皆さん、こんにちは。
全郷芸の西田です(^^)
本日は予告通り
全郷芸会員「都鳥鹿踊保存会」の若手、高橋勇智さんによる
昨年の「全日本 農はだてのつどい」レポをお送りします。
ちなみに、今年の「全日本 農はだてのつどい」は
明日開催!
9日(土)に岩手県奥州市胆沢にて行われま〜す!!
「全日本 農はだてのつどいに参加して
〜絆、強さを学ぶ〜」
ユースナンバー 18 都鳥鹿踊保存会所属 高橋勇智
小雪がチラつき、のぼり旗が北風に翻る。歓声が時々寒風にかき消される。
岩手県奥州市胆沢区〜「全日本 農はだてのつどい」〜
2月10日、気温はマイナス5度。今年は暖冬で暖かい、雪も少ない。とは言え、やはり冬のこの時期にサラシの装束では北風が身にしみる。
「全日本 農はだてのつどい」。江戸時代に“日本の民俗学の祖”と言われた三河の国出身の菅江真澄が旅の途中この地で農業の事はじめ、豊作の予祝、鹿踊をこの時期に見てその著書に詳細に記録した事に始まる祭り。
雪の田にワラで出来た束を苗にみたて田植えを行い、日本一の大きさの臼で60kgの餅を当地に伝わる餅搗き唄を唄いながら搗く。5メートルの高さまで積みあげられた松明。これに火を放ち、その炎の前で鹿踊が踊られる。メインは直径3メートルの日本一の大きさの大福俵を厄年連による雪上の引き合い。今回、私はこの大福俵引きの指揮で参加。引き人が転倒した際、大俵の下敷きにならぬ様に大俵を誘導。安全、 豊作祈願の神事の後に仲間達と更に安全と気合いを入れる儀式を行い、引き人を見送り自分の役に就く。腰に鈴をさげる、これを観客に取られる。己の厄が取られ、取った観客は鈴を縁起物としてお守りにする習慣がこの地にはある。
今回、ケガ人や小競り合いを出さずに無事に大俵の誘導が出来たのはありがたい。皆の願いが天に、大地に、神に届き豊作を祈る。
私はこの祭りで雪上で演じられた、「行山流都鳥(とどり)鹿踊保存会(千田長代表)」にも所属で活動中。郷土芸能、伝承芸能、無形文化財と言うカテゴリーで風流と言う位置にある鹿踊。しかし、都鳥の歴史から見れば、文化財指定という節目もつい最近のこと。
私の家ではこの鹿踊が踊られ、自分が物心つく時には身近なものであった。鹿踊は通常の観客の前で踊られる以外の一般に目に触れられない日常が重要になる。厳しい自然環境、生活環境の中で先人達から伝えられてきた鹿踊。無名の市井の男達が顕彰される事もなく苦しみを乗り越え、豊作を祈り、神仏を信仰し、先祖を敬い、そして今日に伝えた鹿踊は血と汗と涙の結晶で、血の通った人間のドラマである。その地にしっかりと根づいたものである。守って行く事は変えて行く事より難しい。農はだてのつどいに参加して鹿踊の伝承と仲間との絆を再認識。大切な宝物がある事を誇りに想った。
そして、私は鹿踊の次世代を担う責任を感じた。更にその次世代への引き継ぐ責任。これから自分が背負うものを確かに重い。しかし背負う覚悟の分だけ可能性を手にしている事を強く思った。
全郷芸には、団体会員、個人会員のほか、ユースサポーターがいます。
ユースサポーターは、民俗芸能に興味を持つ35歳以下の方たちで構成されており、
高橋さんのような芸能に携わる方も多くいらっしゃいます。
皆で芸能やお祭を見に行ったり…楽しく交流を深めています(^^)♪
(ユースサポーター制度については全郷芸ホームページ入会案内にて)
今回のレポは、全郷芸会報47号用に寄稿くださった記事を転載致しました。
高橋さんのように、祭や芸能に携わる若い方たちが
もっと増えて頂けたら嬉しいですね(^□^)♪
(ニマ)
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