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 新しいスタイルで書き始めてまだ、たった3回目なのですが、このメルマガ「こもれび童話」の本体ともいえるHP「こもれび童話館」のあり方などを含めて、いろいろ見直すことにいたしました。
 HP「こもれび童話館」の方も、これまで何度かリニューアルしてきたのですが、また、しっくりこない感じがしてきたのです。
 そこでまず、HP「こもれび童話館」のページ内容を刷新し、こちらのメルマガ「こもれび童話」は、一旦休止にさせていただこうと思います。
 これまで、ご登録くださっていた読者のみなさま、また、ご訪問くださりご覧になっていただいた読者の方々、本当にありがとうございました。
 童話の作品づくりを続けていきたいという思いで、このメルマガをスタートしましたが、これからもなんとか作品づくりを続けていくことができそうです。
 童話の創作に対する思いや、日々のことなど、あれこれについては、もう一つのメルマガ(ブログ形式)「南の島の(夢多き)主婦物語」に引き続き書いていこうと思いますので、よろしかったら、そちらもご覧になってください。
 また、リニューアルしたHP「こもれび童話館」には、童話の公募にチャレンジした記録と、数少ない受賞作品(まだ、たった二つですが)も掲載しました。興味のある方は、私の当たって砕けた記録を見てやってください。

 これからのことについてですが、このメルマガは一旦休止にした上で、しばらく私自身の声もよくきいた上で、廃止にするかもしれません。
 本当に、短い間でしたが、どうもありがとうございました。
 これからも、HP「こもれび童話館」(http://www.comorebi.info/)と、「南の島の(夢多き)主婦物語」(http://blog.mag2.com/m/log/0000203828/)は続けていこうと思っていますので、よろしくお願いいたします。

[ お話づくりについて ]  

 「ニッサン童話と絵本のグランプリ」募集が今月末で締め切りです。私は、先週末から準備をはじめ、きょう郵送してきました。作品は、以前書いた「へんな電気屋さん」を手直しして、推敲しました。推敲といっても、自分の息子(小4)と息子の友だちに読んで聞かせ、多少読みやすくしただけなのですが…。
 息子いわく、「それって、有名な賞なの?」
 私「そうだよ。かなり大きな賞だよ。」
 息子「じゃあ、一番はどうかな? まあ、分からないけど…」
 などと、言っていました。
 うーむ。まあ、提出するときは、いろいろな気持ちが湧くものですが、ポストに入れてしまった後は、なるべく忘れるようにしています。といっても、完ぺきに忘れられるわけがないのですが。
 
 新しい作品の方は、ちょっと長くなりそうで、半分ぐらい書けたところで、中断しています。今度の作品は、ハメをはずした面白い作品というより、どっちかというとリアリティーのある作品かも。
 私としては、あきやまただしさんの『へんしんマラソン』とか、『うみキリン』のような、ありえない楽しい話を、たくさんかいてみたいなあと思うんですけどね。
 まだまだ、自分の色みたいなものが、自分でも分からないし、そんなものはまだまだ出せないような気もします。
 ただ、作品を書くようになって思うことは、自分の世界って、人の話を読むことでは絶対に生まれてこないんですよね。自分が感じる面白いこと。自分が気になるちょっとしたこと。そんなことを、大事にしていくことで、自分の世界がきっと生まれていくんだと思います。

 

[ お話づくりについて ]  

 さてさて、メルマガのスタイルを変えて初めての配信から、遅れてしまいました。今回は、私のお話づくりのことを書こうと思います。
 私はいくつかの日記を付けています。一つは自分のHP(「森のこもれび」)に掲載する、タイトル「こもれ日和」というものと、まぐまぐのブログ形式のメルマガ「南の島の主婦物語」、それから、まったく人には見せない自分だけの日記、そして、童話を作るときのヒントになるようなことを付けておく「感動日記」です。
 いくつも日記が増えてしまったことに、自分自身ためらうこともあったのですが、最近は、どの日記も不精でいいか、と思えば、気ままに使い分けができるようになってきました。
 「こもれ日和」は、どちらかというと、独り言なんだけれど、ちょっと誰かにきいてもらいたいようなこと。
 「南の島の主婦物語」は、夢や目標に向かってやっていることなど。
 「人に見せない自分だけの日記」は、絶対に誰にも言えないけれど、書くことで浄化したいときなど。
 「感動日記」は、お話のタネになりそうなことを見つけたときです。
 ここ半年くらい、「感動日記」につけることがありませんでした。先日、久しぶりに付けておこうと思うことがあったので、その話を書こうと思います。
 宮古島の離島である多良間島に、先日行ったときのことです。帰りの飛行機が1時間以上遅れ、小さな空港で約30人の人たちが待たされることになりました。島の人たちは、気さくな方が多いので、いつしか多良間島の若いお兄さんとおしゃべりがはじまりました。おしゃべりをしながら、お兄さんが自分のバッグの中を確認していると、小さな携帯電話を入れるような黒いケースが出てきました。
「あっ、これは昨日甥っ子が入れたものだ。何か準備していたから。何を入れたんだろう?」
 そう言って、小さな黒いケースを開けると、「わ」の文字が書かれたつみきが一つ入っていました。「わ」の文字の裏側はワニの絵。
 小さな甥っ子は、一体何を思って、このつみきを一つだけ選び、お兄さんのバッグにしのびこませたのでしょう。それを考えると、なんだかワクワク、ほのぼのとしたのでした。
 それから、ずっと、「たった一つのつみき」からお話ができないかなあと思っていますが、まだぜんぜん浮かびません。とりあえず、お話のタネとしてとっておくことにします。

 ※写真は、夕刻が迫る多良間空港で、飛行機に搭乗するところです。これ以上遅れたら、多良間島には滑走路に電灯がないので、飛べなくなるということでした。プロペラ機は、着陸の際にジャンボよりも抵抗がなくて、なかなかよかったです。15分間のあっという間の飛行時間ですが、多良間島はやはり遠いなあと感じました。
 

<重要なお知らせ> 
 こもれび童話をご覧いただいているみなさん、こんにちは。
 このメルマガもなんとか半年間に渡って続けることができました。ここに掲載するためにも、新しい作品を書こうと思っていたのですが、なかなか、ペースが追いつかなくなってきました。そろそろ限界のようです。
 現在、メルマガとして定期購読を申し込まれている方が16人いらっしゃいます。私としては、1人でも定期購読してくださる方がいる限り、童話を掲載していきたいとがんばってきたのですが、どうしても創作活動が間に合いません。
 毎週、新しい作品を掲載するというスタイルをこの辺で、検討しなければならない状況です。
 そこで、私としては今後、童話の創作に関すること、読み聞かせの活動に関すること、そして時々、創作童話の掲載という感じで続けていきたいと思っています。
 これまで、ご愛読いただいた読者のみなさん、本当にありがとうございました。数字として存在する読者の方を励みに、ここまで続けることができました。また、コメントを書いてくださったゆうゆうさん、ありがとうございました。
 これからは、「お話を読みたい」と思っている方には、ご満足いただけないかもしれません。引き続き、ご購読してくださいとは、お願いできませんので、こうしてお知らせすることにいたしました。
 来週から、新しい「こもれび童話」を配信する予定です。
 これまで、本当にありがとうございました。心より、お礼を申し上げます。
[ 短編(1-2回もの) ]  

<前回のお話>いつもハチマキをしているばあちゃん。家族やぼくはなんとかとってもらいたいと思っている。授業参観にまで、ばあちゃんはハチマキをしてきて、みんなに笑われたんだ。ぼくははずかしくて、ばあちゃんを怒った。ところが、ばあちゃんが風邪をひいて、すごく弱々しいんだ。

後編「ハチマキばあちゃん」

「勝彦、ばあちゃんのハチマキをとってきてちょうだい。」
「なんでこんなときまでハチマキなんだよ。ハチマキなんかで病気は治らないのに」と、ぼくは思いながら、ばあちゃんの引き出しから古びた手ぬぐいを取り出した。
 そのときぼくははじめて、きちんと折りたたまれた手ぬぐいを見た。きれいに洗濯されていて、ほのかに石けんの匂いがした。「魚八」という魚屋の名前と、だいぶ薄くなっているけど「勝盛」という名前が書いてある。
「かあちゃん、ここに書いてある勝盛ってだれのこと? とうちゃんは勝典だし…」
 ぼくはそばにいたかあちゃんに聞いた。
「勝彦は知らなかったっけ? それは亡くなったじいちゃんの名前だよ。」
「ふーん。」
「ばあちゃんは、いつもじいちゃんと一緒にいたいのよ。」
 なんだよそれ! なんでかあちゃん、そのこと知りながらぼくに教えてくれなかったんだよ。ばあちゃんが今でもじいちゃんのことを思っているなんて。だからいつもハチマキをしていたなんて。ぼくはすまないような気持ちでいっぱいになった。ぼくは心の中で、かあちゃんにどなりたかった。でも寝ているばあちゃんのそばだから、必死にがまんした。
「はい、ばあちゃん、ハチマキだよ。」
「ありがとうね、勝彦。授業参観のときはゴメンね。まだあやまってなかったよね。」
 なんでいまさらそんなこと言うんだよ。なんだか、遠いところにでも行っちゃうみたいじゃないか。ぼくはちょっと、泣けてきそうになった。ぐっと歯を食いしばった。
「勝彦、ばあちゃんにハチマキをさせてちょうだい。」
 ばあちゃんの声が弱々しく聞こえて、ぼくはあせった。寝ているばあちゃんの頭にハチマキをしてやると、ばあちゃんは言った。
「さあ、もうこれで大丈夫。死んだ人のハチマキをしていれば、神様ももう死んでいる人を連れて行こうとは思わないだろうさ。」
「ばあちゃんたら。」
 かあさんが言うと、ばあちゃんはわざと低い声で言った。
「ばあちゃんじゃないよ、じいちゃんだよ。」
 かあさんも、ぼくも、そしてばあちゃんも笑った。

 きょうはばあちゃんの誕生日だ。ぼくはばあちゃんにプレゼントを買った。絶対ばあちゃんは喜んでくれると思う。プレゼントはもちろん、ハチマキにする手ぬぐいさ。模様のきれいな、ぼくのサイン入りのね。

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