なおみです。
突然ですが、私の出身地である長崎県には、ものすごく島が多いんです。
ご存知でした?
かく言う私も7歳の頃に、長崎県は五島列島の福江島というところに住んでいました。
五島は海がものすごくキレイで、緑もいっぱいで、魚がすばらしくおいしくて、ステキだったなぁ…。
特産の五島うどんや、かんころ餅が大好きでした。
そんな思い出いっぱいの“島暮らし”でしたが、中でも印象に残っているのは、港での別れの光景。
見送る人と船に乗る人が、紙テープを持つんです。
船がどんどん港から遠ざかって、テープが切れてしまって…
子ども心に、せつない気持ちになったものです。
五島から引っ越すときには、小学校のクラスメートや担任の先生がお見送りに来てくれたなぁ。
そんなことを思い出していて、ふと考えました。
日常の中にも、本当は色々な別れが存在しているのに、私はそれをおろそかにし過ぎなんじゃないか!?
大人になっていくにつれて、大事なことを忘れてるんじゃないか?
そこで、日常のささいな別れも大切にするべく、紙テープで彩りながら生活してみることにしました。
■出勤 9:40
その別れは、毎日やってくるのです。
大好きな存在との別れ…
そう、出勤時にやってくる『自宅との別れ』です。
いつもバタバタ出勤しているけど、よく考えたらこんなに安心感のある場所からわざわざ離れて過ごさなきゃいけないなんて…。
せちがらい世の中ですよね。

さようなら。また逢いましょうね、今晩に
朝っぱらから悲しい別れを乗り越えることで、私は少し強くなったのでした。
■シュレッダー 11:20
出勤しても、またそこに待ち受けるのは別れ。
どうしてこうも世の中には、せつないことが溢れているのでしょうか。

書類をシュレッダーにかける、コジマン

さようなら、書類!
思えば色々な数値や、仕事で使うツールの使用方法や…
たくさんのことを教えてくれた書類たち。
でも悲しいことに、いつまでも側には居られないんです。

別れを惜しんだ後は、ちゃんと片付けますんで
■昼食 13:00
お昼どきになったので、いつものようにお弁当を買いに行くことにします。
でも紙テープを手にしたことで、私は気づいてしまったんです。
ここにも別れが潜んでいたことに。

さようなら、マイデスク(1時間後には戻りまーす)
デスクとの別れに涙をこらえつつ、やってきたのは会社近くのスーパー。
ここにも別れの匂いがたちこめています。

あ、違う。カレーの匂いだった
タンドリーチキンカレーにするか、コロッケカレーにするか、カツカレーにするか…。
その選択にはもう、3つのうち2つとの別れが前提としてあるのです。
結局、素朴な魅力を持つコロッケカレーにしました。
ほかの2種類のカレーは、別の誰かのものになってしまうんですね…。
■洗濯 13:20
そういえば洗濯物をためていたので、一旦家に帰ることに。
一人暮らしの何気ないひとコマですが、ここにも別れがありました。

洗濯機で脱水中。しぼりとられていく水との別れ
■先輩が会議へ 14:00
お腹を満たしてデスクへ戻ると、また私を打ちのめすような出来事が。
なんと、隣の席の先輩が、

会議に行ってしまうと言うのです…!
なんてことだ。
先輩は1時間もの間、私の隣の席から遠い、会議室という別世界へ行ってしまうのです。

先輩ー!1時間後までお元気でー!!

先輩「大げさな気がするんだけど…」なおみ「いいんですってば!」
先輩がちょっと引き気味だとか、そんなことは関係ないんです。
この1時間の間に私がすごい腹痛を起こして早退なんかしたら、先輩とは明日まで会えないんですから。
(ちなみに胃腸はけっこう強いほうです)
■おやつの時間 15:00
先輩を全力で見送ったら、小腹が空いてきてしまいました。
ここは大好きなチョコを食べることにしましょう。
が、ここにもやはり別れが…。

さよ〜なら〜
たらふく食べたら、さらなる別れが。。

さようなら、チョコの包装紙
■エレベーター 16:10
夕方、ひろちゃんがジュースでも飲みに1階まで降りると言い出しました。
まぐまぐオフィスは4階。
そんなに階数を隔ててしまうだなんて…。

ぜひ見送らせてよ、その背中を

ひろ(…メンドクサイ人につかまったな…)
ひろちゃんが内心どう思っていても、かまいません。
私はほんの小さな別れでも、見落とさずにいたいんですもの!

バイバイ、ひろちゃん(また5分後にねー)
■CD返却 17:30
そういえば私、おーつさんからCDを借りていたんです。

チャットモンチー『生命力』。聴き込みました
借りたということは、やはり返す時が来るわけですが…
一見別れには見えなくても、これだって立派な別れなんです。

おーつさん、CDありがとう

もっと聴きたいけど

そろそろ返しますー!
けっこう長いこと借りていたCD。
しかもとっても良いCD。
私はこのCDに対する愛情を深めてしまったのでした。
長く一緒に居たあとの別れは、やはりツライものです…。(長く借りててすみません…)
■トイレ 18:00
別れには色々ありますが、「人との間に壁を感じる」という場面もありますよね。
悲しいことですが、これが現実なんです。
それは、たとえばこんな風です。

まだですかー
■夜食 18:40
数々の別れに打ちのめされ、それでもお腹が減るのが人間です。
涙をこらえすぎて疲れてしまったので、ここらで夜食でも。

からしマヨネーズがたまらない
カップ焼きそばっておいしいんですよねぇ。
いそいそとお湯を入れ、3分。
…そこに、新たな別れが待ち受けていようとは…。

さようなら、お湯
穴からこぼれていくお湯のおかげで、どれだけ助けられたことか。

麺をほぐしてくれて、ありがとう…
■帰宅 19:30
多くの別れを乗り越え、1日が終了。
そのとき私を待ち受けていたのは、最大の別れなのでした。

さようなら、みなさん。また明日…

…誰か、少しは気にしてください
お仕事の邪魔をしてはいけないですね。
■大切なものは(紙テープと違って)目に見えないんだよ
紙テープを使ってみると、日々の小さな別れをいかにないがしろにしていたかに気づきました。
でも、悲しい気持ちになると言うよりは、楽しい気分になったのはなんでだろう…。
別れ際に使うには、あまりにポップな紙テープの色。
あれはもしかしたら、悲しみをやわらげるためなのかも知れないです。
港での別れだって、一生の別れってわけじゃないですしね!
つい見落としがちなことも、大げさにしてみることで発見がありました。
みなさんも紙テープで小さな別れを彩って、周囲のものや人への愛情を深めてみてはいかがでしょう?

紙テープ持ったまま1階に降りたら、切れました