらってみたい」と考えている。
資料出典元
情報力を高める『今日の雑学α(アルファ)』 since 25.Apr.2005
パートナー岩永智徳
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2008年 長井 壽満
ことしは鼠歳である。なにを隠そう、私も鼠歳である。自分では意識しないが、体が歳相応の反応をするようになっている。鬼籍に入る友も多い。今年の年賀、喪中の方が多かった。それなりに自然な現象である。死別に驚かなくなった。
鼠歳は団塊世代と同義語である。学生運動は40年前か。いまの20代、30代の感覚と団塊世代とは大きな差がある。この差が生まれたのは団塊の世代の責任だ。なんせ、団塊世代が親だったから。良し悪しは別として団塊世代が働きすぎたから今の日本の現状がある。今の若い連中はもっと働いている(仕事に拘束されている)。異常だ。
新年早々良いニュースを聞かない。特に日本・アメリカ・ヨーロッパ方面から流れてくる記事は先が暗いものが多い。経済的にはアメリカのサブプライム問題、政治的にはイラク戦争、中東紛争、アメリカ選挙、日本選挙、など今年後半には見えてくる現象が山済みだ。結果がどうなろうと、抱えている問題は暗い。台湾の国会議員選挙は国民党の圧勝。台湾海峡は平和になりそうだ。朝鮮半島も現状より悪くなることはないだろう。東南アジアは問題抱えながらも小国である。世界に対するインパクトは小さい。環境問題も喫緊の問題となっている。南極・北極の氷がそのうち消える。そのとき、日本はどうなっているのだろう。東京は海に沈むな。そういえば、そろそろ関東に地震が来ても良い頃である。
今年は大きな物価上昇の年になりそうだ。食料品の原料が軒並み上がっている。食料品が値上がりする。我々の生活スタイル改善元年になりそうだ。今から生活スタイルをかえるのは鼠歳にとっては辛い。しかし、現実は現実である。
なんか年始めから暗い話題をはじめてしまった。今年は多難な年になりそうだが、人間なんてノーテンキに生きている。皆大変だ!と言いながらもどこかに楽しみを見つけている。どの時代にも楽しみはあった。腹が減って、ご飯を食べるとき、ささやかだが一番楽しい時である。食べて、寝て、寒さがしのげれば、その先の楽しみは人間が持つ欲の大きさになる。世界を壊さなければ、勝手に欲をこいてくれていればいい。最近、グローバリゼーションという「欲」が一人歩きしている。アメリカ発であるが、日本もそのお尻を追いかけている。日本のメディア、主流知識人はグローバリゼーションに価値を見出した行動をしている。企業はその先を行っている。この「欲」が世界を壊すかもしれない。
今年の初夢は「反グローバリゼーション」にしよう。静かに、動かないで、
妄想に耽る。こんな生活を今年は試してみようかな♪♪♪ とりとめのない初夢・・・・、できるかな?
あっ!忘れていた!このマガジンが続きますように!
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銀幕雑感 (10) 西尾 安正
お正月にはあえてお正月らしくない映画を
昨年4月にはじまった本コラムも初めての新年を迎えた。コラムの開始当初、目標に掲げた「一見地味でマイナーではあるが、キラリと光るものをもった社会派作品」を掘り起こすという試みが成功しているかどうかは、読者の判断にゆだねるより仕方ないが、筆者なりの視点から、ユニークと思われるような作品を取り上げてきたつもりである。本年もその姿勢を貫いて、より数多くの佳作を取り上げていきたいと思う。
それはさておき、お正月というのは案外玄人の映画ファンにとっては、複雑な気持ちになる時期でもある。というのも、資金を豊富にかけたお正月らしい華やかな超大作や家族向け作品がスクリーンを占めることが多いので、前述したような社会派作品はどうしても少なくなるからである(今年の場合、そのお正月らしい超大作すら見当たらないのはどうしたことだろう)。
そうした社会派作品は、たいていお正月第2弾という形で公開される場合が多い。今年の場合も、お正月第2弾に粒ぞろいの作品がラインナップされているようなので、そうした作品群を来月以降順次紹介していきたいと思う。
ということで、今回は昨年末にひっそりと公開された、決して華やかではなくおおよそお正月らしくないお正月作品を一本紹介しておきたい。ピュリツァー賞受賞作家ジュンパ ラヒリのベストセラー同名小説を女流監督ミーラー ナーイルが映画化した話題作『その名にちなんで』(2006年米)である。
アメリカに移住したあるインド人夫婦の、異国の地での生き様を描いた家族物語という設定は、ありきたりといえばありきたりではあるが、父が息子に“ある想い”からつけた名前をめぐって展開する物語は、改めて「家族の絆」というものの大切さを浮かび上がらせており、昨今のような家族をめぐる殺伐とした事件が頻発している状況を勘案すれば、非常にタイムリーな題材といえるだろう。
特に移民の置かれた状況や、移民の内面をうまくすくい取った巧みな描写が、本作の一番の見どころである。劇中、主人公の夫婦は、「インドからアメリカに留学し、職を得て、故郷から妻を迎える男」と、「子どもにも恵まれ、比較的裕福な家庭を築き、幸せそうに見える妻」として描かれるが、その一方で「彼らは自分たちの子どもがアメリカ人として成長すればするほど、言いようのないギャップを感じてしまう」ことになる(1)。つまり、「移民者が経験する典型的な孤立と孤独」(2)というものを、現代の家族関係という視点から描写している点が斬新であり、かつ秀逸であるといえる。
いずれにしても、本作の主人公が、日本人でも中国人でもなく、インド人であることが、これからの21世紀におけるインドの国際社会におけるさらなる地位向上を示しているとはいえまいか。
(1)粉川哲夫「きんようぶんか映華館」『週刊金曜日』通巻698号、2007年12月21日、60頁。
(2)同上、60頁。
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神様、仏様どうぞお救いくださいまし(6) 増子保志
無事、蒙古軍からの襲来を神仏の加護により乗り越えた鎌倉幕府であったが、幕府の権威を脅かすのは、外からの攻撃だけではなかった。1321(元亨元)年末、後宇多法皇の院政を廃して事実上、朝廷のトップになった後醍醐天皇は5年後の1326(嘉暦元)年頃から数年間にわたって、天皇家の復権を目指して鎌倉幕府に対する調伏の加持祈祷を行った。
その加持祈祷は、親朝廷の寺院のみならず、天皇自らも護摩を焚いて祈祷を行った。神奈川県藤沢市にある清浄光寺に伝承する後醍醐天皇の肖像画によると天皇は法服を着用し、密教の法具である金剛杵を右手に、金剛鈴を左手に持つ姿が描かれている。実際、その姿で護摩焚きを行いながら、天皇は鎌倉幕府を呪う呪文を唱えたと言われている。
さらに天皇が行ったその修法には、象の頭部を持つ男女の神様が抱き合う天尊・歓喜天の法が含まれていた。歓喜天は陰陽の和合を表すもので、祈れば必ず成就すると言われているが、一つ誤れば行者の身にも厳罰が下るという密教の中でもタブーとされた修法である。
加持祈祷を異常に好む、後醍醐天皇が天皇に即位してから関わった主たる祈祷は、1324(元亨4)年に中宮・禧子の安産祈願と偽って東寺の仏舎利を奉納し、4年間にわたって鎌倉幕府に対する調伏の修法を行っている。
1332(元弘2)年には、幕府に捕らえられ隠岐に配流されるが、翌年脱出して、伯耆国・船上山に護摩壇を作って、東寺長者のみに修することが許された、秘儀である一字金輪法である「金輪の修法」を修したとされている。
後醍醐天皇から強力な祈祷を受けた北条家は追いつめられ、鎌倉幕府は衰退の一途を辿る。後醍醐天皇が夢想した天皇親政は、一旦実現したかのように恩われたが、わずか2年で親政は崩壊し、足利尊氏に追われた後醍醐天皇は奈良・吉野に逃れ、無念のまま死を迎えることとなる。
この様に、後醍醐天皇には権力への異常なる執着が見られ、建武の中興による天皇親政を実現した人物としてより、外法による呪詛や調伏によって権力を得ようとした「呪う天皇」であり、「怪しく・危ない」イメージがつきまとう闇と魔界の天皇という認識が改めてなされよう。
(続く)
(参考文献)
武光誠『すぐわかる日本の呪術の歴史』東京美術、2001年
『加持祈祷の本』学研、2004年
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コンピュータセキュリティを考える(11) 坊農 豊彦
業務従事者
数十年前の事であるが、ソフトウェア開発の業務である大手ベンターの受託をしている会社から、さらに受託をして大手ベンターの事務所で業務をしていた。プロジェクトをする上でもちろん共通ファイルサーバのアクセスを可能になった。ということは、その社内のLAN内にアクセスできているのである。プロジェクトの一部しか携わっていないわれわれでも、見ようと思えばプロジェクトの全てファイル(情報)が見れるのである。
われわれは、大手ベンダー側から見れば、あくまで一次受託社員の立場で業務をしている。そしてプロジェクトが終われば、大手ベンターとはまったく関係がなくなるのである。周りを見れば、一次受託会社は数社いたが、その中で仲がよくなった社員と話をすれば、再委託会社からきている者、その中には派遣会社から来ている一時雇用者の者もいた。それから数年して、今度は自身が大手ベンター側の立場にいたことがあったが、確かに一次委託先の会社しか見えていなかった。
大手のIT企業のプロジェクトではよくある話である。いまは、個人情報保護が見直されて再委託の防止や守秘義務保持等々の対策があるだろうが、大手ベンターは、情報漏えいは内部犯行が多いという理由で雇用者の対策に注意をすると同時に、上記の業務従事者の扱いも、十分な対策が必要であろう。
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本の紹介 西尾 安正
佐藤優著「私のマルクス」(文藝春秋)
1619円+税
ISBN978-4-16-369830-4
昨今、不況の波をもろに受けている出版界で、「なぜいま佐藤優か」とささやかれるほど次から次へと新刊を量産させ、しかも多くの読者を獲得している売れっ子作家による、いわば初めての「思想的自叙伝」といった位置づけの一冊である。
外務省の主任分析官という有能な官僚の立場から一転、刑事被告人となり、国を相手に訴訟を起こして闘争しながらも、驚くべきペースで読み応えのある著作を連発し続けるこの異能の作家がいかにして生み出されたのか。多くの人が持ちうるであろう世俗的関心に、十分に応えているのが本書である。
「私は生涯でカール マルクスと出会ったことが三回ある」という書き出しにはじまって、「夏休みにソ連、東欧を一人旅」し、マルクス主義関係の文献を読みあさったという埼玉県立浦和高校時代、さらには「無神論を勉強するため」に進学した同志社大学神学部時代を経て、チェコのプロテスタント神学者ヨセフ ルクル フロマートカに傾倒した同大大学院神学研究科時代に至るまでが、ひたすら精緻な筆致でつづられており、一気に読ませる迫力に充ちている。
特に本書を一読して感じるのは、著者の抜群の記憶力である。普通はここまで詳細には憶えていないであろうという、ほんの些細なエピソード等が随所に挿入されており、著者にとっていかに、この高校時代から大学院時代までが濃密な時間であったかを物語っている。加えて指摘しておかねばならないのが、著者の学問、あるいは研究に対する真摯な姿勢である。
本書には、マルクス主義、組織神学、ロシア思想、あるいは「フィールドはこの世界である」とするフロマートカが唱える土着神学と、著者との真剣な対峙が、具体的な思考の変遷として詳細に記録されており、神学の基本的素養がないと入り込みにくいという難点はあるもの、多少なりとも研究生活に身を置いた者には、その真摯な研究姿勢とともに大いに学ぶべき点があるといえるだろう。それだけに、研究生活に行き詰って原点に戻りたいと考える研究者が、ひとたび本書をひもとけば、再び研究に対するモチベーションが高められることは必定である。
また本書は、著者がマルクスと出会った三回の出会いのうち、二回までの部分をその「思想的自叙伝」の前編として出版したものである。したがって三回目のマルクスとの出会いがどう着地するのかも含めて、後編の執筆が待たれるところである。
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■ お知らせ
研究会への参加希望者は以下までご連絡ください。折り返しご連絡いたします。
研究会事務局 アドレス 2004i21@gssc.nihon-u.ac.jp
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■ 原稿の募集
次号の原稿を早々と募集いたします。会員の皆様、会員ではないが、近々に会員になってもいいぞと考えておられる人、当分会員にはならないが、いつもこの研究会を気にしているぞ・・・という皆様、どしどしお願いいたします。ぜひ原稿をお送り下さい。
原稿提出方法
■ 以下の事項を記載して上記事務局までお送りください。追って詳細を
ご連絡いたします。
1 E-mail アドレス
2 住所・氏名
3 掲載希望記事の概略(300字程度)
4 入会希望の有無
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■ 編集後記
新年はいつも静かに自宅で迎えることにしている。年始くらいはどこにも出かけずに、あわただしい日常から離れて、ゆったり思索にふけりたいからである。しかし、現実がそうはさせてくれない。松の内が明けたとたんに、東証株価暴落に、昨年来の薬害肝炎問題や、年金問題、自衛隊の再派遣問題などなど、課題は次から次へと目白押しである。
いったい政治は何をしているのだと思う。政治家を批判することは簡単である。が、昔から「国民は自らのレベル以上の政治家を持つことはできない」といわれるように、結局それは我々自身に返ってくる問題でもある。
民主主義とは誠に厄介なシステムであるが、こうした混迷な時代を乗り切るためにも、今こそ、真の意味で市民の手に政治を取りもどさなければならない。そのための具体的な行動が我々一人ひとりに求められているのではないだろうか。
(西尾)
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このニューズレターへのご意見ご要望は、ブログへのコメント、あるいは下記事務局までお願いいたします。
情報人間社会科学研究会 事務局→ 2004i21@gssc.nihon-u.ac.jp
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All Rights Reserved
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情報人間社会科学研究会 マガジン 2007.12.29
NO 14
http://atlantic.gssc.nihon-u.ac.jp/~cits/index.htm
編集・発行 研究会事務局
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2007年 14号 目次
: トピックス
: 情報now
* 近藤 一視 : 安全保障の基本(1)「我が国に対する脅威を探る」
* 長井 壽満 : 「リハビリ病院入院記」
* 西尾 安正 : 銀幕雑感 (9) 「大国に翻弄される小国の悲哀」
* 坊農 豊彦 : 「コンピュータセキュリティを考える(10)」
* 増子 保志 : 「神様、仏様どうぞお救いくださいまし(5)」
* 小沢 健司 : 「本の紹介」
* ■ お知らせ
* ■ 原稿の募集
* ■ 編集後記
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トピックス
■ 専門職大学院大学設置認可について
http://www.sbigroup.co.jp/news/2007/pdf/1127_a.pdf
http://www.sbigroup.co.jp/news/2007/1127_a.html
2年制の専門職大学院「SBI大学院大学」だそうです。どうやら大人
の知恵を授けてくれそうです。北尾さんですから。
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情報now
┃IT
●電子書籍の市場規模は182億円、対前年度比約2倍に拡大
http://www.impressholdings.com/release/2007/105/
インプレスR&Dがまとめた電子書籍市場に関する調査結果によると、
電子書籍の市場規模は2007年3月末時点で約182億円で、前年度か
ら倍増。
┃Robot
●人と共存し人をサポートする機敏で小型軽量な対話型ロボット
「EMIEW 2」を開発
http://www.hitachi.co.jp/New/cnews/month/2007/11/1121.html
日立が、二輪・四輪に変形する移動機構を持ったロボットを開発。
行き交う人の間をぬって書類や飲み物を届けたり、訪問者を案内す
ることができる。
┃Science
●浴槽サイズの「ポータブルな原子力電池」
http://wiredvision.jp/news/200711/2007112822.html
2万5000世帯の5年分の電力をまかなえる「ポータブルな」原子力
池を開発。ただし地中に設置して使用する。大規模な冷却装置
は不要。
┃other
●SBI大学院大学設置認可についてのお知らせ
http://www.sbigroup.co.jp/news/2007/1127_a.html
2年制の専門職大学院「SBI大学院大学」の設置を文部科学省が
認可。社会人を対象に、経営のプロの養成を図る通信制の大学
院として2008年度に開校。
資料出典元
情報力を高める『今日の雑学α(アルファ)』 since 25.Apr.2005
パートナー岩永智徳
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安全保障の基本#1 我が国に対する脅威を探る
近藤 一視
まえがき
今この瞬間でさえ、世界のどかかで人が殺され施設が破壊されている。自然災害
人災、戦争、紛争、テロ・・・、過去には想像さえできなかった恐怖が人類をひ
しひしと取り巻いてきている。
9.11アメリカでの同時テロはブッシュ大統領をして「あたらしい戦争!」と叫
ばしめた。我が国はどうか。一部のノー天気な輩をさておいたとしても、これから
襲われるかもしれない脅威は、とめどもなく複雑多様化してきている。
そこで本稿は日本の安全保障の観点から我が国に対する脅威について専門省庁であ
る防衛省の基本的見解をベースに安全保障の基本資料としてまとめてみることにする。
1. 脅威とは何か? テロとは何か?
(1)「脅威」とは威力によって脅かし、恐れさせることであえり威嚇・威喝・恐
喝である。これが実行されると人や物が殺傷・破解・消滅することになる。また脅威
はこれを及ぼそうとする側の意思と能力によって実効されるというのが一般的な定説
である。しかし今世紀にはいってから脅威の概念はすこしずつ変わってきている。
軍事的脅威、経済的脅威、社会的脅威・・・さらに天然自然の脅威など脅威の範
疇は大きく広がってきている。古い時代は脅威といえば主として軍事的脅威が中心に
語られていたが、いまでは国、個人を問わずその生存を脅かすものをすべて脅威とし
て捉えることが通念となってきている。つまり「新しい脅威」がうまれ顕在化してき
ている。
(2)テロとは何か。
本来、政治目的のために暴力やその脅威にうったえて事を果たそうとする主義・行
為をさすが、これも定義の範囲が拡大し、目的手段が極めて多様化してきた。またテ
ロを軍事的に位置ずけるならば、従来からいわれてきた正規軍同士の戦に対してテロ
は非正規戦戦争のなかに分類され、遊撃戦とかゲリラ戦、各種破壊活動、諜報謀略戦
の部類にはいる。さらにテロを実行するものは正規軍人・非軍人を問わず、しかも不
特定の目標にたいし手段や時期・場所をえらばず、さらに攻撃対象も軍事作戦に関係
ない人や施設を攻撃するという残忍さを兼ねもっている。暗殺、暴行、粛清などの直
接的行為や過激派・反体制はよる暴力行為、航空機・船舶・サイバーなどの破壊・乗
っ取りを含めてテロ行為とみなしている。
また、個人で行うものを「個人的テロ行為」、宗教・民族・政治等の団体が行うも
のを「集団的テロ行為」と分類することもできる。
いまや世界の到る所でテロの攻撃が頻発しているのは周知のとおりである。
わが国でもてテロに類する攻撃がおきているのは間違いない。
このためテロ対策に関するいくつかの法令により対策を講じようといているが、内
容的にはまだまだ不備のそしりを免れない。詳細については別稿にゆずる
2. 我が国に対する新たな脅威
(1)WW2以降も世界は、紛争の解決手段として、正規軍による戦争は各地で絶
えることなく続けられている。一方、民族・部族・宗教間の対立の解決手段、目的達
成手段としてのテロ行為は日常茶飯事・流行りになってきた感がある。また攻撃目標
も当初から特定した「敵」というより、不特定でしかも全く無関係な人・物。施設な
どを無作為に攻撃うるといったやりかたが多用されつづけている。
国や組織,人にとって、安全保障の視点からいうとこれほどやっかいなことはない。
正規軍の攻撃に対処するのであれば、相応の軍事力を整え防衛計画をたてることがで
きるが、攻撃を受ける様相が多様化すればするほど対応の方法が難しくなるのは当然
である。
特にテロ攻撃のような攻撃時期も対象もほとんど予想できないような脅威に対する
事前察知や即応の防衛手段の構築は極めて難しい。
(2)わが国に対する脅威について考察してみる。幸いにも戦後我が国は
近隣諸国からの正規軍の攻撃はうけてないが、領空侵犯事件とか工作船の侵入、サ
リン事件、誘拐などの明らかにテロに類する脅威に侵されてきた。
だからといって北朝鮮からのノドン・テポドン級のミサイル攻撃といった純軍事
的脅威がないとは決していえない。しかも前述したように世界的な脅威の多様化はイ
コール我が国への脅威に繋がることは当然である。
世界情勢は刻々と変化している。いつどんな脅威が我が国に襲いかかろうとも不
思議ではないのが現在の状況である。これは決して脅かしでも誇張でもないことを強
調しておく。日本の平和ボケに警鐘をあたえるのである。
(3)では大きく変化しつつある国際情勢をふまえて我が国に対する新しい脅威と
はどんなものだろうか。
ここでは自然災害やウィルス・伝染病といった自然発生的な脅威については省くと
して大は武力攻撃や大量破壊攻撃から、小規模ゲリラ・テロ攻撃等の人為的脅威につ
いて考察してみる。
ア 武力攻撃
以前はソ連・中国・北朝鮮などからの正規軍による侵攻を脅威の主体とし
て想定してきた。しかしこのうちソ連・中国についての脅威の公算は低くな
っている。しかし北朝鮮についてはノドン・テポドンの発射実験のごとく、
これに核をふくめミサイル搭載での攻撃の公算はむしろ高くなっている。
とはいえ正規軍(特殊部隊を含む)の我が国に対する上着陸攻撃やゲリラ
・特殊部隊による特定目標に対する攻撃、海上交通路での船舶攻撃、弾道ミ
サイルの攻撃、航空攻撃が少ないと言い切ることは決してできない。むしろ
これらの脅威の可能性を云々することよりも、可能性がすこしでもあれば対
処することが安全保障の基本である。
イ 日本海沿岸に対する特殊部隊の潜入と重要施設の襲撃・破壊
日本の沿海環境を考えると何処からでもいつでも潜入可能であり、原発を
はじ重要都市・施設への攻撃は非常に容易である。これに対してて我が国の
沿岸防衛体制は極めて脆弱なのである。
ウ.海上交通への攻撃
四面環海の日本が資源の90パーセント以上を海外にたよっているのは周
知のとうりである。このルートをシーレーンと呼ぶのだがとくに領海外での
シーレーン確保が日本の生存を左右するにもかかわらず、間接的に給油支援
で貢献することに異を唱える人たちがいることに不甲斐無さを禁じえない。
現にマラッカ海峡での海賊行為に対でも日本は対応しきれない。中東での海
上支援も然りである。
エ.弾道ミサイルによる攻撃
06.7の北朝鮮によるノドン・テポドン発射実験?はいずれも日本全土
を射程内にとらえている。20−30分以内にミサイルが国土に到達でき
るしかも現在の法律では飛んでくるミサイルが日本の領空に入らないと迎
撃できないという、冗談にもならない欠落体制なのである。
オ.航空機による攻撃
航空機の性能向上によりミサイルとともに攻撃能力の向上が著しい。こ
れに対しでは早期察知と確実な迎撃が必要である。偵察衛星や偵察警戒機
による早期発見がポイントで、米軍の協力をえて対応能力は格段に向上し
てきているし、反撃のミサイルも効果的配置がなされているが、いかんせ
ん対ミサイルと同様領空外での攻撃は法律で許されていない。
以上はわが国に対する主として正規軍による武力侵攻の脅威であるがさらに脅威は
拡散いている。大量殺戮・破壊型のテロを含めた脅威である
3さらなる脅威
ア.放射線物質の拡散
大規模なものが核兵器によるいわゆる核攻撃、小規模では核貯蔵施設
の破壊で起こる核物質の拡散や、原子力発電所の放射線漏れ、さらに核
物質の地雷化まで通常ダーティボウムと呼ばれる汚染物質の拡散を目的
としたテロ攻撃が脅威となる。
とくに小規模なものは我が国にとっては起こりうる公算のたかい脅威
である。正しく北朝鮮の核開発のかげに隠された脅威の一つとして注目
する必要がある。
イ 生物剤の大量散布
コレラ・ペストをはじめとする有毒微生物の拡散をさす。小型の弾
頭にこれらの細菌を搭載して投射することは容易である。
ウ.化学剤の散布拡散
地下鉄サリン事件の例をみるまでもなく、化学剤の種類も瞬間致死
剤から神経ガス、糜爛ガス等と多い。WW1以降たとえばベトナム戦
ではいまでもその後遺症に苦しんでいる。テロ集団にとっては格好の
武器となろう。
エ.自爆テロ
9.11テロ以降あまりに有名になっているが、何時どこでどんな
方法で実行されるかほとんど予測がつかない。あえて評価するとすれ
ば同一人の再犯はないが無差別殺戮に歯止めはない。
オ.その他
最近とくに顕在化しているものにサイバーテロがある。コンピュー
ターに侵入し内容を盗み、破壊・変更・混乱させる。将来は宇宙衛星
までも乗っ取るというまるでSF映画なみのものがおこることもすで
に予想されている。
そうなると世界の情報機能が瞬時にして麻痺し大混乱をおこすこと
は容易に創像がつく。また外国における邦人の誘拐・殺戮も脅威とし
てあげられる。
以上のようなさまざまな脅威が我が国を取り巻いている現実とそ発生公算が近似で
あるとは決して即断しないが、平和は寝て待つの日本の現状におおいに憂いを抱くの
である。
脅威は能力と意図にあると述べたが、能力は「どれもあり」で意思を左右するのは
人間であり社会であり国であることを忘れてはならない。
4. 新しい安全保障環境について
(1) 過去の戦争は国家対国家、民族対民族等、対立の構図や、脅威の対象が比較
的明確でかつ予測することができた。
ところが現在では、非国家、特定のグループが対立の構図をつくっており脅威の特
定が非常に難しくなってきている。だからテロの跋扈が容易になったのでる。
また兵器も小型化、精密化、破壊力の集中性が高まってきている。
サイバーテロや自爆テロが従来の大型重量兵器にとってかわってきている。
(2) 脅威の起こる時も場所も予測困難、しかも攻撃側を事前に特定することも難
しい環境のなかで国や社会の安全保障をつくることは並大抵ではない。しかし国防は
国家存続の基本であるので、現在防衛省が中心となって、新しい世界の環境に適応で
きる防衛計画の大綱が策定されている。
(3) 平成16年12月に閣議決定された「今後10年間の防衛政策の基本方針と
防衛計画の大綱は、国際テロや弾道ミサイルなど、新たな脅威への対処を第一に揚げ
、国土防衛と国際的安全保障環境の改善に取り組むことを目標としている。そのため
自衛隊の海外派遣の態勢の構築、輸送力の強化の方針を明示した」のである。
この内容については本稿では省くことにする。
まとめ
我が国は限られて資源、狭い国土,一億の国民と財産を守るためには如何すればい
いか。これらの厳しい環境のなかで新しい安全保障を確保することは困難かも知れな
いが、どうしてもやらねばならぬ必須の使命である。
それにはまず安全お脅かす脅威をみきわめ、その危険を排除する方策を講ずるこ
とを国民すべてが自覚しなければならない。
平成19年12月 記
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「リハビリ病院入院記」
長井 壽満
母が10月12日から11月30日までリハビリ病院に入院していた。大たい骨骨折は9
月1日、手術は9月13日である。病院生活を3ヶ月過ごした。この三ヶ月間、日本の
医療の現場を経験することができた。
医療現場(病院)は激務である。医者・看護婦の仕事ぶりを見ていると医療従
事者にならなくて良かったと思う。医者は患者の容態に合わせて勤務、手術に出
勤・退勤時間は無い。そして、大過なく治療をするのが当然のように思われてい
る。人間の体なんて、完全に解明されていないのに完璧な医療を求める患者。人
間の欲望が延命を求め続けている。高齢化社会において人間にとって延命が必須
なのか、考え直す時がきたと思う。あまりにも老人がウロウロしている社会は自
然なのか。昔の平均寿命は40-50歳であった。そのほうが幸せだったかもしれない。
看護婦さんも大変な仕事である。まず、夜勤が当然である。そして患者に対す
る看護婦数が不足している。現在の看護婦の配置数だと治療に必要な行為しかす
る余裕がない。だれかが「おもいやりの政治」という発言をしている。病院の現
場で、思いやりの看護を期待するのは物理的に無理である。看護婦さんは、患者
の注射・投薬、排泄の処理、身体の清潔維持・リポート作成、手術の助手、薬の
管理、目の廻るような忙しさである。認知症の患者は、思いついた要求を思いつ
いた時に言い出す。患者の要求をいちいち聞いていたら、仕事が進まない。
病院の現状を知れば知るほど、看護婦さん・医者の仕事をできるだけ減らす気
持ちになる。ようするに、医学的に通常と思われる治療さえしてくれれば、看護
態度・扱い態度等には目をつぶるということである。これが日本の病院の現状で
ある。
リハビリ病院は、リハビリを中心にしているので普通の病院とは体制が違う。
まず医者・看護婦の数が少ない。基本的に治療する場ではないのである。そのか
わり、理療士、ヘルパー、介護士が主となる。リハビリ病院では治療はしないの
である。リハビリ病院には多様な身体的障害を持つ人が入院してくる。交通事故
後のリハビリ、脳梗塞・脳溢血のリハビリ、老人骨折のリハビリが主である。若
い人も居る。
リハビリ病院も基本は病院である。入院患者の障害は完全に機能が回復するも
のではない。リハビリを一定期間過ぎ、改善の見込みがないと退院を要求される。
これが現実である。 つまるところ、自分の体は自分で管理し、寿命を受け入れ
る現実を直視することである。
日本の高齢化は、第三者に任せた形での福祉制度では解決できない。お互いに
助け合う互助システムを構築することが必要である。
今年の後半はアットいう間に過ぎてしまった。介護は大変だ!
以上
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コンピュータセキュリティを考える(10)
坊農 豊彦
よく情報漏洩は内部犯行が多いことを耳にする。確かに外部から情報漏洩すること
に比べて内部の方が、情報の取扱い次第で犯行になる可能性はかなり高いものである。
では、内部ネットワークにも外部のようにファイヤーウォール等を各セクションごと、
各システムごとに設置して技術的に漏えいを防ぎ、内部のネットワークを強固なもの
にする等々の手法があるが、これだとネットワークの構成が複雑になり、システムや
機器の管理・維持するのは大変になる。
内部コンピュータを利用する方達にセキュリティ教育を施せばいいのではないか、
という意見もある。でも、大勢の中から、ほんの一握りの不届き者がいて、情報漏洩
をすれば、教育も意味がないという意見もある。
では、どうすればいいのであろうか。内部の犯行とよく報道されているが、果たし
て会社の従業員が、懲戒というリスクまで負って内部犯行に及ぶのであろうか。内部
とはいっても、いろいろなケースがあるのではないかと考えるのである。次号からは、
いままでの業務経験を踏まえて、いままで誰も踏み込んでいない情報漏洩や内部犯行
の原因になりうる要素を考えてみたい。
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銀幕雑感(9) 大国に翻弄される小国の悲哀
西尾安正
21世紀に入り、国際政治における秩序の維持をどのように図っていくのかが重要な問
題となりつつある。もともと、近年における国際政治の秩序維持は、「帝国システム」
(1)に拠っていた。特に「世界で唯一の超大国」である米国の繁栄が、国際社会に一定
の安定をもたらしてきたことは事実である。
ただ重要なことは、そうした超大国の繁栄が少なからず小国の犠牲の上に成り立っ
てきたという歴史である。これは、米ソの冷戦時代においても同様であった。そうし
た「大国のエゴ」というものをうまく描写した作品がこのたび公開された。
ハンガリー人のアンドリュー G ヴァイナ(2)が製作し、同じくハンガリー人の若手
女性監督クリスティナ ゴダがメガホンをとった話題作『君の涙ドナウに流れ ハン
ガリー1956』(2006年ハンガリー)である。
東西冷戦真っ只中の1956年、ワルシャワ条約機構の一員であったハンガリーの首都
ブタペストで起こった「ハンガリー動乱」(3)と、同年、南半球で初めて開催されたメ
ルボルン五輪で起こった「メルボルンの流血戦」(4)という二つの史実をモチーフに、
スポーツと政治の密接な関連性と、政治に翻弄される一組の男女の姿から浮かび上が
る、「本当の自由」や「真実の愛」を描き出した佳作である。
本作品のハンガリー語の原題が『自由、愛』(5)であることから分かるように、作品
を貫く主要なテーマは、自由を求めて立ち上がった一般市民の勇気と、その自由を希
求する闘いの過程で生み出され、かつ引き裂かれることになった多くの「愛」に由来し
ている。特に、「命がけで自由を勝ち取ろうとした若者たちの悲劇的な愛」(6)という
要素は、たとえフィクションであったとしても、必然的に多くの観客を引きつけずには
おられないであろう。
しかし、それとともに重要なのは、作品の中で如実に描かれている「大国の横暴と
裏切り」(7)という点である。
なぜなら、ハンガリー市民を立ち上がらせる契機となった「ソ連による鉄の支配」
や、その後の動乱鎮圧の過程で、ソ連軍が一般市民に対して戦車砲を向けたことに
「大国の横暴」を見て取ることは可能であるし、米国が自国の外交上の都合(8)から、
この事件に介入しなかったことに「大国外交」の冷酷さを見て取ることもできるので
ある。
こうした大国による自国の国益優先の外交が、国際社会のおける小国の罪無き民に
苦渋を舐めさせたという歴史を、我々は決して忘れてはならないであろう。その意味
においても、この作品を観る価値は大いにあるといえるのである。
注
(1) 浦野起央『国際政治学』日本大学通信教育部、2000年3月10日、7頁。
能力ある帝国(大国)が覇権を握るとき国際政治は最も安定する、という仮定に立つもの
で「覇権安定論」とも呼ばれる。
(2)1944年ハンガリーのブタペストに生まれる。1982年にシルヴェスター スタローン主
演の『ランボー』で製作デビューし、その後も『トータル リコール』(90)、『ダイハー
ド3』(95)、『ターミネーター3』(03)等の超大作を次々に製作。ハリウッドを代表するプ
ロデューサーになる。
(3)1956年3月に行われたソ連共産党第20回大会における、フルシチョフの「スターリン
批判」を契機に起きたポーランド政変に連帯を掲げたハンガリー学生のデモに対する
AVO(秘密警察)の発砲がきっかけで起きた内乱。ソ連のよる大規模な軍事介入の結果、約
3万人が死傷し、20万人もの国民が祖国を見限って亡命したとされる。
(4)1956年にオーストラリアのメルボルンで開催された夏季オリンピック大会の水球種目
のハンガリー対ソ連の準決勝戦を指す。ソ連によるハンガリーへの大規模な軍事介入の
直後に行われたために、大変緊迫した試合となった。結果はハンガリーが4対0と圧勝し
が、ハンガリーの主力選手がソ連の選手のラフプレイによって流血したため、このよう
に呼ばれた。
(5)劇場販売用プログラム『君の涙ドナウに流れ ハンガリー1956』内に収録された中部大
学国際関係学部の小島亮教授の寄稿「歴史のなかのハンガリー『56年革命』」による。
もともとは、ハンガリーで起こった1948年革命に先立って書かれた詩人ぺテーフィ シャ
ーンドルの詩から命名された。
(6)同プログラムに収録された国際政治学者浅井信雄の寄稿「大国の横暴と裏切り、そし
て愛の力」による。
(7)同上
(8)同上
米国は、「ハンガリー動乱」と時を同じくして発生した「スエズ動乱」でエジプトに
介入した英国とフランスの行動を形式上非難してエジプトを支持した。これはエジプ
に対する影響力の拡大を狙っていたからであり、そのために同時期に起こったソ連のハ
ンガリーへの介入を黙殺したとされる。
参考文献
劇場販売用プログラム『君の涙ドナウに流れ ハンガリー1956』シネカノン、2007年11月11日
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神様、仏様どうぞお救いくださいまし(5)
増子 保志
前回の平将門の乱とともに、日本の歴史の中で加持祈祷が大活躍したとされるのが、
鎌倉時代に起った蒙古の襲来、すなわち元寇(1274~1281)である。
1274年(文永11)の10月に、元のフビライ・ハンが日本に二万六千あまりの大軍の襲
来であった。上陸作戦を開始した元軍は日本側に襲いかかったが、博多湾に浮かべた
軍船に引き上げるとそのまま姿が消えてしまったという。元軍の撤退については、通
説では、暴風雨による撤退とか一旦、引き上げる際に暴風雨に襲われたと言われてい
る。
異国の軍隊である蒙古軍が襲来するという前代未聞の事態に幕府、朝廷をはじめ、
民衆の間にも不安感が広まったという。苦しい時の神仏頼みという通り、鎌倉幕府、
朝廷は各地の神社仏閣に蒙古調伏のための加持祈祷を命じた。
しかし、1281年(弘安4)5月末再度、蒙古軍が襲来した。この時の蒙古軍の襲来に
おいて行われた加持祈祷は、ありとあらゆる神様・仏様を戦場に総動員せんとするが
ごとくの大規模なものであった。蒙古軍の襲来時に時の幕府は、一宮、二宮、国分寺
ど日本全国の諸寺社に「異国調伏」の祈祷を命じ、日本各地で一斉に調伏祈祷が執り
行われた。さらに、朝廷も王城鎮守22社とその末寺末社にも祈祷を命じ、幕府・朝廷
併せての大祈祷となった。
当時の記録によれば、「護摩の煙たちやむ隙もなく、振鈴の音響の絶える時なし。
禰宜の鼓の音、乙女の舞の袖、鈴の声に相和す」という狂乱のありさまが至るところ
で見られたという。
今回は十五万を上回る元軍が襲来し、いよいよその大軍勢が攻めてくると思われた
矢先、またしても暴風雨が荒れ狂い、元軍は戦力の大半を失い撤退を余儀なくされた。
それ故、人々は神仏のご加護によって元軍を撃退したものだと考えたのは無理もない。
元寇の戦いにおいて、神や仏は暴風雨を招いただけではなく、戦場にも出陣したと
言われている。我が日本の神様軍の先鋒は高野山の地主神・天野明神であったが、住
吉神社の住吉明神の馬が元軍の毒矢に当たって治療中に出遅れてしまった。日本軍が
最初、苦戦を強いられたのはそのためだとされる。その後、諏訪大社の諏訪明神が大
きな竜となって博多に出現し、八幡社の八幡明神は暴風雨の吹く直前に出陣して元軍
を壊滅したとされている。また、仏様軍の方は僧侶の個人的な法力が仏神を動かした
という説も存在する。
こうした中で名をあげた僧侶が真言律宗西大寺の叡尊(えいぞん)である。叡尊は
時の亀山上皇の命により、京都や奈良の僧侶600人あまりを引き連れて石清水八幡宮
に参詣した。そして、尊勝陀羅尼(そんしょうだらに)を唱え、4時間あまり説教を
続け、「東風を以て兵船を本国に吹き送り、来人をそこなわずして乗るところの船を
ば焼き失わせたまえ」と八幡大菩薩に祈願した。その瞬間、愛染明王が手にした鏑矢
が蒙古軍目指して西に飛んだという逸話が残っている。
さらに、叡尊の説教時に大暴雨風のために蒙古軍が撤退したため、幕府や朝廷の叡
尊への信頼は絶大なものとなった。これを契機に、叡尊の真言律宗は勢力を拡大し、
また幕府・朝廷は神様・仏様への恩賞として各地の神社仏閣の師新築・修築を許可し
たため、空前の寺社造営ブームが起きたという。
しかし、反対に前線で活躍した御家人達には思ったほどの恩賞は与えられず、不平
不満が募り、それが鎌倉幕府滅亡の遠因となったとする説も存在する。
(続く)
(参考文献)
武光誠『すぐわかる日本の呪術の歴史』東京美術、2001年
『加持祈祷の本』学研、2004年
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本の紹介 小沢 健司
塩田 潮著『昭和30年代』 「奇跡」と呼れた時代の開拓者たち」
平凡社新書、2007年7月 SBN : 978-4-582-85382-7
第二次大戦の敗戦で、日本は、明治時代以来、近代化を追い求めていくという目標を
見失った。そして、重圧と統制の中から、「豊かさ」の夢を手に入れたいと、一直線
に走り始めることによって、目標を転換していった。
「富国強兵」の兵士が「経済」の兵士として、経済戦争の戦場に赴き、日本人特有
の集団型ガンバリズムを発揮し、驚異的な高度成長を達成し、大量消費世界が実現す
る結果となった。
しかし、その歪みが発生し、公害による環境悪化や経済至上主義により、人心の荒
廃、カネ万能主義の風潮を産み、汚職・腐敗が蔓延することになった。
本書に登場する、所得倍増の池田隼人、皇太子御成婚の小泉信三、東京オリンピッ
クの東龍太郎、新幹線の十河信二、自動車の本田総一郎、繊維の大原總一郎の開拓者
達は、明治生まれの「志」に生きることにこだわりのあるリーダーであった。
高度成長期に、路地裏の集合の町から、近代都市へと改造されたが、このことが、
果たして「豊かさ」の本質であると言っていいのであろうか・・・。未だ、路地裏を
徘徊する私には疑問を感じている。
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研究会への参加希望者は以下までご連絡ください。折り返しご連絡いたします。
研究会事務局 アドレス 2004i21@gssc.nihon-u.ac.jp
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次号の原稿を早々と募集いたします。会員の皆様、会員ではないが、近々に会員
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■ 編集後記
今年一年、いろいろお世話になり、ありがとうございました。物情騒然の世の中
ですが、来年度は、少しでも暮らしやすい環境になれば良いと思っております。み
なさまもお身体を大切にお過ごしください。最後になりましてが、良いお年をお迎
えください。
(小沢)
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このニューズレターへのご意見ご要望は、ブログへのコメント、あるいは下記事務
局までお願いいたします。
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情報人間社会科学研究会 マガジン 2007.11.18
NO 13
http://atlantic.gssc.nihon-u.ac.jp/~cits/index.htm
編集・発行 研究会事務局
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2007年 13号 目次
: トピックス
: 情報now
* 長井 壽満 : 「通訳・翻訳」稼業
* 増子 保志 : 「神様、仏様どうぞお救いくださいまし!」 (4)
* 坊農 豊彦 : 「コンピュータセキュリティを考える」 (9)
* 西尾 安正 : 「銀幕雑感」 (8)
* 橋本 信彦 : 「未来のパンセ 別冊」 (9)
* 橋本 信彦 : 本の紹介
* ■ お知らせ
* ■ 原稿の募集
* ■ 編集後記
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トピックス■ 次世代電子行政サービス基盤等検討プロジェクトチームが発足
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