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    <title>こもれび童話</title>
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    <title>いろいろ考えた末のことです。</title>
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    <description>&lt;p&gt;　新しいスタイルで書き始めてまだ、たった３回目なのですが、このメルマガ「こもれび童話」の本体ともいえるＨＰ「こもれび童話館」のあり方などを含めて、いろいろ見直すことにいたしました。&lt;br&gt;　ＨＰ「こもれび童話館」の方も、これまで何度かリニューアルしてきたのですが、また、しっくりこない感じがしてきたのです。&lt;br&gt;　そこでまず、ＨＰ「こもれび童話館」のページ内容を刷新し、こちらのメルマガ「こもれび童話」は、一旦休止にさせていただこうと思います。&lt;br&gt;　これまで、ご登録くださっていた読者のみなさま、また、ご訪問くださりご覧になっていただいた読者の方々、本当にありがとうございました。&lt;br&gt;　童話の作品づくりを続けていきたいという思いで、このメルマガをスタートしましたが、これからもなんとか作品づくりを続けていくことができそうです。&lt;br&gt;　童話の創作に対する思いや、日々のことなど、あれこれについては、もう一つのメルマガ（ブログ形式）「南の島の（夢多き）主婦物語」に引き続き書いていこうと思いますので、よろしかったら、そちらもご覧になってください。&lt;br&gt;　また、リニューアルしたＨＰ「こもれび童話館」には、童話の公募にチャレンジした記録と、数少ない受賞作品（まだ、たった二つですが）も掲載しました。興味のある方は、私の当たって砕けた記録を見てやってください。&lt;/p&gt;&lt;p&gt;　これからのことについてですが、このメルマガは一旦休止にした上で、しばらく私自身の声もよくきいた上で、廃止にするかもしれません。&lt;br&gt;　本当に、短い間でしたが、どうもありがとうございました。&lt;br&gt;　これからも、ＨＰ「こもれび童話館」（http://www.comorebi.info/）と、「南の島の（夢多き）主婦物語」（http://blog.mag2.com/m/log/0000203828/）は続けていこうと思っていますので、よろしくお願いいたします。&lt;/p&gt;</description>
    <dc:date>2007-11-02T13:31:24+09:00</dc:date>
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    <title>ニッサンに作品提出！</title>
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    <description>&lt;p&gt;　「ニッサン童話と絵本のグランプリ」募集が今月末で締め切りです。私は、先週末から準備をはじめ、きょう郵送してきました。作品は、以前書いた「へんな電気屋さん」を手直しして、推敲しました。推敲といっても、自分の息子（小４）と息子の友だちに読んで聞かせ、多少読みやすくしただけなのですが&amp;hellip;。&lt;br&gt;　息子いわく、「それって、有名な賞なの？」&lt;br&gt;　私「そうだよ。かなり大きな賞だよ。」&lt;br&gt;　息子「じゃあ、一番はどうかな？　まあ、分からないけど&amp;hellip;」&lt;br&gt;　などと、言っていました。&lt;br&gt;　うーむ。まあ、提出するときは、いろいろな気持ちが湧くものですが、ポストに入れてしまった後は、なるべく忘れるようにしています。といっても、完ぺきに忘れられるわけがないのですが。&lt;br&gt;　&lt;br&gt;　新しい作品の方は、ちょっと長くなりそうで、半分ぐらい書けたところで、中断しています。今度の作品は、ハメをはずした面白い作品というより、どっちかというとリアリティーのある作品かも。&lt;br&gt;　私としては、あきやまただしさんの『へんしんマラソン』とか、『うみキリン』のような、ありえない楽しい話を、たくさんかいてみたいなあと思うんですけどね。&lt;br&gt;　まだまだ、自分の色みたいなものが、自分でも分からないし、そんなものはまだまだ出せないような気もします。&lt;br&gt;　ただ、作品を書くようになって思うことは、自分の世界って、人の話を読むことでは絶対に生まれてこないんですよね。自分が感じる面白いこと。自分が気になるちょっとしたこと。そんなことを、大事にしていくことで、自分の世界がきっと生まれていくんだと思います。&lt;/p&gt;&lt;p&gt;　&lt;/p&gt;</description>
    <dc:date>2007-10-29T16:37:21+09:00</dc:date>
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  <item rdf:about="http://blog.mag2.com/m/log/0000232150/109073575.html">
    <title>お話のタネ</title>
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    <description>&lt;p&gt;　さてさて、メルマガのスタイルを変えて初めての配信から、遅れてしまいました。今回は、私のお話づくりのことを書こうと思います。&lt;br&gt;　私はいくつかの日記を付けています。一つは自分のＨＰ（「森のこもれび」）に掲載する、タイトル「こもれ日和」というものと、まぐまぐのブログ形式のメルマガ「南の島の主婦物語」、それから、まったく人には見せない自分だけの日記、そして、童話を作るときのヒントになるようなことを付けておく「感動日記」です。&lt;br&gt;　いくつも日記が増えてしまったことに、自分自身ためらうこともあったのですが、最近は、どの日記も不精でいいか、と思えば、気ままに使い分けができるようになってきました。&lt;br&gt;　「こもれ日和」は、どちらかというと、独り言なんだけれど、ちょっと誰かにきいてもらいたいようなこと。&lt;br&gt;　「南の島の主婦物語」は、夢や目標に向かってやっていることなど。&lt;br&gt;　「人に見せない自分だけの日記」は、絶対に誰にも言えないけれど、書くことで浄化したいときなど。&lt;br&gt;　「感動日記」は、お話のタネになりそうなことを見つけたときです。&lt;br&gt;　ここ半年くらい、「感動日記」につけることがありませんでした。先日、久しぶりに付けておこうと思うことがあったので、その話を書こうと思います。&lt;br&gt;　宮古島の離島である多良間島に、先日行ったときのことです。帰りの飛行機が１時間以上遅れ、小さな空港で約３０人の人たちが待たされることになりました。島の人たちは、気さくな方が多いので、いつしか多良間島の若いお兄さんとおしゃべりがはじまりました。おしゃべりをしながら、お兄さんが自分のバッグの中を確認していると、小さな携帯電話を入れるような黒いケースが出てきました。&lt;br&gt;「あっ、これは昨日甥っ子が入れたものだ。何か準備していたから。何を入れたんだろう？」&lt;br&gt;　そう言って、小さな黒いケースを開けると、「わ」の文字が書かれたつみきが一つ入っていました。「わ」の文字の裏側はワニの絵。&lt;br&gt;　小さな甥っ子は、一体何を思って、このつみきを一つだけ選び、お兄さんのバッグにしのびこませたのでしょう。それを考えると、なんだかワクワク、ほのぼのとしたのでした。&lt;br&gt;　それから、ずっと、「たった一つのつみき」からお話ができないかなあと思っていますが、まだぜんぜん浮かびません。とりあえず、お話のタネとしてとっておくことにします。&lt;/p&gt;&lt;p&gt;　※写真は、夕刻が迫る多良間空港で、飛行機に搭乗するところです。これ以上遅れたら、多良間島には滑走路に電灯がないので、飛べなくなるということでした。プロペラ機は、着陸の際にジャンボよりも抵抗がなくて、なかなかよかったです。１５分間のあっという間の飛行時間ですが、多良間島はやはり遠いなあと感じました。&lt;br&gt;　&lt;/p&gt;</description>
    <dc:date>2007-10-20T15:23:57+09:00</dc:date>
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  <item rdf:about="http://blog.mag2.com/m/log/0000232150/109047661.html">
    <title>これまで本当にありがとうございました！</title>
    <link>http://blog.mag2.com/m/log/0000232150/109047661.html</link>
    <description>&amp;lt;重要なお知らせ&amp;gt;　&lt;br&gt;　こもれび童話をご覧いただいているみなさん、こんにちは。&lt;br&gt;　このメルマガもなんとか半年間に渡って続けることができました。ここに掲載するためにも、新しい作品を書こうと思っていたのですが、なかなか、ペースが追いつかなくなってきました。そろそろ限界のようです。&lt;br&gt;　現在、メルマガとして定期購読を申し込まれている方が１６人いらっしゃいます。私としては、１人でも定期購読してくださる方がいる限り、童話を掲載していきたいとがんばってきたのですが、どうしても創作活動が間に合いません。&lt;br&gt;　毎週、新しい作品を掲載するというスタイルをこの辺で、検討しなければならない状況です。&lt;br&gt;　そこで、私としては今後、童話の創作に関すること、読み聞かせの活動に関すること、そして時々、創作童話の掲載という感じで続けていきたいと思っています。&lt;br&gt;　これまで、ご愛読いただいた読者のみなさん、本当にありがとうございました。数字として存在する読者の方を励みに、ここまで続けることができました。また、コメントを書いてくださったゆうゆうさん、ありがとうございました。&lt;br&gt;　これからは、「お話を読みたい」と思っている方には、ご満足いただけないかもしれません。引き続き、ご購読してくださいとは、お願いできませんので、こうしてお知らせすることにいたしました。&lt;br&gt;　来週から、新しい「こもれび童話」を配信する予定です。&lt;br&gt;　これまで、本当にありがとうございました。心より、お礼を申し上げます。</description>
    <dc:date>2007-10-12T18:27:30+09:00</dc:date>
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  <item rdf:about="http://blog.mag2.com/m/log/0000232150/109004170.html">
    <title>ハチマキばあちゃん（後編）</title>
    <link>http://blog.mag2.com/m/log/0000232150/109004170.html</link>
    <description>&lt;p&gt;&amp;lt;前回のお話&amp;gt;いつもハチマキをしているばあちゃん。家族やぼくはなんとかとってもらいたいと思っている。授業参観にまで、ばあちゃんはハチマキをしてきて、みんなに笑われたんだ。ぼくははずかしくて、ばあちゃんを怒った。ところが、ばあちゃんが風邪をひいて、すごく弱々しいんだ。&lt;/p&gt;&lt;p align="center"&gt;後編「ハチマキばあちゃん」&lt;/p&gt;&lt;p&gt;「勝彦、ばあちゃんのハチマキをとってきてちょうだい。」&lt;br&gt;「なんでこんなときまでハチマキなんだよ。ハチマキなんかで病気は治らないのに」と、ぼくは思いながら、ばあちゃんの引き出しから古びた手ぬぐいを取り出した。&lt;br&gt;　そのときぼくははじめて、きちんと折りたたまれた手ぬぐいを見た。きれいに洗濯されていて、ほのかに石けんの匂いがした。「魚八」という魚屋の名前と、だいぶ薄くなっているけど「勝盛」という名前が書いてある。&lt;br&gt;「かあちゃん、ここに書いてある勝盛ってだれのこと？　とうちゃんは勝典だし&amp;hellip;」&lt;br&gt;　ぼくはそばにいたかあちゃんに聞いた。&lt;br&gt;「勝彦は知らなかったっけ？　それは亡くなったじいちゃんの名前だよ。」&lt;br&gt;「ふーん。」&lt;br&gt;「ばあちゃんは、いつもじいちゃんと一緒にいたいのよ。」&lt;br&gt;　なんだよそれ！　なんでかあちゃん、そのこと知りながらぼくに教えてくれなかったんだよ。ばあちゃんが今でもじいちゃんのことを思っているなんて。だからいつもハチマキをしていたなんて。ぼくはすまないような気持ちでいっぱいになった。ぼくは心の中で、かあちゃんにどなりたかった。でも寝ているばあちゃんのそばだから、必死にがまんした。&lt;br&gt;「はい、ばあちゃん、ハチマキだよ。」&lt;br&gt;「ありがとうね、勝彦。授業参観のときはゴメンね。まだあやまってなかったよね。」&lt;br&gt;　なんでいまさらそんなこと言うんだよ。なんだか、遠いところにでも行っちゃうみたいじゃないか。ぼくはちょっと、泣けてきそうになった。ぐっと歯を食いしばった。&lt;br&gt;「勝彦、ばあちゃんにハチマキをさせてちょうだい。」&lt;br&gt;　ばあちゃんの声が弱々しく聞こえて、ぼくはあせった。寝ているばあちゃんの頭にハチマキをしてやると、ばあちゃんは言った。&lt;br&gt;「さあ、もうこれで大丈夫。死んだ人のハチマキをしていれば、神様ももう死んでいる人を連れて行こうとは思わないだろうさ。」&lt;br&gt;「ばあちゃんたら。」&lt;br&gt;　かあさんが言うと、ばあちゃんはわざと低い声で言った。&lt;br&gt;「ばあちゃんじゃないよ、じいちゃんだよ。」&lt;br&gt;　かあさんも、ぼくも、そしてばあちゃんも笑った。&lt;/p&gt;&lt;p&gt;　きょうはばあちゃんの誕生日だ。ぼくはばあちゃんにプレゼントを買った。絶対ばあちゃんは喜んでくれると思う。プレゼントはもちろん、ハチマキにする手ぬぐいさ。模様のきれいな、ぼくのサイン入りのね。&lt;/p&gt;&lt;p&gt;Copyright (C) 2007 Junko Zakimi All Rights Reserved.&lt;/p&gt;</description>
    <dc:date>2007-10-05T09:00:00+09:00</dc:date>
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  <item rdf:about="http://blog.mag2.com/m/log/0000232150/109004154.html">
    <title>ハチマキばあちゃん（前編）</title>
    <link>http://blog.mag2.com/m/log/0000232150/109004154.html</link>
    <description>&lt;p&gt;&amp;lt;著者より&amp;gt;金曜日の更新が遅れてしまいました。スミマセン。一週間とは早いものです。今回はまた、２回の短編です。じつは、この作品は、１０月中旬結果発表になる童話賞に応募した作品です。童話の公募は未発表の作品に限るとあるので、こちらのメルマガをしていることが、とても悩むところです。今後もその辺の問題をどうクリアしていくか、考えています。もしかしたら、過去に掲載した作品を削除する可能性もありますので、あしからず。それから、著作権も放棄はしていませんので、ご理解をよろしくお願いいたします。&lt;/p&gt;&lt;p align="left"&gt;　　　　　　　　　　　　　　　前編「ハチマキばあちゃん」&lt;br&gt;　&lt;br&gt;　うちのばあちゃんはいつもねじりハチマキをしている。ばあちゃんは魚屋だったんだ。じいちゃんが早く死んだから、ばあちゃん一人で魚屋をしながら、子どもたちを育てた。&lt;br&gt;　でも、寝るとき以外いつもハチマキをしているばあちゃんを、ぼくはなんだかはずかしく思うときがある。友達を家に連れてくると、決まって「おまえのばあちゃん、なんでハチマキしてんだ？」って聞かれるからだ。&lt;br&gt;　ばあちゃんはそのときどきで、友達の顔を見て、へんなことを言うんだ。&lt;br&gt;「ハチマキをしていると、汗が目に入らないからだよ。」&lt;br&gt;　それはたしかにそうかもしれない。&lt;br&gt;「ハチマキをしていると、頭がいたくならないんだよ。」&lt;br&gt;　そういうこともあるのかな？&lt;br&gt;「ハチマキをしていると、お化けが寄ってこないからだよ。」&lt;br&gt;　そんなのありっこない。&lt;br&gt;「ハチマキをしていると、気合が入って長生きできるからだよ。」&lt;br&gt;　マジかよ？&lt;br&gt;「ハチマキをしていると、オシャレだからだよ。」&lt;br&gt;　それって、かんちがいだよ。&lt;br&gt;　ぼくはばあちゃんのことをちょっとへそ曲がりだと思う。家族のみんなは、ばあちゃんの誕生日や母の日に、帽子やヘアピンなんかをプレゼントして、それとなくハチマキをはずそうと試みてきた。でも、どの作戦も成功したことはないんだ。&lt;/p&gt;&lt;p&gt;　今年の春、授業参観があって、とうちゃんもかあちゃんも仕事でどうしても来られないから、代わりにばあちゃんが来ることになった。ぼくはばあちゃんに強く、お願いした。&lt;br&gt;「ばあちゃん、ハチマキだけは絶対にしてこないでね！」&lt;br&gt;　ぼくは力いっぱい頼んだのに、ばあちゃんはそれでもハチマキをしてきたんだ。先生も友達も、ばあちゃんの方を見てニヤニヤ笑っていた。&lt;br&gt;　ぼくは家に帰ってからばあちゃんを怒った。もう口もききたくなかった。　友達が家にきても、ばあちゃんのことは絶対に紹介したくなかった。&lt;/p&gt;&lt;p&gt;　秋になって、ばあちゃんが珍しく風邪をひいた。熱が四十度以上出て、いつも元気なばあちゃんは気が弱くなっているみたいだった。&lt;/p&gt;&lt;p&gt;Copyright (C) 2007 Junko Zakimi All Rights Reserved.&lt;/p&gt;</description>
    <dc:date>2007-09-29T17:29:23+09:00</dc:date>
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  <item rdf:about="http://blog.mag2.com/m/log/0000232150/108976982.html">
    <title>カタツムリになったこうすけ（後編）</title>
    <link>http://blog.mag2.com/m/log/0000232150/108976982.html</link>
    <description>&lt;p&gt;&amp;lt;これまでのお話&amp;gt;こうすけは、もの静かな男の子。友だちからは、女の子みたいとからかわれていた。そんなこうすけは、カタツムリにはオスとメスの区別がないということを知って、インターネットで見つけた願いがかなうという掲示板に「カタツムリになりたい」と書いた。すると、ある日本当に、カタツムリになっていたのだった。&lt;/p&gt;&lt;p align="center"&gt;後編「おかあさん、助けて！」&lt;/p&gt;&lt;p&gt;　カタツムリになってなんにちかたった。こうすけはだんだんたいくつになってきた。&lt;br&gt;「ビーズでなにかつくりたいなあ。パソコンいじりたいなあ。」&lt;br&gt;　でも、カタツムリには手もないし足もない。&lt;br&gt;　こうすけはじぶんのへやにいってみた。&lt;br&gt;　すると、おかあさんがこうすけのしゃしんをだいてないていた。&lt;br&gt;「どんなこうすけでもいいから、こうすけ、もどってきてちょうだい。」&lt;br&gt;　おかあさんは、そういっているみたいだった。&lt;br&gt;　こうすけはおかあさんのそばにいきたくなった。&lt;br&gt;　そしたら、おかあさんのなみだがこうすけにおちてきた。おかあさんのなみだは、すごくしょっぱかった。&lt;br&gt;　カタツムリは、しょっぱいのが大のにがてなんだ。&lt;br&gt;「ああ、おかあさん、ぼくとろけてしまうよ〜。たすけて〜。」&lt;br&gt;　こうすけが目をさますと、おかあさんがこうすけの手をしっかりにぎり、ベッドのそばでないていた。&lt;br&gt;　おかあさんの手はやわらかくて、あったかかった。&lt;br&gt;「ぼく、うまれかわったんだね。にんげんに。おかあさんの子どもに。」&lt;br&gt;　もういちど、にんげんになるのもいいかなと、おもえてきた。&lt;/p&gt;&lt;p&gt;Copyright (C) 2007 Junko Zakimi All Rights Reserved.&lt;/p&gt;</description>
    <dc:date>2007-09-21T08:53:19+09:00</dc:date>
  </item>
  <item rdf:about="http://blog.mag2.com/m/log/0000232150/108959543.html">
    <title>カタツムリになったこうすけ（前編）</title>
    <link>http://blog.mag2.com/m/log/0000232150/108959543.html</link>
    <description>&lt;p&gt;&amp;lt;お知らせ&amp;gt;毎週金曜日の発行を目指していましたが、今週はできませんでした。スミマセン。１日遅れとなりましたが、今回は前編と後編の２回で終わるお話です。男の子の体でありながら、女の子の気持ちを持っているこうすけが主人公です。&lt;/p&gt;&lt;p align="center"&gt;前編「カタツムリになりたい！」&lt;/p&gt;&lt;p&gt;　こうすけは、もの静かな男の子。&lt;br&gt;　ヒーローごっこよりママゴトあそびのほうがすきだし、やきゅうやサッカーでどろだけになるより、いえの中でビーズやあみものをしていたい。&lt;br&gt;　ほんとうは半ズボンより、スカートをはいてみたい。じっさい、ほっそりしたこうすけのからだには、やきゅうやサッカーのユニホームよりも、花がらのワンピースのほうがずっとにあいそうだった。&lt;br&gt;　そんなおもいをすべてかくして、男の子として生きていくために、こうすけはいつもわらっていた。&lt;br&gt;　そうすれば、いじめられずにすむとおもったから。&lt;br&gt;　そうすれば、だれにも自分のきもちをしられないですむとおもったから。&lt;br&gt;　そうすれば、生きていくのもたのしくなるとおもったから。&lt;br&gt;　でも、げんじつはちがっていた。こうすけは、いつもクラスの子たちに「女の子みたい」とからかわれていた。&lt;/p&gt;&lt;p&gt;　ある日、目をさますと、こうすけはカタツムリになっていた。&lt;br&gt;「どうしてだろう？」&lt;br&gt;　おもいあたるのは、ゆうべインターネットにかいたことだった。&lt;/p&gt;&lt;p&gt;■なんでもねがいがかなうけいじばん■&lt;br&gt;「ぼくはカタツムリになりたい。こうすけ」&lt;/p&gt;&lt;p&gt;「ほんとうにねがいがかなったんだ！」&lt;br&gt;　こうすけはなんだか、ワクワクしてきた。&lt;br&gt;「さあて、なにをしようかな？」&lt;br&gt;　ニョロニョロあるいてみた。&lt;br&gt;　おそくてもきにならなかった。&lt;br&gt;　からにとじこもってみた。&lt;br&gt;　だれのこともきにしないでよかった。&lt;br&gt;　はっぱをたべてみた。&lt;br&gt;　やさいもおいしくおもえた。&lt;br&gt;　カタツムリはいいなあ。&lt;br&gt;　マイペースであるけばいい。&lt;br&gt;　とじこもっていてもいい。&lt;br&gt;　たべたいときにたべればいい。&lt;br&gt;　カタツムリなら、わらえない。なけない。おこれない。&lt;br&gt;　そして、男も女もくべつがない。&lt;br&gt;　こうすけはずかんを見てしっていた。&lt;br&gt;「カタツムリにはオスとメスのちがいがありません。一匹でオスとメスのどちらのはたらきもします」ということを。&lt;br&gt;　こうすけはそれからずっと、カタツムリになりたいとおもいつづけていた。だから、カタツムリになれてほんとうにうれしかった。&lt;/p&gt;&lt;p&gt;Copyright (C) 2007 Junko Zakimi All Rights Reserved.&lt;/p&gt;</description>
    <dc:date>2007-09-15T18:34:13+09:00</dc:date>
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  <item rdf:about="http://blog.mag2.com/m/log/0000232150/108844923.html">
    <title>ゴキカブトになってしまったゴキブリ（最終話）</title>
    <link>http://blog.mag2.com/m/log/0000232150/108844923.html</link>
    <description>&lt;p&gt;&amp;lt;これまでのお話&amp;gt;ゴキカブトとしてメスのカブトムシ、カブリリーと結婚したゴキブリのゴキ次郎は、カブジャイアンとの決闘で見事に勝利を果たした。しかし、その喜びもつかの間、子どもたちがしがみついたそのとき、戦いで弱くなっていた角があっけなく取れてしまい、ゴキ次郎は真実を話し、一人飛び去ったのだった。&lt;/p&gt;&lt;p align="center"&gt;最終話　「普遍の父親」&lt;/p&gt;&lt;p&gt;　ふと、ゴキ次郎の頭に、ゴキ太郎のことが浮かんだ。ゴキカブトとして有名になったゴキ太郎がなぜ、ゴキブリにもどったのか。ゴキ次郎にはまったく分からなかったが、いまの自分は、あれほど軽蔑していたゴキ太郎と大差ないような気がしたのだ。&lt;br&gt;（あいつもおいらも、しょせんただのゴキブリさ。）&lt;br&gt;　そのころ、雑木林に残されたゴキ次郎の家族はまだ誰も口をきけず、ぼうぜんと立ち尽くしていた。&lt;br&gt;　そこへゴキ次郎のオナラ攻撃で気を失いかけたカブジャイアンが、のそのそとはい上がってきた。手にはゴキ次郎がつけていた角を持っていた。&lt;br&gt;「ハッハッハッ。おわらいぐさだな。おまえら、ただのゴキブリと家族ごっこをしていたわけだ。けどよ、このおれさまがただのゴキブリに負けたとなったら、この林中の笑いものだ。この角持って、とっとと行きな。取れたものはまたつければいいじゃねえか。早くしねえと、追いつけねえぞ。」&lt;br&gt;　そう言うと、カブジャイアンはカブリリーに角を投げつけた。&lt;br&gt;　角の重みを感じながら、カブリリーはゴキ次郎の存在の重さを改めて感じたのだった。&lt;br&gt;「さあ、みんな行くわよ。」&lt;br&gt;　カブリリーを先頭に、八匹の子どもたちが後に続いた。&lt;br&gt;「あなたー！」&lt;br&gt;「お父さーん！」&lt;/p&gt;&lt;p&gt;　ゴキ次郎の遠い記憶の中で誰かが呼んでいるようだった。（いや、ちがう。いま誰かが呼んでいる声だ。）&lt;br&gt;　それはまぎれもなく、カブリリーと八匹の子どもたちの声だった。&lt;br&gt;　ゴキ次郎が振り向くと、そこには必死に追いかけてくる家族の姿があった。&lt;br&gt;「リリー、それから子どもたち。」&lt;br&gt;「あなた。」&lt;br&gt;　カブリリーは息を切らせながら、けれど力強く言った。&lt;br&gt;「あなた。あなたがゴキカブトであってもなくても、ゴキカブトの父親であることにかわりはないわ。あなたと私が出会わなければ、この子たちは生まれてこなかったんですから。この角は、カブトムシよりも強いあなたへ、私から送る勲章です。」&lt;br&gt;「リリー。いいのか？　こんなおいらでいいのか？」&lt;br&gt;　ゴキ次郎は胸がいっぱいになり、それ以上の言葉が出てこなかった。&lt;br&gt;「もちろんよ。あなた。」&lt;br&gt;　十匹の家族は再び強く抱き合い、一つになったのだった。　　（おわり）&lt;/p&gt;&lt;p&gt;Copyright (C) 2007 Junko Zakimi All Rights Reserved.&lt;/p&gt;</description>
    <dc:date>2007-08-17T10:00:00+09:00</dc:date>
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  <item rdf:about="http://blog.mag2.com/m/log/0000232150/108844856.html">
    <title>ゴキカブトになってしまったゴキブリ（８）</title>
    <link>http://blog.mag2.com/m/log/0000232150/108844856.html</link>
    <description>&lt;p&gt;&amp;lt;これまでのお話&amp;gt;ゴキカブトになったゴキブリのゴキ次郎は、メスのカブトムシ、カブリリーとの間に正真正銘のゴキカブトとなる子どもたちを授かった。しかし、ある日、愛妻カブリリーがカブジャイアンによってさらわれ、ゴキ次郎とカブジャイアンの決闘がはじまったのだった。あわや、ゴキ次郎&amp;hellip;。&lt;/p&gt;&lt;p align="center"&gt;第８話　「本当の姿」&lt;/p&gt;&lt;p&gt;「プ〜ッ、プププ〜ッ、プップップッ」&lt;br&gt;（ん？　なんの音？）&lt;br&gt;　カブリリーと子どもたちがそう思って、パッと目を開けた瞬間、カブジャイアンが木から落ちていく姿が見えた。&lt;br&gt;イチロー：「わあーい！　お父さんが勝ったぞ！」&lt;br&gt;ニロー：「お父さんの勝ちだ！」&lt;br&gt;サンロー：「お父さんが勝ったんだ！」&lt;br&gt;シロー：「お父さんスゴイ！」&lt;br&gt;ゴロー：「お父さんやったね！」&lt;br&gt;ロクロー：「やっぱり、ぼくらのお父さんだ！」&lt;br&gt;シチロー：「お父さん強いぞ！」&lt;br&gt;ハチロー：「お父さん！」&lt;br&gt;　ゴキ次郎は縄でしばられたカブリリーを助け出すと、二匹はしっかりと抱き合った。&lt;br&gt;「あなた」&lt;br&gt;「リリー」&lt;br&gt;「ん？　あなた、なんだかいつもと違うわ。」&lt;br&gt;　カブリリーが鼻をクンクンさせながら、いぶかしげな顔をした。&lt;br&gt;「あっ、ごめん。おいら匂うだろう。秘密兵器を準備するために、夕べちょっとヘンなものを食ったんだ。」&lt;br&gt;「まあ、そうだったの。じゃあ、もしかして、もしかすると、あの音はあなたのオナラだったのね。フフフ。」&lt;br&gt;　抱き合うゴキ次郎とカブリリーに覆い重なるように、子どもたちが集まってきた。ゴキ次郎は家族にとってヒーローそのものだった。みんなの笑顔に包まれ、ゴキ次郎はこの上ない幸せをかみしめていた。&lt;br&gt;　けれど、最高の幸せは長く続かなかった。&lt;br&gt;　八匹の子どもたちがつぎつぎに抱きつき、最後にハチローがゴキ次郎の角につかまったときだった。&lt;br&gt;「ポロッ」&lt;br&gt;　あっけなくゴキ次郎の角が取れてしまったのだ。&lt;br&gt;「キャーッ！　あなた、大丈夫？　大丈夫？」&lt;br&gt;　取り乱すカブリリーのそばで、ゴキ次郎は無言だった。&lt;br&gt;（とうとう、この日が来てしまった。）そう思っていた。&lt;br&gt;　カブリリーが言葉を無くすと、しばらく誰もしゃべらないシーンとした時間が流れた。&lt;br&gt;　角のとれたゴキ次郎の姿は誰がどう見ても、ゴキブリそのものだった。&lt;br&gt;　イチローが言った。&lt;br&gt;「お父さん、ゴキブリみたい。」&lt;br&gt;　それは、みんながそう思っていることだった。&lt;br&gt;「何を言うの！」&lt;br&gt;　カブリリーがイチローを叱ろうとしたとき、ゴキ次郎が口を開いた。&lt;br&gt;「そうなんだ。お父さんは本当はただのゴキブリなんだ。いままで黙っていてゴメンな。リリー、おいらはきみに会えて、本当に幸せだったよ。ありがとう。子どもたちのことは、たのんだよ。」&lt;br&gt;　そう言うと、ゴキ次郎ははねを広げ、雑木林から抜け出した。&lt;br&gt;　人間の子どもに角をつけられ、雑木林の中で絶望に暮れていたときよりも、角がとれてしまった今の方が、よっぽど悲しかった。&lt;br&gt;　行く当てもなく空を飛びながら、ゴキ次郎の涙はセミのおしっこのように地面に降り注いだ。&lt;/p&gt;&lt;p&gt;Copyright (C) 2007 Junko Zakimi All Rights Reserved.&lt;/p&gt;</description>
    <dc:date>2007-08-10T10:16:37+09:00</dc:date>
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  <item rdf:about="http://blog.mag2.com/m/log/0000232150/108796711.html">
    <title>ゴキカブトになってしまったゴキブリ（７）</title>
    <link>http://blog.mag2.com/m/log/0000232150/108796711.html</link>
    <description>&lt;p&gt;&amp;lt;これまでのお話&amp;gt;人間の子どものいたずらでゴキカブトになったゴキ次郎は、メスのカブトムシ、カブリリーとの間に、正真正銘のゴキカブトとなる子どもたちが生まれ、幸せな日々を送っていた。しかし、ある日、カブリリーを以前から気に入っていたカブジャイアンによってカブリリーがさらわれ、決闘することになった。&lt;/p&gt;&lt;p align="center"&gt;第７話　「ゴキブリ対カブトムシ」&lt;/p&gt;&lt;p&gt;　翌朝、ゴキ次郎は子どもたちと共に決闘に向かった。&lt;br&gt;　子ども達は「お父さんから一メートル以上離れて飛ぶように」と言われたとおり、ゴキ次郎と間をあけて飛んでいた。&lt;br&gt;　イチローが小さな声で言った。&lt;br&gt;「お父さん、朝からおかしいよね。僕たちにちっとも近づこうとしないもの。」&lt;br&gt;　ニローがそれにこたえるように言った。&lt;br&gt;「いつもはほっぺたにチューして起こしてくれるのにね。」&lt;br&gt;　サンローがさらに言った。&lt;br&gt;「お母さんを取り戻すために、きっと真剣なんだよ。」&lt;br&gt;　子どもたちは、そんなことをひそひそ話しながら、ゴキ次郎の後をついて行った。&lt;br&gt;「カブジャイアン、ゴキカブトさまがやってきたぞ！」&lt;br&gt;　ゴキ次郎が声を張り上げると、カブジャイアンが姿を現した。&lt;br&gt;「ほう、よく来たな。妻をおいて夜逃げでもしたんじゃないかと思っていたぞ。」&lt;br&gt;　縄でしばられたカブリリーと子どもたちが見守るなか、いよいよゴキ次郎とカブジャイアンの決闘が始まった。&lt;br&gt;　まずは空中戦になった。体の重たいカブジャイアンと身軽なゴキ次郎が、空中で角をぶつけあった。&lt;br&gt;「カチン！」&lt;br&gt;「ゴチン！」&lt;br&gt;「カコン！」&lt;br&gt;　まるで時代劇の決闘のように、二匹の姿は刀と刀をぶつけ合う侍のようだった。&lt;br&gt;　ゴキ次郎がいくらぶつかっても体の重たいカブジャイアンはビクともしない。けれど、最初に息をきらせてハアハア言い出したのはカブジャイアンだった。&lt;br&gt;　カブジャイアンが羽を休めるため木に止まったため、木の上での戦いになった。&lt;br&gt;　カブジャイアンの体の下に、ゴキ次郎はやせた体をもぐらせ、何度も突き上げるが、どうしても持ち上げることができない。&lt;br&gt;　カブジャイアンは姿勢を低くしてゴキ次郎に向かい合うと、ビュンビュンと角を振り回しながら、ゴキ次郎に近づいてきた。&lt;br&gt;　空中戦では五分五分に見えた戦いも、木の上では明らかにカブジャイアンの方が優勢だった。&lt;br&gt;　一歩一歩近づいてくるカブジャイアンに、まるで逃げ出そうとするかのように、ゴキ次郎はクルッと後ろを向いてしまった。&lt;br&gt;「ああ、もうお父さんの負けだ！」&lt;br&gt;　カブリリーも子どもたちも、そう思って目をふせたそのときだった。&lt;/p&gt;&lt;p&gt;Copyright (C) 2007 Junko Zakimi All Rights Reserved.&lt;/p&gt;</description>
    <dc:date>2007-08-03T08:00:00+09:00</dc:date>
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  <item rdf:about="http://blog.mag2.com/m/log/0000232150/108796705.html">
    <title>ゴキカブトになってしまったゴキブリ（６）</title>
    <link>http://blog.mag2.com/m/log/0000232150/108796705.html</link>
    <description>&lt;p&gt;&amp;lt;これまでのお話&amp;gt;人間の子どものいたずらでゴキカブトになったゴキ次郎は、メスのカブトムシのカブリリーと結婚し、二世が誕生した。ゴキ次郎の心配をよそに、子どもたちにはカブトムシの角が立派についていた。ゴキ次郎は心から幸せを感じるのだった。&lt;/p&gt;&lt;p align="center"&gt;第６話　「突然の悲劇」&lt;/p&gt;&lt;p&gt;　そんなある日のことだった。&lt;br&gt;「お父さん！　お父さん！　お母さんが大変なんだ。お母さんが、乱暴者のカブジャイアンに、連れて行かれちゃったよー。早くはやく助けに行ってあげて！」&lt;br&gt;　そういって血相を変えた子どもたちが、雑木林の奥から帰ってきた。&lt;br&gt;　ゴキ次郎はカブジャイアンのねぐらへと急いだ。&lt;br&gt;「遅いじゃないか。待っていたぞ。ゴキカブトさまよ。」&lt;br&gt;　ゴキ次郎の姿を見ると、カブジャイアンははじめからケンカを売っているようだった。&lt;br&gt;「カブリリーを返せ！　いったい何のためにこんなことをするんだ？！」&lt;br&gt;　大きな図体のカブジャイアンに負けまいと、ゴキ次郎は大きな声を出した。&lt;br&gt;「何のためにかと？　それは、おまえを困らせるためにだ。決まっているだろう。おれはな、おまえがここにやってきてから、面白くねえんだ。カブリリーは本当はおれと結婚するはずだったんだ。ゴキカブトだかなんだか知らねえが、おまえはただのよそ者だ。とっとと、この林から出て行きやがれ！」&lt;br&gt;「おいらには家族がいる。この林から出て行くことはできない。おいらと家族がこの林でひっそりと暮らすことをどうしても許せないというなら、仕方がない。決闘しよう。」&lt;br&gt;「よし、おまえがそういうのを待っていたぜ。なかなかやせっぽちの体でも度胸があるじゃないか。決闘は明日だ。それまでカブリリーは預かっておくぜ。いいな！」&lt;br&gt;　その晩、八匹の子ども達を寝かせつけた後、ゴキ次郎は久しぶりに人間たちの暮らす町へと出かけた。以前よく行っていたゴミ置き場で、こっそりと生ゴミをあさった。ゴキ次郎には考えがあったのだ。&lt;br&gt;　翌朝、ゴキ次郎は子どもたちと共に決闘に向かった。&lt;/p&gt;&lt;p&gt;Copyright (C) 2007 Junko Zakimi All Rights Reserved.&lt;/p&gt;</description>
    <dc:date>2007-07-27T08:00:00+09:00</dc:date>
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  <item rdf:about="http://blog.mag2.com/m/log/0000232150/108777619.html">
    <title>ゴキカブトになってしまったゴキブリ（５）</title>
    <link>http://blog.mag2.com/m/log/0000232150/108777619.html</link>
    <description>&lt;p&gt;&amp;lt;これまでのお話&amp;gt;人間の子どものいたずらによってゴキカブトにされてしまったゴキ次郎は、雑木林に逃げ込み、メスのカブトムシのカブリリーと出会った。自分が本当はただのゴキブリだと打ち明けられないまま、二匹の間には赤ちゃんができたのだった。&lt;/p&gt;&lt;p align="left"&gt;　　　　　　　　　　　　　　　　　第５話　「正真正銘のゴキカブト」&lt;br&gt;　&lt;br&gt;　そして、ついにその日はやってきた。カブリリーの産んだ卵から、二匹の愛の結晶が姿を現したのだ。&lt;br&gt;　プッチン、プッチン。&lt;br&gt;　プルプル、プルプル。&lt;br&gt;　まるでプリンのように柔らかそうで、クリーム色をしたその姿には、どれも立派な角があった。&lt;br&gt;「やったー！　やったぞー！」&lt;br&gt;「あなた〜！」&lt;br&gt;　ゴキ次郎もカブリリーも感極まって、それ以上の言葉がすぐに出てこなかった。&lt;br&gt;　二匹の子どもは全部で八匹。クリーム色の肌もみるみる茶色になり、その姿はどれもみな、父親のゴキ次郎にそっくりだった。&lt;br&gt;「よかったわ〜。みんなあなたにそっくりよ。」&lt;br&gt;　カブリリーがうれしそうに言ってゴキ次郎を見ると、ゴキ次郎は涙をボロボロこぼしながら、男泣きに泣いていた。&lt;br&gt;「ゴキカブトの誕生だな&amp;hellip;。」&lt;br&gt;「正真正銘の」とまで、本当は言いたかった言葉を、ゴキ次郎は飲み込んだ。&lt;br&gt;「ええ、あなたの子どもですもの。」&lt;br&gt;　カブリリーは大きな仕事を成し遂げたように誇らしげだった。&lt;br&gt;　子どもたちの名前は生まれた順に、ゴキカブイチロー、ゴキカブニロー、ゴキカブサンロー、ゴキカブシロー、ゴキカブゴロー、ゴキカブロクロー、ゴキカブシチロー、ゴキカブハチローと名づけた。&lt;br&gt;　家族十匹で過ごす、にぎやかで穏やかな時が流れた。&lt;br&gt;（家族で仲良く毎日を過ごす。これこそ、幸せというものだよなあ。）&lt;br&gt;　ゴキ次郎は心から幸せを感じた。&lt;/p&gt;&lt;p&gt;Copyright (C) 2007 Junko Zakimi All Rights Reserved.&lt;/p&gt;</description>
    <dc:date>2007-07-20T16:59:35+09:00</dc:date>
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  <item rdf:about="http://blog.mag2.com/m/log/0000232150/108753933.html">
    <title>ゴキカブトになってしまったゴキブリ（４）</title>
    <link>http://blog.mag2.com/m/log/0000232150/108753933.html</link>
    <description>&lt;p&gt;&amp;lt;これまでのお話&amp;gt;ゴキカブトになった兄さんを憎んでいたゴキ次郎は、人間の子どものいたずらで兄さんと同じ運命を背負い、ゴキカブトになってしまった。しかし、雑木林で出会ったメスのカブトムシのカブリリーと出会い、その悔しさや悲しみも癒されていくのだった。&lt;/p&gt;&lt;p align="center"&gt;第４話　「複雑な２世誕生」&lt;/p&gt;&lt;p&gt;　つやつやに光って、固くて丸みを帯びたカブリリーの背中。黒くてまるまるしたカブリリーのつぶらな瞳。どれもたまらなく美しく、「あなた」と呼んでくれるその声は、メロメロになるくらいかわいかった。&lt;/p&gt;&lt;p&gt;「あなた&amp;hellip;。」&lt;br&gt;「なんだい、リリー。」&lt;br&gt;「わたしね、どうやらできたらしいの&amp;hellip;。」&lt;br&gt;「できたって、なにがだい？」&lt;br&gt;「いやだわ、あなたったら&amp;hellip;。」&lt;br&gt;「えっ？！　もしかして、もしかすると、もしかしちゃってかい？」&lt;br&gt;「ええ、その、もしかしての、もしかするとの、もしかしちゃってよ。たぶん。」&lt;/p&gt;&lt;p&gt;　ゴキ次郎は、その日がくるのがたまらなく待ち遠しかった。けれど、うれしい気持ちと同じくらい不安もいっぱいだった。&lt;br&gt;「いったい、どんな子どもたちが生まれるんだろう&amp;hellip;。」&lt;br&gt;　もしかして、ゴキブリそのものの子どもが生まれてしまったら、カブリリーになんと言ったらいいんだろう。いまのうちに、本当のことをカブリリーにだけは話しておいたほうがいいかもしれない。&lt;br&gt;けれどもし、本当のことを言ってカブリリーに嫌われてしまったら、この幸せは壊れてしまう。たとえ、この雑木林一強いカブトムシと戦うことになったとしても、カブリリーだけは絶対に失いたくなかった。&lt;br&gt;そんなことを考えたら、やっぱり本当のことを言うのだけはやめようと思うのだった。&lt;br&gt;　そして、ついにその日はやってきた。カブリリーの産んだ卵から、二匹の愛の結晶が姿を現したのだ。&lt;/p&gt;&lt;p&gt;Copyright (C) 2007 Junko Zakimi All Rights Reserved.&lt;/p&gt;</description>
    <dc:date>2007-07-13T11:08:23+09:00</dc:date>
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  <item rdf:about="http://blog.mag2.com/m/log/0000232150/108705786.html">
    <title>ゴキカブトになってしまったゴキブリ（３）</title>
    <link>http://blog.mag2.com/m/log/0000232150/108705786.html</link>
    <description>&lt;p&gt;&amp;lt;これまでのお話&amp;gt;ゴキカブトとなった兄、ゴキ太郎のようにだけはならないと心に誓っていたゴキ次郎だったが、、人間の子どもがしかけたワナにかかり、カブトムシの角を頭につけられてしまった。兄のように、人間の目にさらされて生きるのだけはイヤだと思ったゴキ次郎は、必死に逃げた。&lt;/p&gt;&lt;p align="center"&gt;第３話　「出会い、めぐり愛」&lt;/p&gt;&lt;p&gt;　子どもの握る力がほんの少しゆるんだすきに、ゴキ次郎ははねを広げ、思いっきり飛んだ。死にものぐるいだった。そうして、なんとかその家から逃げ出すことができた。&lt;br&gt;　たどりついたのは雑木林だった。こんな姿になってしまった以上、人間の目につくようなところにはいられない。&lt;br&gt;　ゴキ次郎は雑木林の太い木を相手に、何度も何度も角から体当たりをした。角を取ろうと必死だった。けれど、しっかりくっついたカブトムシの角はビクともしなかった。&lt;br&gt;　泣きたい気持ちだった。&lt;br&gt;（なんでおいらが&amp;hellip;、なんでおいらが、あいつと同じ運命を背負わなければならないんだ。）&lt;br&gt;　ゴキ次郎が泣きたい気持ちをグッとこらえながら、何度も木に体当たりする姿をそっと見ている虫がいた。&lt;br&gt;　カブトムシのカブリリーだった。&lt;br&gt;（あれは、有名なゴキカブトさまだわ。ゴキブリになってしまったといううわさはうそだったのね。それにしても、なんて凛々しいお姿かしら。あんなに力強い頭突きを見たのは初めてだわ。）&lt;br&gt;　カブリリーは、すっかりゴキ次郎のことが気に入ってしまった。&lt;br&gt;「あのー、そんなに体を動かしたら、さぞお疲れでしょう。よろしかったら、私がおいしい蜜のでる木をご案内いたします。一緒にいかがですか？」&lt;br&gt;　ゴキ次郎がはっとしてふりむくと、そこにはメスのカブトムシがいた。&lt;br&gt;　これまでに聞いたこともない美しい声に、全身がとろけていくようだった。&lt;br&gt;　ゴキ次郎の生活は大きく変わった。エサを取るのも、寝る場所を探すのも、初めてのことばかりだった。&lt;br&gt;　けれどどんなときも、カブリリーだけはそばにいてやさしく接してくれた。&lt;br&gt;　ゴキ次郎がこの雑木林にやってきて、何日、いや何週間が過ぎたのだろう。&lt;br&gt;　いまではゴキ次郎の妻となったカブリリーが、隣の枝で呼んでいる。&lt;br&gt;「あなた、さあ夕飯にしましょう。」&lt;br&gt;「ああ」&lt;br&gt;　ゴキ次郎にとって、カブトムシの角を人間につけられてしまったことは、恥ずかしくて、悔しくて悲しい、誰にも言えないつらい過去だったが、カブリリーと出会えたことは、そんな過去をすべてチャラにして感謝したいくらい幸せなことだった。&lt;/p&gt;&lt;p align="center"&gt;Copyright (C) 2007 Junko Zakimi All Rights Reserved.&lt;/p&gt;</description>
    <dc:date>2007-07-06T09:00:00+09:00</dc:date>
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